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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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野田沢のイベントへのボランティア支援を

 No.246(昨年3月1日付)に掲載した下の写真、ご記憶でしょうか。野田沢の「庭先キャンドル祭り」です。



 今年も2月27日に規模をより大きくして開催されます。3日前の24日から準備作業が始められます。野田沢の実行委員会がお手伝いを募っておられます。
 是非、ご支援ください。連絡先は
Kitashinsyu-nozawa@docomo.ne.jp
です。私にお電話いただいても結構です。
 3月12日の「スカイランタンバスツアーを手伝おう」という人も募っています。よろしくお願いします。


埼玉県久喜市で栄村の山菜を使った「山菜おこわ」が飛ぶように売れました





 2枚の写真は、埼玉県久喜市のイベントで桜田コミュニティ協議会という団体(11の地域自治会で構成)が出された「山菜おこわ」の販売の様子です。

 「栄村復興への歩み」をお読みくださっているという方から5月3日に「山菜おこわに使う山菜をお世話してほしい」という電話を受けました。私自身は存じ上げない方でしたが、快くお引き受けしました。
 実際にお世話するうえでは、「山菜おこわ」に関する私の知識が乏しく、小林清治さんご夫妻、宮川裕子さん、斉藤勝美さんらから貴重なアドバイスをいただき、また、山菜の用意にあたっては、山本保子さん、上倉重平さんにたいへんお世話になりました。
 イベントの「山菜おこわ」は用意したお米が30kg入り袋1袋といいますから、半端な量ではありません。

 最初にお電話下さったのは須佐美さんという方ですが、大震災の直後に「桜田応援団」という団体を結成し、栄村にも支援に来て下さったそうです。また、今回のお電話のきっかけとなった「栄村復興への歩み」をお読みくださるようになったのは、震災の翌年に東京・神田で営業した「ふるさと酒場」で栄村の人と知り合いになったからだそうです。
 いろんなものが繋がり、村の力になっていくのだと実感しました。


こんな人がおられます



 この方、神奈川県在住の内山さん。中条の道祖神に参加され、斉藤松太郎さんから顔の炭塗りをしてもらっているところです。
 午後は、やはり中条の「ほいさま」(屋号)で桑原友春さん(ソヨさんのご次男)と一緒に家周りの除雪をされました。



 内山さんは震災後の冬から除雪応援のため、毎冬2〜3回、栄村に来てくださっています。今冬でもう4年目ですね。
 「大学生時代を長野で過ごしたので、栄村の震災復興に協力したい」という思いでお力を貸してくださっています。昨冬は内山さんが栄村に来られている間に首都圏が大雪になり、ご自宅に帰られるのにたいへん苦労されたこともありましたが、今冬も来てくださいました。
 作業の後、ソヨさんがお作りになったゼンマイ煮、白和え、なますなどを味わい、午後5時すぎ、神奈川へお帰りになりました。
 震災を機に生まれた色んな人たちとのご縁、大切に育てていきたいですね。

 

栄村を描いた水彩画展

 4日から「雪国栄村」の水彩画展が開かれています。


展示の準備をされる田中政喜さん(左)とかつての教え子さんたち

 開催されているのは「田中政喜水彩画展(雪国栄村編)」です。
 田中さんは長野県若槻村(現・長野市)のご出身で84歳。若い頃、学校の先生として3年間、栄村に住まれました。
 震災の前、後、たびたび村を訪れ、震災で取り壊される前の古民家などを描き続けてこられました。画集には91点の作品が掲載されています。今回の画展では、4日〜7日、10日〜14日、10日午前に展示内容を入れ替えながら、栄村を描いた作品が多く展示されます。
 
 会場は役場2階です。
 時間は8:30〜17:15
 入場無料
 
 是非、足をお運びください。

ハーモニカ演奏の夕べ―26日、「樓蘭」にて



 上は10月26日午後4時半から箕作の中国料理店「樓蘭」で開かれた“ハーモニカの麗しい調べに心を癒す時間”の一コマ、氏原茂さんのハーモニカ演奏に合わせて、参加者のみなさんが「赤トンボ」を唱和されているところです。
 氏原さんはわざわざ大阪から来てくださいました。
 ハーモニカの演奏がこんなに素晴らしいものだとはこれまで知りませんでした。企画された渡辺俊男さん、氏原さんをはじめスタッフのみなさまに感謝! です。
 この日の写真アルバムは「楼蘭」に置かれています。

アルバム“ハーモニカの麗しい調べに心を癒す”


25日の夕暮れ時、箕作の中国料理店「樓蘭」で、“ハーモニカの麗しい調べに心を癒す時間”がもたれました。演奏3曲目「赤トンボ」では、氏原茂さんのハーモニカ演奏に合わせて集った人たち全員での合唱です。







 
 むらの人も、遠くからやって来た人も、みんな一緒にラーメンをいただいた後、5時すぎから氏原さんの演奏がスタート。
 最初の曲目は「ひまわり」。曲名を聞いただけでは「?」。でも、演奏が始まるとすぐに、「ああ、この曲が『ひまわり』なのか」と思うほど聞き馴染んだ曲。イタリア映画「ひまわり」のテーマ音楽で、若き時代のソフィア・ローレンが主演した映画だそうです。
 氏原さんが奏でる哀愁に満ちた音色とメロディーをここに再現できないのが残念です。うっとりと聴き入る人たちの表情から想像力をたくましくしてください。



 演奏された曲目は下のとおり(書は「楼蘭」オーナーの渡辺さん)。



 このハーモニカの夕べを企画されたのは渡辺俊男さん。きっかけは、「私は車に酔うから村の外に出かけたことがない」という88歳の女性のお話と、渡辺さんが氏原さんから送られたCDを聴いて「いいね」と言った箕作のある女性の一言だったとのこと。
 その渡辺さんご自身が演奏に聴き入っておられる姿も印象的でした。



 演奏会を支えてくださったボランティア・スタッフのみなさん



 参加者のみなさんに出されたラーメン。

 演奏者の氏原さんやスタッフの方々も演奏会終了後にラーメンを食されました。
 氏原さんは遠路はるばる大阪からお越しくださいました。



「赤トンボ」を唱和されるみなさんの様子をもう一枚。



 この日の箕作の周りの山は綺麗に紅葉。



 夕暮れ時、「樓蘭」のそばの田んぼでは秋始末の作業にいそしむ高齢のご夫婦の姿も。



 

ボランティアの受入について

 栄村ネットワークでは常時、ボランティアの受入を行なっています。ご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。

<求められるボランティア活動の内容>
復興過程にふさわしいボランティア活動が求められています。
イ. 高齢化が進む集落での水路普請・道普請等の共同作業の支援
ロ. 「村の宝」を探し出し、それを村民に提示していくような活動
ハ. 復興−地域づくりに役立つ技術・技能(イラスト制作、情報発信等)の提供
ニ. “むらたび”への参加と地域住民との交流

<ボランティアのお申し出の方法>
*メールからお知らせください。
* お申し出に当っては、次の事項をお知らせください。
1. お名前、性別、年齢
2. 居住地(市町村名までで結構です)
3. 活動可能日
4. 特技
5. 携帯電話番号
 


* 駒ヶ根のガールスカウトが青倉でキャンプ

 ガールスカウトの長野県第32団の女の子たち、そしてお世話下さる成人会員の方々、総勢29名が4日、5日の1泊2日で青倉集落に来られました。
 きっかけは、「3月12日」の1周年に際して、激励の手紙や義援金を栄村ネットワークにお寄せいただいたこと。その後、メールでのやりとりなどが続き、6月にはリーダーの方たちが8月キャンプの打ち合わせのために来村下さいました。
 今回のキャンプの主役は、小1〜3年生のブラウニーさん、小4〜6年生のジュニアさん、そして中学生のシニアさんです。


(写真中央前列がブラウニーさん、その後ろがジュニアさん、写真左手はシニアさん)

 スカウトのみなさんのキャンプの受け入れは初経験でしたが、団のリーダーのみなさんがしっかりと計画づくりを進めて下さり、また、青倉集落のみなさんも親切にお世話下さって、無事、2日間を楽しく過ごすことができました。
 スカウトのみなさんは、野菜収穫の体験、中ノ川での魚のつかみ取り、夜の交流会、5日朝の西山田〜スキー場中腹への散歩、絵手紙体験、青倉集落のミニ・ウォークなどを楽しまれました。

 
ジャガイモ掘り             魚のつかみ取り

 
公民館での交流会           朝の散歩でスキー場の眺望点へ
(この頁の写真は渡邉加奈子さん撮影)
 
 今回の受け入れは先にも記したとおり、まったくの初体験、試行錯誤でしたが、駒ヶ根にお帰りになったリーダーの梅澤様から、「心に残る楽しい二日間を過ごすことができました」というメールをいただき、ホッとしています。
 今回のガールスカウト・キャンプの受け入れにも、栄村復興につながる交流・観光の新しい可能性を見ることができるように思います。
 同じ長野県内の子どもたちであり、「自然とともに」を活動の柱の1つにされているとお聞きしましたが、野菜もぎや魚とりは未知の体験だったようです。また、大人の人たちは、西山田の農道を上がりながら、「こんな山の上に田んぼがあるんですか」、棚田の山道を上がるドライブは「まるでディズニーランドみたい」といった感想をもらしておられました。
 私たちが暮らす環境の素晴らしさ、豊かさを改めて見直し、さまざまな人たちが訪れる「交流と観光のむら」に栄村をしていくことができるように思います。
 最後に、今回の受け入れにご協力いただいた青倉のみなさんに心から感謝申し上げます。

日米学生会議参加者が来村

 昨22日、7月28日から8月20日の間、アメリカ(シアトル、マディソン、ダラス、バークレー/サンフランシスコ)で開催される第64回日米学生会議に参加される学生さん4名が栄村を訪れられました。
 岡山大学医学部、立命館大学政策科学部、一橋大学大学院、武蔵野美術大学の男女4名の方々です。

 日米学生会議は第2次世界大戦の戦前から開催されている伝統あるものだそうですが、その会議の分科会として「災害復興と社会の再構築」というものがあり、栄村を訪れられた4人はその分科会に参加されるそうです。

 そこで、「中山間地域である栄村にとって震災復興とは」というお話を青倉公民館でさせていただいた後、中条川の土石流跡、青倉の西山田の田んぼと農道、四ッ廻りの条件不利な田んぼの原形復旧、滝見線の復旧工事現場、奈免沢川近くの大きな地盤の亀裂・段差などの見学を案内しました。

 これは「視察研修の受入れ」の一環です。岡山大学の人がブログで当方の記事をご覧になり、メールと電話で連絡されてきたものです。

ご支援についてのお願い

 「1年目」という節目を迎えたこと、あるいは13日夜に私が東京のFM局の番組でお話しさせていただく時間をいただけたことなどから、「ボランティアについての問い合わせ」をたくさんいただいています。
 そこで、現在の局面での、ご支援に対する私共の要望を箇条書き的に記したいと思います。

1. 除雪支援については、今冬期の雪は峠を越し、
  除雪支援のお願いは現在、ありません。
  今冬の除雪ボランティア受付は終了します。

2. 作業に関わるご支援は、5月連休期〜5月中旬の水路普請などの
  集落共同作業への支援をいまから準備を開始します。
  普請の時期は雪消えの進み具合との関係で未定ですが、
  「1日くらい手伝うことが可能」という方は早めにご登録をお願いします。
  なお、普請の手伝い・支援は、1回かぎりに終わらせず、
  集落の人たちとの交流につなげていくことを私共は望んでいます。
  また、そうした交流の中で、集落の復興を支援し、
  アドバイスもして下さるような人材が生まれていくことを願っています。

3. 復興にとって大事なものに、復興活動を支える事務的な仕事があります。
  チラシを作成したり、印刷したりする仕事などです。
  できれば近隣市町村にお住まいの方で、月1〜2回とか、
  週1回というペースで応援して下さると助かります。
  また、こういう作業は村の人のお手伝いも募りたいと思っています。

4. 5月連休期から“春のむらたび”を催行します。
  企画内容は近日中に発表しますが、
 “むらたび”にご参加いただくことは大きな復興支援となります。

5. また、資金援助もいっそう重要性を増しています。
  これまでの義援金の収支報告とともに、これも近日中に発表したいと
  考えていますが、行政ではカバーできない古民家修復等に要する
  資金が圧倒的に不足しているなどの課題があります。


 以上ですが、お問い合わせはaokura@sakaemura.netまでお願いいたします。