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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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農道の復旧状況

 農地、道路、住宅の復旧が進み、ほぼ完了に近い状態が近づく中で、ある意味ではあまり目立たない分野で復旧工事がきちんと進められているのか、大変気になる問題があります。農道の修復・復旧です。
 
* 坪野
 いちばん気になっているのは坪野の集落の山の上にある田畑に通じる農道です。路肩が崩れている、道に段差ができている等々、その被害は凄まじいものです。
 軽トラがやっと通れるほどの狭い農道ですが、私自身、いまの村内で運転がいちばん怖いところです。
 村内の人でも「坪野には行ったことがない」という方が多いので、地図を示しながら、■日現在の状況等を写真報告します。



黒い長方形で示されているのが坪野集落の家々で、地図上にで囲んだ部分に黒の実線でかかれているのが農道です。地図に☆印を付けた3ヶ所では段差の解消→新たな舗装、路肩の補修が完了ないし作業中でした。

 
黄色の☆印の個所での路肩修復工事   赤色の☆印箇所で段差を解消したところ

緑の△で示したところは路肩が複数箇所にわたって崩れていますが、まだ復旧工法の検討中のようで工事は進んでいません。
 
 
路肩崩壊箇所のうちの1つ         左の路肩から下を覗く

 最も被害が大きく、かつ非常に危険な箇所で復旧工事が進んでいることにひと安心しましたが、しかし、農道全体が簡易舗装のコンクリが割れてガタガタになっているなど、3つの個所の復旧工事だけでは、とても安全な環境の確保とはいえません。農地に向かう農道の安全環境をいかに確保していくか、“復興”の大きな課題の1つになっていると思います。
 
* 青倉・四ツ廻り
 青倉の四つ廻りに入っていく農道が地震で全面崩壊したことは昨年の4月以来報告してきました。通称「馬の背」と言われるこの箇所の路肩・斜面の復旧工事は行われたものの、道路は未舗装のままでした。この部分について、11月中旬にようやくコンクリ舗装が行われました。写真を2枚、ご覧ください。

 
(左)コンクリ舗装された「馬の背」の部分
(右)舗装は「馬の背」部分だけで、この先はほとんど修復されないままになっている


 四ッ廻りの農道は非常に狭く、そのために危険であることは地元関係者の間では周知のことです。昨秋以来の農地復旧工事に際しては、大型の重機を搬入することができず、工事関係者が大変苦労されました。
 「四つ廻り農道の復旧工事は「馬の背」の部分だけで終わりなのか」、青倉の区長さんにお尋ねしたところ、「今回は他には工事用重機で傷んだ部分の手直しのみで、あの狭い農道を改善することは復興交付金事業の「農山漁村地域復興基盤総合整備事業」に組込むことができないか、検討作業が行なわれているところです」とのことでした。
 青倉には、この四つ廻りの他にも、西山田の農道の危険個所も、昨年5月に地元が応急修理をした箇所が国の復旧事業の対象にはならず、危険なまま放置されているという現状もあります。たとえば、次の写真の個所などです。

 
白く見える部分が生コン現物支給で地元が応急修理したところ。右の写真のように道幅は狭く、路面が傾いていたりしていて、非常に危険

 区長さんのお話に出てくる「農山漁村地域復興基盤総合整備事業」は、国の採択基準と地元が本当に必要としているものとが食い違うなど、実現は容易ではありません。青倉では、12月にも農地・農道・水路の関係者の会合などをもって検討をさらに進めていかれるようです。
 その際、たとえば「圃場整備をするとなると、自己負担金はいくらになるのか」というところから議論を出発させるのではなく、「復興に必要なことは何か」をストレートに検討することから議論を始めることが重要だと思われます。そうしてまさに「復興」=「山村再生」としての内容を編み出すことができれば、復興交付金等で従来の圃場整備のような大きな自己負担金を出さない形で、事業を進める道を拓くことも可能になると考えられるからです。
 〈復興〉段階に入り、みなさんの英知を結集する議論が大事になってきているのだといえます。

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