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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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自分は今、何処を走っているのか

 紅葉風景の写真をいろいろと紹介しています。「復興への歩み」をお届けしている村の人たちから、「写真、綺麗だね。写真撮るのが上手くなっているね」とお褒めの言葉を頂戴します。ただ、そういうお言葉を頂いた時に、必ずお答えしていることがあります。「僕はカメラはど素人。カメラ技術はさっぱりわかりません。ただ、いつ、何処がきれいか、それを何年も撮影を繰り返す中で身につけてきました。また、ある場所で、グッと一歩前に踏み出すのと、ただ漫然と立って撮るのとで、結果としての写真がまったく異なることが経験的に分かるようになってきました。」ということです。
 秋山については、もう6年くらい、紅葉の季節には数日に1回くらいのペースで通っているので、「いま、自分は何処を走っているか」、「いま、自分は地図上の何処の地点に立っているか」がほぼ分かります。
 しかし、深坂峠から見える景色では、見えている集落が何という集落なのか、新潟県のことでもあり、まだ十分には分かりません。また、昨秋から関田山脈の裏側(栄村から見て裏側ということですが。山脈よりも日本海側です)は、車を走らせながら、あるいは、車を降りて、シャッターを切りながら、「いま、見えているのは何処?」とか、「道路のどのあたりに居るのか?」とか、「?」だらけです。
 「野々海を訪れる人を増やしたい」、「野々海を中心とする素敵なドライブコースの情報を提供したい」という思いから〈関田山脈の裏側〉を走り始めたのですが、自分自身がよく分かっていないのでは、人にガイドもできません。その場を知り尽くしてこそ、中味の濃い観光情報を提供できるのだと思います。
 そういう次第で、今秋はそんなことを把握しようという問題意識で走っています。10月は秋山行の頻度が高くなっているので、あまり走れていないですが、昨日25日は、そんな思いをもって、野々海峠から菖蒲高原に下り、林道を走って大巌寺高原にぬけ、津南町の山伏山の無印キャンプ場を経由して村に戻るというコースを走ってきました。
 

 次の地図、国土地理院5万分の1地図に少し書き込みをしたものですが、青く塗ったのが走ったコースです。菖蒲高原から大巌寺の手前の中原集落までの間は、昨年秋、初めて走ったのですが、その時は帰宅後、地図を見ても、どの道を走ったのかもよく分からないような状況でした。それと比べれば、少しは進歩したと思いますが、少しコース前半の紹介にお付き合いください。

 


 地図の左下に野々海池があります。青く塗ったコースの出発点は野々海キャンプ場です。また、E地点が大巌寺高原キャンプ場の施設があるところです。

 

 

写真

 

 これは、地図のA地点から北北東方向を撮影したものです。真ん中のやや下に見える池は菖蒲高原の池です。そして、写真に青色のマークを入れました。最近になって理解したのですが、地図のC地点です。そして、次の写真△呂修C地点から逆にA地点方向を撮影したものです。

 

写真

 

 ちょっと、順番が逆になりあすが、写真,了1特賄世ら下り、地図のB地点に展望台的な場所があるので、そこで車を停めて降りると、真正面に二つの滝が見えます。大滝(右)と小滝(左)と呼ばれています。

 


写真

 

 この滝から保倉川という川が流れ下ります。写真△凌燭鹵羃爾妨える保倉川に架かる橋で林道は180度折れ曲がります。
 写真△鮓ると、保倉川の橋から上流の谷は写真左斜め上方向に切れ込んでいっているように見えます。そして、写真の右上に見える稜線と、写真△両緤に見える稜線とを見較べて、「同じ地点が見えているかなあ?」などと懸命に探っています。
 走り、撮影し、地図を眺めて、こういうことを考えて、徐々にこのルートに習熟していきたいと思っています。

 

 最後に、おそらく地点Dあたりからと思われるものを紹介します。写真い任后

 

写真

 

 これはD地点あたりから南東方向を撮影したものです。写真の上方の真ん中やや右に、ごくごく小さくて分かりづらいですが、赤い屋根が写っています。大巌寺高原キャンプ場の施設です。
 菖蒲高原と大巌寺高原、直線距離にすると、3厖召龍瓩さ離にあります。しかし、林道は関田山脈から突き出ている尾根をいくつか廻り込んで進みますので、実際に走ると随分と時間がかかります。途中で写真を撮っている時間も入ってですが、車で1時間強かかっています。しかし、時間をかけるだけの値打ちがある景色を楽しめます。
 村から野々海に上がり、今回、その一端を写真で示したような景色を眺めながらドライブすると、ほぼ一日の観光となるでしょう。そうすると、栄村への宿泊滞在も生まれてきます。
 そんなことを考えています。


栄村復興への歩みNo.394(10月8日付)

 

豊かな自然を活かす工夫を

 

 原稿は7日夕に書いていますが、ここ数日、急速に秋が深まってきています。もう間もなく紅葉本番です。
 台風14号の影響もあって秋晴れはしばらく望めないようですが、7日朝、野々海に行ってきました。写真はその時に撮ったものです。村の人でも、野々海のどこで撮ったものか、見当がつきにくいかな、と思います。林道野々海温井線のキャンプ場〜野々海峠間で車を停め、林を下って、野々海池畔から撮りました。林道から林に入る時は「蛮勇」が要りますが、いざ林に入ってみると、歩きやすいところです。林の中の様子は次頁でご覧ください。また、堤の側から見たとき、どのあたりになるのかも次頁の写真をご覧ください。
 私は野々海が大好きで頻繁に訪れますが、最近、気づいたことがあります。意外と散策できる場所がないのです。少し歩けるところというと、東窓(キャンプ場横の湿地)の木道、野々海水路第一隧道の出口につながる道くらいではないでしょうか。ただ、後者は一人で歩くにはクマのことがちょっと気になりますね。
 いずれにしても、野々海池が直接見える場所ではありません。

 

 

林道野々海温井線から下りた林の様子。この写真は林道に戻る時に撮ったものです。

 

 

野々海池の堤の端から撮りました。巻頭の写真の撮影地点は、写真右手の池の縁に黄緑色の草地が見える辺りです。

 

● 池の周りに遊歩道が欲しいですね
 一昨年秋、工事の関係で水が抜かれ、池の半分くらいが湖底を見せた時に、池の周りを4分の3くらい、グルっと歩きました。当時、本紙にその様子をレポートしました。
 じつは、それよりもさらに数年前、信越トレイルクラブが野々海池の周りに遊歩道を整備しようとしているという話を聞いたことがあります。残念ながら、実現には至っていません。
 遊歩道を整備しようとする場合、いちばん厄介なのは森林管理署(林野庁)との交渉ではないかと思われます。しかし、現在の森林・林業基本法はかつてのように林業一本やりのものではなく、森林の教育的活用なども謳っていますので、不可能なことではないと思います。現に信越トレイルのコース作りを林野庁が後押ししたのですから。
 栄村がそういう構想をもち、積極的に働きかけることがポイントだと思います。

 

● 「とっちゃの小径」、「のよさの小径」、天池の周回散策路 ―― とても素晴らしいです
 私がよく紹介する“とっちゃ”。そこには小径があります。じつは和山に通じる旧道です。そして、「のよさの里」にはオートキャンプ場に通じる小径があります。紅葉期など、たまらなく素敵な散策路です。一昨年の紅葉期に歩いた時の写真を1枚、紹介します。

 

 

 写真に見える辺りは、崖の下を栃川が流れ、水音が聞こえてきます。

 そして、天池の周回散策路。とくに鳥甲山を正面に望むあたりは最高です。
 「のよさの里」が現在、休館でとても残念ですが、上ノ原のこの一帯は本当に素晴らしい散策コースです。これに倣って、野々海にも素敵な散策コースを実現したいなあと思います。“豊かな自然環境”は、それを守り、壊さないように注意を払いつつ、それを活かす工夫があってこそ、人びとの自然への求めに応じていくことができます。
 そういう観光施策への踏み込みが村に求められています。
(「とっちゃの小径」、「天池の周回散策路」の最近の様子は次の記事にて紹介)


安心安全な旅を企画し、コロナ禍に積極的に打ち克っていこう!

 大きな問題になっている「Go-Toトラベル」キャンペーンですが、少なくとも栄村及び長野県を見る限り、大きな失敗と言わざるをえません。
 東京でぐんぐん感染が拡大する只中で、キャンペーンを前倒ししたというのが最悪でした。キャンペーンが旅行しようとする人を後押しするどころか、「こんな時にGo-Toだなんて、感染が一挙に広がるのでは」と人びとを不安に駆り立て、逆に人びとの旅行意欲を削いだというのが実相です。

 

● 観光はけっして「不要不急」のものではない
 感染拡大防止のために「不要不急の外出は自粛しよう」と言います。たしかに大事なことなのですが、旅行・観光というのは果たして「不要不急」のものなのでしょうか。必ずしもそのようには言えないと思います。
 まず、栄村もそうですが、観光を重要な収入源にしている地域にとっては死活の問題で、けっして「不要不急」ではありません。第二に、旅行に出ようという人たちにとっても旅行・観光は「不要不急」のもとはかぎりません。人間にとって余暇というものは、ある意味では衣食住と同じように必要不可欠なものであり、余暇を快適に過ごすには平素の環境を離れ、自然豊かな土地でのんびりと過ごすことなどが最適なのです。1ヶ月や2ヶ月の短期緊急事態ならば「巣ごもり」も可能でしょうが、長期にわたる「withコロナ」の暮らしともなれば、やはり快適な余暇時間が必要になってきます。

 

● 「安心安全な旅」とは?
 タイトルに「安心安全な旅を企画」と書きました。コロナ感染が懸念される状況の中で「安心安全な旅」とはどういうものを言うのでしょうか。
 1つは、人混みがない大自然の中で、人との接触の心配なく時を過ごせる旅だと思います。
 栄村は、その条件にぴったりです。

 


雄大な鳥甲山を眺めながら雪原トレッキング
これは2018年2月のもの。人と人がちょっと密です。定員を5名くらいに絞れば安全でしょう。

 

 もちろん、大自然の中であっても、「野外だから安心」という思い込みで多くの人が集まってしまっては感染の危険が生まれます。今夏の野外キャンプ場などでもそういう危険性を感じるところはありました。実際に見てきて、そのように感じました。キャンプ場などでも通常の収容定員の半分以下に抑えることが必要でしょう。
 2つは、大自然の中とはいえ、宿泊や買い物をめぐって、地域(村)の人たちとの接触を回避するに十分な措置をとることです。ホテル・旅館やお店は、もともとそういうことを念頭につくられたものではありませんから、接触回避には相当の工夫と努力が求められます。
 今夏の感染拡大期に一定のお客さまを迎え入れた施設では、さまざまな経験を積んできているはずです。その経験をしっかりふりかえり、良かった点、足らなかった点を明確にして、さらに踏み込んだ積極的な手をうっていくことが求められていると思います。

コロナの時代は今までにない発想法を求めています。栄村はいま、そういう創意工夫に踏み出していかなければならないと思います。


「のよさの里」を何とかしよう

 「のよさの里」が4月から閉まったままになっています。「何とかしてほしい」という声が地元・秋山の人たちから出ています。
 施設に貼られている掲示には「コロナ感染症拡大のため休止」とありますが、実際のところは今年2月期に進められた指定管理の交渉がとん挫したためというのが真相です。新しい村政の下で何とかしなければならないと思います。
 「のよさの里」は、その立地条件から秋山観光のメインであり、また、秋山の人たちが集落の催しなどを行うのに不可欠の施設です。
 振興公社時代の経営実績から見ると、いわゆる「分家」の宿泊営業を採算軌道にのせるのは相当に難しいと思われます。ひとまず、キャンプや雪原トレッキングなどをメインに検討するのが現実的なのではないかと思います。
 前頁に「雄大な鳥甲山を眺めながら雪原トレッキング」という写真を掲載しましたが、これがヒントを与えてくれます。次の2枚の写真をご覧ください。1枚目には「のよさの里」の「本家」の建物が見えます。この雪原トレッキングはインバウンド客を対象に数年間にわたって「のよさの里」を宿舎・拠点として実施されてきたのですが、一昨年(2018年)は「のよさの里」が冬期間休業となったため、雄川閣を宿舎にして実施されました。写真は車で雄川閣からのよさの里に移動し、車から降りた直後の様子です。
2枚目はのよさの里から5頁の写真の地点に進む途中の様子を撮影したものです。

 

 


 この写真を見ただけでは、どこを歩いているのか、見当がつかないかと思います。じつは、写真の左手すぐに天池があります。のよさの里の敷地内の遊歩道のあたりを上って、この地点に出るのです。このトレッキングはスノーシューを用いていますが、「かんじき」でも可能です。実際、私はスノーシューではなく「かんじき」で同行取材をしました。
 このコースは雪崩の心配がありません。ツアーを実施された会社の歴代のガイドさんたちが何回も歩いて開発されたコースです。

 

 今回は、手持ち写真がある雪原トレッキングを紹介しましたが、同様の試みを紅葉期に行うことも可能でしょう。もちろん、地権者の同意を得ることや事前の草刈り等が必要になりますが…。
 建物施設や温泉施設だけでは人びとの満足・支持を得ることはできません。せっかく、「夢灯」イベントの関係で天池周辺の整備を進めてきているのですから、その投資と努力を無駄にしないためにも、こういう企画の練り上げとワンセットで「のよさの里」の復活に踏み出していくことが必要でしょう。意欲ある人たちが寄り合って、議論を積み上げていくことが求められていると思います。


豊かな自然を楽しむ

 

 山の中の道に3台の車が停まっています。
 これだけ見れば、「何だろう?」と思いますが、写真右手の草むらを下ると釜川が流れています。渓流釣りの絶好ポイントです。
 知り合いの人(箕作在住)の姿が見えました。飯山方面のお友だちを案内して来られたとのことでした。
21日(日)のことですが、3頁で紹介した鳥甲線の災害復旧現場が日曜日で休工、片側通行可能だったので、このポイントに案内されたようです。《栄村の豊かな自然を活かす交流・観光》の1つのモデルだと思いました。

 

 

 一人で草刈りしている人がいます。そして写真手前に木製ベンチの端が見えます。
 このベンチ、秋山・上野原の“とっちゃ”に置かれているもの。そのベンチに座りながら、カメラを前方斜め上にむけて撮影したのが次の写真です。

 

 

 鳥甲山の白沢にはまだ残雪が見えます。今年は小雪でしたので、この残雪、秋まではもたないかと思いますが、2000m級の鳥甲山ならではの眺めです。
 この“とっちゃ”の日常の整備、相澤博文さんお一人のボランティアで成り立っていると言っても過言ではありません。上の渓流釣りも栄村の自然をこよなく愛するお一人の存在が大きいです。

 

 栄村の豊かな自然を活かす都市部の人たちとの交流・観光は、こういう人たちを村の観光の中心的担い手として認知することによってこそ前進・発展するのだと、私は思います。イベント主義でおカネばかり使ってもいい観光の発展はないことにそろそろ気づかなければならないと思います。

 

 

 上の写真は“とっちゃ”の草刈り中の草叢の中で見つけた野ばらの一種です。刈られる運命にありますが、草叢の中を見つめると、思わぬ発見があるものです。


 下はニッコウキスゲです。本来は苗場山に登ったりしないと見られないものですが、栃川高原ヒュッテひだまりの駐車場入口できれいに咲いていました。ひだまりの奥さんが知人からもらい受け、移植されたものがしっかり根づいたようです。

 

 

 

 

 野々海の東窓(キャンプ場の横)です。三脚を構えて写真を撮る夫婦連れと思しきお二人の姿が見えました。
 湿地の乾燥化が進んでいる東窓ですが、今年は水の流れに沿って咲くミズバショウがやや増えたように思います。どんな構図でこれを1枚の写真に収めるか、なかなか難しいと思いますが、根強いファンがおられるように感じています。

 


 これは野々海三叉路の地塘と思われる小さな池の脇の木の枝にぶら下がるモリアオガエルの卵嚢。池からはモリアオガエルの鳴き声が聞こえます。私のfacebookに動画をアップしていますので、スマホかPCで「松尾真」で検索してご覧ください。


 下写真はアカモノの群生。野々海池の水番小屋の裏、堤にむかう道路脇の土手で見ることができます。図鑑では「深い山の日当たりのよい乾いた場所に生える小低木」とあります。「低木」という分類に少し驚きました。

 

 

 花をクローズアップしてみました。小雨が降った後で、滴を2つ、付けていて、なんとも愛らしい姿です。

 

 

 

 

 コシジシモツケソウ(越路下野草)のクローズアップです。白い突起が輝き、独特の美しさです。しっかりと見られるのはスキー場内の道路の脇。青倉集落が貝立水路の水を取り入れる口のすぐそばです。富山県から山形県にかけて日本海側で見られるものです。今年はトマトの国にむかう村道のS字カーブをこえた先の右手でも見られますが、大きく伸びたカヤに隠れ、よく注意しないと気づけません。

 

 

 ヨツバヒヨドリ。23日昼すぎにスキー場内で、今年の初見です。花がフジバカマやヒヨドリバナと似ていますが、葉が輪生していることからヨツバヒヨドリとわかります。好きな花の一つです。

 

 6月村議会でスキー場のグリーンシーズン活用について若干議論する機会がありました。スキー場開設以来の課題ですが、いっこうに進みません。どうやら、なんらかの施設の設置やかなりの資金の投入が必要なことのように思われているようです。しかし、それは違うと思います。スキー場の中、そして野々海への道、じっくり見て廻れば、そんなにおカネをかけずに観光につなげられる資源がいっぱいあることに気づけると思います。

 

 


栄村復興への歩みNo.384

野々海観光研究

 

雪融けが始まった野々海池

 

野々海への道横のブナ林

 

群生地のミズバショウ

 


深坂峠への道

(5月16〜20日撮影)

 

 今号は、栄村にとって大きな課題である《観光》をめぐって、とても素敵な《残雪シーズン》を迎えている野々海を事例として、《どんな観光が可能か》、《観光をどう進めて行けばよいか》を考えてみたいと思います。

 

●コロナで観光はSTOPですが、プラン研究は今こそ
 長野県での緊急事態宣言は解除されましたが、東京都等は今も発令中。長野県は「stay信州」を呼びかけていて、首都圏等から訪れていただく観光の再開の見通しはまだまったく立たない状況です。
 しかし、事態の成行きをただ傍観しているだけではいけません。
 こういう時だからこそ、栄村の魅力、その宣伝のしかた等についての研究を深め、観光再開の日に備えることが求められます。

 

● 5月でも真っ白な雪がたっぷり残る野々海の魅力
 1頁に最近の野々海の様子を4枚、紹介しました。
 村の人たちからも、「まだこんなに雪があるんかい?」という驚きの反応が返ってきます。首都圏の人たちは「えっ?! この季節にまだ雪があるの?」ともっと驚かれます。
 いま(5月中下旬)の時期になると、野々海でも標高900m前後から上の一帯だけが別世界になっています。たとえば1頁の右上の写真、まだたくさんの雪が残るところでブナが芽吹き、鮮やかな萌黄色を見せている。こんなところに下り立って、少し散策するなんて、とても気持ちいいですね。雪遊びをしたいと言う若者もいることでしょう。
 その一方で、5月中下旬ともなれば、ミズバショウの群生を見ることもできます(1頁3枚目写真)。

 

● GW期には、どんな楽しみがあるの?
 今年、村はGW期間に照準を合わせた野々海観光を計画しました。「雪の回廊」というものですが、小雪とコロナで中止となりました。3月議会の予算審議でそのプラン内容を聞きましたが、「平滝に警備員を配置して通行止めにし、役場前からシャトルバスを出して、野々海にお連れする」というものでした。私は、「野々海でどんなことで楽しんでいただくのですか」と尋ねましたが、満足な回答は得られませんでした。
 GW期の野々海の最大の楽しみは、雪の壁の中をドライブすることにあるといえるでしょう。乗用車だと、雪の壁が車よりも高いので、とても迫力があります。「道路の幅が狭いので、すれ違いができない」と言う人がいますが、そういうことは技術的にいくらでもクリアできる事柄です。

 


 上の写真は今年4月23日の東窓(キャンプ場の隣)です。今冬の小雪でも、野々海にはたっぷり雪がありました。積雪が1m以上あれば、スノーモービルで遊んでもらっても、環境への支障はないと思います。この写真もよく見ると、モービルの走行跡が見えます。
 スノーシューで歩き回るのもいいでしょうし、かんじきで歩いてみる体験会というのも考えられます。


●上越地域と結んでの周遊も面白い
 再び、残雪期の5月中下旬に話を戻しますが、紅葉期と同じく、野々海から上越地域まで足をのばすのも面白いと思います。

 

 

 上写真は、野々海峠を下ったところ、菖蒲高原の大滝(右)・小滝(左)です。関田山脈の雪融け水が落ちる滝で、雪融け期のみ、かなりの水量が見られます。ちなみに大滝と小滝の間に見られる岩は1枚岩だそうです。
 菖蒲高原から国道405号線に進み、菖蒲地区から船倉地区にむかって走ると(国道405を上越市方向に走る)、国道沿いに素晴らしい棚田風景が随所に見られます(下写真)。さらに雪だるま高原〜伏野峠(国道403号線)へ進むと、栄村に戻って来られます。このコースでは随所で日本海を眺望することもできます。

 


● 周辺自治体との連携を
 こうした上越地域と結んでの周遊には周辺自治体(津南町、十日町市、上越市、飯山市)との連携が不可欠です。
 とくに春の除雪、国道等の冬期閉鎖解除の時期の設定をめぐっての連携・調整が必要です。
 野々海の豊かな魅力を活かす観光のために、村(行政)が果たすべき役割は、細々とした観光プランに口出しすることではなく、このような関係市町村との調整、そして村の観光インフラの整備等にあります。

 

● 民間事業体、観光協会、住民が主体となって、プラン作りやガイド養成などを進めよう
 2頁〜3頁で提案した野々海を楽しむプランは、もっともっと練り上げが必要です。野々海への入り口になる平滝集落のみなさんとの協議・協力も必要です。また、慣れない人たちが安全に遊べるように案内するガイドも必要になります。
 こうしたことは、観光宿泊施設を運営する民間事業体や観光協会、そして住民が主体となって進めるのがよいと思います。
 最後に確認したい最重要のポイントは、こういう観光事業は一朝一夕で実現できるものではないこと、3年〜5年にわたる粘り強い努力の積み重ねの上にのみ花咲くものだということです。
 みんなで集まって、こういったことをワイワイ、ガヤガヤ話し合って、素敵な観光を実現していきましょう。


栄村復興への歩みNo.380(4月9日付)

 

“むらたび”を提唱します
〜村の観光政策の転換のための提言〜

 

 カタクリが2輪、青空を背景に映えています。蕾も一つ見えますね。撮影に一工夫しました。手前に咲いているフキノトウを“ぼかす”感じで入れてみたのです。
 4日午前、カタクリの里・笹原集落で撮りました。
 一輪車で作業する関澤義人さんの姿を見かけ、「もう咲いていますか?」と尋ねると、「ぼちぼち咲いていますよ」とのご返事。坂道を上って、見つけました。でも、坂道からだと、「咲いているなあ」とわかりますが、そのきれいな姿をうまく撮ることはできません。斜面に腹ばいになって、この1枚を撮りました。楽しいです!

 

● “むらたび”とは
 冒頭に“むらたび”と書きましたが、これは元々、私が村で暮らすようになって間もない2008〜10(H20〜22)年頃に提唱し始めたものです。震災後はあまり言ってこなかったのですが、最近、「栄村の観光をどうしたらよいのだろう?」という声をよく聞くことから、改めて“むらたび”という考えを提案しようと思った次第です。
 一言でいえば、《村の日常の風景・暮らしの営みを観光していただく》ということです。
 冒頭のカタクリを撮影した場所の周りの眺めをご覧ください。

 

 

関澤さんの裏の里山に上がる道。

 

 

義人さんのおかあさんの姿が見えます。

 

 

山への道の起点の梅の木は5分咲きくらい。

 

 

カタクリはよく目立ちますが、歩く足元に目をやると、小さなスミレの花がたくさん咲いています。春の畑道・山道を歩くときの楽しみの一つです。
 山道から下の方を眺めると、義人さんやおかあさんが作業する姿、枯れ草などを燃やす煙り。下左写真には写っていませんが、撮影から間もなく、義人さんと会話していると、お父さんの義平さんが耕運機を押して来られました。「途中、ああやって休み休みしながら、やっています」と義人さん。90歳を超えておられると思いますが、お元気です。

 


 そして、義人さんから「これ、見て」と紹介されたのが下写真。ちょっと分かりにくいですが、昨年栽培したトマトからこぼれ出た種が自然発芽して、新しいトマトの苗が育ち始めているのです。有機栽培にこだわる義人さんならではのことですね。

 


 こんなふうに《村の日常の風景・暮らしの営み》を見せていただく・お見せするのが“むらたび”です。こんな景色や営みをご覧いただき、その後、ちょっとお茶のみしていただく。そんな仕掛けです。

 

● どうやって、まわしていくの?(運営方法)
 いまは新型コロナウィルス感染症の防止対策で観光はストップ状態です。そういう今だからこそ、半年後、1年後の観光再開にむけて取り組みの準備をしっかり進めるべき時です。
 さて、“むらたび”、都会の人が村にやって来て、自力で“むらたび”をできるわけではありません。こちらサイドでガイドブックやネットでの案内をしますが、やはりガイドが必要です。
 ガイドは、村人が務めます。“むらガイド”(仮称)をひとまず2〜30人、確保したいですね。呼びかけは観光協会やトマトの国(企業組合ぬくもり)などが中心になって進めるのが望ましいと思います。
 ガイドをするには一定の研修のようなことが必要ですが、知らない土地のことではありませんから、そんなに難しいことではありません。「見慣れているから当たり前の景色」という意識から「都会の人が見たい景色はこういうもの」という意識の獲得への転換、これが研修のポイントです。
 ガイドはボランティアもいいですが、長続きさせるにはやはり有償がよいと思います。ただし、観光に来られた方からガイドに直接にお支払いただくよりも、窓口になる観光協会や宿に「栄村観光資源保全協力金」のようなものをお支払いただくのがよいと思います。
 また、お茶のみの機会をご提供いただく方も求められます。その場合も同様の形でやっていただくのがよいでしょう。

 

● 観光政策の転換、観光協会の改革が必要だと思います
 都会からやって来た人たちに楽しい“むらたび”を楽しんでいただくには村の観光政策の転換が必要です。ポイントは、村長の気分次第でコロコロ変わるような「観光政策」はゴメンだということです。村民みんなが参加する観光にして、役場(村長)が変に介入しない方が成功すると思います。
 同時に、栄村秋山郷観光協会を真に栄村観光の中心センターとするために改革すべきだと思います。森川村政下で、「企画は商工観光課、イベントは観光協会」という変な分担が基本方針とされてきましたが、これでは観光協会はほぼ一年中、イベントの準備に追われっぱなしで、本来の観光の仕事がほとんどできません。やる気が大いにある職員にはとても気の毒です。観光協会の職員こそ村の観光のリーダーでなければならないと思います。
 「栄村復興への歩み」をご愛読下さっているみなさんから、「写真が素晴らしい」とお褒めの言葉をいただきますが、私はその写真を栄村の観光のためにいくらでも提供する用意があります。議会の場などで森川村長にもその旨をお伝えしてきましたが、お声はかかりません。村民みんなが活躍できてこその栄村観光です。
 栄村の観光の発展へ、大きく舵をきっていきましょう!

 


「見慣れているから、良さがわからないんだ」――これをどう打開していくか

 1月末の久しぶりに降雪があった時のことです。仕事で出かけた長野市から車で村に戻る途中、車窓から見えた雪景色がとても綺麗で、思わず口に出ました。「綺麗だなあ!」と。すると、隣の席の仕事仲間が一言、「わからないんだ。オラはこういう景色、見慣れているから」と。
 同じことが、3月下旬にもありました。屋敷から切明にぬける林道が開いたことを知っていたので、屋敷から白沢方面に向かいました。そして、不動滝でこれまでに見たことがないような素敵な景色に出会いました(下写真。撮り方が下手で、私が現場で感じたものを全面的にお伝え出来る写真にはなっていないのですが。)。この写真を撮っている時に、偶然、地元の人が通りかかり、立ち話になりました。「何を見ているの?」と尋ねられ、説明すると、やはり「見慣れているから、オラにはわからないんだなあ」と返されたのです。

 


 その後、私は不動滝の上方に見える鳥甲山連山の姿をクローズアップしたものを撮りました。それをご覧ください。

 

 

 不動滝ではこれまでに何枚もの写真を撮ってきましたが、こんな美しい眺めを見たのは初めてです。おそらく、今冬は雪が少なかったことから、こんな早い時期に不動滝を見られたこと、そして山の様子も例年とは異なっているからだろうと思います。

 

● 私も一時期は栄村の風景が「当たり前」のものになっていましたが、ある時、転機が訪れました。
 私が村で暮らすようになったのは、今からちょうど13年前の2007(H19)年4月のことです。当初は1年間の予定で来たのですが、村の人や景色に惚れ込んでしまい、そのまま住み続けることになりました。そして、震災があった2011(H23)年頃になると、村の風景は「当たり前のもの」になっていました。
 その私が、再び、村の景色などをフレッシュな目で見つめ、いろんな写真を撮るようになったのは、「栄村復興への歩み」を発行し続けるために、いろんなことを考えるようになったからです。「多くのご支援をいただいた全国のみなさんに栄村の魅力をお伝えし、栄村と全国のみなさんとの絆をより強いものにしなくては」と思ったとき、村の各地の景色を見る目が変わったのです。「見慣れた景色」が「当たり前のもの」から「凄い価値のあるもの」に変わったのです。これが私の転機です。

 

● 「栄村のいいところを見つけよう」という気持ちで村の景色を見つめてみてください!
 人口1800人弱の栄村。米作りをする人、野菜を育てるかあちゃんがたくさんいて、都会とは異なる暮らしを営む環境があります。しかし、他方で、お金なしでは暮らしていけない。小さな村が多様な商品・サービスを生み出して、外からお金を稼がなければ暮らしていけません。
 そういう稼ぎは、一部の会社や専業農家だけでできるものではありません。村のみんなが知恵や技を発揮して、“稼ぎ”に関わっていくことが必要です。
 その重要な一環として、《これは人を惹きつける景色》だというものを見つけることが自分自身の仕事・課題だという意識をもつと、村の見慣れた景色が別のものに見えるようになってくると思います。

 

屋敷の集落内道路からの眺め(3月23日)。素敵です!


 もちろん、簡単なことではないでしょう。そういう場合は、できるだけ、TVの良質な旅番組をご覧ください。都会で暮らすリポーターが「絶景だ」と紹介する景色がどういうものかを観察するのです。いま人気の『ポツンと一軒家』も大いに参考になると思います。ポツンと一軒家から見える景色が画面に流れると、番組MCの林修氏などが「すごい
景色だなあ!」と叫びます。景色だけではありません。番組スタッフが出会った田舎の人たちの親切さに感動します。この「田舎の人たちの親切さ」も村では「当たり前」のものです。でも、それが感動を呼ぶのです。
 是非、そういう目線で村を見つめ直してください。そして、「これ、いいんじゃないか」と思われたら、是非、私に教えてください。すみやかに現場に出かけて、教えていただいた景色や暮らしの様子をカメラで捉え、全国にむけて発信させていただきたいと思います。よろしくお願いします。


栄村復興への歩みNo.377(2月12日付)

 

 

1つの問題提起です。
スノーモービル愛好者と話し合ってみませんか

 

 8日夜にトマトの国の温泉で出会った人たちが、9日に野々海でスノーモービルを楽しんだ後に私に送ってくださった写真です。
送って下さったのは千葉県で住宅関係の会社を営んでいる人です。4〜5人のグループで来ておられました。

 

● 「オレたちの土地だ。勝手に入るな!」――「怒鳴られて、どうしようかと思った」
 これは温泉で話した時、グループの一人が言っておられた言葉です。8日午前、平滝集落の中をモービル積載車で通った時に言われたそうです。
 言った平滝の人の気持ちは痛いほどにわかります。
 静かな集落に、何台もの車がエンジン音をたてて入り込んで来たら、うるさく感じますね。また、簡易水道配水施設の近くに大量の車が駐車しているのにも苛立つ気持ちが生まれるでしょう(下写真は9日朝9時ころ)。

 


 モービルが道路のアスファルトを傷つけることなどがあった4〜5年前、私は平滝の人に依頼されて、その傷跡などを証拠撮影したこともあります。

 

● 「地元の人たちのご理解を得られるようにしたい」――モービルの人たちの思い
 冒頭に掲載の写真を送って下さった際、「モービルはどこのゲレンデでも駐車場、ゴミ、枝切り環境の問題で邪険にされますが少しでもご理解頂けるように努力したいと思います」というメッセージが書かれていました。
 私は昨年春、そして今年といくつかのモービル愛好者のグループの人たちと出会い、話し合いの機会をもちました。
 みなさんが一様に言われるのは、「地元と話し合いをして、野々海周辺でのモービル走行についてルールの取り決めをしたい。ルールが決まれば、モービル仲間のネットワークで周知徹底させます」ということです。群馬県でそういう実践例があるそうです。
私が声かけをさせていただいたところ、平滝には、そういう取り組みを検討する価値があるとの考えをお持ちの方もおられます。

 

●モービル遊びって、どんなものなのでしょうか?
 写真を送ってくださった人のfacebookに動画が紹介されていました。山の上の起伏がある広大な雪原を走る姿はなるほど楽しそうです。
 私は、9年前の震災直後、青倉の水路の被災状況をチェックするために、スノーモービルに乗せてもらって、貝立山の方へ上がったことがあります。かなりおっかなかったですが、低木はすべて雪の下になっている中、平素は走れないような場所をグングン進んでいくのに興奮したことを覚えています。
 スノーモービルはウィンタースポーツの1つなのだと思います。しかも、スキーやボードのように基本的に整備されたコースで滑走するのではなく、普通には入っていけないような山の上が最高の場なのだと思います。

 


 上写真は、千葉の人のfacebookから転載させていただくものですが、モービルがスタックしています。新雪の中ではよく起こることのようです。そして、ここからの脱出がまた面白いとも聞きます。
 そういうことも含めて、栄村、とくに野々海の一帯は最高のフィールドなのだと思います。

 

● とにかく話し合いの場をもってみませんか
 モービルをやる人たちの話を私が紹介するだけでは、地元の人は簡単に納得できないと思います。まずは、落ち着いた場で、互いに顔を見つめ合って、お話するのが一番よいのでは、と思います。8〜9日にお会いした人たちの中には「栄村にボランティア活動に来て交流したい」と言う人もおられました。
 話し合いはトマトの国に温泉に入りに来る時に合わせて時間・場を設定することも可能だと思います。関係者のみなさま、とくに平滝のみなさま、是非、ご意見・ご意向を松尾にお聞かせください。

 


野々海池周辺は約5mの積雪だそうです。モービルの人が穴を掘り、計測してくれました。

 


栄村復興への歩みNo.364(8月1日付)

 

関田峠を越えて
 眼前に広い平野部が広がり、建物などはまるでマッチ箱のように見える。そして、その先には日本海。
 栄村で暮らしていると目にすることがまず景色。「ウワー、凄いな!」。ただただその思いにひとときを過ごしました。
 7月27日(土)の午前11時少し前に、上越飯山地方道(県道)の関田峠を越えて上越市に入って間もなくに撮ったものです。
 この日は朝から天気がよく、西北の空を見上げても真っ青な青空だったので、これはシャッターチャンスと思い、配達活動を約60軒で切り上げて、関田峠に向かいました。中山間地域直接支払制度に絡んで7月2日に上越市清里区を訪ねた際は峠は濃い霧に覆われていて、絶景と思われる景色がまったく見られなかったので、好天の日を狙っていました。
 27日は写真撮影が主目的で、中山間直接支払制度に関する取材はしていませんが、27日の関田峠越えで見聞し感じたこと、そして中山間直接支払制度に関する問題の両方について書きたいと思います。


● 上越、妻有、飯水の大きなゾーンの中で栄村を捉え直してみよう
 下写真は関田峠で撮ったもの。写真には2台しか写っていませんが、3台の車が停まっていました。人の姿は見えません。最初は「何で?」と思いましたが、すぐに分かりました。ここに車を停めて、信越トレイルを歩いている人たちの車なのです。

 


 上境(かみさかい)で県道116号線に入り、温井(ぬくい)で県道95線(上越飯山地方道)に合流、関田峠にむかって緩やかな山道ドライブコースを上がって行くにつれて、首都圏ナンバーの車にかなり出会うようになりました。次の写真は関田峠の手前、大神楽展望台から栄村方向を眺めてものです。

 


 写真右手に野沢温泉のスキー場が見え、さらにその向こうに鳥甲山の山頂が見えています。
 展望台周辺の低木などがもう少し刈り込まれていれば、もっと素敵な眺めになるでしょうね。
 関田峠を越えると間もなく、「日本海が見える光が原高原」。広い駐車場、観光施設がありますが、ここでも多くの車、バイクに出会いました。
 上越は栄村からじつは非常に近く、日本海沿い〜頚城平野〜関田峠越え〜千曲川沿いという広大なエリアが1つの観光ゾーンになっているのです。これが中見出しの「上越、妻有、飯水の大きなゾーンの中で栄村を捉え直してみよう」ということの意味です。

 

 昨年、妻有地域では第7回大地の芸術祭(3年に1回の開催)が開催されましたが、その関係でトマトの国や北野天満温泉の宿泊客が増えました。
 栄村は信越自然郷や雪国観光圏という広域観光連携組織に加入していますが、それを本当に活かす実のある活動はあまり見られません。もっともっと研究と工夫が必要です。

 

● 山村間交流も大事

 

 

 上写真は、本紙No.361で紹介した上越市清里区櫛池地区にある坊ヶ池から妙高山と火打山を望んだものです(写真右の雪を残す山が火打山)。
 山がまだ雪に覆われている早春の季節や紅葉の季節の眺めは最高でしょうね。
 栄村の野々海池に大蛇伝説があるように、この坊ヶ池にも龍神が絡む坊太郎伝説というものがあるそうです。
 坊ヶ池と野々海池は国道405号〜旧菖蒲村経由でじつは小1時間くらいの距離にあります。
上越市清里区櫛池(くしいけ)地区(*「くしいけ」の「くし」の字は正しくは木へんに節と書きますがPCの漢字変換システムの関係で「櫛」と表示されています)は山間地農業振興のために「都市との交流」にも積極的に取り組んでいます。また、坊ヶ池などを活かす観光にも積極的に取り組んでいます。
 そんな櫛池地区と栄村の一定の地区が「山村間交流」に取り組むと面白いと思います。同じ関田山脈の麓という共通点を持ちながら、その北と南ということから色んな違いがあり、両者が交流すると、山間地の活性化の面白い知恵・成果が生まれるのではないでしょうか。そして、その副産物として、上越・櫛池を訪れる観光客が栄村も訪れるようになる、その逆も生まれるという構造もできてくる可能性があります。
 視野を広げることで色んな新しい可能性が拓けてきそうです。