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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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コロナについての最近の私の考え

 10月に入って以降、新聞やテレビでの新型コロナ感染症に関する報道がめっきり少なくなってきています。他方で、野球の横浜スタジアムで定員の80%〜満員での試合開催の実証実験が10月末に行われることが決まりました。入国規制の緩和も進められようとしています。

 

● 観光地で実効再生産数が高い
 国の新型コロナ感染症対策分科会は「増加要因と減少要因が拮抗」としていますが(10月15日の尾身会長記者会見)、同時に発表された実効再生産数(陽性者1名が何人に感染させるかを示す)は関東圏1.07、関西圏1.00に対して、北海道1.27、沖縄1.58で、専門家の一人は「観光に人が出かける地域で高い」と警鐘を鳴らしています。
 また、ヨーロッパ諸国では再度の感染爆発が起こり、外出制限措置等が再度発動されています。

 

● 「広がったら抑える」では遅い!
 経済の落ち込みに対する対策は必要です。しかし、いまの国の姿勢は、「感染抑止と経済再開の両立の追求」よりも「経済優先」の方が強いと私は受け止めています。感染対策については「重症者を増やさない」に重点が置かれています。
 この考え方を単純に栄村に適用してもよいものか。私は「ノー」だと考えます。
 重症化の危険が高いと言われる高齢者、わが栄村は人口の50%を超えます。村の高齢者はその大部分が元気です。そして、その大半が現役で仕事をしています。ですから、あまり「弱々しい」感じがありません。しかし、やはり高齢者は高齢者です。
 その栄村にひとたび新型コロナ感染症が入り込めば、非常に危機的な事態となることはあきらかです。
 首都圏等からの観光客と村民が接触することを回避する感染症防止対策を徹底させなければなりません。それを緩めるような余
地はどこにもないと思います。

 

1100万人都市・武漢が封鎖された76日間、

人びとはどう暮らしていたのか

9月発売の新刊。著者は武漢在住の65歳の

女性作家。お薦めの1冊です。


コロナとしっかり戦い、村の活路を拓こう

 新型コロナの感染が急速に拡大しています。7月を迎えた頃には、「いずれ、冬を前にして大きな第二波が来るだろう」とは思っていましたが、7〜8月にこんなふうにいっきに拡大するとは想像できませんでした。

 

● ウイルス感染の本質を理解し、形だけではない、本当にウイルスを寄せつけない対策を
 いま、どこのお店に行っても、少なくとも消毒液が1本は置かれています。そして、かなりの人が「シュッシュッ」とやっています。
 でも、形だけではウイルスを除去する(殺す)ことはできません。ポンプをしっかり押しきり、十分な消毒液をとること、そして、手の平や甲だけでなく、指先や手首まわりまでしっかり擦り込むことが大事です。

 

 

● 密になる、大声で話す、酔っぱらう ―― 絶対に避けなければならない
 コロナのウイルスは人から人にうつるものです。混雑していない場所であれば、空気中に漂っていることはありません。密にならないこと――感染を抑え込めるまでは、たとえば「友達や知人5人以上では集まらない」という自己ルールを設定しましょう。食事できるお店で見かけますが、若者であれ、高齢者であれ、食事しながら大きな声で話す――最悪です。「横並びで話をしないで食事」なんてことを言おうと思いません。しかし、他の席からもよく聞こえるような大きな声で話したら、それはアウトですね。
 「コロナ禍の中、お酒は飲まない」なんて言っても無理ですね。家で一人で飲む分にはとやかく言う筋合いではありませんが、人と一緒に飲む場合は、コロナを抑え込めるまでは、たとえば「生ビールは2杯まで」とか「30〜60分間だけ」と決めて、“密と大声”にならないようにすることが絶対に必要だと思います。

 

● 村だからこそ出来る《安全安心の旅》の開発・提供を
 「感染対策と経済社会活動の両立」と言われます。なかなか難しいことです。それをモデル的に実現出来るのは人混みがない栄村のような地域ではないかと私は思います。栄村の観光(業)は大規模ではないですが、栄村の経済社会にとって不可欠なものです。
秋の紅葉期、バスで団体客がやってくる――今秋はほとんどないでしょう。冬、常連の団体さんが例年通りにスキーに来てくれる――これも難しいでしょうね。
 逆に、個人や3〜4名の旅行を確実に誘致し、大自然の中で美味しい空気や雪遊びを思いっきり楽しんでいただく。これは栄村だからこそ出来ることです。

 


 都会から観光客がやって来るのを「怖い!」と思う村民の方は多いと思います。「日帰り温泉はいいけれど、土日は他県の人とあってしまうかもしれない」という声を聞きます。大事なことは《動線分け》です。1つの施設の中でも、歩く場所、温泉に入る時間――これらをしっかり区分することで感染を防止することができます。
 また、お客さんが求める旅の楽しみをしっかり聞き出して、宴会に重きをおくようなグループは誘致せず、自然の中でのリフレッシュを求める家族旅行や少人数グループの旅を誘致することが大事だと思います。著名なリゾートホテル経営者の星野さんは「最近は小さな宿が選ばれています」と話しています。コロナ禍を栄村の新しい活路を拓く機会に転じていく好機と捉えて、工夫とチャレンジを重ねていきたいなあと思います。


(写真は深坂峠付近から浦田方向を望むもの。チョウを求めるご夫婦と出会いましたが、《社会的距離》は十分でした。)


栄村復興への歩みNo.391(8月26日付)

 

 

 暑い日が続きますが、朝晩はかなり涼しくなってきました。標高1000mの野々海や深坂峠に行くと、じつは紅葉が始まっています。写真は25日朝の深坂峠附近。低木の紅黄葉が進み、ナナカマドの葉も色づいています。大雨や暴風なしで稲刈り期を迎えられるよう、祈念しています。

 

村の団結で、適切なコロナ対策を進めよう
 新型コロナ感染症は、7〜8月の第二波のピークは超えたとも言われていますが、長野県では24日に過去最高の11人の新たな感染者が確認されています。完全な収束はむしろ期待薄で、あっという間にインフルエンザ流行期と重なる11〜12月を迎えそうなかんじです。
 率直に言って、「コロナ疲れ」が溜まってきていると言わざるをえません。しかし、新型コロナをのりこえるために、気持ちを新たにして頑張らなければなりません。
 村は8月20日の議会全員協議会で9月補正予算の骨子をあきらかにしました。それによると、地方創生臨時交付金第2次分約1億1千万円のうち約6千万円をひとまず留保するとしています。(秋〜)冬の新たな感染拡大に対応できるように財源を確保しておこうという考えで、適切な判断だと思います。

 

● きめ細かな対策を
 高齢者が多い栄村では、重症化の危険が高い高齢者を守るためにさらなる努力が求められます。高齢者と若い世代が同居する家族はとても神経をつかっておられることと思います。その感染症対策をご家族だけの問題にすることなく、種々のきめ細かい支援が必要です。また、村で暮らす高齢の方と都市部で暮らす子供・孫との接触が「不要不急」ではない事柄で生じるケースもありえます。やはりご家族だけの問題にすることのない対策・支援が必要だと思います。
 さらに、これまで直接的な影響があまり見られなかった農業において、コロナによる市場収縮を理由とする米価の下落という問題が出てきそうです。それに対しても迅速かつ機動的に対処していかなければなりません。
 大事なことは、村が団結し、一人一人の暮らしと命を守る、村ならではのコロナ対策をきめ細かく実施していくことだと思います。みんなで知恵を出し合って、ふんばっていきましょう。

 

7月の長雨の影響か、丈が伸びすぎて心配ですが、順調に登熟が進んで
います(23日撮影)


新型コロナ感染症対策、今、考えること(7月8日付)

 東京都を中心に新たな感染者の確認が増えています。
 これが「第二波」なのか、「第一波が未終息」なのか、私にはよくわかりませんが、最大級の警戒が必要です。

 

● 新たな気持で、手洗い・手指消毒や三密回避などをきっちりやりきる
 「もう日常的に当たり前のことになった」という人もおられるかと思います。でも、村にやって来る県外車も増え、緊急事態宣言下とは異なる状況・雰囲気が広がる中で、もう一度、「しっかりと手洗い」等ができているか、チェックすることが必要だと思います。手指消毒の場合、やってはいるが、消毒液のとり方が少なくて、手指全体を消毒しきれていないケースがあります。もう一度、正しい消毒のしかたをしっかり確認して、励行しましょう。

 

● 県の対策条例について
7月3日、長野県新型コロナウイルス感染症等対策条例が県議会で可決され、成立しました。種々の批判がありますが、国が緊急事態宣言を発していなくても、県が独自に観光施設等に休業検討の「協力の求め」をできる法的根拠を定めたという点で、私は意義があるものと考えます。
 そのうえで、私は、感染症対策における県と市町村の連携について、もっと踏み込んだ対応を県に求めたいと考えています。その旨の意見を県にも提出しました。具体的には、「感染者が確認された場合、県は感染者が居住する市町村(長)と緊密に連絡をとり、感染者情報等を共有し、市町村が地域において必要な措置をとれるように協力する」旨を明確にすべきだと考えます。


「ハンマー&ダンス」では栄村は守れないと思います

 「ハンマー&ダンス」、あまり聞き慣れない言葉かもしれません。東京都の小池知事が9月10日の記者会見で使った言葉です。コロナ対策に従事する医療関係者などの中では聞き慣れている言葉だそうですが。
 下の写真にあるように、「コロナ感染者が増えたら、休業要請などをし、減ったら制限を緩和する」というコロナ対処法です。

 


 9月19〜22日の4連休の様子を見ていると、まさに「ダンス」ですね。村内を見ても、国道117号は県外車が大変増えました。道の駅も満杯でした。
 しかし、私は高齢者が圧倒的に多い栄村では「ハンマー&ダンス」は通用しないと考えます。栄村はいわゆる高齢化率が50%に達していますが、さらに深刻なのは、75歳以上のいわゆる「後期高齢者」が圧倒的に多く、しかも「基礎疾患」を有する人が多いという現実です。「感染者が少々増えても、重症化率を低く抑えれば大丈夫」という国がいまスタンダードとしている対応策が栄村では通用しないからです。

 

● 栄村ルール(対策)の明確化を
 「栄村を新型コロナ感染症から守る」――このことを改めて徹底的に明確化することが必要だと思います。その意味で、TVでも新聞でもコロナ関係のニュースが少なく、小さくなっている中で、9月23日、24日、朝と夜の村内告知放送で「役場保健師からのお願い」が流されたことは高く評価すべきことだと思います。
 それに加えて、私は村に2つのことを求めたいと思います。
 1つは、村外からの観光客に対応しなければならない道の駅等の観光施設のスタッフが定期的にPCR検査を受けられる態勢を是非、整備していただきたい。県や医師会、さらには津南町等のご協力を仰がなければならないと思います。
 もう1つは、住民福利施策の1つとして実施されている村民の温泉入浴の利用者が村外から(とくに東京圏)の観光客と絶対に接触することがないようにする措置をしっかりととることです。10月1日から東京がGO-TOトラベルの対象に入る中で、この点を明確にすることは村にとって死活問題だと思います。村及び関係機関の明確な対応措置の表明を強く求めたいと思います。栄村のコロナ感染対策は正念場を迎えていると思います。
 期間は来年3月末までが一つの目安ではないかと思います。インフルエンザとの同時流行が心配されている期間です。9月19〜22日の4連休を見ていると、「もう感染拡大の心配は低い」という議論が出てくるのかなと見ていましたが、4連休の後、厚生省の専門家組織は「減少傾向が鈍化」と注意を喚起し、東京都のモニタリング会議でも「感染再拡大」への警戒を求めています。また、長野県は現在でも東京都を「往来の必要性を改めて検討」の対象としています。今こそ、新型コロナ対策の強化が求められています。

 


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