栄村復興への歩みNo.146 (通算第180号) 5月14日
- 復興ビジョン
- 2012.05.14 Monday
「子どもの声が響く村」のイメージが具体化し始めました
昨13日午後、女性や若者と復興計画をめぐる懇談会が約2時間半、役場2階の大会議室で開催されました。
討論に入るや、意見が続出、予定時間を超えて午後4時になってやむなく閉会しましたが、まだまだ議論は尽きないという感じ。私自身、久々に非常に楽しい座談の時間を過ごすことができました。私自身、主催者側の委員の一人なので写真撮影は遠慮しましたので、様子を紹介する写真がないのが残念ですが、速報的に議論の様子の一端をお知らせします。

仮設住宅駐車場で遊ぶ北信保育園の子どもたち(4月27日)
「この時期、保育園の運動場がまだ積雪で思い切って遊べる場所がないので」とのことでした
● 賑やかな声が響く開会前の会場
委員会の事前打ち合わせを終えて、懇談会場の2階に向かうと、会場の中から女性たちの元気な声が響いてきます。
部屋に入ってみると、まだ5〜6名程度でしたが、お知り合い同士などがワイワイ、話しておられます。やっぱり、こういう雰囲気がいいですよね。
9日の懇談会を反省して、復興計画策定委員会の「おじさん」たちがズラッと会場前方に並ぶ形はやめ、円卓形式に椅子を並べての懇談会になりました。
●村が大好きな子どもたちに、栄村らしい教育をできる学校に

「復興のキーワードは“教育”だと思う」、「栄村らしい教育を考えるチャンスではないか」、「栄中学校の3年生が復興ビジョンをつくった。そういうものをもっと活かす復興計画づくりにすべきだ」。
子どもを育てているおかあさんや、子どもの教育に携わる女性などが集まられたので、話は“子ども”と“教育”をめぐって盛り上がりました。
「震災から救出された民具がたくさんありますが、この民具に今、子供たちが関わることチャンスがあると、いつまでも使いつづけることができるようになる。先日、史料保全有志の会と学校をつないだ」
実際、5月1日、栄小4年生の子どもたちが旧志久見分校で民具と触れ合う学習の機会が設けられましたね。
●「安心して遊ばせられる公園がほしい」
子育て中のあるママさんからは、こんなエピソードの紹介も。
「他のママさんたちにも『参加してみないか』って、声をかけたんですが、『テレビで見ると、怖そうなおじさんたちが並んでいて、とても…』って。それでママさん代表で発言します」率直な声に、委員一同、思わず苦笑。そして、そのご発言ですが、
「子どもを安心して遊ばせることができる公園がほしい。私の子どもはまだヨチヨチ歩きですが、“たね”に落ちないかと心配で」「うーん、そういう心配があるのか。でも、これまで村でそういう事故は聞いたことがないんだけどなあ」というのが私の率直な感想。
すると、「自分が子どもの頃は、志久見川で子どもだけで川遊びをした」という話も出てきました。
思うには、子どもが少なくなって、「歳上の子どもが遊びながら、歳下の子どもたちの面倒を見てやり、そのうちに歳下の子どもたちも何が危ないかを覚えていく」というような機会がなくなっているのではないでしょうか。
だとすれば、一つひとつの集落の単位では子どもの数が減っている現状の中では、たくさんの子どもが一緒に遊べる空間(=公園)を村内のどこかに確保する必要があるのかなあと、私は思いました。
また、教育委員会が開催している自然学校がかなり役立っているとのこと。最近、村には野外活動のNPOの事務所もできたし、川遊びが大得意の青年が村に移住しようとしている状況もありますから、ハード施設だけでなく、遊びのバリエーションをどんどん増やすことも含めて、本当に「子どもの元気な声が響く村」を実現していく道筋を考え出していくことができそうな感じになってきました。

親子でラフティング(昨年9月)今年も7月に計画中
ついでに言いますと、仮設住宅近辺は学校が終わった後の夕方の時間帯など、子どもの元気な声が響き渡っています。隣り合わせの
仮設と横倉共同住宅に、結構な人数の子ども
が暮らしているからですね。ここにも1つのヒントがあるように思います。
● 農業未体験で新規就農の若者や、大久保で農業を担おうという若者も
この日の懇談会には、「農業はまったくやったことがなかったけれど、栄村に友人がいたので昨年から栄村に住んで農業を始めた」という長瀬の男性がおられました。まだ年間を通じて稼げるだけの仕事は確保が難しいようです。
また、最近結婚し、大久保・天地で農業に取り組む若い男性も。
「大久保・天地周辺で農業をやり、消防団にも参加しているが、住宅は志久見。これでは、いざという時に大久保に駆けつけられない。村内で働いているのに村に住めない若い人もいる」若者の住宅問題、若者たちの具体的な声にもっともっと耳を傾けていくことが必要ですね。
以上は、懇談会で出た意見のほんの一部です。
「飯山や津南の人が『栄村に買い物に行く』というような商業施設をつくれるといいんだが」という声もありました。樓蘭さんのお客さんの顔ぶれを見ていると、半数以上が長岡ナンバーの車に乗ってくる人、長野市近辺の人ですね。大雪の季節の経営は厳しかったようですが、「栄村の自慢のお店」が誕生しているのです。「旬の野菜を買うんだったら、車で栄村の●●までひとっ走りしよう」というようなお店が出来、さらに栄村ならではの加工品も品揃えができると最高ですね。
「集落の子どもたちの元気な声が響く村」のイメージがかなり見えてきた半日でした。たしかに参加者数は限られていましたが、参加者の後ろにいる女性や若者の思いも含めて、数十人、数百人の声が聴けたという実感がもてる、いい集まりだったと思います。
こういう機会、場をどんどん増やしていきたいと思います。べつに復興計画策定委員会が主催するものだけに限られません。自主的な集まりがどんどん行われ、その声が反映される復興計画づくりが栄村の未来をつくっていくのだと思います。


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むらたびは、体験イベントを通して栄村の〈むららしい暮らし〉や自然を満喫し、栄村の復興に繋げる新しい旅です。



