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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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野々海のミズバショウ

 野々海のミズバショウの写真を3点、ご紹介します。いずれも6月2日午前の撮影です。

 


 「野々海最大のミズバショウ群生地」として私が紹介しているところで撮ったものです。

 


 同じ場所で、ようやく雪が消えてミズバショウが咲き始めたばかりの部分を周りの景色とともに撮りました。

 5月24日にここに行った後、ブログに「6月1日、2日頃が見ごろになるのではないか」と記しました。その予測は当たっていたと言えるかと思います。ミズバショウが生える場所が一斉に雪消えするわけではないので、すべての場所での開花を待って「見ごろ」とすると、初期に咲いたものがもう見ごろを過ぎたものになってしまっています。いつを「見ごろ」と言うのか、なかなか難しいです。

 


 3枚目は、野々海峠にむかう道のそばにある群生地です。今年の場合、この場所の方が近づきやすいです。写真の場所は斜面を少し上ったところですが、道路のすぐそばのミズバショウはまだ小さなものが少し見られるとう状況でした。

 

 


野々海のミズバショウは次の土日、見ごろになるでしょう

 

 

 

 

5月24日午後3時頃の野々海ミズバショウ群生地の様子の紹介です。おそらく6月1日、2日の土日のあたりが見ごろになるでしょう。ただし、今年はその時点で深坂峠への道が開いていないと思われます。キャンプ場横の東窓から歩いていくのが基本になるでしょう。ただ、初めての方の独行はリスクがあります。電話080−2029−0236にてご説明します。
 


5月15日の野々海

15日朝9時35分の撮影。
撮影地点は、三叉路から堤入口に至る道路の中間点辺りから。
野々海池の水面が出ている面積は1週間前の5月8日からそんなに大きく増えていません。ただ、池の上の雪の厚みは少し減ってきているなあという感じ。
8日からの最大の変化はブナが一斉に芽吹いていること。


道路除雪ですが、三叉路〜キャンプ場まで開きました。15日は野々海峠に通じる林道の除雪が行われていました。
堤への道はすでに割られていますが、砂利道ですので、路面に雪が残っています。途中までは車で進めましたが、やはり途中でスタックしました。もう2〜3日もすれば堤の入口まで進めるのではないでしょうか。

 

 

野々海池の東窓に近い部分。雪融けが最も進んでいるあたりの様子。

 

除雪車が見えます。
この日はブル3台、ロータリー1台が出動していました。

 

東窓の様子。ここもまだ一面雪。
この写真の左側を向かいのブナ林にむかって進み、ミズバショウ群生地へ。

 

沢の最も低い部分がわずかに雪融けし、ミズバショウが開花し始めている。

 

 

 

 

この季節らしい気温の日が多ければ、5月下旬〜6月初めが見ごろになるかと思われます。
ただし、雪融けが進めば、今日の沢を進むコースでの接近ではなく、深坂峠への道から群生地に入るコースが安全になります。


野々海のミズバショウ、今週が最盛期

 

 情報発信が遅れましたが、上の写真、5月27日(日)午前、深坂峠手前左側のミズバショウ最大群生地の様子です。
 ミズバショウが開花する最終面積からすると、まだ3分の2程度の面積ですが、「見ごろ感」からすると、これくらいの時期が一番いいのではないでしょうか。28日、29日と高気温が続きましたので、もう少し広がっていると思います。
 野々海への道路はかなり前からきれいになっていますが、村の正式な「通行止め解除」は明日31日だと思います。
 深坂峠への道は27日の時点で、まだ雪が残っていて、私が軽トラで辿り着いた地点からは3〜5分、歩行でした。雪が残っているのはほんのわずかな距離ですが、28、29日の高気温だけでは消えていないのではないかと思います。ノーマルタイヤで突っ込んだらスタックして難儀になると思いますので、おやめください。普通車ならば残雪地点の手前で切り返し可能ですが、ハイエースなどはちょっと無理だろうと思います。
 キャンプ場横の「東窓」を木道を歩いて横切り、この群生地に向かうルートもありますが、この時期は危険が多く、使わない方がいいと思います。残雪の沢を歩くことになるのですが、雪だと思って足を踏み入れたら、下が空洞になっていて、下に落ち、簡単に は脱出できないという事故になりかねません。
この群生地の様子を4枚紹介した後、第2の群生地の様子、野々海池の様子もお知らせします。

 

 

 

 

 

 

 次に、第2の群生地、キャンプ場から野々海峠方面への林道を進んで2つ目のカーブのところです。

 

 

 林道から見た様子です。手前と少し登ったところの2ヶ所(さらに写真左手奥も少しある)。
 手前は、27日はまだ本格的な開花が始まったところでしたが、もう見ごろになっているでしょう。

 

 

 あえて、この写真を公開します。
 〈やってはならない行為〉の典型例だからです。現場でご注意申し上げ、即座に撤収していただきました。どんなに綺麗な写真を撮りたくても、ミズバショウが咲いている湿地そのものに入ってはいけません。来年から咲かなくなります。

 

 


 野々海池からは雪が消えました。
 なお、堤まで進むのは、坂に雪がまだ残っていて、滑ると余水吐の水路に落ち、命を落とすことになります。写真に見える場所までしか進まないようにしてください。
 また、野々海水路の共同普請作業が6月3日に予定されています。それまでは、林道からこの写真に見える道への進入点にチェーンが張られていませんが、この写真に見える道に車で進入するのは非常に危険ですので、絶対になさらないよう、お願いします。

 

 以上、報告です。


ミズバショウで気になること

 

 野々海のミズバショウの様子が気になり、5〜6日に1回くらいの頻度で見に行っています。野々海への往復だけで1時間近くかかってしまいますが…。
 今春は気温の変動が激しく、開花の具合はあまり順調ではありません。遠方から見に来られる人は例年と比べて少ないようですが、それでも首都圏ナンバーの人などに出会います。
 そんな中、気温変動の激しさ以外に気になっていることがもう一つあります。

 

● 生い茂る雑草を放置していていいのか?
 上に示した写真は5月16日の午後遅くに撮影したものです。撮影ポイントを探し回って撮りましたので、いい具合に咲いているように感じられると思います。しかし、別の角度から撮ると、どうも融雪しているゾーンの中でミズバショウが出ている範囲が狭くなっているように思うのです。次の写真をご覧ください。写真の左側の下半分、薄茶色の枯草が湿地を覆っていて、そこにはミズバショウがほとんど見られません。

 


 また、写真右下に水面が見えますが、ここにもミズバショウが見えません。水が深すぎるのではないかと思います。そして、ここの水が深くなっていることと、写真左側下半分の枯草の存在とが関係しているのではないかとも思います。枯草の存在が融雪水の通り道を狭め、水の勢いを強め、写真右下の部分に大量に流れ込み、水深を深くしているのではないかと思うのです。
 こうした推察はまったくの素人考えですので、まったく的外れなものかもしれません。
 しかし、少なくとも、ミズバショウの生息にとって枯草が多すぎるのではないかという点は間違いないと思います。じつは、昨年の秋、この群生地を訪れて衝撃を受けたことがあったのです。下の写真をご覧ください。

 


 写真下部に草がたくさん生えています。9月30日撮影で、もう草紅葉化しつつあります。これがこの後、雪の下で約半年間ほど湿地面に倒れたままになっていたのが、前頁で示した枯草です。
 昨秋にこの草を見た時、「少し刈り取った方がいいのかな?」と思いました。でも、ミズバショウ群生地の保全のあり方について専門知識がない中で下手なことは出来ない、やってはならないと思い、手を出しませんでした。
 その頃、裏磐梯地方のミズバショウ群生地の保全活動に取り組んでおられる団体の報告レポートをインターネットで読んだことがあります。少なくともカヤの類は刈り取らなければならないと書かれていました。ただし、ミズバショウの葉が成長を続けている間に草刈りをするとミズバショウにダメージを与えることから、草刈り期を当初予定の7月から11月に延期したとも書かれていました。

 

 ミズバショウは本当に綺麗です。野々海の一帯はさまざまなところでミズバショウが見られますが、まさに群生地と言えるところは数少ない。一定の保全管理の努力をしないと群生地は守れないのではないでしょうか。私たちが「自然は美しい」と感じているものの多くは、純粋の原生自然ではなく、人の様々な営みとの関係の中で生まれ、保持されていることは間違いないと思います。
 私は、本紙「栄村復興への歩み」No.334(5月3日付)で、「自然資源、観光資源の〈調査・選定・管理・保全〉という施策を」という提起をしました。今回の「ミズバショウで気になること」は、その提起をより具体化したものです。
 村の方で長年ミズバショウを見てきた方のお話、植物学や林地保全の専門家の方の専門知識をお聞かせいただければと願う次第です。


野々海のミズバショウが予想よりも遅いですね

 

 お問い合わせがあったので、5日午後、野々海に行ってきました。
 深坂峠手前左側湿地のミズバショウですが、全体像は上の写真のとおりで、私の4月20日時点での予想よりも開花が遅くなっています。次のクローズアップ写真のように開花しているものもありますが、小ぶりです。

 

 

 

 4月24,25日、5月3、4日の低温がかなり影響しているのかもしれません。

 

 

 今日、ショックを受けたことがありました。ミズバショウの群生地の上をスノーモービルが走った形跡がはっきりとあったのです。

 三叉路にで、モービルを運ぶトレーラーを付けた車を2台見ました。
 この時期に雪上を走れることの楽しさは充分にわかりますが、積雪が1m以下になれば地上の稀少植物類にダメージを与えますから、モービル走行はダメです。村としてきちんとした対策に乗り出す必要があります。

 

 

 モービルが走った跡がくっきりと見えますが、まさにミズバショウ群生地を縦断する形です。
 この脇には、もうすでに半径1mほど、雪が融け、ミズバショウの芽が出ている場所があります。

 


 深坂峠はまだまだ雪が深かったですが、陽当りのいいところで、イワナシの小さな花を見ることができました。

 

 

 

 

 野々海池はまだほとんど雪に覆われていますが、一部、融けたところではエメラルド色の湖水が綺麗でした。

 

 

 

 

 わずかな水面に、ブナの樹々の姿が映っています。

 

 最後に、池の裏側から眺めた野々海池の様子です。

 

 

 


野々海、ミズバショウ、カタクリの最近情報

 

 野々海池については、前号で4月21日の様子をお知らせしましたが、4月30日朝にも行ってきました。野々海池はまだ一面真っ白ですが、残雪量は相当減りました。ミズバショウ群生地の近くで歩いたところは、21日1m以上だったのが、50cmよりも少ないくらい。
 ただ、ミズバショウの開花は予想したよりも遅れていて、30日にはまだ開花が見られませんでした(上写真)。


 野々海水路の横倉・平滝と森・青倉の分岐点(2号分水器)付近の様子も示します(消雪用の炭が撒かれています)。

 


 ミズバショウは平滝の標高約670m地点の田んぼの近くのミズバショウがきれいでした。

 


 この平滝の群生地ではこれまでにあまり見たことがない光景に驚きました。元は湿地だったが今はカヤの枯茎に覆われているところで、その枯茎のすき間からたくさんのミズバショウが顔を出しているのです(下写真)。その生命力には感心しましたが、やはりカヤの繁茂はミズバショウの生育にとっては好ましくない環境。対応が必要ですね。

 

 

 カタクリは、5月2日現在、トマトの国近くの群生地では盛りが過ぎ、スキー場頂上が最高の見ごろです。
 スキー場頂上は、昨夏の草刈りの成果と思いますが、生育と開花の範囲が驚異的に広がっています。下写真は4月30日撮影のものです。

 


 北野天満温泉に始まり、長瀬のカタクリ街道、そして次にトマトの国周辺、最後にスキー場頂上、栄村では1ヶ月強にわたってカタクリが見られるわけです。観光のスポットとなる大きな存在ですね。
 カタクリ街道、トマトの国(丸山の裾野)では、カタクリが終わった後に、ヒトリシズカ(下写真)が咲き始めています。カタクリ街道では、よく観察すれば、県道沿いに見られます。トマトの国はまだ始まりですが、間もなく群生といえる状況になるでしょう。

 


 


栄村復興への歩みNo.333(4月23日付)

 

 21日、22日と、栄村も日中は25℃を超える暑さとなりましたが、その21日の午前に訪れた野々海はまだ真っ白な雪の世界でした。
 上の写真は「季節外れ」と思われるかもしれませんが、三叉路からキャンプ場に向かう中間点で野々海池の様子を撮影したものです。深坂峠に歩いて向かった時はまだ1m以上の雪の上を歩きましたが、野々海池を覆う雪はかなり薄くなっている感じがします。 池の周りのブナの木の先端も芽が赤くなっています。昨年は5月上旬でも芽が赤くなっている様子すらありませんでした。今年はGW期間中に池の水が見えるようになるのではないでしょうか。

 


 2枚目の写真は深坂峠近くのミズバショウ群生地。写真左手下に雪がないところが見えますが、そこにはミズバショウの芽が5〜6本。GWにはきれいなミズバショウが見られると思います。


 


わずか2日でこんなにも景色が変わるのか!

 

 今日6月6日午前10時すぎに野々海に行ってきました。
 目にしたのはこの景色。そして気温は15℃を越えている感じでした。
 2日前の4日(日)の野々海普請の時のまるで冬としか言いようがなかった寒さと景色は何処に行ったのか?
 昨日、今日と気温が上がったのは事実ですが、あまりの違いに戸惑いました。4日、一瞬、霧が晴れて対岸が見えた時の写真を対照用に示します。

 

 

 

堤の野々海大明神近くからの眺め。

 

斜樋の様子。下は4日。

 

 


深坂峠にて

 

 

 

 

深坂峠近くのミズバショウ群生地

 

 

 

 この場所の見頃について「6月10日頃か」と以前に書きましたが、ほぼ当たっているでしょう。
 緑の葉っぱも出てきて、見栄えがするようになってきたと思いますが、この場所で今春初めて開花を確認してからすでに半月以上が経過しています。融雪のテンポが遅いので、昨年や一昨年のように一斉開花の美しさは今年は見られないかもしれません。野々海峠に向かう林道脇の群生地の方が今年はきれいかもしれないなと思ったりしています。

 

 

 

 キャンプ場横の湿地・東窓。
 まだまだ雪に覆われている部分が多いですが、写真真ん中に木道の部分の雪の様子が微妙に異なり、道筋を確認できます。


 キャンプ場の炊事場から東窓に入って行く道はまだ雪に覆われていて、この道を何度も歩いたことがある人でなければ、道がよく分からないだろうと思います。
 その道の脇で次頁のような木の幹にのる雪を見ました。

 

 

 これはブナの木の幹に雪が降り積もったというのではなく、雪に埋もれていたブナの木が起き上がってきたものですね。別角度からの写真を見ると、そのことがよくわかります。

 

 

 

 以上、6月6日の野々海の様子の紹介でした。


5月26日の野々海

写真1

 

 24日か25日に野々海の管理人・月岡英男さんから「野々海はまだ雪が多い」とお聞きしたので、20日以降の変化を確認するため、26日朝、様子を見に行ってきました。
 時間がないので、ひたすら写真を貼り付け、必要に応じて簡単な説明をつけます。
 上の1枚(写真1)は、堤入口から入った直後に撮影した全体像。9:06.

 20日に比べて、池の上の雪の凸凹が多くなっているように思います。この凸凹の正体は次の写真(写真2)。

 

写真2

 

 野々海に着いたのは午前8時頃。三叉路の様子は写真3。21日と比べて、かなり雪が低くなっています。

 


写真3

 

 ただ、三叉路の湿地の中は雪がまだ多く、ミズバショウなどが顔を出すには少なくともあと1週間はかかるかなという感じです。

 


写真4

 

 キャンプ場〜深坂峠間の道開けはされていません。2枚提示します。

 


写真5

 

写真6
 深坂峠への道は自然融雪で少し道路が見えています(写真6)。


 深坂峠手前のミズバショウ群生地。この日もキャンプ場横の「東窓」の雪上(写真7)から沢を進んで様子を見てきました(写真8)。

 


写真7

 

写真8


 雪が消えてミズバショウが出ている範囲がやや広がったかなという感じですが、成長はあまり進んでいなくて、率直に言って、そんなにきれいな感じはしませんでした。(写真9)

 


写真9

 

 次に深坂峠の様子です(写真10)。

 

写真10

 

 天水山方向を見ると、山腹の雪は21日に比べて大きく減っていました(写真11)。

 


写真11

 

 深坂峠の法面には、「アカモノ」が群生し、かなりの数の花が見られるようになってきています(写真12)。

 

写真12

 

 キャンプ場から野々海峠につながる道も開いていません。
 キャンプ場から野々海峠への道を進んで最初の大きなカーブを曲がったところの右手にあるミズバショウの大きな群生地の様子も、雪上を進んで、見てきました。(道に慣れていない人が下手に進むと、沢を下ってしまい、すでに水が見えている野々海池の東窓近くの部分に行ってしまう危険が大です)

 

写真13

 

 この写真の樹木がないところ一帯にミズバショウが出ます。群生地の規模としては深坂峠手前のところよりも大きいと思います。ただし、この群生地で一斉に開花するというわけではなく、3つくらいのゾーンに分かれて開花するようです。ここのミズバショウは昨年見たところでは、やや小ぶりです。
 写真13では、ミズバショウは出ていないように見えますが、中に入ると、2ヶ所、窪地になっているところで、すでに顔を出していました。そのうちの1ケ所の様子を写真14で示します。

 

写真14

 

 次に、野々海池の「東窓」の近く、池の幅が狭まっている部分の様子です(写真15)。

 


写真15

 

 あと1週間すれば、ほぼすべて水になるのではないでしょうか。正面に見える「青空」については後ほど再び取り上げます。

 

 野々海池の様子に戻ります。

 

写真16

 

 水番小屋は入口をなんとか開けられる状態になりました。

 


写真17

 

 写真17は堤の様子を見るものですが、残雪は少し減りましたね。でも、まだ結構あります。この間の気温上昇の日数が限られていたこと(里では19〜23日)もありますが、雪がコチコチに硬いので、少々の気温上昇でも融雪に時間がかかるようです。堤への道の様子を示す次の写真18も参照していただきたいが、6月4日の普請、軽トラで水番小屋近くまで下りるのは難しいかもしれません。

 


写真18

 

 最後に、第2分水点(平滝・横倉と森・青倉とへの分水)、円筒分水器付近の様子を示します。

 

写真19

 

 第2分水点がほぼ全体の姿を見せています。雪消しの炭撒きの成果です。水路には雪融け水が流れていました(写真20)。

 


写真20

 

 普請の際、第2分水点から第1分水点にむかって山道を進みますが、その道の第2分水点付近の様子は次の写真21です。

 


写真21

 

 6月4日の普請では、ここから第1分水点に向かうこと自体は可能でしょうが、道に突き出た枝を伐るとか、草を刈るという通常の普請活動はできないのではと思います。


 円筒分水器は相変わらず雪の下のままです。次の写真22。

 

写真22

 

 ただし、円筒分水器から出た水を青倉方面の川に落とすU字溝は少し姿を見せました(写真23)。

 


写真23

 

 最後に、写真15で見えた「青空」について一言。
 野々海池でさらに「青空」の撮影を繰り返しました。

 


写真24

 

 「青空」の上は雲。境界線が直線的です。
 私はこの「青空」、じつは空ではなく、日本海が見えているのではないのかと思いました。
 晴れた日に野々海峠から真っ青な日本海が見えるのと同じ方角です。
 間もなく木の葉が繁れば、野々海池からこういう景色は望むことができなくなり、正体の解明は困難だろうと思いますが…。

 

(了)