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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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栄村復興への歩みNo.395(10月17日付)

 

 今号は“紅葉特集”です。
 今秋は気温の変動が激しく、樹々の葉っぱも困っていたようです。でも、15日夜あたりから一気に冷え込みが強まり、ここから先は順調に紅葉が進むのではないでしょうか。
 「栄村の紅葉の名所は?」と問われれば、誰しもが「秋山郷」とか「布岩」、「野々海池」などと答えるでしょう。私もそうした所に撮影に出かけますが、どんなポイントから撮るか、どういう時間帯を選ぶかによって、“見えるもの”は大きく変わります。それは私自身の楽しみであるとともに、観光する人にとっては栄村というゾーンの中で、さまざまな“未知の発見”、“非日常の体験”が可能となり、多くの時間を過ごせることにつながります。
 そこから、そしてさまざまな人たちと栄村の繋がりが広がり、観光や農産物販売の拡大、ひいては移住・定住の拡大につながる可能性が広がります。

 

 1頁の巻頭写真は16日午前7時58分に撮影したものです。前日は小雨・曇天でしたが、「16日午前は晴れ」の天気予報。15日夜早めに就寝し、16日は4時に起床して、午前6時“とっちゃ”到着で鳥甲山を中心に撮影に臨みました。
 午前6時、空はすでに白んでいますが、朝陽はまだ上ってきていません。北の方角を見ると次第に青空が見えてきていますが、鳥甲山の上空は雲が覆っています。7時をまわると、少し青空っぽいものも見えてきましたが…。思い切ってその場を離れ、秋山林道ミズノサワ、そして戻りに白沢方面に進みました。その時、ある地点のカーブを曲がった瞬間に目に飛び込んできたのが、巻頭写真の眺め。わくわくしながら何枚か、シャッターを切りました。
 つぎの1枚は、そのちょっと前に撮ったものです。

 


 紅葉のグラデーションも気に入っていますが、コミズ〜白堯船ミソリ岩と進む尾根の鋭さを捉えられていることがとても気に入っています。こういう角度での鳥甲連山の全体像を捉えた写真はそう多くはないと思います。
 これは国道405号中心では視界に入ってこないものです。秋山林道を楽しむことがポイントです。私は車で廻っていますが、あるゾーンでは歩きでの散策がベストだと思います。

 

 

 

 

 この3枚は9日と11日の撮影で、16日と比べると紅葉がまだあまり進んでいませんが、素敵なポイントです。
 1枚目は、栃川が中津川に注ぎ込むところです。
 2枚目は、仁成館の前の中津川の“篭(かご)渡し”のところから鳥甲山を望んだもの。そして、3枚目は、この場所から下流方向にほんの少し進んだところから。もう50年以上前、相澤博文さんが仁成館で夕刻にイワナを焼いていると、煙のむこうに赤瑤このように眺められたそうです。

 18日の晴れ間にでも、この3ヶ所をもう一度訪ねてみたいと思っています。

 


 ここからは野々海池です(16日)。

 でも、下の写真に見られる眺め、あまりご覧になったことはないのではないでしょうか。

 


 じつは左端に水番小屋の赤い屋根がうっすらとですが、見えます。

 

 

 これも、あまり見慣れない眺めです。(12日)
 この2枚はいずれも、野々海キャンプ場から野々海三叉路へむかう道のカーブの辺りで、道路脇の笹薮に入り、急斜面を下って撮りました。笹と地を這うように根曲がりする低木をかき分けて(下写真参照)のことです。まだ実験段階なので、慣れない人にはお薦めできませんが、“新しい野々海池”が見えてきます。

 

 

 

 この2枚は、前号巻頭写真で紹介した地点から少し北方向に進んだ地点から南方向と西北方向を望んだものです(いずれも14日)。
 「野々海峠への林道の脇の林の中に散策路をつくれればいいなあ」と、前号で提案しました。4〜5頁の眺めを見る時、散策路に加えて、この野々海池にカヤックで漕ぎだせれば、とても楽しいだろうなということも思います。波がありませんから、漕ぐだけでなく、カヤックをとめて、ゆったりとした時間を過ごすのもいいだろうなと思います。
 斜樋や余水吐との関係での安全性の確保を考えながら、村や関係組合の了承も得なければなりませんが、実証実験を追求したいと思います。

 

 

 

 

 

 この頁の3枚はいずれも深坂峠(付近)での撮影。1枚目は9日朝8時すぎ。これまでに見た雲海の中で最高のものです。facebookで動画も公開しています。
 2枚目は14日でやはり霧がかかっています。前方に見えるのは天水山。深坂峠から100mほど下ったところでの撮影です。

 3枚目写真で手前に見える色づいた尾根は深坂峠から松之山の田麦立集落の方にのびるもの。奥に見える山のうち、左の高いのは米山、右側の高いものは越後(刈羽)黒姫山。東頚城(くびき)山塊を代表する山です。

 深坂峠の林道の開通の見通しは立ちませんが、この林道を少し歩いてみるのはいいですね。
 

 


コロナについての最近の私の考え

 10月に入って以降、新聞やテレビでの新型コロナ感染症に関する報道がめっきり少なくなってきています。他方で、野球の横浜スタジアムで定員の80%〜満員での試合開催の実証実験が10月末に行われることが決まりました。入国規制の緩和も進められようとしています。

 

● 観光地で実効再生産数が高い
 国の新型コロナ感染症対策分科会は「増加要因と減少要因が拮抗」としていますが(10月15日の尾身会長記者会見)、同時に発表された実効再生産数(陽性者1名が何人に感染させるかを示す)は関東圏1.07、関西圏1.00に対して、北海道1.27、沖縄1.58で、専門家の一人は「観光に人が出かける地域で高い」と警鐘を鳴らしています。
 また、ヨーロッパ諸国では再度の感染爆発が起こり、外出制限措置等が再度発動されています。

 

● 「広がったら抑える」では遅い!
 経済の落ち込みに対する対策は必要です。しかし、いまの国の姿勢は、「感染抑止と経済再開の両立の追求」よりも「経済優先」の方が強いと私は受け止めています。感染対策については「重症者を増やさない」に重点が置かれています。
 この考え方を単純に栄村に適用してもよいものか。私は「ノー」だと考えます。
 重症化の危険が高いと言われる高齢者、わが栄村は人口の50%を超えます。村の高齢者はその大部分が元気です。そして、その大半が現役で仕事をしています。ですから、あまり「弱々しい」感じがありません。しかし、やはり高齢者は高齢者です。
 その栄村にひとたび新型コロナ感染症が入り込めば、非常に危機的な事態となることはあきらかです。
 首都圏等からの観光客と村民が接触することを回避する感染症防止対策を徹底させなければなりません。それを緩めるような余
地はどこにもないと思います。

 

1100万人都市・武漢が封鎖された76日間、

人びとはどう暮らしていたのか

9月発売の新刊。著者は武漢在住の65歳の

女性作家。お薦めの1冊です。


西大滝ダムに注目を

 最近、国道117号を飯山市方面に走ると、東大滝橋の手前で、西大滝ダム上に大きなクレーンがたっているのが見えます。写真は西大滝集落側から撮影したものです。

 


 現場に立てられている看板の文字(下写真)を見て、私は愕然としました。

 


 東京電力では、ダムのゲートを「洪水吐」と呼んでいるのです! 平素は千曲川を流れ下る水のほとんどを取りながら、洪水になれば取水を中止し、洪水すべてを下流に流す。その役割を果たすのがダムの「洪水吐ゲート」だというわけです。
 台風19号災害から1年が経過しました。千曲川治水対策のニュースで西大滝ダムの問題が取り上げられることはありません。しかし、台風19号クラスの大雨・洪水となった時、西大滝ダムは持ち堪えられるのかが大きな問題です。
 国交省の千曲川河川事務所は、穂保での決壊・越水量を含めると、立ヶ花での台風19号ピーク時流量は9,000トンだったと発表しています。他方、西大滝ダムの設計洪水流量は5,565トン。東京電力は「模型実験」で9,000トンの流下能力が証明されたとしていますが、長年、千曲川の問題に取り組んできた中沢勇氏は「自己都合に合わせた実験であり、とんでもない『偽装工作』である」と断じています。(同氏著『千曲川への遺言』、川辺書林)。
 箕作・月岡地区の治水対策とあわせて、西大滝ダムをめぐる問題にも注目・議論していくことが必要です。

 

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栄村復興への歩みNo.395
2020年10月17日発行 編集・発行人 松尾真 定期購読料:年間2,400円
連絡先:電話080−2029−0236、 mail;aokura@sakaemura.net ゆうちょ銀行 11100−01361481 栄村復興への歩み協賛寄金 ながの農協栄出張所 普通0009390 栄村復興への歩み発行協賛金松尾眞


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