栄村復興への歩みNo.227
- 出店・農産物の販売
- 2014.08.02 Saturday
新鮮で美味しい栄村の野菜が全国の人たちに届けられています
栄村の野菜が売れています。
7月29日、その収穫・発送の手伝いをしました。
収穫は天地(てっち)の斉藤勝美さんの「ぶらり農園」で。とても爽やかな、気持ちいいです。
ここで収穫されたのはナスとピーマン。
これを「ナスとピーマンのセット」での1袋に詰めます。その他に丸ナス、インゲン、キュウリ、ズッキーニがたっぷり入って、1セット千円(送料別)。この日の発送先は16人。26日は17人だったとのこと。
野菜直送のパターンは2つ。1つは青倉米の産直。2007年に始め、もう8年目。60人くらいの固定客(毎年、年間予約をする人)がいて毎月配送しますが、その人たちの中で野菜も希望される人に5〜10月の6ヶ月間、毎月1回お送りします。もう1つのきっかけは、今年5月、渡邉加奈子さん(青倉)が「野菜の直送します」とFacebook(フェイスブック)で告知したこと。これでいっきに20人ほどの申し込みがあり、毎月1回の産直が進められています。
青倉で「野菜栽培カルテ」調査を始めました
29日の収穫作業を撮影していて思ったことがあります。
「野菜の直送がもう少し拡(ひろ)がったら、“ぶらり農園”だけ
では足らなくなるんじゃないか」
ということです。
もちろん、斉藤勝美さんに栽培量を増やしていただくようにすればいいわけですが、他方で直売所新設の話もあります。むらのかあちゃんたちが何を、どれくらい作っているかを掴(つか)むことが必要になってきます。
ちょうど、私は青倉集落でかあちゃんたちの“せっつぇもん畑”での野菜の栽培状況の調査を始めようとしつつあるところです。
難しいものではありません。
あらかじめ野菜の名前が印刷してある「野菜栽培カルテ」という調査票に○を書き込んでもらうだけです。それで、「自家用に食べた後、余る量はどれくらいあるか」、「もう少し多くつくれるか」も分かってきます。
そのカルテを見ながら、私がその人の畑を撮影します。写真はこんな感じです。
江口起(き)んさんが青倉・四ッ廻りの畑でつくっておられるカボチャです。左と右はあきらかに種類が違いますね。写真をもって起(き)んさんを再び訪ねます。
「これ、種類が違いますよね」
「ええ、別ね」
「それぞれ名前は何て言うのですか」
「名前は知らない。でもね、これ二つとも、私が毎年種をとっ
てずっと作り続けているんですよ」
これはとても大事で、感動する話ですね。「自分で種をとる」ことは減ってきています。それだけでもこのカボチャの値打ちが上がります。
他にも、こんな写真も撮ります。
これはやはり青倉の島田きみ子さんの畑の全体写真です。自宅(復興住宅脇:下写真)と少し離れた畑の2ヶ所に分かれていますが、花も豊かに咲いていて、訪れてみても楽しい雰囲気です。
上勝町の成功はこんなことから始まった
「徳島県上勝町(かみかつちょう)」という名前を一度は聞いたことがあるという方は多いと思います。そうです、「葉っぱビジネス」で成功し、いまや全国的にとても有名なところです。
80歳を過ぎたばあちゃんが数百万円、1千万円もの売り上げを得ていることで知られています。
(上写真は「ほお葉」のセット。株式会社いろどりのHPから)
はじまりは、そこいらに生えている木の葉っぱを料理の“つまもの”として出荷したことです。最初から大きなビジネスになるなんて分かっていたわけではありません。しかも、高齢化率が49%を超える地域です。
それでも、懸命に売り込みを続けて、いまや一大産業に育て上げられたのです。
いま、私たちに求められているものは、「栄村のどこにでもあるものを生かして、ビジネスをビジネスとして懸命に追求する」ことだと確信します。
面白いもの、売れるものがどんどん見つかります
「野菜調査カルテ」からすぐに一直線に野菜直売の拡大に進むわけではありませんが、しかし確実に前進します。そして、面白いもの、売れるものがどんどん見つかります。
30日、青倉の江口起(き)んさんを訪ねした時に出して下さったのが「花マタタビ」を漬けたもの(下写真1枚目)とマタタビ酒(下写真2枚目)です。
Webによると、マタタビの花が咲く前に「マタタビアブラムシ」という小さな昆虫が産卵し、花が終わった後、実が虫こぶのようになったもので、正式には「木天蓼(もくてんりょう)」と言います。生薬(しょうやく)として用いられているそうです。
起んさんは、これを焼酎に漬け、1年間かけて熟成されます。疲れた日に少し飲むと、翌朝、疲れがすっと消えるそうです。薬用植物の案内では「冷え症、神経痛、リューマチなどに効き目があり、利尿、強心の効果をあらわす」とあります。
私もほんの一口いただきました。まったくクセがなく、すっと飲めます。コース料理の食前酒にも最適ではないかと思いました。起んさんも「これは売れるんじゃないか」と言っておられました。
まずはちょっとその気になって、「野菜カルテ」に○を書き込むことからすべてが始まると思います。青倉に限らず、私が配達でみなさんのお家を廻るとき、「おらの畑も写真撮ってくれや」と気軽に声をかけてください。第一歩が踏み出せます。
栄村の野菜が売れています。
7月29日、その収穫・発送の手伝いをしました。
収穫は天地(てっち)の斉藤勝美さんの「ぶらり農園」で。とても爽やかな、気持ちいいです。
ここで収穫されたのはナスとピーマン。
これを「ナスとピーマンのセット」での1袋に詰めます。その他に丸ナス、インゲン、キュウリ、ズッキーニがたっぷり入って、1セット千円(送料別)。この日の発送先は16人。26日は17人だったとのこと。
野菜直送のパターンは2つ。1つは青倉米の産直。2007年に始め、もう8年目。60人くらいの固定客(毎年、年間予約をする人)がいて毎月配送しますが、その人たちの中で野菜も希望される人に5〜10月の6ヶ月間、毎月1回お送りします。もう1つのきっかけは、今年5月、渡邉加奈子さん(青倉)が「野菜の直送します」とFacebook(フェイスブック)で告知したこと。これでいっきに20人ほどの申し込みがあり、毎月1回の産直が進められています。
青倉で「野菜栽培カルテ」調査を始めました
29日の収穫作業を撮影していて思ったことがあります。
「野菜の直送がもう少し拡(ひろ)がったら、“ぶらり農園”だけ
では足らなくなるんじゃないか」
ということです。
もちろん、斉藤勝美さんに栽培量を増やしていただくようにすればいいわけですが、他方で直売所新設の話もあります。むらのかあちゃんたちが何を、どれくらい作っているかを掴(つか)むことが必要になってきます。
ちょうど、私は青倉集落でかあちゃんたちの“せっつぇもん畑”での野菜の栽培状況の調査を始めようとしつつあるところです。
難しいものではありません。
あらかじめ野菜の名前が印刷してある「野菜栽培カルテ」という調査票に○を書き込んでもらうだけです。それで、「自家用に食べた後、余る量はどれくらいあるか」、「もう少し多くつくれるか」も分かってきます。
そのカルテを見ながら、私がその人の畑を撮影します。写真はこんな感じです。
江口起(き)んさんが青倉・四ッ廻りの畑でつくっておられるカボチャです。左と右はあきらかに種類が違いますね。写真をもって起(き)んさんを再び訪ねます。
「これ、種類が違いますよね」
「ええ、別ね」
「それぞれ名前は何て言うのですか」
「名前は知らない。でもね、これ二つとも、私が毎年種をとっ
てずっと作り続けているんですよ」
これはとても大事で、感動する話ですね。「自分で種をとる」ことは減ってきています。それだけでもこのカボチャの値打ちが上がります。
他にも、こんな写真も撮ります。
これはやはり青倉の島田きみ子さんの畑の全体写真です。自宅(復興住宅脇:下写真)と少し離れた畑の2ヶ所に分かれていますが、花も豊かに咲いていて、訪れてみても楽しい雰囲気です。
上勝町の成功はこんなことから始まった
「徳島県上勝町(かみかつちょう)」という名前を一度は聞いたことがあるという方は多いと思います。そうです、「葉っぱビジネス」で成功し、いまや全国的にとても有名なところです。
80歳を過ぎたばあちゃんが数百万円、1千万円もの売り上げを得ていることで知られています。
(上写真は「ほお葉」のセット。株式会社いろどりのHPから)
はじまりは、そこいらに生えている木の葉っぱを料理の“つまもの”として出荷したことです。最初から大きなビジネスになるなんて分かっていたわけではありません。しかも、高齢化率が49%を超える地域です。
それでも、懸命に売り込みを続けて、いまや一大産業に育て上げられたのです。
いま、私たちに求められているものは、「栄村のどこにでもあるものを生かして、ビジネスをビジネスとして懸命に追求する」ことだと確信します。
面白いもの、売れるものがどんどん見つかります
「野菜調査カルテ」からすぐに一直線に野菜直売の拡大に進むわけではありませんが、しかし確実に前進します。そして、面白いもの、売れるものがどんどん見つかります。
30日、青倉の江口起(き)んさんを訪ねした時に出して下さったのが「花マタタビ」を漬けたもの(下写真1枚目)とマタタビ酒(下写真2枚目)です。
Webによると、マタタビの花が咲く前に「マタタビアブラムシ」という小さな昆虫が産卵し、花が終わった後、実が虫こぶのようになったもので、正式には「木天蓼(もくてんりょう)」と言います。生薬(しょうやく)として用いられているそうです。
起んさんは、これを焼酎に漬け、1年間かけて熟成されます。疲れた日に少し飲むと、翌朝、疲れがすっと消えるそうです。薬用植物の案内では「冷え症、神経痛、リューマチなどに効き目があり、利尿、強心の効果をあらわす」とあります。
私もほんの一口いただきました。まったくクセがなく、すっと飲めます。コース料理の食前酒にも最適ではないかと思いました。起んさんも「これは売れるんじゃないか」と言っておられました。
まずはちょっとその気になって、「野菜カルテ」に○を書き込むことからすべてが始まると思います。青倉に限らず、私が配達でみなさんのお家を廻るとき、「おらの畑も写真撮ってくれや」と気軽に声をかけてください。第一歩が踏み出せます。