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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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鳥甲線、土合橋、貝廻坂、中条川上流

 8月31日、災害復旧工事のために通行止めになっていた鳥甲線が開通しましたね。昨年7月1日の大雨による道路脇崖面崩落の復旧工事でした。
 また、北野〜天代間の新土合橋の建設工事、ようやく完成が近づいてきました。今秋中に竣工式となるでしょう。貝廻坂では落石防止柵の設置工事が進められています。笹原〜長瀬間の災害復旧工事もかなり進展しています。また、中条川上流での土石流対策工事は7年目を迎えていますが、今年は「いちばん大変だなあ」と思う箇所で谷止工の設置工事が進められています。それぞれの現場写真を掲載します。

 


鳥甲線の復旧工事完成現場。8月28日撮影。下の写真は道路下の釜川に下る崖面。なお、31日の開通前にガードレールが設置されました。

 

新土合𣘺建設現場を北野側から見たもの(8月26日撮影)。土盛の高さが橋の高さに近づき、完成が近づいていることを確認できます。

 

貝廻坂の落石防止柵の工事現場(8月21日撮影)。落石防止の効果もあることながら、地元の人は「見通しがよくなった」と喜んでおられます。

 

笹原〜長瀬間の現場(8月26日撮影)。昨年10月に崩落した箇所の上部では法面枠工が出来上がっています。現在は雪崩予防柵設置の工事と斜面下方の山腹水路工(明暗渠工)が行われています。雪が降る前に完成できそうです。

 

 

この2枚は中条川上流の谷止工の工事現場(8月22日撮影)。1号崩壊地から下を覗き込むようにして撮影しました。1枚目写真に見える谷をクローズアップしたのが2枚目写真。

 

 ここで少し、記しておきたいことがあります。
 栄村では写真に見られるように災害復旧・インフラ整備の工事がたくさん実施されていますが、こういう状況は過疎が進む市町村では珍しいことです。多くの地域では逆に「過疎」を理由に災害復旧やインフラ(社会資本)整備が「選択と集中」という名の下に厳しく削減される事態が進んでいます。栄村は震災との関係でこの7年間、かなり「優遇」されている面があるように思います。しかし、いつまでもそういう「優遇」が続くわけではありません。インフラなどの補修や整備が困難になる事態の到来に対して、どう対応していくか、真剣に考えなければならない時期が来ていると思います。


 


スキー場〜野々海の道が大きく改善されました

 

 

 

 3枚の写真はスキー場から野々海に通じる村道の様子です。
野々海池と水路の管理道路として位置づけられているものですが、利用はそれだけに限られません。村外から来られる人も含めて野々海の自然を愛する人たちの間では知る人ぞ知る道です。ここを走ると、ブナ林の間を抜け、清々しい気持ちになります。
 ところが、この道がここ数年、大変な状況になっていました。
 1枚目の写真の箇所など、今年7月1日の野々海祭りに向かった時、流れ下る雨水で道が深く抉(えぐ)られ、その深みに車輪がはまれば、軽トラでも腹がついて動けなくなるという状況になっていました。下2枚の写真は、スキー場頂上のリフト降り場に入る手前の地点の整備前の様子と整備後の様子の対比です。1つ目が整備前ですが、大きな石があり、道の真ん中には大きな穴とも言うべきへこみ。整備後は、2つ目に見られるとおり、真っ平らな道になり、まっすぐに走れるようになりました。とても有難いです。

 

● 活躍したのは直営班
 7月17日午後、野々海池の様子を見に行った帰り、平滝に下る道の途中で役場産業建設課に属す直営班の阿部徳太郎さん(小赤沢集落)に出会いました。
   「徳さん、いいところで会った。徳さんは最近、スキー場の中の

    村道、野々海に向かう道の状況、見ましたか?」
   「おお、見たよ。ひどいなあ。」
   「あれ、整備してもらえませんか。」
   「29日の週に入るよ。係長から話がきている。」
 役場の係長にも話を聞くと、青倉の区長さんから強い要望があり、直営班の手で整備することになったようです。
 その後、実際に7月29日の週から作業が始まりました。私は様々な事情でなかなか現場を見に行けなかったのですが、8月7日午後、野々海からスキー場へ下り、途中で作業中の直営班の人たちに出会いました。

 


 上写真は青倉の貝立水路のかけ口の近くで阿部徳太郎さんが整備作業中の様子です。徳太郎さんによると、「野々海に近いところは道路脇が国有林なのであまり周りをいじめることができないが、村有林のところに入ってからは木を伐ったりして道幅を大きく広げた」そうです。従来の2倍以上の幅が確保されているところもあります。
 下の写真はスキー場の中です。ここも大きな石があったり、水の流れで深く抉られたり、厄介なところでしたが、きれいに整備されています。

 


 写真中央に見えるのはタイヤドーザーで月岡淳さんがオペレーター。道を平たんに均(なら)しているところです。左手前にブルが見えますが、こちらは坪内大地さん(屋敷、地域おこし協力隊卒)がオペで、道に半分埋まっている大きな石を掘り起こしたりします。
 8月12日に野々海池の水位状況を見に行くとき、この道を上がりました。道を平坦に均す作業はもう完了しているようでした。道の脇には、道に入れる水止め板が随所に置かれていました。おそらくお盆後に設置作業が進められるのではないでしょうか。

 

● 直営班に注目を
 村民でも「直営班」という存在をあまりよく知らないという人がおられるかもしれません。
 村道の維持管理や冬の道路除雪で大活躍してくれています。私は村内を走っていて、その作業の様子をしばしば目にします。本当に凄い活躍です。たとえば、秋山林道。春の雪消え期、毎年のように雪に圧(お)されて法面が崩れ、道路を塞(ふさ)ぐ箇所があります。そういう箇所に直営班が出動してあっという間に土砂を撤去し、道を開けます。下写真はその一例で、切明温泉から林道方向に上がって行ったところで、今年3月18日撮影です。今冬も昨冬もこんな状況になりました。これを1日の作業で開けます。消雪の進み具合にしたがって作業は複数回繰り返されるようです。

 


 建設業者に発注すれば少なくとも数百万円はかかるであろう土木作業をわずかな経費でどんどんこなしていきます。しかも、腕・技量はじつにしっかりしたものです。
 この直営班が抱える問題がひとつあります。処遇問題です。何年にもわたって村民の暮らしを守る最重要の仕事を担ってくれているにもかかわらず、身分はずっと臨時職員。半年雇用の繰り返しで身分保証がなく、賃金や手当の面では正職員との間に大きな格差があります。
 直営班は、「小さくても輝く村」をめざした村政が生み出した栄村の誇るべき存在でありながら、その価値にふさわしい処遇を受けていないと言わざるをえません。これは是非とも改善しなければならないことです。今回の野々海〜スキー場間の道の整備が素晴らしいことであるだけに、直営班の処遇の改善を声を大にして訴えたいと思います。

 


明石大橋建設予定地から

 

 写真は県道箕作飯山線の明石大橋橋脚建設地の5月10日の様子。
 雨で増水した千曲川に中州のようなものが見えますが、これ、じつは橋脚建設ヤード。真ん中に地中に沈め込まれた橋脚下部部分の突端が見えます。
 本紙No.329(3月16日付)で報じたように3月上旬の大雨で今期の工事中断となりましたが、来期(今年11月頃から)に備えて、3月後半に橋脚基礎部分の地中沈下作業が遂行されました。

 


明石大橋橋脚工事、今期工事は中断・撤収に

 残念なニュースがあります。平滝の千曲川で行われている明石大橋の橋脚工事ですが、今期の工事が中断、そして撤収という判断に至りました。
 3月9日(金)から雪融け水・雨水で川の水位が急上昇し、ヤードが水没、工事用道路も破損するなどの事態になり、これ以上の工事続行は危険と判断されたためです。

 

3月10日の様子。工事用ヤードの大部分が水没し、工事用道路の先

端が水流で破壊されています。


 施工を担当されている北野建設の現場代理人さんにお聞きしたところ、本年秋〜来年春の工期で今期の残り分と来期分を合わせていっきに完成させる方針だということで、そのために川の水位と工事用ヤードの作り 方を再検討するとのことです。
 県道箕作・飯山線の2020年全線開通のスケジュールに変更はないようです。

 

 

<後記>
 No.329は「3・12」前、3日頃に発行したいと思っていましたが、3月議会にむけての準備に忙殺され、結局、16日発行となってしまいました。申し訳ありません。
 3月はもう1号発行したいと思っています。出番を待っている記事原稿も溜まっています。
 よろしくお願いいたします。


白鳥大橋から見える明石大橋橋脚建設の様子にご注目を

 

 上の写真は2月9日、国道117白鳥大橋上から撮ったものです。
 小さくてちょっと見ずらいかもしれませんが、明石大橋橋脚建設工事現場で生コンの打ち込みが行われている様子です。
 それから10日以上を経た2月21日、平滝の現場事務所を訪ね、千曲川の現場に下り、次の写真を撮影させていただきました。

 


 コンクリートの養生(ようじょう)が終わり、構築物を取り巻いていた幕や足場が外され、「2-1、2-2ロット」が姿を見せています(全体設計図はNo.324掲載のものを下に再掲)。

 


 この鉄筋コンクリート製の構築物が今後、次第に姿を消していきます。この構築物の下の地中で川底が掘られ、それに従ってこの構築物が次第に沈下していくからです。その工法のことは〈ニューマチックケーソン工法〉として本紙No.324で紹介したところです。
 今後、この構築物が徐々に沈下していく様子を複数回撮影してご紹介する予定ですが、みなさんも白鳥大橋を通られる際などに現場の変化にご注目ください。

 

上写真は上図の一番下に見える台形の空間の中で電動掘削機が

地盤を掘る様子を見て、リモコン操作も行えるモニターの画面です。


明石大橋の橋脚工事の様子を見てみましょう

 昨秋11月16日の箕作平滝大橋の開通は多くの村民に感動をもたらしましたね。橋を利用する人も徐々に増えています。
 あれから1ヶ月半強、もう一本の大橋、明石(あかいし)大橋の橋脚建設の工事が本格化しています。
 まず、1枚の写真をご覧ください。

 


 これは、橋脚の最も基礎(底)になる部分(6頁の図を参照)の鉄筋を組んでいるところです(12月22日撮影)。
 注目は写真中央に見える2つの穴です。左の穴は作業員の人が地中に入っていくためのもの。右の穴は地中で掘削された土砂を地上に運び出すものです。

 

● ニューマチックケーソン工法
 じつは、明石大橋の橋脚は川底から水が湧き出ている所にたてることから、橋脚の最も土台となる部分をオープンカット工法(地表面から掘削していく方法)で造ることができません。そのため、ニューマチックケーソン工法という方法が採られています。次の図のような方法です。

 


図1 ニューマチックケーソン工法の概念図
この図面は蠡臻楞箸HPから引用しました。www.ohmoto.co.jp/rovo/matic1_1.html

 

 図の最も下、地中深い所(川の底よりも下)で人が重機を使って掘削作業をしている様子が描かれていますね。この場所、作業用の函(はこ)なのですが、じつは高圧空気になっています。その高圧の空気圧によって水が湧き出ることを抑え、掘削作業を可能にしているのです。これをニューマチック(Pneumatic=「空気の」)ケーソン(caisson=潜函)工法と呼びます。

 

 現場事務所で撮影させていただいた橋脚の全体像図を示します。

 

図2 橋脚の全体像の図面


 一番上が橋桁を載せる部分ですね。図面の左側に「7ロット」〜「1ロット」と書かれていますが、4ロット〜1ロットの部分が今シーズンに工事が予定されている部分です。
 現在は、図面の一番下、「1ロット」の部分の工事中。4頁に示した写真は「1ロット」の部分のいちばん上を撮影したことになります。
 図面の1ロットの中に白く描かれている台形状の部分がありますね。ここは空洞になっていて、図1で作業員が掘削をしているところ(=函)です。
 明石大橋の建設現場では12月29日に1ロットにコンクリートが入れられ(図2の灰色部分)、現在、養生中。この後、空洞部分=函内部で底面の掘削作業が行われます。底面全体を均等に掘削していくと、ある時点で1ロットのコンクリート
部分の重さで1ロット全体が沈みます。予定された沈下が実現すると、次に第2ロットを構築し、さらに掘削・沈下−次のロットの構築を繰り返していきます。そのようにして、最終的には川よりも12.5m深いところに橋脚の土台が到達します。空洞になっていた部分には最後に打設管を通してコンクリートが入れられます。

 

 橋脚建設が行われている現場全体の様子は次の写真です。

 

 

 上写真の中央、白の幕で囲まれているところが橋脚建設の現場。写真奥に国道117号線白鳥大橋が見えます。写真左手奥に見える赤い屋根は明石集落の家です。写真手前は平滝集落から千曲川まで下る工事用仮設道路。写真左側の積雪と積雪の間にわずかに千曲川の流れが見えます。


● 私が工事現場などを取材・撮影・報道する理由
 明石大橋の橋脚建設工事は北野建設蠅元請で、ニューマチックケーソン工事を担当しているのは丸十(まると)工業蠅箸いΠγ慮の会社です。これまでに300事例以上のニューマチックケーソン工事の実績を有しているそうです。
 ここまでに紹介した写真の撮影等には、北野建設の現場責任者・中野慶久さんのご協力をいただきました。4頁で紹介した写真撮影にあたっては、ヘルメット等を着装したうえで、中野氏にご案内いただき、現場作業員の人たちには中野氏の指示でクレーン操作の一時中断などのご協力をいただきました。
 現場関係者には大変ご負担をおかけするわけですが、そこまでして私が取材するのは、私たちが日常不断に当たり前のように利用している「生活インフラ」と呼ばれる道路や橋がどんなふうにして、どんな苦労を重ねて造られているのかを利用者である私たち自身が知るべきだと考えるからです。こういう考えを元々もっていたわけではありません。震災の災害箇所の復旧工事、そして種々の復興工事を見る中で、現場の人たちの苦労、そして創意工夫を知り、学び、考えるに至ったことです。
 また、その中で、現場の工事関係者ご自身が、「完成した構築物(橋など)を見せるだけでなく、工事のプロセスを一般の人たちに紹介(公開)したい」という気持ちをもっておられることを知りました。建設業関係者が県知事との懇談会の場で、その思いを伝えられ、県も工事プロセスの紹介に積極的に取り組む方針になったとも聞いています。
   *過日、「新建新聞」(長野市本社の建築・住宅・危機管理の専門紙)の

    箕作平滝大橋開通特集号を見ましたが、施工者6名の方々の談話が掲載さ

    れていました。みなさん、大変な苦労と創意工夫されたことが伝わってく

    るものです。
 私たちの4代前、5代前の世代は村の道路や水路を自身の手でつくりました。現代は科学技術が発達し、また道路・橋・水路なども巨大化し、素人の手に負えるものではなくなり、専門業者に委(ゆだ)ねるように変わっています。しかし、だからと言って、地元民が工事を業者に任(まか)せっきりにしているのではいけないと思います。業者の人たちも、施工箇所の地元の人しか知らない気象の事象や地形の特徴などの知恵を知りたいと思っておられます。地元の人たちとの何気ない立ち話、お茶のみでの会話を楽しみにしている現場関係者も多くおられます。
 私は、現場で施工業者を代表されている現場代理人ときちんとお話をさせていただきながら、こういう取材をこれからも続けていきたいと考えています。


栄村復興への歩みNo.320(11月18日付)

 

箕作平滝大橋が開通
〜久保田・油科両家3代家族が渡り初め〜

 

 11月15日午前、県道箕作飯山線の全線開通にむけて箕作平滝大橋の開通式が挙行され、箕作の久保田光具さん、平滝の油科仲一さんのそれぞれ3代家族が渡り初めをされました。上写真は、みなさんが箕作側から渡り始め、橋中央に向かわれるところです。
  *久保田光具さんは百合居橋の渡り初めも経験されているそうです。

 


 箕作平滝大橋は全長169m、車道幅5.5m(+路肩、堆雪帯が両側に各1.75m)で、緩やかなカーブと勾配をともなう、非常にゆったりした素晴らしい橋です。今回は、箕作平滝大橋と小箕作橋、取付道路の379mの区間が通行できるようになりました。

 

● 明石大橋の橋脚建設は先月着工、全線開通は2020年の予定
 県道箕作飯山線の箕作〜明石(あかいし)間の交通不能区間を解消する事業は全長2kmに及ぶもので、もう1つの大橋・明石大橋の橋脚建設は先月着工されました。千曲川の水量が減少する冬期に工事が行われるため、今冬と来冬の2シーズンを要し、3年がかりの工事となります。

 


 上写真が明石大橋の建設現場。現在は工事用道路を造っています。写真右手奥に国道117号線白鳥大橋が見えます。対岸が明石地区です。

 

● 60年間に及ぶ悲願の実現へ第一歩。“災害に強い道路ネットワーク構築”が大きく前進
 県道箕作飯山線の箕作〜明石間の開通を求めて栄村と野沢温泉村が期成同盟会を結成したのは60年前。昔は、明石の子どもたちが栄村の学校に通っていて、明石と栄村のつながりは非常に強いもの。明石大橋が出来て、全線開通となれば、明石と栄村の新たな絆が生まれるでしょう。
 今般、箕作〜明石間の整備が進められたのは6年前の震災が直接のきっかけ。栄村震災復興計画の“災害に強い道路ネットワークの構築”を実現すべく、国道117号線が通行不能となった場合のバイパスとして計画されたのです。平成24年度〜27年度は国から「社会資本整備総合交付金(復興)」が交付されました。現在は5年間の復興期間が終わったため、「社会資本整備総合交付金(広域連携)」という枠組みで引き続き国費が投入されています。
 2020年(平成32年)の全線開通へ、みなさん、工事の進捗状況にご注目ください。


鳥甲線の法面工事の進み具合

 

 鳥甲線(極野〜五宝木間)の法面工事の10月12日の様子です。
 上の写真は工事現場のすぐそばの紅葉の美しさを意識して撮ったもので、工事の全体像は下の写真をご覧ください。
 予算が付かず、2年間止まっていた工事。今年再開され、現在は法面枠(のりめんわく)工事が進んでいます。この法面枠がつくられている箇所の上に2ヶ所、柵を設置するそうです。

 


 施工業者の現場責任者の話では、予算不足ですべて仕上げられるかどうか、微妙な状況で、右の写真の法面枠よりも下の部分が未対策のままになる可能性もあるとのこと。
 北信地域振興局の林務課に尋ねたところ、「なんとか完成に持ち込めるように調整中」という回答でした。
 鳥甲線は五宝木の人たちの暮らしのために欠かせないものです。私も「復興への歩み」の配達で五宝木に行く時は極野から鳥甲線を進むのがいちばん便利で早いのですが、現在は日曜日を除いて通行止めで、苦労しています。
 また、鳥甲線は絶景コースを楽しめる栄村の隠れた観光スポットです。グルっと栄村100kmサイクリングでも最高のポイント。
鳥甲線工事の早期完成を切望するものです。


「土木建設工事の現場を見てみよう」――役場建設係が企画

 

 9月21日、村内の土木建設工事の現場を見学するツアーが行われました。
 見学先は、小箕作橋・箕作平滝大橋、土合橋、国道405号線拡幅(小赤沢〜上野原間)、中津川砂防堰堤の4箇所。
 村内放送で趣旨が説明されていましたが、「日頃は近づけない工事の現場を見てみよう」ということです。これは大事なことです。現場を見るのと見ないのとでは工事に対する見方がガラッと変わります。私は震災以降、復旧工事の現場を取材するべく、さまざまな工事現場に入らせていただいてきました。作業員の一人一人が命懸けで私たちの暮らしの基盤を復旧し、つくってくれていることが肌感覚で伝わってきます。出来上がった結果を見ているだけでは、土木の本当の姿はわかりません。
 役場産業建設課では、「土木の現場にもっと光を当てよう!」という趣旨で企画されたとのこと。「広報さかえ」の9月号では新しい土合橋の建設について1ページ使って解説がされていましたね。あれも素敵な企画です。
 21日は事前広報期間が短かったせいもあってか、一般村民の参加は2名に限られましたが、このような企画をどんどんやっていって欲しいと思います。あなたも次の機会には是非、ご参加ください。
 


箕作平滝大橋、11月15日に開通式

 

 完成した箕作平滝大橋を箕作側から撮影したものです。

 8月31日、県道箕作飯山線改修期成同盟会の総会がトマトの国で開催され、その場で、栄村役場から「箕作平滝大橋の開通式を11月15日(木、大安)に開催する」旨が発表されました。
 上の写真でお分かりのように、取り付け道路はまだ完成していません。箕作側の小箕作橋の橋桁はすでに設置され、床盤のコンクリート打ちと舗装を待つばかり。大橋との間の道路築造などが急ピッチで行われています。開通式まであと2ヶ月余、現場の人は「忙しい!」と話しておられましたが、予定通りに進むものと確信できます。
 大橋の開通後は、フランセーズの手前を右に折れて国道117に出るコースでの供用です。その道路の整備も急ピッチで進められています。
 他方、平滝と明石(あかいし)を結ぶ明石大橋ですが、これが難工事。今秋、千曲川の中に建てる橋脚の建設が始まります。すでに県と北野建設の間で施工契約が結ばれています。橋脚建設は川の水量が少ない時期でないとできませんので、今秋後半〜来年3月頃と来年秋〜再来年3月頃の2期に分けて施工されます。平滝や明石の道路は明石大橋の上部工(橋桁を架ける)が進む中で築造工事が再開されることになります。
 現在の予定では2020(平成32)年度の竣工となります。

 

明石大橋橋脚建設箇所
写真左手に明石側の橋台が見えます。右には白鳥大橋が見えています。