さかえトマトジュースは美味しいことで、かなり有名です。トマトが苦手な子どもでも、このジュースにかぎっては「美味しい」と言って、ゴクゴク飲みます。
このトマトジュースが復興支援の方法として活かされています。
4月10日、震災前は栄村ネットワークが2週に1回のペースで出店していた東京・青山のファーマーズ・マーケット(国連大学前)に栄村ブースが久々に登場しました。
村から出かけて出店したのではなく、青倉米購入者の方が復興支援のために、義援金込で1本200円のさかえトマトジュース購入を呼びかけるキャンペーンを実施して下さったのです。
ファーマーズ・マーケット事務局もご支援くださり、この日の出店料は無料。復興支援キャンペーンは、東大駒場地区保育所のOB父母の木村さん、山口さん親子、青木さん親子がやって下さいました。
この日は、木村さんが被災状況を知るために村にお出で下さった折に持ち帰られた2ケース(60本)しかなかっため、すぐに売り切れたそうです。通常1本100円が義援金込みで200円。売上金は青倉公民館再建基金に振り込んでくださいました。
山口さん親子
<「トマトジュースで支援を」の輪> 今日、木村さんから電話が入り、「ケースで買いたいという人がいるが、トマトジュースはありますか」という問い合わせが入りました。このトマトジュース、年間限定3千ケースの生産で、昨年の初夏の頃にも「争奪戦」になったも (瑛之君は栄村で農作業も手伝う小学3年生)の。木村さんの心配もわかります。
早速、販売元の振興公社の担当者に問い合わせたところ、「じつは地震の時に倉庫内で荷崩れが起こり、ケースが傷んだものや、ジュースの缶に少しへこみができたものが1千ケースある」とのこと。
平時ならば缶にへこみができたものは返品ですが、地震被害によるもの。味には変わりがありませんので、問題ありません。いわば「わかり品」ですが、これを義援金込みでお買い求めいただくことで、木村さんとの話はまとまりました。1千ケースをこういう形で販売していきたいと考えています。
こういうことも、復興支援の重要なあり方の1つだと思います。
このように考えれば、「私にもなにかできることはないか」とお考えの人びとに提案できる支援の方法がどんどん生まれてくると思います。
―栄村ネットワーク関係者 現地からのメール記事