トマトの実が生る! 1日午後、妹背(いもと)木(ぎ)のトマト畑に行って、焦ってしまいました。しばらく訪れていないうちにトマトの実が生っているのです。現地調査の受け入れや田んぼ除草の手伝い・撮影などで1週間ほどを過ごしている間に、トマトは実をどんどん成長させていたのですね。
妹背木の畑のトマトは早生(わせ)。晩生が植えられているところで小さな実が出来てくるところを撮影するチャンスはまだありますが…。
まずは、1日、妹背木で撮影したものをご覧ください。
トマトジュース加工用のトマトはやや縦長。写真の真ん中に見えるものは、大きさが収穫時の大きさにかなり近づいています。
畑全体の様子を見ると、つるがどんどん伸び、畑一面トマトという感じです。
そして感心したのが、6月半ばに行われた「マルチの裾ひろげ」の効果です。
ツルが伸びて、マルチの裾を広げたところまできています。この一番端にも実が生ってきます。すると、マルチの裾を広げていない場合、実が地面に直接触れて腐りやすくなるんですね。6月15日の畑の様子と比較してみてください。
枝分け作業の様子 2日、「復興への歩み」の配達で頼之さんのお家を訪れた際、頼之さんとちょこっと会話しました。
「枝分け作業はもう済まされたのですか?」
「いや、まだ少しだけ。アスパラが終わったので、その畑の
片づけがあるし、ズッキーニの出荷も始まったので、まだ
手がまわらない。やるのは明後日ころかな」
そして4日午前、程久保、野田沢の配達に入る前に妹背木の畑に立ち寄ると、奥さんの春美さんが枝分けをされていました。
「トンボ」を使っての作業で、木製ですが、自分で作られたとのこと。下の写真をご覧ください。
枝分けをする前と後の比較をご覧ください。
写真左の列や、中央の列の奥の方は枝分けが済んでいます。それに対して、真ん中の列の手前側や右側の列は未了。写真では分かりにくいかもしれませんが、枝分けが済んだところは平坦なかんじになっているのに対して、未了のところは枝が株の真ん中で盛り上がっています。
トマトの実の数は1日よりもさらにグッと増えています。
畑一面にトマトの香りが漂っています。
頼之さんは消毒作業 目を転じると、頼之さんが大きな機械に乗って、消毒作業をされています。
トラクターの後部から張り出した噴霧器は伸縮可動式。運転台で操作すると、ぐんと伸び、かつ横に倒せます。
“消毒”というと違和感を覚える人もおられるかもしれませんが、アブラムシ媒介のウィルスにやられると壊滅的な被害を受けます。重要な作業です。
超大忙しの頼之さん一家 春美さんは忙しい中でも、ちょっと手を止めて、いろんな話をしてくださいます。
「ズッキーニが始まって超忙しいの。収穫は1〜2時間だけ
ど(注:朝5時頃に始まります)、選別・出荷の荷造りを
しているとお昼よ。アスパラが終わってよかった(頼之さ
ん家ではアスパラの収穫は6月30日で終了)。でも、アス
パラの畑をうなう作業(「うなう」とは耕起のこと)もあ
るし。もう殺されそう。家に入るのは8時頃かな」
春美さんと話している間に麻子さんが畑にやって来て、黙々と枝分けをされています。「一哉さんは?」と尋ねると、田んぼの畦刈りとのこと。田んぼはいまちょうど中干しの時期。田んぼに水がないので、法面の草刈りがしやすいのです。一哉さんが草刈りしている場所は妹背木のハウスのすぐ下の田んぼでした。
田んぼの中に一哉さんの姿。田んぼより上段に妹背木の頼之さんのハウスが見える。
高い法面をつぎつぎと草刈りしていきます。相当の重労働です。
アスパラ畑の様子
アスパラの葉が成長し始めています。この葉が光合成をして養分を根に送り、来年に備えます。
アスパラの葉が見える列と列の間にいい色の土の部分が見えますが、ここが春美さんがうなわれたところ。
この後、葉はどんどん伸びていきます。
トマトの実が赤く熟し、収穫が始まるまで後1ヶ月半強になってきました。真っ赤なトマトとの出会いが待ち遠しいですね。