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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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クローズアップ・飯山線

  前号でわずか1行、「雪の飯山線の旅を是非、実現したいですね。」と書いたところ、早速、お問い合わせのお電話をいただきました。その実現について、いま、ここで確たることはいえませんが、その実現が私の夢であることはたしかです。

 上の写真は、かなりの積雪があった10日朝、国道117号線栄大橋上から撮影したもので、長野からの始発列車です。
 この列車に乗っていると、このあたりで、どんな景色が視界に入ってくるのでしょうか。

 こんな景色が飛び込んでくることでしょう。これは11日朝に列車内から撮ったものですが、まるで墨絵の世界のようですね。晴れていると、木の枝に付いた雪がキラキラと輝き、また別の美しさがあります。
 この撮影ポイントは、「撮り鉄(てつ)」と言われる鉄道ファンがよくカメラを構えるところです。実際に乗車していると、トンネルとトンネルの間のわずかな距離のところであり、しかも車内アナウンスで「間もなく森宮野原駅です」と案内が流れて、降車の態勢に入るので見逃しがちなところです。紅葉の季節も綺麗なところですし、千曲川の流れに急な瀬もあって、本当に見どころです。車内に「ご覧ください。…」というようなアナウンスが流れるといいと思うのですが。


* 雪と飯山線

 こんなに素晴らしい飯山線ですが、雪が降ると頻繁に運休になります。朝と夕の通学時間帯は走っても、昼間はほぼすべて運休ということがしばしばあります。外から栄村を飯山線で訪れようという者にとっては不便このうえありません。
 ところが、「貸切の臨時列車であれば、よほどの大雪でないかぎり、絶対に走らせる」ということをJR関係者から聞いたことがあります。
 栄村には「絵手紙列車」という前例もありますから、「雪列車」というようなものを走らせることも可能だと思います。

 
* 飯山線の歴史
 JR飯山線は、大正10(1921)年に飯山鉄道株式会社という民間会社が運営する鉄道としてスタートし、昭和19(1944)年に国有化されました。最初の開通時は豊野〜飯山間のわずか19.2kmのみ、その後、大正12年に西大滝まで、そして大正14年に森宮野原まで延長されました。豊野というのは信越線で長野駅から3つ目の駅です。現在は、飯山線の列車は長野駅始発ですが、長野駅からの直通運転になったのは戦後、昭和23年のことです。
 飯山線は現在は旅客列車しか走っていませんが、そもそも西大滝、森宮野原まで延長されたのは東京電力の西大滝ダム建設とそれに伴う栄村(当時は水内村)内での隧道建設の資材輸送のためでした。そのため、ダム建設完了後は廃線が問題になったこともあるようです。
       
飯山線の路線図

 戦後は、1960年代の国鉄の合理化で貨物輸送が廃止されるまでは、栄村からのコメや材木の搬出に飯山線が活躍しました。また、多くの農家が乳牛を飼っていて、村内4つの駅で乳缶に入れた生乳を貨客兼用列車に積み込んだといいます。
 飯山線の利用度は栄村の村内での様々な営みの盛衰と一体であるように思われます。
 これからは、「飯山線の旅を存分に楽しんで栄村にやって来る人たちで賑わう栄村」を実現したいものです。


* 北陸新幹線開業と飯山線、そして栄村
 2014年度末に北陸新幹線が開業し、新幹線飯山駅もできます。それにともなう観光振興プランがいろんなところで検討されていますが、最重要の課題は飯山線の活用にあっると思います。
 幸いなことに飯山市には、毎日、たくさんの観光客が訪れる「高橋まゆみ人形館」があります。でも、JR関係者の話として、「飯山だけでは観光スポットが足らない。栄村にはお宝がいっぱいある」という検討結果があります。
 北陸新幹線開業は栄村にとってもチャンスなのです。
 〈長野あるいは飯山で降り、飯山線を中心に周遊し、上越新幹線で東京に戻る〉、あるいは〈関西方面の人が北陸新幹線で長野にやって来て、飯山線の旅、栄村のむらたびを楽しむ〉というコース設定が可能です。
 それを実現するにも、いま、飯山線活用の旅プランを実践していくことが必要なのだと思います。

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