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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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栄村復興への歩みNo.387(6月24日付)

 

賑わいが戻ってきました!
さて、観光・交流をどう進めていけばよいでしょうか

 

 写真は21日(日)昼すぎの道の駅の様子です。緊急事態宣言が出されていたGW期間には駐車する車がほぼゼロの状態でしたが、「県をまたぐ移動自粛」が解除され、賑わいが戻ってきました。
 まだまだ新型コロナの感染者が出ている東京圏の人たちとの接触に戸惑いを覚えるというのが正直なところでしょう。2つのことが大事だと思います。1つは、豊かな自然環境に恵まれる栄村こそ、コロナ時代の保養・観光の地として相応しいことを明確に認識し、積極的に受け入れることです。2つは、宿泊施設やお店等で感染を防止する措置の厳格な実行が大事だということです。お店・施設がしっかりした感染防止策を講じるとともに、私たち村民一人ひとりも、村外の人びとと接触する場に出向く時のマスク着用、帰宅後の丁寧な手洗い・手指消毒をしっかりやっていきましょう。
 


コロナに屈せず、タケノコ狩りを開催

 

 例年であれば、6月にどこの集落でも見られる光景ですが、コロナ感染症が問題となっている今年はほとんど見られません。
そんな中、6月7日(日)、月岡集落がタケノコ狩り会を開催しました。
 月岡でも当初は「中止」と決められたのですが、「ただただシュンとしてもダメだ」ということで急遽、開催が決断されました。

 

● コロナ対策を十分に心がけて
 もちろん、コロナ感染症対策を十分に意識しての開催です。まず、開催場所はお宮の前の広場。野天ですから、「三密」の「密閉」は生じません。第2に、参加者は集落世帯のみとしました。外からのウイルス侵入の阻止です。第3に、家族(世帯)を単位とする着席で、一見「密接」のように見えても「社会的距離」を維持する努力がされています。

 

● コロナ感染防止と社会活動の両立を
 緊急事態宣言が全国で解除された後、「コロナ対策と経済をまわすことの両立」ということがよく言われます。もちろん、経済活動は重要です。しかし、この言い方は大事なことを忘れています。“社会活動をどうするか”です。人間社会は、経済活動と共に、社会活動、コミュニティの活動によって成り立っています。栄村では、集落の日常の暮らしの中では、コロナ感染症拡大の中でも、普通の近所つきあいが維持されてきたといえますが、地域社会(コミュニティ)にとって不可欠な地域行事は相次いで中止されてきました。
 そんな中での月岡集落でのタケノコ狩り会の開催。大きな一石を投じたと言えます。

 

多くの子ども用自転車が見られます (タケノコ狩り会場前にて)
 

 あっという間にお盆がやってきます。お墓参りのための帰省、夏祭りの季節です。これはそう簡単に中止にはできないものです。
国は緊急事態宣言の解除にあたって地域行事開催のガイドラインを示していますが、コロナ対策を心がけながら、夏の地域行事に取り組めるよう、村もガイドラインを示すことが必要だと思います。

 

● 希望する帰省者等の全員PCR検査を可能にしてもらいたい
 最も望ましい対策は帰省者や神楽奉納者などが事前にPCR検査を受けられるようにすることです。
 「希望する帰省者等全員のPCR検査」と言っても空論のように思われるでしょう。しかし、プロ野球開幕にむけて読売巨人軍では全員のPCR検査が行われました。サッカーのJリーグでは全選手、2週間に1回のPCR検査を実施するとしています。私は、村にとってお盆帰省や村まつりは、プロ野球やJリーグの開催に優るとも劣らぬ重要事だと思います。
 栄村が属する北信医療圏の検査能力がどれだけあるのか。住民には詳しいことは知らされていません。私たちは変に自粛(いや、萎縮)するのではなく、必要な検査を受けられ、必要な社会的行事を開催できるように、声を大にして訴えていくべきだと思います。


コロナについて考えましょう

 5月25日、新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言が全面解除されました。
 政府自身が決めた解除基準に神奈川、北海道が達していなかったこと、全面解除の後の東京都での1日20名を超える感染者の確認などを考えると、やや前のめりの解除とも言えますが、「ホッと一息、入れられる」と感じている人も多いのではないかと思います。

 

●「ちょっと余裕ができた」からこそ、考えることができること
 3〜5月は矢継ぎ早に出される「自粛要請」や「学校の休業」措置に必死でついていくのがやっと、物事をじっくり考える暇(いとま)もなかったのではないでしょうか。
 事態がいったん少し落ち着き、一人ひとりにもちょっと余裕ができた今だからこそ、少し落ち着いて考えてみる必要があることがあります。とくに大事なのは、わが村でコロナ感染症が発生した場合のことです。
 4月下旬、長野県はコロナ感染症の感染者が確認された場合、「北信保健所管内で1名確認」という発表の仕方から、市町村単位での発表に切りかえました。この変更は妥当なものだと私は思います。が、その結果、仮に栄村で感染者が確認された場合、TVのニュースやネットで「栄村で感染者確認」というニュースがワーッと流れることになります。村内は大騒ぎになるでしょう。「誰?」、「どこの集落?」という声が渦巻くことになります。

 

● 村はどういう権限と責任を有しているのか
 そこで重要になるのが村役場の役割です。
 村民の不安が広がらないように、適切な情報を発信し、また、村民各々がどのように対応すればよいのかについての指示も出さなければなりません。
 ところが、新型コロナ感染症対策の場合、さまざまな権限を有しているのは国と都道府県知事に限られ、市町村長にはほとんどまったく権限がないようなのです(長野市のように独自に保健所を設置している大きな市は別扱いのようですが)。地震や大雨などの自然災害の場合、避難勧告・避難指示等を発する権限と責任は市町村長にあります。しかし、新型コロナ感染症をめぐっては、市町村(長)は「蚊帳の外」的な位置にあるようなのです。
 この点、宮川村長も問題意識と危機感を持っているようです。議会も含めて、この点の解明と議論を早急に深めていくことが必要です。

 

●「感染する者に問題(責任)がある」という風潮を改める必要があると思います。
 3〜4月の感染症爆発的拡大期、志村けんさん、岡江久美子さんがお亡くなりになり、志村さん、岡江さんを悼む声が多く上がりました。他方で、タレントの石田純一さん、キャスターの富川悠太さん、プロ野球の藤波晋太郎投手などは感染したことで随分とバッシングされ、未だに社会的復権が許されていない状況があります。
 国や県、そしてメディアも、「コロナをめぐる差別や偏見は許されない。なくしましょう」と呼び掛けています。しかし、その一方で、「プライバシー保護」という理由で情報を最大限非公開にするようにしています。私は、この情報の扱い方が、「感染者は危ない存在→社会から隔離の対象→社会に存在することが許されない」という「思考」回路を生み出す副作用を引き起こしているように感じます。
 新型コロナ感染症は、一人ひとりが感染拡大防止のための努力を最大限に行っていても、最終的には感染を防げない場合があるものです。感染者を責める社会的風潮をなくさないと、私たちの社会は分断され、息苦しいものになってしまいます。

 

● 栄村で感染者が発生した場合の対応はどうあるべきか
 栄村で感染者が発生した場合、感染者とその家族を守るためにも、感染者の居住地区を村が公表し、感染拡大防止についての的確な情報を出すのが望ましい対処の仕方ではないかと考えます。そして、みんなで感染拡大を防ぐとともに、村民みんなで感染者の回復を祈り、ご家族を支える。そういう村でありたいと思います。そのようにするためには、先に記したとおり、市町村(長)の権限と責任を明確にすることが必要です。
 以上、一つの重要な問題提起として書きました。みなさんのご意見をお聞かせください。

 

 


首都圏との往来・交流をどのように再開するか

 5月21日現在、東京都など5つの都道県は緊急事態宣言が継続されていますが、遠からず解除になると思われます。その時、わが栄村は東京など首都圏の人たちとの往来・交流をどうしていくのか。気が早いと思われるかもしれませんが、その時になって慌てて考えるのでは間に合いませんから、問題提起の意味で考えてみたいと思います。

 

● 考えなければならない2つのケース
 1つは、首都圏で暮らしている村出身の人たちの夏の帰省です。
 学生さんの場合は夏休み帰省、働いている人はお盆の帰省です。GWの時は「コロナの非常事態ですので、帰らないでください。呼ばないでください」と呼びかけ、みなさんのご協力をいただきましたが、「夏もダメ」となれば、なかなか難しいですよね。もちろん、夏の段階で、東京等で感染者がかなりの規模で出ているとなれば、無条件で「自粛してください」とお願いするしかありませんが、難しいのは感染の「小さな波」程度のものが繰り返しているような場合です。
 2つは、栄村と頻繁に交流して下さっている方々の受け入れです。
 その人たちは栄村を訪れることを本当に楽しみにして下さっています。また、栄村の観光はその人たちによって支えられています。

 

● 栄村にとってのコロナ感染症対策のキーポイント
 新型コロナ感染症の拡大はパンデミックと言われるように、全世界的に凄まじいことになっていますが、日本国内でも、また世界的にみても、感染者がほとんど出ていない地域もあります。県でいえば、岩手県は依然として感染確認者数ゼロです。そして、わが栄村もゼロです。
 新型コロナ感染症はヒトからヒトに伝染して広がっているわけで、誰かの体内に突如発生するわけではありません。現在の時点で感染者が確認されていない栄村の場合、村の外から誰かが運んでこないかぎり、コロナの感染者は発生しません。
 だからこそ、感染拡大地域との往来の自粛が大事なのです。しかし、ずっと「自粛」、いわば「鎖国」を続けるわけにもいきません。

 

● 村民が感染防止の基本ルールを身につけることが、まず大事
 村の日常の暮らしでは、現時点でも、マスクの着用やアルコールでの手指消毒はあまり一般化されていないと言えます。田んぼや畑で作業する時にマスクをしている人はほとんど見かけません。道で出会った顔見知りとの会話はこれまで通りという人が多いように思います。学校に通っている子どもたちはマスクの着用や手指消毒・丁寧な手洗いにかなり慣れ親しんでいるでしょうが。
 そういう状態の中で、首都圏などとの往来・交流が再開されると、村への新型コロナウィルスの侵入の可能性がいっきに高まります。「普通に暮らしている村民」が村外から来た感染者(その人自体、自身の感染を自覚していない)と無自覚に接触する可能性があるからです。
 したがって、まず、村民一人ひとりが《感染防止の基本ルール》(別の言葉でいえば「新しい生活様式」と呼ばれているもの)を身につけることが大事ということになります。
 一つの見本となる事例があります。5月18日から温泉入浴を再開したトマトの国です。5月31日まではまだ年間券を所持する人だけの入浴ですが、来館時のマスク着用や手指消毒の徹底を図っています。これには、今後、村外の人(長野県内や津南町など)まで入浴者が拡大する時、さらには首都圏等からの宿泊者を受け入れる時に備えての練習(訓練)の意味があると言えます。

 

● 今後の対応について、村のガイドライン設定が必要
 新型コロナ感染者が発生した場合、法律上、その対応は県−保健所が行うことになっていて、村が直接に対応するのではありません。長野県全体のコロナ感染症対応の医療体制については県から公表されていますが、栄村が属する北信保健所管内の検査体制や医療体制の詳細については分かりません。
 コロナとのつきあい(たたかい)が長期間にわたることが明白になってきているいま、コロナ感染症対策における村の権限をもう少し強化し、村と県・保健所の間でもっと踏み込んだ対策方針の検討ができるようにする必要があると思います。
 そして、東京都などの緊急事態宣言が解除された場合の、首都圏からの帰省や交流者の往来の基準を具体的に決めていく必要があると思います。たとえば、帰省の場合、「基本は自宅にとどまり、家族以外の人とは会わない」、「自宅に高齢者がいる場合、帰省先を村内の施設とする」、「交流者が宿泊施設を利用する時、同施設を村民が平素、温泉入浴で利用している場合は、交流者と村民が不用意に接触することがない措置をとる」等々のガイドラインを決めることです。
 こうしたことは最終的には村(役場)の責任で決めることになりますが、村民みんなが自分事として考えていくことが大切だと思います。


コロナについて考えましょう

 5月25日、新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言が全面解除されました。
 政府自身が決めた解除基準に神奈川、北海道が達していなかったこと、全面解除の後の東京都での1日20名を超える感染者の確認などを考えると、やや前のめりの解除とも言えますが、「ホッと一息、入れられる」と感じている人も多いのではないかと思います。

 

●「ちょっと余裕ができた」からこそ、考えることができること
 3〜5月は矢継ぎ早に出される「自粛要請」や「学校の休業」措置に必死でついていくのがやっと、物事をじっくり考える暇(いとま)もなかったのではないでしょうか。
 事態がいったん少し落ち着き、一人ひとりにもちょっと余裕ができた今だからこそ、少し落ち着いて考えてみる必要があることがあります。とくに大事なのは、わが村でコロナ感染症が発生した場合のことです。
 4月下旬、長野県はコロナ感染症の感染者が確認された場合、「北信保健所管内で1名確認」という発表の仕方から、市町村単位での発表に切りかえました。この変更は妥当なものだと私は思います。が、その結果、仮に栄村で感染者が確認された場合、TVのニュースやネットで「栄村で感染者確認」というニュースがワーッと流れることになります。村内は大騒ぎになるでしょう。「誰?」、「どこの集落?」という声が渦巻くことになります。

 

● 村はどういう権限と責任を有しているのか
 そこで重要になるのが村役場の役割です。
 村民の不安が広がらないように、適切な情報を発信し、また、村民各々がどのように対応すればよいのかについての指示も出さなければなりません。
 ところが、新型コロナ感染症対策の場合、さまざまな権限を有しているのは国と都道府県知事に限られ、市町村長にはほとんどまったく権限がないようなのです(長野市のように独自に保健所を設置している大きな市は別扱いのようですが)。地震や大雨などの自然災害の場合、避難勧告・避難指示等を発する権限と責任は市町村長にあります。しかし、新型コロナ感染症をめぐっては、市町村(長)は「蚊帳(かや)の外」的な位置にあるようなのです。
 この点、宮川村長も問題意識と危機感を持っているようです。議会も含めて、この点の解明と議論を早急に深めていくことが必要です。
 

●「感染する者に問題(責任)がある」という風潮を改める必要があると思います。
 3〜4月の感染症爆発的拡大期、志村けんさん、岡江久美子さんがお亡くなりになり、志村さん、岡江さんを悼む声が多く上がりました。他方で、タレントの石田純一さん、キャスターの富川悠太さん、プロ野球の藤波晋太郎投手などは感染したことで随分とバッシングされ、未だに社会的復権が許されていない状況があります。
 国や県、そしてメディアも、「コロナをめぐる差別や偏見は許されない。なくしましょう」と呼び掛けています。しかし、その一方で、「プライバシー保護」という理由で情報を最大限非公開にするようにしています。私は、この情報の扱い方が、「感染者は危ない存在→社会から隔離の対象→社会に存在することが許されない」という「思考」回路を生み出す副作用を引き起こしているように感じます。
 新型コロナ感染症は、一人ひとりが感染拡大防止のための努力を最大限に行っていても、最終的には感染を防げない場合があるものです。感染者を責める社会的風潮をなくさないと、私たちの社会は分断され、息苦しいものになってしまいます。

 

● 栄村で感染者が発生した場合の対応はどうあるべきか
 栄村で感染者が発生した場合、感染者とその家族を守るためにも、感染者の居住地区を村が公表し、感染拡大防止についての的確な情報を出すのが望ましい対処の仕方ではないかと考えます。そして、みんなで感染拡大を防ぐとともに、村民みんなで感染者の回復を祈り、ご家族を支える。そういう村でありたいと思います。そのようにするためには、先に記したとおり、市町村(長)の権限と責任を明確にすることが必要です。
 以上、一つの重要な問題提起として書きました。みなさんのご意見をお聞かせください。

 

「栄村復興への歩み」No.385をアップしましたが、No.382〜384が未アップです。記録として大事ですので、この後、議員活動報告No.43〜45とともに、順次アップしていきます。


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