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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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栄村復興への歩みNo.181 (通算第215号) 12月7日

* 貝廻坂の改良工事進む
 被害道路の復旧ではなく、安全環境を確保する復興計画に基づく道路改良が始まっています。
 西部地区で月岡から野田沢へ上がっていく貝廻坂(県道)の未改良部分の拡幅・改良工事です。まず写真を2枚、ご覧ください。


盛土ではなく切土で拡幅し、ブロック積工事(11月24日)
 
 現在1車線の道路を拡幅し「2車線」化する工事です。
 この貝廻坂改良工事は、本年1月に行われた復興計画策定にむけた「村民意向調査」で多くの人たちから要望が出ていたものです。その要望に基づいて、4月初めに国(復興庁)に村・県が提出した復興交付金事業計画が認められたものです。


12月6日朝撮影、積雪期を目前に急ピッチで工事が進む


工事が行われている場所

 この工事で注目したいのは、拡幅が路肩(谷)側への盛土ではなく、山側の切土で行われていることです。盛土と切土とでは、地震等の自然災害に対する強さが異なります。3・12地震で壊れた道路の多くは盛土部分が崩れたものです。
 したがって、この貝廻坂の拡幅工事は、まさに「復興計画」で打ち出されている「安全環境の確保」の実現への第一歩です。

* 野田沢住民の頑張り
 この改良工事を実現したのは、地元野田沢住民の長い年月にわたる強い要望の声です。今年1月の「村民意向調査」の結果を復興計画策定委員の一人として読んだとき、野田沢の人たちのことごとくから「貝廻坂の改良」の声があげられていたのを思い出します。
 そして、今回の改良工事にあたって、右の写真に示されているとおり、野田沢の人などが自らの田んぼの一部を道路用地として提供されました。このことの意義は非常に大きいと思います。


道路拡幅へ田んぼの一部を提供

 野田沢の人たちと今夏、話をしていたとき、貝廻坂がつくられた当時を知る高齢の方々から、「当時、山側を切って道をつくるように強く主張したんだけど、地主の了解を得られなくてね」という証言を聞きました。
 野田沢の人たちは、自分たちが暮らす地域の地理的特性、歴史をよく学び、教訓化し、「より安全で、安心して暮らせる環境」づくりに努めたおられるのですね。
 また、復興計画策定委員会等の場で県北信建設事務所の方々に盛土の危険性を強調したことも一定の役割を果たせたのかなと思います。復興計画策定委員と県建設事務所との懇談会の場で、「盛土は災害に対して脆(もろ)い」と訴えたのに対して、「路肩に損傷が出ても、車1台は通れるような設計にしたい」という建設事務所の回答がありました。今回の工事の様子を見ると、その回答が守られているように思います。
 本格積雪期までに出来るのはブロック積み上げ工事にとどまると思いますが、大事な工事ですので、今後も注目していきたいと思います。

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