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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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笹原〜長瀬間の土砂崩れ・通行止めについて

 本紙前号でお伝えした笹原〜長瀬間の県道の土砂崩れ・通行止めですが、県が応急措置と本格復旧にむけて種々の措置を講じています。
 災害直後の10月26日に太田副知事が北信地域の視察で村を訪れた際に現場を視察。27日には森川村長が県庁を訪れ、油井県建設部長に対策を要望。また、11月13日には、県道秋山郷宮野原(停)線の整備を求める地元期成同盟会が年に1回の陳情で県庁を訪れ、東部と秋山の区長会などが今回の災害に対する緊急かつしっかりとした対策を要望しました。
 県(北信建設事務所)では現在、土砂や倒木の撤去作業を進めるとともに、ボーリング調査などを行い、さらなる土砂流出や冬期の雪崩の可能性などを検討し、通行止め解除(片側通行)の早期実現と来春以降の本格復旧の具体策を詰めています。具体的な策が固まれば、地元住民への説明会を開催する予定のようです。
 11月16日に開催された議会全員協議会(議長提出)では、以上のような状況を議員全員で確認し、いっそうの要望活動などが必要な場合、議会として迅速に行動することを申し合わせました。

 


道路上の倒木・土砂が撤去された(17日午前撮影)

 

災害現場の全体像(急崖の上は原向の田んぼゾーン)

 

崩壊面をクローズアップで見ると、不安定な状態であることがわかる。


栄村復興への歩みNo.319

長瀬〜笹原間の土砂崩れ災害は深刻な状況
 栄村村内でも、直接に影響を受けている地区以外ではあまり詳しく知られていませんが、10月23日の台風21号による土砂崩れの災害が村民等の暮らしに大きな困難をもたらしています。とりわけ長瀬〜笹原間の土砂崩れ−通行止めは11月3日現在ですでに12日間にわたっており、さらに長期化する見通しです。本号では、この長瀬〜笹原間の土砂崩れを中心に台風21号による土砂災害の全貌をレポートします。

 

● 長瀬〜笹原間の災害の状況
 県道秋山郷森宮野原(停)線(507号線)の長瀬〜笹原間で土砂崩れが発生し、県道は倒木と土砂で完全に埋まっています。

 

写真1

 

 写真1は10月25日撮影で、長瀬側からの様子です。

 

写真2

 

 写真2は、道路上に堆積している土砂の上に立って、土砂が流れ出した斜面の全体像を撮影したものです(11月2日撮影)。さらに2頁に土砂崩れが発生した箇所をクローズアップした写真を掲載します(写真3、11月2日撮影)。

 

写真3

 

 写真3を見ると、広葉樹が生えているところと杉林の境界に沿って崩壊が発生しています。また、この地点には雪崩防止柵が2段、設置されていますが、上段の1基がコンクリート製のコンクリート土台もろともえぐり取られ、落ちています。

 


写真4

 

 写真4は道路下を撮ったもので、写真奥に北野川の水の流れが見えます。また、写真真ん中にガードレールのワイヤーが見えます。道路そのものはそんなに傷んでいないように思われますが、路肩は少し損傷している可能性があります。

 

● 北信建設事務所の当面の対処方針
 ここは県道ですので、土砂崩れへの対応措置は村ではなく、北信建設事務所が行っています。
 2日までに県建設事務所があきらかにしている対応措置は、以下のように整理できます。
    イ) 道路上の倒木や土砂の撤去を進める。
    ロ) 土砂崩れ発生箇所及びその周辺において

     ボーリング調査を実施する。
     主な調査内容:岩盤はどれくらいの深さにあるか、

     崩土が堆積しているか(→あれば、次の雨などで流

     れ出す)、崩壊地点よりも上の箇所の地盤状況
    ハ) 道路上の土砂等の撤去が終わっても、ロ)の調査

     が進み、安全性の確認ができるまでは通行止めを続

     ける。
    ニ) 長瀬〜原向を結ぶ県道を迂回路とする。
 写真から明らかなように、かなり大きな土砂崩れですので、「安全性の確認」となれば、以上の措置はやむをえないと思います。したがって、通行止め期間は不定で、しばらくの間続くと受けとめざるをえません。

 

● より深刻なのは積雪期間の問題
 秋山郷では10月30日に里地でも初雪が降りました。本格的な降雪・積雪まで1ヶ月半ほどしかありません。
 安全性確認ができて、応急復旧措置が実施されたとしても、写真に見られるように、積雪が滑り落ちるのを食い止めるものが何も無くなった斜面の対策をどうするかが大きな課題として残ります。わずか1ヶ月半の期間では雪崩防止柵の本格的な設置は困難と思われます。

 

● 迂回路が抱える困難・危険
 現在、旧北野校区の人たちは、長瀬から原向に上り、天代に下るコースを迂回路として指定され、利用しています。
 しかし、この迂回路、冬期間は原向から長瀬に下る坂・カーブ区間が凍結しやすく、車が滑る危険度が非常に高いところです。今冬の全期間、このコースを迂回路とすることは望ましくありません。
 たとえば、スクールバスに使用されている南越後交通の大型バスが冬期間、このコースを下ることは回避すべきだと考えられます。

 

● 地元住民の声を建設事務所に届けることが重要
 なんとか、長瀬〜笹原間の通行を可能にできないか。現時点では誰も確たることは言えない状況だといえますが、県建設事務所、村、そして地元住民が話し合い、地元住民の声がしっかり届く状況の中で対策が検討され、進められることが重要です。
 1つの事例を紹介しておきます。
 震災で中条川上流の山腹が大きく崩壊し、土石流が発生した森集落・中条地区。2013年9月の台風による大雨で再び土石流が発生した直後、北信建設事務所と県林務課が合同で現地住民への説明会を開催しました。そして、その場で住民が率直な疑問や対策措置についての要望をどしどし出しました。住民は、「川の中に砂防ダムを造るのではなく、道路・田畑に土砂が流れ出さないように側堤を造ってほしい」と要望しました。しかし、土石流対策として側堤を造るという事例はあまりなく、説明会に参加し要望した住民は、「建設事務所の人たちは『何を言っているの?』という感じだった」と振り返っています。簡単に言えば、「無視された」という感じを受けたのでした。
 しかし、それからおよそ1年後ですが、ある日、北信建設事務所から「地元説明会をしたい」という話がきて、参加してみると、「みなさんから要望があった側堤(導流堤)を造りたい。基本構想を示すので、みなさんの意見を聞かせてほしい。建設事務所だけで設計を決めることはしない」という話でした。結局、3回にわたる説明会があり、住民の意見も反映された工事計画が決められ、旧森林組合事務所跡付近、白山神社付近の2ヶ所に導流堤が2016年に建設され、地元住民が安心して暮らせる大きな支えになっています。
 話を長瀬〜笹原間に戻しますが、冬の豪雪期の道路通行の大変さ、どういう危険があるかについてよく分かっているのは地元住民です。建設事務所の人たちは道路建設等の専門家ではありますが、雪の中の暮らしの専門家ではありません。
 あえて言えば〈地元住民の責任〉として、想定される危険や、それを回避するための知恵などをどんどん出して、この冬をのりきれる対策措置がとられるように、全力でがんばっていかなければならないということです。
 対策の第一義的な責任は行政にありますが、とにかく地元が声を出して、なんとかこの困難を打開していきたいものです。

 

● 坪野〜野口間の村道

写真5

 

写真6

 

 写真5、6は坪野と野口を結ぶ山の上の村道です。写真5が10月25日撮影で、写真右側の法面がごそっと丸ごと抜けて、道路を完全に塞いでいます。地震の時にも被害があった箇所です。写真6は11月2日撮影で、この日から土砂の撤去が始まっていました。
 この箇所は村道ですので、役場産業建設課建設係の所管。ひとまず土砂を撤去し、本格復旧工事は来春になると思われます。

 

● 野々海水路管理関係の道路3ヶ所
 野々海水路が平滝・横倉に下る区間で、水路管理に関わる道路が3ヶ所で崩落しました。
 第1は、平滝ケンノキから横倉上とやを結ぶ道路。2015〜16年に地元が管理道路を自ら整備したところです。

 


写真7

 

写真8

 

 写真7は、村道野々海線からこの管理道路に入り、車で3〜4分進んだ地点で、写真真ん中に道路が崩落で切れているのが見えます。写真8は崩落地点から横倉沢川方向を望んだもの。写真には見えませんが、この土砂が流れて行っている先に横倉沢川があります。
 この地点は、『水内開拓史』に「火山灰土質であるので崩壊の危険に対して注意を払わなければならなかった」と記されています。
 今回は、県が「緊急県単農地防災事業」を施工中のため、県の責任で復旧対策が行われるようです。(写真7、8は10月28日撮影)

 

 第2は写真9で、平滝の堤のすぐそばの地点です。第3は横倉の山の上のサテライト(テレビ中継所)の下近くで、写真10です。写真9、10いずれの地点も村道で、平滝の人たちが水路の管理のために使用しています。

 


写真9

 

写真10

 

 写真9の地点は10月28日朝、すでに土砂撤去の作業が始められていました。写真10の地点は、私が写真9の地点に横倉側から接近しようとしてサテライト下から道を歩いて進む中で偶然に発見しました。30日に役場が現場状況を調査しました。

 

 この他、10月23日当日は月岡での浸水防止のためのポンプによる排水も行われました。
 このように、台風21号は栄村にも大きな爪痕を残しました。
 ここまででかなりのページ数を費やしましたので、今回は一言で済ませますが、これだけの被害があるにもかかわらず、村からの災害に関する情報の発信は少なすぎると思います。なんとしても打開しなければならない問題です。
 当面の最大の課題としては、長瀬〜笹原間の通行止め(不能)の問題の打開のために地元住民とともに全力で対応したいと考えています。


台風21号による栄村の被害状況について:第2報

 県道507号線(秋山郷森宮野原(停)線)長瀬・笹原間、坪野・野口間村道の土砂崩れについては既に報告したが、詳細がわからなかった野々海水路関係の被害の状況を28日朝、撮影してきたので、それを報告する。
 なお、野々海水路関係のうち、横倉のサテライト近くの農道の崩落については、先に緊急レポートを書いたので、ここでは下の地図のA地点とB地点についてレポートする。

 

 

 

A地点
 ここは、2015〜16年、地元地区(横倉、平滝)が水路管理道路を整備したところ。

 

写真a-1  村道野々海線(ケンノキ)から水路管理道路を進んだ先の崩落発生地点

 

写真a-2 横倉沢川側が抜けている

 

写真a-3 この下に横倉沢川が流れている

 

写真a-4 崩落発生箇所の手前(村道野々海線に通じる側)。写真右手に水路が下っているのが見える。

 

 

B地点
 B地点は平滝の堤のすぐそば。

 

写真b-1

 

写真b-2

 

 上の写真b-1とb-2は28日午前8時40分頃の撮影。この時は、元の農道がどこを通っていたのか、よくわからなかった、その後、横倉側から接近して撮影し、元の姿がある程度、見当がついた。横倉側から撮ったものを示す。

 

写真b-3

 

写真b-4

 

 写真b-3とb-4は午前10時50分頃の撮影。土砂撤去の重機が見えるが、これは午前8時40分頃にB地点に行った際にすでに作業を始めていた。
 

 A地点〜C地点、いずれも被害の凄まじさに率直に言って茫然とする。
 C地点の被害の発生は偶然によるもの。横倉の開田の稲刈りがまだ終わっていなくて、知人が今日稲刈りをすると聞いていたので、A、B両地点の撮影を行った後、横倉開田に上がり、そのついでにB地点を横倉側から見てみようと思って、相当に厳しい山道の農道を進み、チェーンが張られていて軽トラでは進めなくなった先を歩き始めて間もなくにC地点の災害現場に遭遇した。
 11月5日に野々海水路の秋終(あきしま)いの普請が予定されているので、その時には発見されたであろうが、それに先立って、今日見つけられてよかった。
 A〜C、いずれの地点も本格復旧には相当の時間と費用のかかる工事が必要だろう。もう間もなく雪が来るので、本格復旧は来春以降となる。

 C地点からB地点に向かう途中、あまりいい写真は撮れていないが、こんな写真を撮った。

 

 

 台風21号の大雨でバラスが写真右上から左下方向にむかって流れた痕跡がはっきり見える。水が農道を下ったのではなく、本来の地形に沿って、山の上から下にむかって流れ、大地を押していったことがわかると思う。
 大雨災害の恐ろしさを垣間見た気がする。


(了)


台風21号による野々海水路関係の災害箇所

 台風21号による野々海水路関係の災害については、27日現在、2ヶ所が確認されていた。下の地図のA点とB点である。
 この2ヶ所について、28日朝、平滝〜野々海の道路から入り、災害の状況を撮影してきた。その後、横倉の開田に上がり、B点に横倉側から接近しようと、農道を進んだところ、地図のC点において農道が完全に崩落している箇所があることが判明した。また、このC点から平滝方向に少し進んで地点では農道はまだ崩落していないものの、農道と法面の間に大きな亀裂が入っている箇所を見つけた。
 ここでは、C点について撮影した写真で災害状況を報告する。

 

 

 

 

写真c-1 

 

 写真c-2

 

 C点は、テレビ中継所(サテライト)の下の農道にチェーンが張られている場所(次の写真c-3参照)から私の足で220歩ほどの距離のところ。
 写真c-1は、横倉側からの撮影。写真c-2は、崩落個所の手前で農道に亀裂が入っているのを撮影したもの。

 

写真c-3

 

写真c-4

 

 写真c-4は、C点を平滝側から撮影したもの。

 

写真c-5

 

写真c-6

 

写真c-7

 

 写真c-5〜7はいずれも平滝側からの撮影。

 

写真c-8

 

 写真c-8は、サテライトがある山とC点の位置関係を示すもの。

 

 

崩落一歩手前の箇所

 


写真d-1

 

写真d-2

 

 C点を越えて、横倉側から平滝側にむかって進んだところ、写真d-1、d-2に見られる状況があった。
 農道の左側端に亀裂が入り、亀裂の左側が下がっている。次の大雨があれば、崩落が必至と思われる。


 A点、 B点に関しては、別途、写真レポートを作成する予定。

 

以上


台風21号による栄村の被害状況について

県道507号線(秋山郷森宮野原(停)線)の長瀬〜笹原間の土砂崩落・倒木による通行不能区間。

 

写真1-a

 

写真1-b

 

 写真1-aは長瀬側から見た状況。写真1-bは笹原側から見た状況。

 

写真1-c 笹原側から通行不能区間の全体像を撮影。

 

 通行不能区間の距離はさほど長くない。倒木を処理し、土砂を撤去(し、さらに山側の側壁沿いに土嚢を積む)すれば、ひとまず通行の再開は可能だろう。
 ただ、問題は土砂崩れを起こした山の斜面には雪崩防止柵が設置されていたが、それが完全に破壊され、落ちていること(写真1-e、1-f参照)。本格的積雪期を約1ヶ月半後に控え、その対策をどうするかが課題だと思われる。

 

写真1-d。赤丸で囲んだところが土砂崩れの大元・崩落が発生して箇所。

 

写真1-e

 


写真1-f

 

 写真1-eの中央に見える緑色のものが雪崩防止柵。写真1-fに見えるコンクリートの塊り(長瀬側から接近すると、すぐに目に入る)は雪崩防止柵の土台ではないかと思われる。

 


坪野〜野口間の村道での土砂崩れ
 坪野集落の山の上の田んぼに向かう道路があります。野口(原向集落)に通じる村道です。
 山の上の田んぼに向かう農道と、野口に向かう村道の分岐点を過ぎて野口方向に向かったすぐの所で、土砂崩れが起こり、村道を完全に塞いでいます。

 

写真1-a  坪野側から見た様子。

 

写真2-b  野口側から見た様子。

 

写真2-c

 

写真2-d

 

 道路上の田んぼの縁から下が崩落している。2-cは野口側から、2-dは坪野側から撮影。

 

写真2-e  崩落個所の道路の下方の様子。

 

 道路そのものは崩壊していない。写真左側に見える「ふとん篭」は、崩落した斜
面の下部に設置されていたもの。

 この箇所は震災の折にやはり斜面が傷み、復旧工事が行われた。「ふとん篭」はその際に設置されたものと記憶している。また、写真2-eに見える道路の沢側の擁壁は震災の復旧工事でつくられたもの。

 ここから野口方面に進んだ先にある田んぼでは稲刈りがまだ終わっていない田んぼが7〜8枚あるが、早急な復旧は難しく、稲刈り作業は野口廻りでやっていただく以外ないと思われる。
 応急的な措置をしたうえで、村道としての本格的な復旧工事は来春の雪消えを待ってのことになると思われる。

 

 

その他の被害
 この他、中条川上流で、セルダム下の谷止工から森の用水を取水する箇所が土砂で完全に埋まり、取水が不可能になっている。かなり大量の土砂の撤去が必要。
 また、日出山線から秋山林道にぬける村道と、平滝から野々海に向かう村道で、小規模の土砂流出があったが、すでに土砂は撤去されている。これは本格的な復旧工事を要するレベルのものではない。
 さらに、中条川上流関連だが、1号崩壊地〜2号崩壊地間で、土石流対策工事の実施現場において、工事用仮設道路が流される事態が発生した。施工業者の手で復旧が行われている。26日昼段階では、復旧途上であった。

 

 

村(役場)情報発信不足は相変わらず
 私が台風21号による村内の被害状況を具体的に知ったのは24日の朝だった。
 24日は林活議連の研修というものが予定されていて、午前8時すぎに集合地点の役場前に行ったところ、議会事務局長から1枚のペーパーを手渡された時だ。「台風21号情報経過報告」と題されたもので、23日午後5時現在の情報が記されていた。裏面には産建課長名の「台風21号による道水路状況」と題するペーパーで23日午後4時40分現在の状況が記されていた。

 村民のみなさんに尋ねてみると、「『月岡でポンプでの排水のために通行止め』というのが告知放送で一度流れたな」、「『笹原〜長瀬間通行止め』というのが告知放送で一度流れたように思うが」という話があったが、これは朝6時半と夜9時半の定時放送ではないもの。村民の多くが、私が上に記した被害状況をほとんど知らない。
 役場のHPでは「被害状況」として、県道秋山郷森宮野原(停)線の通行止めと奥志賀公園栄線の通行止めが出ているが、ただ「通行止め」というのみで詳しいことは書かれていない。
 震災以来、くりかえし指摘してきた村の情報発信の不足はなにも改善されていない。

 

 私は今回、23日の台風接近時は基本的に室内でも事務作業に追われていたのと、災害が起こりうる危険な状況の中で一人で動くべきではないという判断で、村内を廻ることはしなかった。また、24日は上述したとおり、議員としての研修日程が入っていて、村を離れざるをえなかった。
 25日になってようやく村内を廻った次第である。午前中に県道秋山郷宮野原(停)線の災害現場にむかったがカメラのソフトの不具合が発生し、いったん現場から離れ、不具合問題の解決後、本レポートの2ヶ所の他、日出山線から秋山郷に向かい、秋山林道の屋敷〜切明間、そして国道405号線の状況を見て廻り、暗くなってから帰宅した。
 そういう次第で報告が遅くなったが、村民のみなさんに詳しい状況を知らせること、また、今後の災害対策に活かすために、以上の報告をまとめた。

 

(了)


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