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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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この時期の栄村と農作業

 今朝は雨。
 朝から雨というのは久しぶりのこと。
 私は風邪で昨夜は早めに寝たため、2時半には目覚め、6時すぎまで起きていたが、暖房が不要なほどに気温は高く、4時頃から雨の音がし始めました。
 
 昨27日に村内を廻ったときの印象として、里山・里でも、一昨日に「綺麗だなあ」と思った紅葉に早くも衰えが見えました。これから紅葉がいちだんと深まる場所もありますが、全体としては今秋の紅葉はほぼ終わりを迎えたようです。
 昨日撮った紅葉の写真を2枚。




 
 1枚目は県道の当部集落付近で撮った「北野川と紅葉」。先週後半に撮った時に比べ、色が力を失ってきている感じがします。2枚目は坪野集落で、坪野集落と極野集落を隔てる山を撮ったもの。山の上部はもう落葉しています。
 
 
 そんな中、天代集落から原向集落の野口にぬける道路から少し入り込んだところで撮影したものを数枚。
 
 
 
 斉藤幸一さんのキュウリ畑にて。
 真ん中に奥さんの姿が見えます。自家用のキャベツ畑にかけたネットをはずす作業をしておられた。
 
 その幸一さんのキュウリ畑は、キュウリおよび漬丸(つけまる)キュウリの蔓や支柱がすべて撤去され、こんな様子になっていました。
 
 
  
 土をクローズアップすると、
 
 

 畑に籾殻と落ち葉が大量に入れられています。
 畑に来られた幸一さんに伺うと、「これの腐敗を進める肥料をこれから入れます。いい土を作るため。今年で2回目です」とのこと。
 
 来年のキュウリ作りの準備がもう始まっているのですね。
 
 先日、滝沢総一郎さんのアスパラ畑を訪れた時も、やはり籾殻撒きの作業。
 農業は土づくりが命です。
 来年の5月中旬にアスパラが、そして6月末には漬丸キュウリが一段と美味しくなって直売所に並ぶことになるでしょう。乞うご期待!

 
 幸一さんのキュウリ畑よりも奥にある田んぼからはもくもくと煙が上がっていました。



 畦に一人の姿があったので、さらに進んで行くと、関沢義平さんがどっかと腰を下ろして、田んぼを見つめておられました。
 
 

 農道を戻る時、もう一つ、目に入ったものがありました。
 
 

 サンゴミズキです。
 この後、葉が落ちてから、生け花の枝ものとして出荷されます。
 

 東部パイロット地区に入り、東南の方角に目をやると、苗場山が視界に入ってきました。



 前日は真っ白だった山から雪が消えつつあります。
 寒い日、やや暖かい日、その一進一退の中で秋が深まり、いよいよ雪の季節に突入していきます。



夕闇が迫る頃のむら



 12日午後5時半すぎ。原向集落野口地区、1軒の家が道路から奥まったところにポツンとある。
 その家に灯りがともっているのを見て、「ああ、いいな」と感じた。
 よく見ると、車が2台停まっている。きっと息子さん、娘さんが来ておられるのだろう。
 
 今日の配達は夕刻4時頃から。
 東部パイロット、大久保、野田沢などで撮った風景、光景を紹介する。
 
東部パイロットにて。
私はこういう風景が大好き。
草刈りのことを考えると、ススキは厄介ものなのだが。

この場面をもう少し手前から見ると、




この付近でもう1枚。
もう陽は沈みかかっている(16:17)。





大久保・阿部家住宅(16:27)。
裏手の山や林は紅葉が進んでいる。


大久保集落の観音堂。



関田山脈の上に白い雲が現れた。
夕闇が迫る中、稲刈りが続く。



長ネギ。これまでにこんなに長いものを見たことがない。
宮川頼之さん(トマト農家)。
出荷のために外側の皮を?いておられたが、ネギの香りが辺り一面にプーンと漂う。このアルバムを編集している最中も、私の鼻腔にはネギのいい香りが残る。


いわゆる「せっつえもん畑」。
育ちつつある野菜の多彩さに感心。大久保集落。


宮川吉郎さんのはぜ掛け。じつに8段だ。
 

秋晴れの9月22日

 今回の大型連休で一番の好天。
 朝から配達途上で撮った写真を時系列で紹介します。


8:06 道の駅、キノコ汁のお店


8:07 直売所かたくりに出荷に来た人


8:08 葉っぱつきの大根と親子連れ


8:08 「さるなし」、昨日完売。今日も出荷されたかな?


8:08 なめこが大きなものになってきた


8:22 県道長瀬横倉線から切欠集落を望む(写真の奥は津南町宮野原集落)





8:25 切欠の棚田


8:29 原向にて。正面に見える山はいわゆる「三ツ山」か?


8:31 農道と水路を中心に据えてみた


8:32 たしか「切欠ヶ原」と言うのだと思う。原向の田んぼの切欠寄りのいちばん奥。田んぼの横手は原向と東部パイロットの間の谷。写真奥にスキー場が見えている。


8:36 刈った畦草を片づける人


8:41 東部水路のため池


9:02 雪割豆(左)、こごみ(中)、小豆(右)を乾す。右上の黒い豆は「黒小豆」。程久保、滝沢三四吉さん宅。


9:02 栃の実を乾す。滝沢三四吉さん宅。


9:04 滝沢総一郎さんのアスパラ畑を三四吉さん宅前から望む。


9:04 程久保のいちばん奥の田んぼ。写真奥に中条川上流の崩壊斜面が見える。


9:06 明日はお彼岸の中日。程久保のお墓と田んぼ、茅葺屋根。


9:10 地豆(落花生)を乾す(野田沢、山本ミドリさん)。今秋の初見。この後、野田沢集落のさまざまな家で見ることになる。


9:32 私が大好きなスポット。野田沢集落と妹(いもと)木(ぎ)の牛舎の間のゆるやかな棚田ゾーン。
電線がいささか邪魔。
手前の電線を避けた1枚も。




午前中に青倉の稲刈りの様子を撮影する必要があり、野田沢に続いて大久保、原向で配達した後、原向を通って青倉へ。ただし、原向で30分ほど、畑で立ち話。



11:04 稲刈りにむけて立てられたはぜ掛けと千曲川の四ッ廻りの三段の瀬。島田輝二さん宅前にて。


11:05 ほぼ同場所から森集落の開田を望む。
赤トンボが群れ飛ぶ姿が写っている。こういうものは偶然のほうが上手く撮れるようだ。


11:07 刈り残された稲と秋桜。まだ少し青い部分を意識的に刈り残されたのだろう。


11:27 高橋門平(もんぺい)さん一家の稲刈り。


門平さん


11:30 島田和愛(かずよし)さんと娘さんご夫婦ではぜ掛け。
私がめったにやらない、「こちらを向いて下さい」と言って撮ったもの。

   和愛さん 「長野から手伝いに来てくれてさ」
   私    「娘さんですか?」
   和愛さん 「そう。孫がいるんだぜ。」
   私    「そら、和愛さんの歳ならば、お孫さんは当然おられる
         でしょう。」
   和愛さん 「いや、これに孫がいるんさ」
   私    「えっ!」


11:59 泉平。稲に微妙に青さが残る。標高が高い泉平ではまだ稲刈りをする人はいなくて、静か。


12:16 月岡集落のいちばん奥の家の横手の田んぼではぜ掛け。


はぜの向こう側から稲が掛けられる。


12:23 稲刈りの終わった田んぼに軽トラが停められている。月岡集落。


12:23 乾されているのは黍(きび)だろう。栽培された主は南雲世美子さん。直売所かたくりへの出荷が種類、量ともに最高クラスの人。黍を使った何かが出荷されるといいなあ。黍のクローズアップは下。





13:25 昼食を終えて、家の窓から1枚。手前の田んぼは一昨日、稲刈りがされ、田起こしまで終えられている。収穫されたお米の乾燥、籾摺り、精米も昨日終了された。

(了)

赤トンボが群れ飛ぶ〜7月11日、野々海にて〜



 野々海の堤の上で16時17分に撮影したもの。
 西陽を浴びて、羽をキラキラ光らせながら群れ飛んでいる。
 連写で撮り、撮っている時の感覚ではもっとたくさん群れているのが撮れたと思っていたが、これがいちばんいいところか。いちおう5匹までは確認できるが…。飛んでいるトンボを撮るのは難しい。

 もう1枚は深坂(みさか)峠でのもので、こちらは8匹まで確認できる。15時28分撮影。
 
 
 
 とまっている時の様子も紹介しておこう。


深坂峠にて。


スキー場内の標高6〜700m付近にて(14時26分)。

 つぎの2枚は野々海池の堤にて。




 
 赤トンボと言うのは通称で、正式にはアカネ属のトンボということになるが、正確な名前を調べ始めると時間が長くかかるので、今日は「赤トンボ」という通称で通すことにする。

 深坂峠からの眺め、野々海池の様子も紹介しておきたい。


深坂峠から松之山方向を眺める


野々海池正面
 新緑の季節や紅葉のシーズンとは異なる落ち着いた雰囲気が素敵だ。陽ざしはかなり強いが、木陰に入ると涼しい。
 
 スキー場から山に上がり始めたのは14時すぎ。





 スキー場内を走る村道と青倉・西山田からの農道(現在、災害で通行止め)が交差する三叉路近くの滝(じつは貝立水路の一部)。14時11分。
 近づくと、水飛沫がかかり、とても涼しい。濡れてもいい服装で滝の下に入るのもいいかもしれない。
 
  
 エゾアジサイ。100m以上にわたってエゾアジサイの群生ゾーンが続く貝立山裏の水路沿いはまだ蕾状態。 
              
スキー場最頂部からの眺め


                 


 ウラギンヒョウモンと思われるチョウが少なくとも6匹見えるが、今日、貝立山〜野々海間の山道でチョウがとまっていたのはすべて、この木。ガマズミというものだと思う。
 5月頃によく見かけたヤブデマリと同じスイカズラ科ガマズミ属。雰囲気がとても似ている。花と葉をクローズアップすると、
 
 
  
 今日、見たチョウを紹介しておこう。





上の2枚は深坂峠にて。


スキー場内にて。 

 野々海池の堤付近でアカモノのその後を見てみた。まだ花を咲かせているものも多くあったが、落下し、赤色の実をつけているものも多く見ることができた。
 

 
 今日は帰りもスキー場に下りる山道を使った。時間的には平滝に下りる舗装道を使う方がはやいだろうが、スキー場の最頂部近くで山に囲まれた道を抜けて、パッと視界が広がる風景を撮っておきたかったからだ。


 前面に広がるのは津南町の「日本一の河岸段丘」。

 少し下ると、また景色が違ってくる。
 
 
 津南の河岸段丘が間近になり、村の森集落も見えるようになってくる。
 
 最後にこんな1枚を。



 もう終わったと思っていたシモツケソウが日陰にあったおかげで、滝をバックにピンク色の花をきれいに咲かせていた。午後の半日旅の終わり、17時11分の撮影である。


7月7日午前の記録



 5時42分、東部パイロットでカーブを曲がり、東方向が正面になると、眩(まばゆ)いばかりの陽の光が真正面に。「おっ! 今日は晴れるか」と思ったが、その後は曇り空。


幸一さんのキュウリ畑。5時53分。


ツケモノキュウリが鈴なり。


ツケモノキュウリの赤ちゃん


宮川頼之さん一家のズッキーニ収穫。午前6時15分。畑面積は3反。
この時点で、軽トラには



さらに一哉さんの手元は




菅沢では市川吉視さんご夫婦がズッキーニの収穫作業。午前6時29分。


程久保では滝沢総一郎さんご夫婦がアスパラの収穫。午前6時39分。今年は7月10日の直売所オープンに出品するため、7月に入っても収穫作業を継続中。
 
 滝沢三四吉さんから「お宮の横手を入っていくと、あるよ」と以前に教えてもらった程久保と柳在家を結ぶ古道をちょっとだけのぞいてみた。なるほど、道がある。









 ただ、熊も出そうである。今日はほんの入り口だけ体験。
 程久保で7軒、妹木で1軒に配達し、頼之さんの妹木のトマト畑へ。
 
 

 まず、ハウスのところで西洋風(せいようふう)蝶(ちょう)草(そう)(別名:クレオーメ)に出会う。6時53分。
 
  
 自家用畑の1本ネギが植わっている様子がきれい。
 
 
 
 アスパラ畑ではもうすでに立茎が始まっている。
 
 そして、トマト畑へ。
 
  
 トマトがどんどん成長し、もう畝の間は見えなくなっている。
 

 
 トマトの茎には実がいっぱいつき、大きくなっている。これが真っ赤に熟すまで、あとちょうど1ヶ月くらいだ。
 
 
 
 トマト畑の隣、樋口和久さんの牛舎の先に千曲川から立ち上る朝霧が見え、とても素敵な景色。6時59分。
 
 つぎに大久保の配達へ。





 成熟した夕顔はとても大きなものだが、この畑で見えたのは夕顔の赤ちゃん。午前7時18分。
 
 
  
 阿部悟さん宅の前できれいなエゾアジサイに出会った。
 周りの装飾花だけでなく、中心部の花もきれいに色づいている。

 続いて天地での配達。そして足を伸ばして、克己さんのズッキーニ畑へ。先日早朝に訪れた5日よりも天気がいいので、ハチがブンブン飛び回っていることを期待してのことである。
 畑の中に立つと、ブーン、ブーンというハチの羽音が聞こえるが、ハチは小さく、空中を飛び回っている姿をカメラで捉えるのは難しい。
 ズッキーニの花を覗き込むように見て廻り、いいのが撮れた。


雄花にハチがやって来ている。


背に花粉をいっぱいつけて雄花から飛び立つ。


花粉が舞う雄花の中


ハチが雌花にやって来た。
 撮影は7時34分〜44分。
 この後、野口、原向の配達へ。
 


 原向・当部新田の関沢正幸さん宅で、珍しい色のタチアオイに出会った。午前8時21分。樓蘭のマスター渡辺さんが「こげ茶色」と言っていたものは、これではないだろうか。何色と言うのが妥当だろうか?原向ではこの後も、この色のタチアオイに出会うことになる。





 さらに、関沢可子さんの花畑では、八重に咲く赤色のタチアオイに出会った。

 可子さんの花畑のハナショウブもきれいだ。花弁の根元に細長い黄色の模様があり、Webで紹介されている「アヤメ、ハナショウブ、カキツバタの見分け方」に合致する。2枚目のものはちょっと見頃を過ぎた感じもするが…。





 原向の後、坪野の配達に向かったが、坪野集落のいちばん奥の斉藤一三さん宅に配達した後、天代川に架かる橋を越えて、山道(もともとは野沢温泉村まで通じているが、現在は途中の橋が落ちてしまい、野沢までは行けない)に入ろうという気になってしまった。
 それでも、かなり奥まで行くと、もはや道とは言えないような道になることを昨秋体験して知っているので、当初はあまり奥までは行かないつもりだった。ところが、「そろそろ引き返そうか」と思った頃に、前方を軽トラが進むのが目に入った。「こんなところまではいっている、しかも軽トラで。地元の人に違いない」と思い、後に続くことにした。
 ところが、ちょっと写真を撮っているうちに、軽トラの姿が見えなくなった。でも、一本道。前へ進めば必ず出会うと思い、大変な道を進んだ。「いた!」。しかし、ナンバープレートを見てビックリ。なんと前橋ナンバーである。きっと釣り人なのだろう。人の姿は見えない。この地点は、昨秋、「もうこれ以上進むのはやばい」と思って引き返した地点からさらに数百m進んだところだった。
 引き返すことにしたが、途中、路肩が崩れている箇所があることをすでに認識しているので気が重い。でも、方向は逆といえども、一度通ったせいか、帰りはスムーズに走れた。
 文章が長くなったが、道の状況から紹介しよう。


 道路左手に土が見えるが、そこから落ちたスゲがいっぱい植わっている土塊が道を半分塞ぎ、さらにその膳歩には木の根が横たわっている。先の軽トラがここを切り抜けていくのが見えていたので、私も進んだ。
 
 
 石がゴロゴロ転がり、水が流れ、とても「道」とは言えない。
 路肩が崩れていた箇所は通過するのに精一杯で写真は撮れていない。
 
 
「川の中を走る」と言ってもいいような箇所。
 
 
路肩が崩れているところ。下は天代川。思いっきり車を山側に寄せて通過(帰り道の撮影)。
 
 こんなころだが、道を塞ぐ枝木を伐った跡があった。伐り跡はまだ新しい。



 誰が伐ったのか、集落に戻ってから尋ねようと思ったが、あてにしていた人が不在で聞けずじまい。
 この山道に入っていたのは9時すぎから10時すぎまで。あっという間に1時間が経過していた。
 
 この1時間に見たものをいくつか紹介しよう。





 
 山道に入って間もなく見たもの。ショウマの類であることは間違いないが、これまでに見たことがないもの。もう花期をやや過ぎた感じだが、ピンクの花だと思われる。葉が大きく、深裂している。これこそが「コシジシモツケソウ」なのではないかという気がする。時間をかけて調べてみたい。

 引き返し地点よりも数百m集落寄りの地点は下のような草叢の中。



 軽トラのフロントガラスの前にトンボが群がる。でも、その様子は撮れない。車を降りて撮ったのが下の1枚。



 アカネの類は今期シーズン初めての出会い。往路ではこの地点まで出会わなかったが、帰路は集落の近くまで飛んでいた。
 
 坪野集落に戻り、坪野の配達を終えた後、天代へ。
 「復興への歩み」No.258で紹介した家の解体工事が進んでいた。


 
 この家の前で咲き誇っていたムシトリナデシコはもうほとんどが落花。10時30分撮影。


 もうしばらくすると、世話をしておられる斉藤由子(ゆきこ)さんが種を採って、空いている土地に播かれるだろう。来年はさらにスケールの大きなお花畑が出現するにちがいない。

 この後、長瀬、志久見の集合住宅への配達を終え、森集落のあるゾーンでの配達。その途中に普通車両と「おいこっと」車両の連結を目撃。追いかけて、平滝で撮影。
 
 

 正午すぎに昼食。配達軒数84軒。家と家が離れている地区が対象だったので配達軒数は上出来か。
 
 朝早くから村を巡ると、人びとの収穫作業の様子などが見られて、1つの旅が成立するのではないだろうか。そんな問題提起の意味を込めた半日のドキュメントである。



野山の花とチョウを楽しむ

 今日も梅雨空が続くが、その合間をぬって野山の様子を見て歩くのは楽しいものだ。
 春が過ぎ去り、山は芽吹きの季節を終え、すっかり落ち着いた様子。ユキツバキの赤色など、新緑とともに春を彩った派手な色の花は見当たらない。これからは深い緑の中にひっそりと白の姿を見せる山野草が魅力的だ。
 その代表格の1つがオカトラノオ。
 
 
 青倉・西山田の田んぼの法面で撮った1枚。
 ぐっとクローズアップすると、1本、1本のオカトラノオにたくさんの小さな花が密生している。


 
 いったい、いくつの花がついているのだろうか。
 
 上の写真の撮影は午後2時すぎだが、夕刻、野山の花の図鑑を調べていて、別種の「ノジトラノオ」について、「葉は長楕円形で、幅は0.8〜1.5cm、先は短く尖る」とあるのを読んだ。「たしか、葉はかなり長細かったとようだが…」と思い、改めて出かけた。
 ポイントとして茎の様子の違いに注目した。オカトラノオは「茎に白い短毛がまばらに生える」のに対し、ノジトラノオは「茎に褐色の長毛が密に生える」とある。
 結果は、



 「白い短毛」であった。これでオカトラノオと確定。
 以前の私なら、こんなことを調べたりしなかった。しかし、山野の花が好きになるにつれて、ただ「きれいだなあ」と眺めるだけでなく、名前をしっかり知りたくなってきたのだ。
 
 ところで、冒頭に掲げたオカトラノオの群生は再度出かけた夕刻の画像なのだが、2時すぎのときはこんな様子だった。


 
 チョウを少なくとも5匹、確認することができる。
 1匹に焦点を絞り、連写で撮ったものをご覧いただきたい。
 
 
 
 
 

 
 法面という撮影地点から少し距離があるところにいるチョウの特徴をしっかり捉えるのは厄介だが、裏側が銀色というウラギンヒョウモンではないかと思う。
 
 
 じつは昨年、同じ場所でつぎのような写真を撮っている。


 
 これには5種のチョウや昆虫が写っていると友人から教えていただいたが、その中の左上に写っているのがウラギンヒョウモンではないかとのことだった。
 
 これからはチョウを追いかける日が多くなりそうである。
 
 
 もう1つ、面白いものがある。ヒヨドリバナとヨツバヒヨドリというキク科の花である。





 この2つの花、パッと見た目には同じ花に見えるだろう。
 だが、よく見ると上のものは葉が対生であるのに対して、下のものは輪生である(3葉ないし4葉)。上をヒヨドリバナといい、下をヨツバヒヨドリという。
 図鑑では、ヒヨドリバナは「日当たりのよい山野に生える」、ヨツバヒヨドリは「日当たりのよいやや高い山地や高原に生える」とあるが、この2種類が青倉・西山田では同じ場所に生えているから、ほとんど区別がつかない。
 昨年、この花を初めて意識したが、最初に見たのは葉が対生のヒヨドリバナであった。ところが後日、葉が3枚ないし4枚輪生しているものに気づき、別の花なのかと思い、図鑑を調べて判明した次第。
 咲いている場所は


 
 西山田の棚田へ上がっていく山道の途中の道脇にたくさん咲いている。
 

 まだ咲き始めなので花は白っぽいが、図鑑では「ヨツバヒヨドリの花冠は淡紅紫色、ヒヨドリバナは白色〜淡紅紫色」と紹介されている。
 上でに紹介したヒヨドリバナの中の1輪はうっすらと淡紅紫色になりつつあった。




梅雨の晴れ間に青倉を歩く

 毎月25日に青倉米を購入して下さっている方々に、お米ととともに、「お米のふるさと便り」というものをお送りしています。
 6月25日号を受け取った方から、「有難う。ふるさと便り、いい情景が続いていますね」というメールをいただきました。
 せっかくのアルバムですので、本ブログにもアップしたいと思います。



 6月22日、「3日後はお米の発送だな」と思いながら、「栄村復興への歩み」の配達に青倉集落に向かいました。午前8時20分頃でした。配達を始めた直後に強い雨。あるお宅でのお茶のみするうちに雨は上がり、花の写真を撮ったり、田んぼに出ている人と話したりしながら進み、最後は西山田の棚田へ。集落に下りてきたのは12時40分すぎ。4時間強ですね。今回はその写真記録をお届けしたいと思います。(上の写真は寺平下と呼ばれるところの田んぼから青倉集落を撮影)

 青倉の地図をご覧ください。


 
 写真を撮り始めたのは雨が止んでから。



 最初の1枚です。撮影地点は地図Aのあたり、屋号「せぎ」のお宅の前。
 じつに鮮やかで、きれいな花です。しかし、残念ながら名前がわかりません。
 後に出てくる「シモツケソウ」や「シモツケ」という花に似ていますが、違うもの。いろいろと調べましたが、葉の形が一致するものが見つかりませんでした。
 ご存じの方、おられましたら、是非、ご教示ください。開花前のつぼみはこんな様子です。



黄色のさまざまな花
 「せぎ」さんの後、9軒を廻った後、地図Bのあたりで見た花をつぎつぎと紹介します。











 いずれも黄色で、花の姿も似ていますが、でも、違う種ですよね。どれもこの時期、栄村でよく見かけるものですが、すぐ近くにこれだけの種類がずらっと勢揃いというのは珍しいと言えるかもしれません。それぞれの名前を調べる努力をしていますが、正確なところはなかなか判明しません。
 まあ、きれいな花を眺めるだけでも十分に心和むものですが…。
 午前11時10分すぎ、52軒の配達を終えて、集落の中にある田んぼ(「田原(たばら)」あるいは「居平(いでら)」と呼びます)に向かいました。

成長する稲



 地図Cのあたりの田んぼの稲の様子です。
 前号で田植えの様子を紹介した田んぼの稲です。5月24日の田植えからほぼ1ヶ月。稲は分げつが進んでいます。
 分げつとは、稲が茎を増やして大きくなっていくことを言います。分げつがあるからこそ、1粒の種籾から1000粒ものお米ができるのです。



 上の写真では、田んぼの水面に水の波紋が広がっています。1枚目の写真と同じ田んぼで、雨が降ってきたわけでもありません。
 水の波紋を生み出したものの正体は次の写真のもの。
 
 
 
 そう、オタマジャクシが動き回ると、水の波紋が広がるのです。
 
 この田んぼの様子を撮影している最中に、地図Dの方向で煙りが上がり、軽トラが停まっているのが見えたので、そちらの方に向かいました。寺(てら)平下(びらした)と呼ばれているところです。
 1頁の写真を撮影したところです。



チョウやトンボ
 最初に出迎えてくれたのはチョウとトンボです。
 


 
 
 田んぼでは、作業中の高橋簾子(れんこ)さんと立ち話。
 
 簾子さんと話し終わった後、私はすぐ近くのこんな川のそばで写真撮り。




 
 アザミにきれいなチョウがとまっています。おそらくウラギンヒョウモンというものだと思います。
 さらに川べりにある花が咲いているのを見つけました。
 
 
 
 シモツケソウ、あるいはコシジシモツケソウというものです。両者の区別が私にはまだできません。栄村でもこの花を見られるところは比較的限られています。
 この撮影をしていると、簾子さんが後ろから、「何を撮っているの?」と声をかけてこられました。
 比較的珍しいものだとお話すると、「へえ、そんな名前なの。あそこのお墓のところにも咲いていますよ」と。
 その場に行ってみると、なるほど、もう少し開花が進み、花がピンク色になってきたものを見ることができました。



 その近くの田んぼでは、島田繁雄さんが草刈りを終えられたところ。



 石垣で畦をつくった田んぼで、刈った畦草がきれいに集められています。
 そして、繁雄さんも簾子さんもそれぞれ一輪車を押して家路につかれました。時計の針は正午をさしていました。


 
 私は自分が軽トラで動いているので、簾子さんも車が通れる道を進まれるのだと思っていたら、お墓の横を通って畦道をどんどん進んでいかれます。お家は写真の右手に見えるもの。たしかに一輪車ならば畦道を進むことができて、近道ですね。



西山田の棚田へ
 私はこの後、西山田の棚田へ。地図のEのあたりに私が田んぼをしているところがあります。


 
 左は私がやっている田んぼの近くの法面(のりめん)ですが、ただ草が生えているだけのようにしか見えません。しかし、よく見ると、



 こういう花がたくさん咲き始めています。トラノオです。
 今日はまだ姿が見えませんでしたが、トラノオが全面的に開花すると、たくさんのチョウが集まってきます。
 
 西山田から集落に下る山道のそばでは、4つの花が見られました。



 背の高いもので、雑草の1つとしか見なされないものですが、こうしてクローズアップすると、なかなかのものです。
 2枚目はヤマアジサイです。



 標高の高いところで、これから7月にかけてたくさん咲きます。
 
 3枚目はクサフジ。まだ色づき始めですね。
 

 
 つぎはオオバギボウシの花。オオバギボウシの若芽はウルイとして知られる山菜です。


 
 梅雨の晴れ間の青倉歩きはこれで終わり。
 ちなみに、今回はご紹介できませんでしたが、青倉の田んぼに水を送る野々海池の周囲の沢はまだまだ雪がたくさん残っています。雪が残る野々海、春の花が咲く青倉から野々海への道、そしてすでに夏の花が咲く里と、三つの季節を同時に楽しんでいる今日この頃です。
                                         
        
お米のふるさと便り7巻9号(通巻80号)
発行日:2015年6月25日
発行者:NPO法人栄村ネットワーク
    〒389−2702 長野県下水内郡栄村大字北信3950-5
    電話080-2029-0236 FAX0269-87-2131
    ブログ: http://sakaemura-net.jugem.jp/ mail:aokura@sakaemura.net
振込口座 ゆうちょ銀行 普通口座 11120−12957551
     口座名義 特定非営利活動法人栄村ネットワーク
     電子振込の場合は、トクヒ)サカエムラネットワーク と書き込んでください。

青倉米についてのお問い合わせは、上記のmailまたは電話までお願いします。


栄村つれづれ歩き6月15日版



 今日は6月のちょうど真ん中、15日。「今日は少しのんびりとドライブ」と決めて野々海に行った私。沢にはまだいっぱいの雪。そして野々海池の裏手を通って野々海峠に向かおうとして、二度も雪につかまり、車を押す羽目になったのに、まさか帰りがけにこんなにたくさんのチョウに出会うなんて、夢にも思っていなかった。
 昨年も貝立〜野々海でたくさんのチョウに出会ったが、それは7月25日の話。1ヶ月以上先である。


チョウを撮ったところのそばの沢にはまだ雪がたくさんある

 いま、チョウの名を正確に調べる作業はしたくないが、昨年の経験からすると、ウラギンヒョウモンというチョウではないかと思う。
 しかも、今回はとまっているチョウではなく、飛んでいる状態のものを撮れた。撮影途中からスポーツモードに切り替えたおかげ。
 ここでは、もう1種類のチョウも1匹、元気に飛び回っていた。それが静止している様子は下の写真。後述の理由で名前調べは後日にまわす。


 ところで、チョウたちが群れていた白い花を咲かせる木。先日、Webで見つけた記憶があるが、いまは見つからない。でも、チョウはこの白い花が好きなようだ。6月5日に白鳥の山(月岡富士男さんの田んぼ)に上がった時も、この木(花)に素敵なチョウがとまっていた。おそらく同じ種類のチョウだ。


 
 今日、チョウに出会った場所は、野々海池手前の三叉路から貝立山の裏を通ってスキー場・青倉に出る道の途中で、三叉路から車で5〜6分下ったところ。

ヒメカイウ?
 さて、つぎの写真をご覧いただきたい。



 ご覧になった方は誰もが「ミズバショウだ」と思われることと思う。しかし、私は、これはヒメカイウではないかと思うのである。
 今日、野々海のいろんなところでミズバショウに出会ったが、この写真のものはすべてがことごとく小さい。ヒメカイウは「外観は小型のミズバショウといった形態をしている」と言われる。以前に、1〜2度、ヒメカイウとはっきりしているものを見たことがあるが、その記憶と合致する。「花が咲き終わった後、ミズバショウのように葉が大きくならない」と言われているので、しばらくしてから、花が咲き終わった頃に様子を見に行くことにしようと思う。
 
 以前にヒメカイウを見た場所は、希少種であるヒメカイウの保護のためにいっさい紹介していないが、上の写真の場所は道路に面しているところなので公開した次第。

アカモノ、イワナシ
 6月5日付の「つれづれ歩き」で「イワナシ」と紹介したものは間違いで、正しくは「アカモノ」(別名イワハゼ)だった。栄村ご出身の方からご指摘をいただいた。
 今日は、野々海でその両方を見ることができたように思う。
 まず、アカモノから。野々海池の堤にむかう道の脇に群生しているが、まだ開花に至っていない。だが、もうアカモノの花の特徴をうかがうことはできる状態。次の写真がそれ。昨年、これが開花している様子を撮影していて、その写真からアカモノだと判断した。




下写真がイワナシの花だと思う。



 上写真の花の左斜め下に見える部分を別に撮った写真で拡大してみると、



花が枯れた後に、「ナシのような実」がたしかに成っている。

 この近くで、イワカガミも見たが、まだ蕾の状態。



ホウネンエビ
 話は昨日14日のことになるが、森集落の田休み・タケノコ汁の会の準備でタケノコの皮むきをしている最中に、青倉の島田裕(ひろ)水(み)さんから携帯にCメールが入った。「『ホウネンエビ』って、見たことありますか? お宮の隣の道路沿いの田に大量発生。1cm位の可愛いやつです」というもの。
 昨夕、その田んぼに行ったが、よくわからない。近くで水見をしていた高橋稔さんに尋ねると、「ああ、裕水が瓶に入れたのを公民館に持ってきていたな」ということで、教えてもらった。写真を撮ったが、Webで調べたものには紹介されている「エビの尻尾のような部分」というのが見えない。
 そこで今日、野々海から青倉に下ってきた時に撮影に再挑戦した。今度はバッチリである。





 1枚目は大量発生している様子。緑色の小さなものがホウネンエビ。左に田植えされた稲の根元が見えるので、それを基準にして、大きさを理解されたい。
 そして、下の2枚目がホウネンエビの全体像。
 なるほど「エビのような尻尾」がある。また、両眼もはっきり確認できる。
 田植えの直後に姿を現わし、間もなく消えるらしい。Web上のある記事では、「除草剤を撒くとすぐに消える。だから水質にも敏感なのか」とあったが、卵を産み落とし、その卵が田んぼの土中で1年間を過ごして、また姿を現わすようだから、除草剤で死に絶えるわけではなさそう。
 青倉では高齢の方がホウネンエビのことをご存じだったとのこと。昔は多かったのかもしれない。

シモツケ、シモツケソウ、キョウカノコ

 先週終わりから追跡しているものがある。じつは昨年の続きなのだが。
 まず1枚の写真から。



 とても綺麗な花である。名前をシモツケという。
 そのことは昨年の開花期に調べて知った。



 咲いている全体状況は上のとおりだが、やや遠くから見ると、同じように見えるものに、次の写真のものがある。



 ところが、近づいて花をよく見ると、花が違う。
 

  
 こちらはシモツケではなく、キョウカノコあるいはシモツケソウという。
 
 Webで調べると、シモツケはバラ科シモツケ属の落葉低木、それに対して、シモツケソウ、キョウカノコは同じバラ科でもシモツケソウ属で、木ではなく草である。
 ただ、Web上の記事でも「花の咲く季節は一緒で花色も似ている。シモツケソウといわれる所以(ゆえん)もそこにある」と記されている。
 
 さて、上で「キョウカノコあるいはシモツケソウ」と書いたが、この花が見られるのは泉平集落の武田文子さん宅(ズッキーニを紹介した武田充俊さんの奥さん)。昨日、文子さんに改めて確認したところ、「キョウカノコです」と言われ、「飯山のお寺であった何かの集まりの時に売られていたものを買って植えた」とのこと。キョウカノコは茶花として好まれると言われていて、また一説には「シモツケソウを園芸種に改良したもの」との話もあるので、文子さん宅のものはキョウカノコで間違いないのかもしれない。
 ところが、昨年、「栄村復興への歩み」で紹介したが、スキー場内の道路沿いにシモツケソウが自生している場所がある。昨日、今日と、2日続けて見に行ったが、残念ながらまだ花が色づいていない。ただ、シモツケとシモツケソウを識別するメルクマールの1つとしての葉の形の違いははっきり確認できた。

 シモツケソウの葉は下の写真に見られるように、掌(てのひら)状に5〜7裂している。



 他方、シモツケの葉は下の写真に見られるように、切れ込んでいない。
 
 
 
 ところで、キョウカノコとシモツケソウの相違点として、「キョウカノコの葉は中裂、シモツケソウの葉は深裂」という説明がある。しかし、文子さん宅で見た葉と、スキー場で見た葉にそんなに相違はない。文子さん宅で見たものを「キョウカノコあるいはシモツケソウ」と書いたのは、以上のようなわけで、まだキョウカノコとシモツケソウの区別がつかないからである。
 
 最後に、気になっていたのが「シモツケは落葉低木」という点。シモツケは原向集落の当部新田にある関沢可子(かこ)さん宅の庭で見たもの。私はてっきり草花だと思っていた。
 今日、可子さん宅を訪れて、この点の疑問が氷解した。
   「去年、木を伐ったのに、今年もまた咲いてきた。強いね」
 可子さんの言葉である。
 そこで、根元の写真を撮らせていただいた。



 たしかに木から枝が出ている。
 可子さん宅の庭にシモツケがある由来を尋ねたら、「崖にあったのを庭に移した」とのこと。これで「落葉低木」ということが完全に納得できた。
 
 なお、可子さん宅のシモツケのそばに次のような花が植えられていて、間もなく花が咲く。



 同じものが、原向集落・野口の斉藤幹男さん宅の庭にもあり、幹男さんの奥さんも可子さんも共に「あれはトリアシだ」と言われる。Webで「トリアシ」を調べたが、「トリアシショウマ」しか出てこない。トリアシショウマの花は左写真のものとは姿・形が異なる。「季節の花300」というHPにシモツケに似た花として「穂(ほ)咲(ざき)下野(しもつけ)」というものが紹介されている。蕾の写真が左写真と酷似。昨年、シモツケと似た花を咲かせていた記憶がある。間もなく花が咲けば、この疑問も解けるだろう。
 
 今日は昨日の疲れが激しく、休養日とした。この「つれづれ歩き」に記したような観察が骨休めになる。


栄村つれづれ歩き6月5日版

 今日、北海道では5cmの積雪が記録された所があるそうだ。栄村も肌寒い一日。日中でも17℃までしか上がらず、朝方、夜は寒い。思わずストーブをつけてしまった。
 そんな中、今日もいろんなところを廻った。

焼きアスパラが美味い
 時間的にはいちばん最後のことから。



 オーブントースターで焼いただけ。何もつけずに食べた。アスパラの甘みがもろに感じられて美味い。塩もなにも要らない。
 ある人に薦められて焼いてみたのだが、最高。
 このアスパラ、今朝、滝沢総一郎さんを訪ねた時にいただいたもの。



 上の写真がいただいたもので、やや太目のもの(いわゆる2Lサイズ)と普通サイズ(Lサイズ)のものがまじっているが、焼くのに適しているのはやや太目のものだと思う。
 みなさん、是非、一度お試しください。
 ただし、流通過程を経て、収穫から少なくとも3〜4日を経ている店頭ものでは、この味は楽しめないかもしれない。
 「朝採り→クール宅急便で直送→翌日午前中に受け取り」であれば、この味が楽しめる。「クール宅急便だと送料が高くつくのでは」とご心配のむきもあろうかと思うが、産直で宅急便会社と契約しているので、首都圏や中京圏であれば800円以下で済む。職場や近所で共同購入するようにされれば1世帯あたりの送料は100円程度で済む。是非、お薦め。ご連絡はaokura@sakaemura.netまで。

標高約700mの田んぼへ
 総一郎さんを訪ねたのは午前7時半頃だったと思うが、9時20分頃には標高約700mまで山道を上がり、月岡富士男さんの田んぼを訪ねた。



 これが富士男さんの田んぼからの眺望。
 雪を被っているのは北アルプスの山並み。
 「ここに来ると、なにもかも忘れてすっきりする」と富士男さん。



 写真に見える田んぼはすべて、野々海池築堤の伴う開墾で富士男さんが自ら山を切り拓いてつくられた田んぼ。今春は先週、田植えされた。
 ワラビ畑もあり、いまはご夫婦二人でワラビ採り。1日に40圓亮穫があるとのこと。軽トラで自宅との往復に30分はかかるので、弁当持ちで山に上がられる。午後3時ころまで山でワラビを採り、その後、自宅で出荷作業。遅い日は午後11時ころまでかかるそうだ。


 
 今日は、富士男さんは草刈りで、奥さん一人でワラビ採りをされていたが、10時20分、下写真のバッグ2つ分以上をすでに採っておられた。


 
 この富士男さんの田んぼでもう一つ、素敵なものを見つけた。



 イワナシだ。長野の方言ではイワゼコという。
 最近は栄村でもなかなか見ることができない。
 それがここでは田んぼの法面の水路に近い部分に群生している。
 探し続けていたので、これが目に入ったときは興奮した。
 
 また、田んぼに着く直前、最近とみに関心を深めている白い花が咲く木にカメラを向けていると、その視界にチョウが一匹飛び込んできた。
 
 
 
 これから調べないと、名前はわからないが、昨年写真を撮ったチョウの中にはいなかったもの。
 
 こんな花にも出会った。



 花の形、色はホタルブクロに似ているが、ホタルブクロよりも小さい。しかも木の枝先に咲いているもの。
 これもこれから調べなければならない。
 
 栄村にはまだまだたくさん未知のものがある。


栄村つれづれ歩き6月3日版





 素敵な田んぼの姿でしょう。今朝7時半すぎの撮影。2枚目の写真の背景に見える山並みは関田山脈につながるもの。


 田んぼゾーンの真ん中を階段状に流れる水路は野々海からの雪融け水を運ぶもの。
 栄村の人ならば、上の写真を見たところで、この田んぼがどの集落のものか、おわかりになるだろうが、もう1枚、加えよう。



 写真の右手に見えるのは千曲川。
 そう、ここは平滝集落の国道117号線よりも下の広い田んぼゾーン。

 千曲川にスポットをあてると、



 こんな感じで、深くなりつつある緑の中に白い木の花が点在するのがきれいだ。

 平滝に配達に行った途中に撮影したのだが、その裏には、昨日の昼、昼食を食べに行った店でばったり出会った阿部伸治さんとの会話がある。
   「田植え、終わりましたよ」
   「今年はどれくらい?」
   「14町歩くらい」
   「どこのお米がいちばんいいかな?」
   「平滝なんか、ばっちりじゃないですか」
   「『俺が責任もって売りさばく』なんてことは言えないけれど、
    宣伝はいくらでもやるよ」
   「いいですね」
   「でも、ただ美味いといか、そういうのだけではダメですよ。物
    語がなければ。『千曲川のすぐそばでできるお米』なんていう
    のもいいんじゃない?」

 そんな次第で今朝、平滝に行った際に撮影した次第。
 自分で撮った写真だが、PCで写真を見ると、結構気に入った。
 田植えが終わり、もうそろそろ苗が活着した田んぼの水面を小雨がたたく様子も素敵だった。
 


 この田んぼ、棚田というわけではないが、階段状になっていて、法面がかなり広い田んぼも多い。草刈りが大変だ。草たちはもう伸び伸びと育ち始めていて、人間と草の競争がもうすぐに始まる。


 
 今日は人も話したが、田んぼ、畑、木の花、花々と付き合う時間の方が長かった。
 ズッキーニがもう花を咲かせている。早い畑はもう間もなく収穫できるようになるだろう。アスパラとズッキーニ。ちょっと湯がいただけのアスパラと焼いたズッキーニをトッピングで載せたカレーを作りたいなあという気分になってくる。
 
 
 
 泉平の武田充俊さんの畑。5月10日に定植されたのを見ている。
 
 

 4月23日の畑はこんな様子だったのだが、あっという間に夏野菜を手にできるときが近づいてきた。赤と黄のパプリカが加われば、カレーのトッピングとしては申し分ないが、それはもう少し待たないと無理だろう。でも、気持ちがワクワクしてくる。