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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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追っかけ:頼さんのトマトづくり6月10日

 久しぶりに頼之さんと立ち話。11時20分過ぎから12時半頃まで。
 妹背木のハウスへ頼之さんの軽トラが向かうのを見て、後を追いかけた。ちょうどナシの木やサクランボの木を消毒されているところだった。「トマトの消毒ですか?」と尋ねると、「いや、今日はズッキーニの消毒。アブラムシ対策。液が余ったのでナシとサクランボにも少しかけているところ」との返答。
 
 サクランボは色づき始めているものがある。でも、人が食べるにはまだ早い。ところが鳥はこの段階でついばむ。頼之さんが示してくれて気づいたが、鳥がついばんだ跡がある実がかなりたくさん地面に落ちている。



鳥がサクランボの実をついばんだあと

 鳥はスズメの3〜4倍の大きさのものやカラス。鳥にとられないためにはネットをかけるしかないそうだが、栄村では雪に耐えられるように大きな木に育てているのでネットをはるというわけにもいかない。山形県の産地などでは木の背がもっと低くて、木をすっぽり覆うようにネットをかけているそうだ。
 
 さて、肝心のトマトの話。
 現時点の作業は畝と畝の間の中耕(ちゅうこう)。畝と畝の間を耕すこと。除草のための作業だ。昨9日、ハウスのすぐ近くののところの中耕をされたそうだが、その後、激しい夕立があり、せっかく中耕したところにその雨でまた草が出てきたとのこと。


 中耕の作業は始まったばかりで菅沢の畑などはこれからだそうだが、それ以外にアブラムシ対策の消毒(アブラムシがバイラス=ウィルスを媒介するそうで、それにやられると、実が硬くなってダメになる。現在の農薬は1週間しか効かないそうだ)、マルチのすそ広げ、さらに枝分けの作業などが続くという。
 マルチのすそ広げということは以前にお聞きしたことがあったが、今日は目の前で実演してくださった。

 写真上方のマルチは畝のすぐ下に巻き込まれているが、手前の方で頼之さんがそれを引っ張り出して広げておられる。この作業をすべての畝について手作業でされるのだ。
 この作業を行うと、第1に、畝と畝の間の雑草の生えるところを狭めることができる。第2に、トマトが結実してきたとき、果実が土と直接に触れることがないので傷まないという。
 北信州みゆき農協管内でトマト農家が40数軒あり、しばしば頼之さんの畑に視察に来て、この「マルチのすそ広げ」に感心して帰られるが、自分で実践する人はいないとのこと。やはりその手作業の大変さに尻込みするのだろうとのこと。逆に、頼之さんのトマトづくりの丁寧さ、こだわりがよくわかる話だ。

 枝分けというのは、これからさらに成長してくると、1株1株の中心部で枝が混み合い、うれるので、それを避けるために行う作業だそうだ。これも手作業。
 
 ほとんどの苗に花が咲き、大きく成長して、「枝分け」の必要性が理解できる状況になってきている。
 
 このように加工用トマトづくりにはつぎつぎと大変な作業が必要になるが、6月いっぱいはアスパラの収穫をやりながらのこと。家族4人で収穫そのものに朝夕2回計3時間ほどかかり、さらに選別・荷造りにその倍以上の時間を要するという。1日のほとんどがアスパラに関わる作業に必要なのだが、その間をぬってトマトの作業もこなしていかれる。本当にたいへんな、思いのこもった仕事だと心の底から思うところだ。
 
 さて、「追っかけ:頼さんのトマトづくり」の発行はちょうど1ヶ月ぶり。その間、写真は撮り、ある程度整理もしていたのだが、「栄村復興への歩み」の発行・配達で精一杯で「追っかけ:頼さんのトマトづくり」を発行できずじまいできてしまった。この5月10日と6月10日の間に「苗の畑への定植」という大作業があった。1週間強かかったのではないかと思う。順序が逆になるが、その定植の様子の写真記録をこの後、急いでアップするつもりです。
 


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