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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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今年初めてのミズバショウ


 25日午後、月岡の山に行ってみた。
 「行きたい!」と思いながら、選挙戦で行けず、「遅めかな」と心配していたが、見頃になり始めたところだった。

 

 

 

 まだ結構雪がある。

 

 

 清らかな水の流れ。ミズバショウの生命線だ。

 近くにはユキツバキの蕾が…。

 

 

 

 

 山では芽吹きが始まっている。

 

 

 群落地への上り口。残雪があるからこそ近づくことができる。

 


栄村に春がやって来た!

 

 今日23日午前10時半すぎ、「トマトの国」前での撮影です。
 一昨日から村の各所で桜の開花が見られるようになってきました。一昨日、昨日は写真を撮る暇(いとま)がなかったのですが、今日は朝からいろんなところに撮影に出かけました。
 「トマトの国」の前では“雪上の桜”が実現しました。
 この時間はまだ雲があって、鳥甲山の全体像が見えませんが、昼すぎには次頁写真のような、いちだんと素晴らしい景色になりました。

 

 

 

午後の青倉集落では、苗間にする田んぼを耕起する人の姿も見られました。

 

作業されているのは島田与八さん。

 

朝8時頃と午後2時台の2回、平滝から野々海池に上がる道に行ってきました。
道路除雪が完了しているのは標高900〜950mあたりまで。

 

この先はまだ1m近い雪があるようです(午前8時撮影)。

 

 晴れ上がった午後、3月29日につぎの景色を見たところに行ってきました。

 

 

 今日の様子は次の写真です。

 

 

 道路脇にまだ残雪がありますが、3月29日にはカチカチの雪が2m近くあったのが嘘のような春の景色です。
 先に紹介した、まだ道割りが終わっていない地点の近くでも、雪の壁から突き出た桜の枝のつぼみが膨らんでいました。自然の力って凄いなあと思います。

 

 

 

 

 最後にお見せしたい写真がもう1枚。

 

 

 鳥甲牧場です。見えている山は高倉山。
 午前9時50分頃の撮影。
 まだ1mほどの積雪がある雪原を15分ほど歩き廻って撮ってきました。まだ晴れていなかったのが残念ですが…。

 ある所ではまだ冬、しかし村のかなりのところに春が訪れた栄村です。

 


まだまだ雪がいっぱいの鳥甲牧場

 

 今日4月13日、朝7時50分すぎ、鳥甲牧場に行ってきました。

 夏から秋にかけて、ソバ、五宝木大根、人参が育つ畑はまだ一面の雪です。

 いちばん高い山が鳥甲山。

 

 昨夜の天気予報では「朝は雨」となっていましたが、朝、起きてみると快晴。予定を変更して、鳥甲牧場ー五宝木に向かいました。期待通りの絶景。

 さらに3枚、ご覧ください。

 

 牛が実際に飼われていた時代のサイロが見えます。その後ろの山は布岩山。

 

 1枚目の写真の右方向を撮影したもの。

 

 苗場山方向。

 

 この撮影の後、五宝木集落に下りましたが、道路は凍っていてツルツル。カーブを曲がり切れず、雪の壁に一度ぶつかってしまいました。

 

 さらに屋敷集落に向かい、屋敷での配達を終えて、小赤沢集落に向かうと、天候が悪くなって降雪。寒かったですね。

 

 小赤沢の後は、和山、切明、上の原を廻り、最後に林道を通って白沢へ。

 405号線で津南町に下りたのは午後3時半頃でした。

 

 


VOITURE AMITIE’ 飯山線を走る


 

 「ヴワテュール アミニティエ」と読み、「友情の列車」という意味。
 昨3月31日午後、飯山線平滝駅〜白鳥駅間で上り列車を偶然に見かけ、追いかけて西大滝トンネル手前の境川踏切にて撮影しました。
 調べると、今年7〜9月開催の「信州デスティネーションキャンペーン」のプレ企画として、3月10日からキハ110系車両1両がこのような色どりに姿を変えて走っているそうです。
 私には初めて見るものですが、1991年から1997年にかけて飯山線を走っていた車両デザインを復刻したものだそうです。3月23日からは「飯山線の四季」をデザインしたラッピング車両も走っているそうで、出会いを楽しみにしています。
 あと3枚の写真を裏面でご覧ください。

 

 

これは白鳥踏切での一枚。

 

西大滝トンネルをぬける同車両。
踏切遮断機が上がった後に踏切上から撮影。

 


まさか今日見られるとは思っていなかった

 

 今春初めてのカタクリ、一輪だけの開花です。
 30日、31日の両日、北野天満温泉と平滝でつぼみを確認。昨日、今日(4月1日)は曇り空で気温も低いため、開花は3日頃かと思っていたのですが、北野天満温泉で雪の斜面を上っていくと、一輪だけ開花しているのを発見!
 撮影地点が開花場所から遠かったので、周りの枯葉や枝木を取り除くことができず、撮影角度も限られていて、満足のいく撮影はできなかったのですが、まさか今日見られるとは思っていなかったので、撮れただけで幸せです。
 昨春は雪が少なかったので3月末でかなり咲き乱れている状況でしたが、今年は意外と雪消えが遅くなっているので10日頃の開花かなと思っていました。午前中の陽光が当たる斜面に雪が消えた部分が見られたことから30日から毎日チェックを始めていてよかったです。
 撮影地点の全景およびつぼみの写真は次頁をご覧ください。

 

撮影地点の全景。
開花は赤マークのあたり。青●のところまで上って撮影。

 

 

 

 気温がグンと上がった29、30日に雪消えがかなり進みましたが、原向(はらむき)集落や野田沢(のたざわ)集落などはまだまだ多いですね。原向の中村正文さん宅前の積雪計は30日午後、「110cm」を示していました。

 

 

 また、カタクリの開花を見た後、東部谷を下り、切欠(きりかけ)集落まで来ると、田んぼの雪を飛ばす人の姿がありました。

 

 

 

「まず咲く」→マンサクの花
 栄村で春に真っ先に咲く花として親しまれているのがマンサク。
 まだ車では近づけない山の上でも咲いている場所があるだろうと思われますが、日常目に触れる場所で比較的早く開花するのが日隠(ひかくし)橋(月岡集落大巻から小滝集落に上がる村道に架かる)のすぐそばの木。
 道端の残雪の上を上って木に近づいて、完全に咲いたものからつぼみまで各種の姿を撮りました。

 

 

  

 

 


素晴らしい景色のプレゼントをもらった!!

 

 今日(29日)は久々に青空が広がる好天。
 午後、平滝集落での配達を終えた後、平滝から野々海池に上る道路の道割り(冬の間、閉鎖されていた道路の除雪)が行われていると聞き、現場を見学させてもらいに行きました。
 現場は標高700mくらいのところ。ちょうど3時の休憩時間の時で、知り合いの作業担当者の人が「最高の景色ですよ」と。
雪の上に上って振り返ってみると、すごい絶景!
 今日はちょうど私の67歳の誕生日でしたが、最高のプレゼントをもらったと思いました。実際に肉眼で見たものは写真以上でした。

 

 

 これは現場で足もとの雪の様子を撮影したものです。
 2台のブルドーザーである程度、雪が砕かれ、排雪された箇所ですが、人の背丈をはるかに超える積雪がまだあります。そして、その特徴は物凄く硬いということです。写真からその雰囲気がある程度感じとれるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。私は今日、雪のある場所を歩くことを予定していなかったので、雪長靴ではなく普通の靴だったのですが、ズボッと雪に足が入ることはまったくありませんでした。カチンカチンです。

 

 

 写真はこれから本格的に除雪が行われるところを撮影したものです。
 おそらく3mくらいの積雪なのだと思われます。今冬、里では雪ではなく雨が降ることが結構あり、積雪はザラメ状になっているところが多いのですが、山の上は別世界。里は雨の時でも、山の上はおそらく雪だったのでしょう。

 

 ロータリー車が雪を勢いよく飛ばす光景を久々に見ました。

 

 

 

 ここまで雪の世界を見てきましたが、好天の今日、里では雪消えが久々にドンドン進み、春の花を見ることができました。3枚ご覧ください。

 

福寿草

 

オオイヌノフグリ

 

フキノトウ
もうミツバチが飛んできています。春ですねえ!

 

(了)


松尾まことの議員活動報告第13号

栄村の将来を占ううえで非常に重要な議会でした
    〜3月議会の結果をご報告します〜

 

 3月6日(月)から13日(月)まで実質6日間、平成29年第1回定例会が開催されました。
 3月定例会は新年度予算を審議・決定する議会で、年間の議会の中でもとりわけ重要な議会です。私自身は、新年度予算の審議は初めての経験。審議すべき内容は質・量ともに多く、かつ重大で、とても緊張し、正直なところ精力を使い果たしたという感じです。すべてをご報告するのは難しいですが、ポイントを絞って、村民のみなさんの暮らしを左右する問題について可能なかぎり詳しく、わかりやすくお伝えしたいと思います。

 

☆ 栄村の道路や橋、学校などはこれからも維持できるのか?
   ――「栄村公共施設等総合管理計画」について

 

 今議会で、私がある意味で最も衝撃をうけたものがこれでした。
 「公共施設等」とは、役場や学校、温泉宿泊施設などの公共施設の他、道路、橋、上下水道などの村が保有する施設のことです。簡単にいえば、私たちの日々の暮らしを支える“インフラ”と呼ばれるものです。
 建物も道路も建設が完了し、利用が始まると同時に劣化(れっか)が始まります。傷みが生じ、修繕、ひいては建て替え(作り替え)が必要な時がやってきます。

 

■ インフラ更新に総額500億円、年平均約13億円が必要!
 結論から紹介しましょう。
 「計画」は平成29年度から平成58年度までの30年間。平成29〜67年度の間にインフラ更新に約500億円(正確には497億1千万円)が必要だというのです。建物の寿命との関係で更新費用が最も多くなるのは平成54年度で、なんと30億円が必要になります。今議会で審議された新年度予算の総額は約35億円ですので、村の予算の1年分をまるまるインフラ更新に投入せねばならなくなるということですね。
 更新費用が少なくて済む年もありますので、平均すると1年あたりの更新整備費は12億7千万円になります。12億7千万円というのも大変な額です。栄村の年間予算額は数年の内に震災前の23〜25億円くらいに縮小すると言われています。ですから、年間予算の半分をインフラ更新費が占めることになります。そうすると、医療や介護の社会保障費、農業などの産業の維持・育成の経費はどうやって確保できるのかという問題が出てきます。

 

■ 国が「インフラ長寿命化基本計画」を推進
 いわば「インフラ更新長期計画」と呼ぶのがふさわしいこの計画、じつは国が4年前に「インフラ長寿命化基本計画」を作り、全国すべての地方自治体に同様の計画を作るように求めたことをうけて、村が検討した結果です。
 前の東京オリンピック(1964年)の時につくられた首都高速道路の傷みが激しいことはよく知られています。日本は高度経済成長時代にたくさんの道路や橋、建物をつくりましたが、それらがすべて寿命を迎えるわけです。

 

■ 私たちは何に注意すればよいか
 村が今回つくった30年間にもわたる「管理計画」は、あくまでも更新費用の試算であり、ただちに実施に移されるというものではありません。
 やはり今議会で決定された「第6次栄村総合振興計画」、そして3年毎に策定される「実施計画」で、更新時期を迎えた施設をどうするかが具体的に検討・決定されるという段取りになります。
 ですから、慌てる必要はありません。
 でも、「計画」の中にこんな文言があることに注意をはらうことも必要です。
    「人口減少時代を迎える中で、人口規模にあった公共施設等

     の統廃合や廃止による健全財政の推進を図る必要性が高ま

     ってくることが想定されます。」
 自分が暮らす集落に必要な村道が傷んだとき、これまでならば、「あそこの道路を直してください」と言えば、即時ではないにしても、数年内には直してもらえたのが、「人口が減ったから、その道路はもう維持できない、不要だ」という話になりかねないのです。
 大事なことは、みなさんの集落、地区で暮らしに欠かすことができない施設や道路がいまどんな状況なのかに関心を抱き、不安なことなどがあれば声をあげ、将来見通しについて尋ねることです。
 集落の人が少なくて、様子を見て廻ることや、将来見通しを考えることが難しいという場合もあるでしょう。そういう場合は、私のような議員に気軽に声をおかけください。震災の時、議員がそういう役割を果たしえたかと問われれば、たしかに疑問符がつくかと思いますが、私は頑張ります。集落のお話をお聞きし、現場を自らの目で見て、役場とのつなぎをきっちりやっていきます。是非、声をおかけください。

 


☆ 新年度予算から見える栄村の進路

 

■ 新年度予算に賛成した意味
 13日(月)の3月定例会最終日、新年度予算の採決が行われました。挙手採決ではなく起立採決ですが、私は起立して「賛成」の意思を表明しました。全会一致での可決です。
 私は新年度予算にまったく問題点がないとは考えていません。今回の本紙「議員活動報告」でもいくつかの問題点を指摘します。そのうえで、4月1日からの村民の暮らしに直結する行政の執行を円滑に進めるには、ひとまず新年度予算を成立させ、そのうえで必要な施策の修正・追加を求めていくのが適切ではないかと考え、「賛成」を選択しました。村(村長)にフリーハンドを与えたという意味ではありません。新年度予算の執行状況の厳しいチェック、不明な問題点のいっそうの解明などに努めていきます。

 

■ 暮らしに直結する新施策の紹介
 新年度予算に盛られた新しい施策のうち、みなさんの暮らしに直結するものを紹介します(なお、紹介すべきものは多々ありますが、この1年間、議会などの場で重要テーマとなっていたものを中心に紹介します)。

 

● 森集落の上水道
 「森地区水源転換工事」に5,530万円が計上されました。1号崩壊地横の震災前水源地に取水堰堤をつくり、導水管1,750mを敷設します。雪消え直後から工事を開始し、秋口までに完成することをめざします。
 また、「管路清掃委託料」4千万円が計上されました。マンガンで汚染されている管路を清掃するための経費です。(以上の森の上水道関係は「簡易水道特別会計」での事業です)
 なお、基本予算が28年度に確保されている開田用水の頭首工工事等も雪消えを待って実施されます。

 

● 青倉集落の中条川からの用水の沈砂池の建設
 青倉集落の用水に中条川から土砂が入って堆積する問題の対策。「青倉用水沈砂池造成工事」が「村単水路改修工事」として400万円計上されました(一般会計農林水産費、受益者負担金15%)。

 

● 高校生等通学費補助金
 高校生が通学のための定期券を購入した経費等を2分の1まで補助するもので、予算総額は262万円です(一般会計民生費の中の児童福祉費)。
 たとえば森駅から飯山高校に通う場合、年間4万2千円の補助になり、意義は大きいと思います。ただ、購入後の事後補助ですので、家計負担の軽減には十分でありません。今後、購入前の補助に変えるよう、要望していくことが必要です。

 

● 農業・水路に関わるもの
 農業は担い手の高齢化によって農地の不耕作化が生じる、水路維持作業が困難化するなど、深刻な問題に直面しています。この事態に対応する格別な新規事業は基本的にみられませんが、28年度創設制度の新規集落への適用などがありますので、いくつか紹介します。
志久見と野田沢の水路関係の補助

  「集落農業維持活性化支援事業」200万円。
  集落が水路管理道路の改修等を行うのに対して、重機借上料や燃料費を補

  助します。
農作業機械施設導入支援補助金の拡充

  「集落営農組織育成事業補助金」1千万円。
  集落営農に取り組む組織が作業施設や農業機械を導入するのを補助するも

  ので、28年度は600万円でした。なお、この事業はふるさと納税を活用す

  る農業振興基金を原資としています。
東部水路の詳細設計
  「県営中山間地域総合整備事業 栄地区」事業費が5,250万円が計上され、

  その大半は青倉集落の圃場整備に充てられますが、事業内容の中に「水路

  詳細設計3水路」が書き込まれています。坪野水路(上・下の2本)と野々

  海水路です。ただし、確実に東部水路(坪野水路)にいくらを入れるとは

  書かれていませんので、予算執行プロセスを注視していかないと、実施に

  至らない危険もあると思われます。
トマト苑1階の改修、加工品の増産
  トマト苑の1階は現在「遊休施設」化していますが、加工品の増産ができ

  るように改修を行う経費424万円が計上されました。

 

● 村史編纂(へんさん)事業を開始
 栄村の歴史が誰にもわかる「栄村史」をつくることが長年求められてきましたが、新年度、ようやく着手することになりました。新年度の予算額は896万8千円(一般会計教育費社会教育費)。
 新年度は村史編纂室を立ち上げ、編纂の方針及び計画の策定、編纂チームの編成などを進めます。村史の編纂には何年もかかりますが、ついにスタートすることになったことが重要です。今後、教育委員会から各種のお知らせがされると思いますが、みなさんの知恵、意見をどしどし出してください。

 

■ 問題点がある予算
 3頁でも書きましたが、新年度予算にはいろいろな問題点があります。
 振興公社に関わる予算、栄村高齢者福祉総合センターの社協(栄村社会福祉協議会)への指定管理とデイサービス事業の移行に伴う予算については別のところで取り上げますので、ここでは2つのことに限って指摘します。

 

● 切明の水道水源地を約100万円で買収とは?
 商工観光費予算の中にわずか1行、「公有財産購入費 103万1千円」というのが計上されています。「説明」欄にも「用地取得費」と書かれているだけで、どこの土地なのかも分かりません。
 議員からの質問への答弁ではじめて、「切明の水道の水源地。所有者は『雪あかり』さん」と明かされました。
 村の水道の水源地を村が用地取得する事例は過去に1例しかなく、ほとんどすべての水道水源地は寄贈または借地です。
 なぜ、購入する必要があるのか? 誰もが不思議に思います。森川村長は「中国人が日本の水源地を買いあさっている。第三者に渡ると厄介なことになるので、村で買い取りたい」と述べました。
 議論は平行線になり、私を含むかなりの議員は納得できませんでした。私は最後に、「所有者は村の人。そんな心配をしなければならないのは悲しいことです」と発言しました。「雪あかり」さんといえば振興公社の理事長を務める人。村長が信頼をおく人が水道の水源を村外の人に売り渡すなんて心配をすること自体が失礼な話だと思うのですが、どうなのでしょう? 理解不能な予算計上です。

 

● 28年度に実績がない「経営指導委託料」にまたも300万円
 一般会計とは別に「スキー場特別会計」(総額1億539万2千円)というものがありますが、その中に、「経営指導委託料 300万円」が計上されています。
 ここ数年、毎年計上されています。しかし、数年前に「非圧雪を売り出すと良い」というアドバイスがあった以外には、格別の「経営指導」の実績はありません。
 阿部伸治議員が質問したところ、「先方からは『もう引き受けたくない』と言われたが、昨年度も計上しているので、新年度も計上した」という答弁。
 典型的なムダ遣い予算です。これは議会で監視し、無駄な執行がされないようにしなければなりません。

 

■ 栄村の財政の中長期的な見通しは?
 予算の中には、「歳入」(収入のこと)の中に「村債」という費目があります。わかりやすく言えば、29年度、村が借金をいくらするかということです。新年度予算では3億9,070万円が予定されています。29年度の「歳入」に占める割合は11%(1割強)にのぼります。
 他方、「歳出」(支出のこと)には「公債費」という費目があります。これまでの借金の返済のために支払わなければならない金額です。29年度は2億9,679万1千円が計上されています。歳出の8.3%です。村債発行予定額は28年度よりも減っていますが、借金返済額(公債費)は28年度よりも増えています。
 借金に村の財政がどれくらい依存しているのかは、村の中長期の将来を見通すうえで、最も重要な指標の1つです。
 栄村の村債依存度(借金依存度)、歳出に占める公債費(借金返済費)の占める割合は、現在のところ、危険水域に入っていません。しかし、平成29年度予算を見るだけでは、今後5年、10年の見通しは見えません。私は、予算審議の中で、「借金の返済が今後どうなっていくのか。村は中長期的な見通しをきちんと算出しているのか」と問いました。村長の答弁は、「していない」でした。それでは困ります。私は「中長期の見通しをきちんと算出すべきだ」と言い、村長は「4月1日から県職員(係長級)が派遣されてくるので、その人のノウハウを活用してやる」と答えました。
 これまでの村議会での予算審議ではこういうことは質疑されてこなかったようですが、それでは予算審議を充分に尽くしたとはいえません。
 私は、「中長期見通し」を算出する作業の進展具合をきっちりとチェックしていきたいと思います。

 新年度予算に関して、みなさんにご報告すべきことはまだまだあると思いますが、ページ数の関係もあり、ひとまず以上とします。

 


☆ 振興公社をめぐる問題はどうなったか

 

 ここ数ヶ月、栄村の村政で最もホットなテーマとなってきたのは栄村振興公社をめぐる問題です。村民のみなさんは、「3月の議会ではどうなったのか?」、いちばん知りたいと思っておられることだと思います。

 

■ 指定管理料で1,850万円を投入
 新年度予算の商工観光費の中で、「振興公社観光施設管理委託(料)」として1,850万円が計上されました。
 7日午後に開催された議員全員協議会(村長提出)で、この指定管理料額の算出方法が示されました。施設の光熱水費の50%などを村が負担するというものです。しかし、実際のところは、公社の赤字を埋めることが狙いです。
 新年度は、指定管理の契約を更新する村の施設が数多くあり(物産館、絵手紙収蔵館、苗場山頂ヒュッテ等)、関係議案が数多く提出されましたが、既存の指定管理で村が指定管理料を支出しているのは振興公社だけです。なぜ、公社だけ赤字になるのか、検討が必要なところです。

 

■ 出捐金を2,900万円投入
 さらに、新年度予算とは別に、議会最終日に追加議案として「平成28年度補正予算(第12号)」が提出されました。振興公社への出捐金(しゅつえんきん)を2,900万円投入するというものです。「運転資金を金融機関から借り入れるための担保金とする」としています。
 しかし、議会に出された説明書では、「4月に指定管理料1,850万円が入金されれば9月末まで必要な支払ができる」とされていますので、この時期に村が2,900万円もの資金を投入する必要性はないと私は考えます。
 この補正予算に私は反対しましたが、採決結果は賛成10:反対1でした。
 これでは、「1月12日の議会は何だったのか?」と問われても答えようがありません。公社をめぐる問題は、別の機会に改めて詳しく書き、村民のみなさんのご意見をお聞きしたいと考えています。

 


☆ 高齢者総合福祉センターの社協への指定管理委託とデイサービス事業の社協への委託について

 

 最近、村内放送で「社協の事務所が森の高齢者総合福祉センターに引越しました」、「役場健康支援課の健康増進係が役場地階に移転しました」と告知されました。
 「引越した」ということは理解できますが、「なぜ?」は放送だけではわかりません。
 高齢者総合福祉センターと小赤沢の高齢者生きがいセンターの建物がすべて社協に指定管理委託され、森の高齢者総合福祉センターから役場の事務室はすべて撤退したのです。そして、デイサービスの事業も村直営から社協への委託に変わりました。
 平成30年度には「総合事業実施」ということで介護サービス関係のほとんどを社協に委託する方向のようですが、その制度設計はこれからということで、全容が見えません。
 介護サービスがますます重要になる中、社協の手でどのような事業運営(経営)が可能なのか、明確な像は見えません。今後、この問題も詳しく報告していきたいと思っています。

 


松尾まことの議員活動報告第12号

議員活動10ヶ月、いま、思うこと

 

 昨年4月の補選で村議会議員になって、早や10ヶ月となりました。その時々の状況については、『松尾まことの議員活動報告』でご報告してきましたが、このあたりで一度、10ヶ月間の議員活動全体の総括をしなければいけないと考えます。

 

〇 良かったと思うこと
 いちばんは、『松尾まことの議員活動報告』をお配りすることを通じて、議会とはどんなところか、何をしているのかについて、多くの村民の方々に広く知っていただけるようになったことです。
 率直に言いますと、配り始めた時、「こんな文字ばかりのもの、読んでいただけるかなあ?」という不安がありました。しかし、それは杞憂でした。みなさんから、「読んでいますよ。楽しみにしています」と言っていただいています。
   *「杞憂」とは、「心配する必要のないことをあれこれ心配するこ

    と」、「取り越し苦労」という意味です。
 ある人から、「父が松尾さんの『議会報』を読んで、『新しい議員が出てきた。栄村の議会は変わるかもしれない』と言っていましたよ」と話された時の感激は忘れられません。

 

 にばんめは、村のさまざまな施策との関係で、みなさんの要望や困り事をより具体的にお聞かせいただくことができるようになったことです。
 2つの具体例を挙げます。
 1つは、温泉共通入浴券をめぐってです。「入浴券はどうなるのあ?」という不安を持つ村民のみなさんが集まって下さり、様々な意見や要望を出して下さいました。
 2つは、子育て・教育支援の問題です。
 4月から村は高校生の通学定期券代の半額補助を始めますが、このことを口頭でお知らせした時、保護者の方から、「有り難いですね。でも、定期券を購入した後に補助というのではちょっと困ります。いちばん割引率がいい6ヶ月券は4万円以上かかります。そのお金を用意できないので1ヶ月券を買っています。事前に補助してもらえると6ヶ月券を購入できるんですが」というお話をいただきました。2月9日の議会全員協議会で早速、この声を行政側に伝え、検討してもらうようにしました。
 これまでも、『復興への歩み』を配りながら、いろんなお話を聞かせていただいてきましたが、議員となり、『議員活動報告』をお配りするようになって、村の施策に反映させるべき、より具体的な要望などをお聞きすることができるようになったのです。村政をみなさんにとって身近なものにし、みなさんの声を村政に反映させる一歩を踏み出せているのかなあと思います。

 

 さんばんめは、多くの人に議会傍聴していただけるようになったことです。
 1月12日の臨時議会では、「傍聴の呼びかけ」をしてきた私自身もびっくりしました。議会開会前に傍聴席が溢(あふ)れ、イスが足らなくなったのです。1月24日、2月9日の臨時議会も傍聴席は満杯でした。
 たくさんの人が傍聴することで、議会は変わります。傍聴席が一杯だと、議員は、「自分の言動は村民にどう思われるか」がとても気になり、発言内容をよく考えるようになります。
 これは、村民が議会の主人公になってきているということを意味しています。「議員は選挙の時だけ村民にいい顔を見せる」では済まなくなり、村民の声を常に意識し、村政に反映させなければならなくなるのです。

 

〇 困ったこと
 議員を務めることになって良かったことばかりではありません。いろいろと困っていることがあります。
 1つは、勉強が大変だということです。
 議会には村のありとあらゆることが議案として出てきます。農業のこと、観光のこと、介護や福祉に関すること、道路や橋のこと、村の暮らしに関わることのほとんどすべてが出てきます。
 議案を出してくる行政側には各分野ごとに職員がいて、その分野の経験と知識を持っているわけですが、議員はたった一人でその議案について考えなければなりません。国会議員であれば、秘書がいたり、政党のスタッフがいたりしますが、村議には秘書もいなければ、スタッフもいません。時に、同僚議員に質問や相談をもちかけたりもしますが、基本的に一人で勉強し、審議できるようにしなければなりません。

 

 2つは、議会予算が少なく、十分な審議ができる環境が整っていないことです。
 議会というものは議論の積み重ねが大事だ、と私は考えています。「この問題は、前の議会でどういう議論をしたか」、「村長はどう答弁したか」を議事録で確認して、議論を積み重ねられるようにしなければならないのですが、いまの栄村議会では議事録が出来上がるまでに1ヶ月以上かかることがあります。たとえば12月定例会の議事録が出来上がったのは1月末でした。
 担当の職員はとても頑張って下さっているのですが、たった一人で多種多様な仕事をされています。長野県の市町村議会の多くは、議事録作成のためのテープ起こしを専門業者に発注しています。栄村でも震災復興計画策定委員会は専門業者発注で、素早い議事録作成を実現していたのですが。
 議事録が遅いだけではありません。予算や決算の特別委員会の審議や全員協議会での協議については議事録がありません。
こんな状況がこれまで放置されてきたのが私は不思議でたまりません。本気で議会審議をするには、この現状は絶対に変える必要があります。

 

 3つは、議員であるがゆえの制約がいろいろあることです。
 私が一村民として『栄村復興への歩み』を発行しているかぎりでは、権力をもつ人からとやかく言われることはなかったのですが、議員になると、『議員活動報告』も『復興への歩み』も、「議員としてこういうことは書くべきではない」といったことを言われることがあります。公職にある人から「注意」として言われます。従わなければ「懲罰」に処せられる可能性もあります。
 「圧力に負けたらダメだぞ」と叱咤激励してくださる村民が多くおられますので、私は頑張っていきますが、大変であることは事実です。

 

〇 情報公開をさらに徹底させ、村民が主人公の議会を実現していきたい
 村会議員は言うまでもなく選挙で選ばれます。そして、選挙の時、候補者はたとえば「福祉を充実させます」というような“公約”を掲げます。
 しかし、私は昨年4月の補欠選挙の時、ポスターに「みなさんのために、私をとことん使ってください」と記しました。
 なぜでしょうか。
 議員にも議案提出権はありますが、予算編成権は村長にのみあり、議員にはありあせん。ですから、「〇〇政策を実現します」と“公約”しても、その実現は容易ではないのです。
 むしろ、村民のみなさんの声に耳を傾け、村民目線で行政を徹底的にチェックすることこそ、議員のいちばん大事な仕事だと、私は考えています。村長(行政)がどんな施策を準備しているかを不断にチェックし、それを村民のみなさんの気持ちや要望と突き合わせ、村民のみなさんの願いが少しでも村政に反映されるようにすることです。
 私はこの10ヶ月、『松尾まことの議員活動報告』でいろんな情報を村民のみなさんにお知らせしてきましたが、まだまだ不充分だと思っています。
 一人でできることには限りがあると思いますが、経験を積み重ねることで、これまで以上にもっと多くの情報を、そして可能なかぎり速くお伝えできるように頑張ります。
 そして、そういう情報公開の活動と合わせて、もっともっと多くの村民のみなさんに議会傍聴に来ていただけるようにしたいと思っています。そのためには、傍聴に来て下さったみなさんに、議案についての資料が配られるようにすることが必要です。予算審議などでは、質疑の中で色んな数字が飛び交いますが、傍聴者の手許(てもと)にはなんの資料もなく、何を議論しているのか、よくわからないですね。私も一住民として議会傍聴した時に散々(さんざん)苦(にが)い思いをしました。
 議員としての努力でこういう状況を変えていきたいと思います。目標は、〈村民が主人公の議会〉の実現です。
 今度の3月定例議会(予算議会です)でも、そういう思いで頑張っていきます。傍聴とご支援をよろしくお願いいたします。

 


☆ 新しい「栄村総合振興計画」について
 村はいま、第6次栄村総合振興計画というものを策定しています。
 役場の「庁内策定委員会」が村民の意見等を聴取したうえで「計画(案)」を策定し、2月9日の議会全員協議会に「案」を提示、さらに2月15日開催の総合振興計画審議会への諮問を経て、3月議会で議会の議決を求めるという段取りです。

 

■ 大きな問題があった「将来像(村の目標)」の記述
 「計画の草案」のようなものの段階から私は気になっていたのですが、2月9日の全協に出された「計画(案)」でも、「計画」の肝(キモ)とでも言うべき冒頭の「将来像(村の目標)」につぎのような記述がありました。
   「知恵と和で築く日本一安心できる村」
     「知恵」とは役場職員の存在を表しました。
 なんと不遜(ふそん)な物言いでしょう!
 これでは、「村民には知恵はなく、知恵があるのは役場職員だけ」と言っているに等しいではありませんか。

 

■ 2月全協での村長とのやりとり
 私は2月9日の全協で、この点を森川村長に質(ただ)しました。森川氏の答弁は、
   「役場は村のシンクタンクのようなものだということ」
      *「シンクタンク」というのは英語由来の言葉です

       が、日本語訳すると「頭脳集団」となります。一

       般に「政策立案のための研究機関」の意味で用い

       られている用語です。
というもので、私が求めた文言の変更には応じませんでした。
 私は、「村長の性格はよく知っているので、この場でこれ以上は言いませんが、よく考えてください」と釘をさしました。

 

■ 3月議会提出の「計画(案)」で修正
 2月24日、3月議会の議案が議員に配られました。早速、この問題箇所を見ると、つぎのように修正されていました。
   「『知恵』とは住民と役場職員が共に考える“力”を表しています」
 これならば、いいと思います。
 2月15日の総合振興計画審議会でも、この箇所が問題とされ、修正が求められたそうです。
 2月9日の全協に続いて審議会でも問題とされ、村長も「これは修正しなければ認められないなあ」と考えるに至ったのでしょう。
 この経過には、森川氏の性格がよく表れていると思いますが、チェックと物言いが大事だということを示しています。計画文書をはじめとする膨大な議案を読むことはけっして楽なことではありませんが、しっかり読み込み、チェックしなければなりません。

 


☆ 2月9日臨時議会での空き家改修補正予算の否決について
 2月9日、本年3回目の臨時議会が開催され、1,340万3千円の補正予算案が審議・採決されました。大久保集落にある空き家(村に寄付され、村所有になっているもの)を改修する費用が当初予算では足りず、増額が必要になったというものです。
 すでにご存じの方も多いことと思いますが、これは賛成3:反対7という大差で否決されました。
 この結果、その空き家はおそらく、もう改修・活用されることはないでしょう。
 私は、本件で「賛成」に手を挙げました。たった3票の賛成票の一人です。
 「1軒の空き家の改修に計約3,500万円。高すぎる。どうして、そんなものに賛成したの?」と思われることでしょう。
苦渋(くじゅう)の判断でした。少し説明させていただきます。

 

■ 国の補助金事業を使うと予算額が上がる
 この事業は、新設された国の「空き家再生等推進事業補助金」を使えるということで村が推進したものです。国からの補助金は総額1,955万2千円です。
 かなりの金額です。しかし、国の補助金を使う場合、いろんな条件がつき、〈村(民)の知恵と技を活(い)かして、手作りで改修する〉ということが著しく難しくなります。その結果、予算額がどんどん増えてしまうことになります。
 たとえば、「公正さ」を担保するためでしょうが、設計の仕事をする人(会社)と、建物修復の仕事をする人(会社)は、別の人(会社)でなければならないという条件です。村の経験ある大工さんたちが集まって、いろいろと意見を交わしながら、工夫を重ね、改修を進めていくということができません。

 

■ 「高すぎる! でも、当初予算で事業を認めた以上、金額にふさわしい活用法を実現しよう」――これが私の判断です
 私は悩みました。
 12月と1月の全協での協議で、予算が異常に膨らんだこと、批判する議員が多いことを認識していましたので、大久保集落側から「辞退」を申し出ていただくことも考えました。しかし、物件はすでに村の所有物になっていて、村の事業になっていますので、集落側にどうこう言うのも変です。
 その一方で、こういう問題があります。菅沢農場の担い手の高齢化です。大久保集落は菅沢農場に近い。だったら、「30年、40年にわたって菅沢で農業をやってくれる人に入居してもらえれば、この高い改修費も生きてくるのではないだろうか」と考えました。
 施策というものは、1つの施策をそれ1つだけを孤立させた形で考えるのではなく、他の施策と結びつけて、総合的に進め、施策効果を高めることが必要です。空き家改修、移住促進、農業の高齢者化の打破と活性化、一石三鳥(いっせきさんちょう)の考えです。
 2月9日の審議では、そういう総合的な施策推進の第一歩として、改修工事の中で予定されている「曳(ひ)き家(や)」作業の様子を公開し、いろんな人たちに参加してもらうという具体的な提案をしました。

 

■ 今回のことを教訓に、村のいろんな人と知恵・技を集めた空き家再生に取り組みたいと思います
 今回のことは、補助金頼り(依存)ではなく、村のいろんな人と知恵・技を集めて、栄村らしい空き家再生の方法を編み出していく必要性を突き出していると思います。
 私の『議員活動報告』第8号をご覧ください(発行が大幅に遅れ、本号と一緒にお届けします)。群馬県南牧村(なんもくむら)の経験から学びたいと思います。大工さん、水回りの工事屋さん、左官さん、いろんな人が空き家を点検してまわり、「最低、こことここを直せばいいんじゃないか」という診断をします。そして、その改修・再生案をもって、移住を希望する人たちに物件を紹介していく。そんな方法です。
 空き家の利活用には、持ち主さんのご理解・ご了承が必要ですが、ご理解を得ながら、〈国の統一基準によるお金がかかる再生〉ではない、栄村独自仕様を創造していきたいと思います。
 みなさんのご意見、お知恵を是非、お聞かせください。

 

(この「議員活動報告」第12号は、2月27日付で発行し、栄村村内で配布してきたものです。)


さかえ倶楽部少年スキー大会3月2日

 

 今朝9時からは男子の1本目。
 アルペン競技の撮影など初めての経験で、まったく手探りでの撮影でしたが、上の写真はコース脇から9:22に撮ったもの。
 この選手の様子は連写で撮っていますので、上の写真の前後を7枚、紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ここまでの8枚を撮った地点のそばから本競技のコースの上方を撮影したもの。
 「この地点はどのあたりだろう?」と思い、ふと振り向くと、こんな景色。

 

 

 見えているカーブの坂道は「トマトの国」の手前。
 そこで、昨日、次のような写真を撮っています。

 

 

 カーブのど真ん中で撮影しているのですが、写真左手がスキー場で、左上に競技用のコースフェンス(橙色)がわずかですが写っています。
 毎日のように、この坂道を上がったり下ったりしながら、「ああ、スキー場のコースが見えるな」と思ってはいましたが、逆にコースの方から見ると、どんな景色なのか、今日初めてわかりました。


 競技の撮影地点から見たスキー場対面の景色も素敵でした。

 

 


 1本目の競技を終えた後の選手の様子も2枚。

 

 

 監督さんでしょうか、選手にアドバイスをしておられました。

 

 

 スキー場レストランでしばしの休憩をとる選手たち。

 

 

 この後、女子の1本目、そして男女それぞれの2本目が行われ、明日が3本目、4本目。
 残念なことに、栄村は今日の午後から雨。大会関係者はコース・コンディションの維持にご苦労されていることと思います。


松尾まことの議員活動報告第8号(2月27日付)

 この第8号は、当初昨年12月1日発行のために途中まで編集を終えていたものですが、第9〜11号で記した振興公社をめぐる問題等に関する報告を優先させたために未発行になっていたものです。

 このたび、追加原稿を書き、2月27日付で発行しました。取り扱っているテーマ自体はけっして時期遅れのものではなく、この後に掲載する第12号で報告する「空き家改修」問題とも密接に絡むホットなテーマです。

 是非、お読みいただけますよう、お願い申し上げます。

 

 

驚き! 3食付き1ヶ月5万8千円のケアハウス
 〜群馬県南牧村で視察・研修してきました〜

 

 11月14〜15日、「議員視察研修」というものに初めて行ってきました。視察先は、群馬県南牧村(なんもくむら)(14日)と、みなかみ町の「たくみの里」(15日)の2ヶ所。頁数に限りがありますので、今回は南牧村の視察結果を報告します。
   *長野県にも「南牧村」がありますが、長野県の方は「みなみまきむら」です。

 

■「働き場をつくる」、「国民年金で入れる施設をつくる」、「負担の少ない村づくり」
  ――長谷川最定村長が進める村づくりの3つの基本
 訪れた南牧村役場では長谷川最定(さいじょう)村長が自ら、南牧村の現状と村づくり方針・施策の具体的内容を説明して下さいました。2014年(平成26年)5月に就任された1期目の村長です。2007(平成19)年に栄村に研修に来られたことがあり、また、観光では秋山郷などに3回ほど来られているそうです。

 

私たちの質問に熱心に答えて下さる長谷川村長


 見出しに掲げた3つが、長谷川村長が推進している施策の基本です。簡単に説明します。
 「働き場をつくる」――とくに子育て世代の若いご夫婦が南牧村内で働く場をつくるということです。大企業誘致ではなく、村になくてはならない仕事で、若者世帯が暮らせる所得を保障することに 主眼があります。
「国民年金で入れる施設をつくる」――栄村でもそうですが、国民年金加入者の人の多くは1ヶ月あたりの受給額が約6万円ですね。その額で衣食住を満たせる高齢者住居を保障しようという話です。(詳しいことは次項にて)
「負担の少ない村づくり」――国民健康保険料は一昨年から2割引き下げられました。介護保険料は月額5千円を守り、値上げをしていません(群馬県平均は5,780円)。ケーブルTVがありますが、利用料は月額千円。公的料金はいっさい上げない方針だといいます。

 

 今年度の当初予算規模は特別会計を含めても約30億7千万円。人口は2,045人(2016年10月末現在)、「高齢化率日本一」で、話題になった「自治体消滅論」では「最も早く消える村」とされている村です。
 その南牧村でこれだけのことがやられている、出来ているのです。これは驚きであり、私たちはそこから多くを学ぶ必要があります。

 

■ケアハウス「いこい」を見学しました
 「国民年金で入れる施設」ということで昨年度に建設されたのは「いこい」という名のケアハウス(20室)。介護認定されていない人、要介護度2以下の人が対象の施設です。

 

「ケアハウスいこい」の外観

 

 「料金表」を見ると、年間収入が150万円以下の人の基本利用料は月53,700円。他に管理費、水道料、電気量がありますが、1人当たり月額4,810円。まさに国民年金で賄える額です。
 なぜ、こんなことが可能なのか?
 長谷川村長から説明していただきましたが、私たちも質問し、さらに突っ込んだ説明をいただきました。
 まず、30床未満の小規模施設には建設費及び運営に国から補助金が入ります。要介護の人に関わる経費は介護保険から支払われます。それによって運営経費として(入所者支払いの利用料以外に)月額約380万円が確保できます。
 2つ目に、職員ですが、NPO法人が運営にあたっていて、正職員4名をはじめ、准正規、パート(1日4時間)計15〜6名が働いています。驚きは、正職員の給与は公務員並みが保障されていることです。この点がじつは南牧村の村づくりの肝です。
 「高齢者に必要なサービスを保障する。そのための仕事を若者に担ってもらい、子育てできる所得を得られるようにする」ということです。
 先に、「南牧村は高齢化率日本一」と紹介しましたが、長谷川村長によれば「高齢者人口の実数はピークを過ぎた。若者家族の移住(Iターン、Uターン)を確保し、人口の世代間バランスをよくする」ことが当面の課題で、高齢者福祉(介護)の仕事の創造で人口バランスの好転を実現していくのです。じつによく考え抜かれた素晴らしいアイディア・施策です。
 今年度は「要介護度中クラス」用の施設を建設し、その後さらに「重度用」もつくる計画です。
 施設内をご案内いただき、私はお許しを得て、食堂の様子も撮影させていただきました。下がその写真です。大きな窓があって陽が燦々(さんさん)とふりそそぐ明るい場所。ちょうど昼食に集まってこられていたところで、私がカメラを構えると、「どこから来たの?」と大きな声がかかりました。みなさん、とてもお元気で、明るい雰囲気でした。

 

部屋はすべて個室(一人用と夫婦用がある)

 


 南牧村の視察報告、ひとまずここで閉じますが、もっと詳しく知りたいですね。
 南牧村を取り巻く状況はある意味で栄村よりも厳しいのだと思うのですが(村内の道路は狭く、マイクロバスが通行するのが大変でした)、その村でこんな素晴らしいことが実現している。さらに研究し、みなさんに報告したいと考えています。

 

 

 

「上毛新聞」の連載特集から学んだこと

 

 3頁までは11月末に書いていたのですが、その後、12月議会の報告や1月臨時議会の速報などの必要が生じて、続きを書くことが出来ていませんでした。以下は、今回の発行にあたって新たに書き加えたものです。

 

 

 視察にあたって、南牧村から「上毛(じょうもう)新聞」という地元紙の連載特集「えにし再生 第1部限界と呼ばれて」(2013年3月に連載)のコピー(全13頁)を資料としてご提供いただきました。
 視察前に読んだ時は、村の様子を知らないので理解しにくい部分もあったのですが、視察から帰った後に読み直すと、長谷川村長からお聞きしたことや南牧村で見たことがよりよく理解できました。
 1〜3頁で紹介した長谷川村長の施策は長谷川さんお一人のアイディアや力で実現したものではないようです。少なくとも8年間にわたる南牧村の人たち、とくに30歳代くらいの青年層がいろんな努力、工夫をしてきた結果なのです。
 「空き家」の問題と、「若い世代の移住が村で暮らせる仕事づくり」を中心に、年表式で紹介したいと思います。

 

2009年の暮れ
  ・舞台  村役場近くの居酒屋「かじか小屋」
  ・人物  居酒屋店主・米田優さん(当時62歳)

      役場職員・茂木毅恒さん(47歳)
      村商工会青年部の面々
  ・会話のやりとり
    「言いたいことがあるなら、村づくりの組織でもつくら

     ないか」
    「ああ、つくる。つくるから茂木さんが事務局やってよ」
    「みんなが本気ならやる」


数日後
  青年部理事・石井裕幸さん(36歳)、30〜40代14名の名が書き込まれた

  名簿を茂木さんに届ける。


2010年2月18日
  村づくり団体「明日の南牧を創る会」が正式発足
  ↓
  「創る会」メンバーの関心は空き家対策に向く
  ↓
2010年12月
  「創る会」母体に「南牧山村ぐらし支援協議会」設立
  ↓
2011年2月 空き家調査開始
  ・参加者  ガス販売業、大工、設計士、板金業など、30〜40代の協議会

       会員20人
  ・調査方法  休日に5人ほどの班をつくって集落ごとに調査
        「トイレは水洗かくみ取り式か」
        「手を入れれば住めるか住めないか」
        「ケーブルテレビは」
        「駐車場は」
     ――各人の職能を生かし、外観や立地状況から得られる情報を記録
  ・調査結果まとめ――半年後
     「手を付けるのが遅すぎたか」
     「構造材の太い築100年以上の古民家が多い」 → 「田舎暮らしを求

      める都市住民には魅力的なはず」
2011年8月 「空き家バンク」開設
         移住希望者に空き家を紹介するホームページ

 

2012年  「なんもく暮らし体験民家」を整備 → 10月から貸し出し開始

 

2013年1月  東京での山村移住相談会(群馬県主催)
  石井裕幸会長が、南牧の自然や子育てのしやすさをアピール

 

2011年8月から1年半の実績 ―― 問い合わせ300件超え、9世帯16人が移住


 ここまでで、空き家対策のいくつかのポイントが見えてきたのではないかと思います。
 1つは、行政主導ではなく、村民、とくに若者世代が空き家対策を考え、実行に移す中心になっていることです。
 2つは、役場(行政)がそういう動きをこころよくサポートしていることです。
 3つは、経費がたくさん必要になる方法ではなく、「暮らせる家にするには最小限何が必要か」を検討することを軸にやっていることです。


若者世帯が暮らせる仕事の確保
 ここからは、若者が暮らせる仕事づくりの話です。

 

● 2012年に移住した阿部哲也さん(名古屋市出身、記事連載時24歳)の話
  「困った時に助けてくれる人、頼れる人がたくさんいる。自分にとっては

   都会より住みやすい。」
  「働く場所がなければ、南牧に残りたくても名古屋に帰っていた

   と思う。」
 ――阿部さんは村社会福祉協議会で働いている。

 

● 2011年12月、補助金配分の県審査会で役場総務課長・長谷川最定さん(当時58歳、現在の村長さん)が熱弁
  「南牧で最後を全うしたいという高齢者が利用し、南牧で子育てしたい

   という世代が働ける。南牧に最も必要なのはそういう場所です。」
   ⇑
  村の総人口が減る中でも、増加の一途だった65歳以上の高齢人口が

  2006年に減少に転じた。今後は高齢化率の上昇に歯止めがかかる。
  ↓
  医療や介護サービスの必要量と財政支出が減る。
  長期的なサービスの供給計画が立てやすくなる。
  ↓
  減った支出を子育て世代の誘致策、たとえば村営住宅の建設や働く

  場所づくりに向ければ、移住者や村に残って仕事する若者を少しず

  つでも増やせるのではないか。
  ↓
  「高齢者向け住宅を運営するNPO法人をつくりたい。」

 

● 1か月後の2012年1月、県が提案採択

● 「NPOとは」から勉強会を進め、2013年度中にNPO法人設立へ
 長谷川最定さんは2012年末に役場を早期退職、住民の一人としてNPO設立に加わる。
 長谷川さんのイメージ ―― 「介護サービスを基幹産業とする人口800人の村」

 


 なんとか2頁半ほどにまとめてみました。これだけではわからないことも多々ありますが、南牧村の取り組みの肝(きも)はわかってきたのではないかと思います。
 私自身の思いとしては、「もう一度、南牧村を訪ねて、南牧で暮らすようになった若い人や、空き家対策を進めた人たちのお話を直接お聞きしたいなあ」というのがあります。いろんな用事があってなかなか実現できていないのですが、車で行けば栄村から片道2〜3時間で行けます。なんとか実現したいと思います。そして、その時は、私ひとりではなく、空き家対策などに関心がある人たちとご一緒できればと考えています。

 以上です。