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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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白馬村の状況12月29日

 29日、約1ヶ月ぶりで白馬村を訪れました。

仮設住宅が完成、入居

 完成したのは35世帯分で、29日、まず32世帯の人たちが入居されました(残り3世帯のうち1世帯は勤務の都合で年明けに入居、2世帯は家屋の被災判定の結果待ちとのことです)。
 午前9時に入居者に鍵が渡され、総勢60人のボランティアの人たちの協力を得て、午前中に基本的な引越し作業が終わったそうです。



 上が仮設住宅の外観です。
 屋根が積雪に対応する落下型になっているのが特徴です。
 白馬村役場の人のお話によると、写真中央に見える雪が落下してくるところは役場の手で除雪されます。
 他方、下の写真のように落下しない方の通路が入居者などの通行用で、幅が狭く、除雪は寄贈された2台の除雪ロータリーで入居者自らの手で行ってもらう方針だそうです。



 雪囲いなどの設備は栄村の仮設住宅と同じ。住宅内の間取りや設備も見せていただきましたが、基本的には栄村のものと同じです。
 ただし、トイレの便座は暖房付き、風呂も追炊き機能が付いています。県が栄村の仮設住宅住民から聞き取ったことを参考にして改善したそうです。
 
 入居者の何人かにお話を聞きました。
   「まだ十分な家財道具も入れていないし、とりあえず一晩寝て
    みないと、どんな具合かわからないね」。
   「靴はどこで脱いで、どこに置けばいいのかね。大和リース
   (仮設住宅の建設業者)の人はこの扉の内側で脱ぐのだと言っ
   ていたけれど、外に靴箱を置きたいね」(栄村ではほとんどの
   世帯が廊下に下駄箱を置いていたことをお話しました)
   「結露を防ぐためにエアコンはつけっ放しにしろと言われたけ
    れど、そうしなければならないのかなあ」(私の経験ではそ
    の必要はなかったとお話しました)
   「復興住宅ってどういうもので、どうしたら建つのかなあ」

 寄贈された家電製品の多くは明日30日に入るそうで、とにもかくにもひとまず入居したという段階で、仮設住宅での本格的な暮らしの始まりはもう少し先のことになりそうです。
 
 しかし、何はともあれ、お正月を前に年内に仮設住宅が完成し、入居が出来たことは本当によかったと思います。
 なお、仮設住宅への入居者は嶺方区(集落)の1世帯を除けば、堀之内区と三日市場区の世帯で、とくに堀之内区の世帯が約8割を占めるそうです。
 
 仮設住宅の敷地となっている飯森グラウンドの一角では建設に携わった作業員のみなさんが集まっておられる姿が見えました。工事現場事務所のプレハブを明日までに撤去されるそうです。想定以上の大雪の中での突貫工事。作業員のみなさま、本当にお疲れさまでした。



堀之内の様子を見て大きなショックを受けました
 仮設住宅の様子を見た後、最も被害が大きかった堀之内区に向かいました。
 11月24日、28日の2回行っており、ある程度、集落の地理環境が頭に入っていましたが、大量の積雪に覆われてすっかり風景が変わっており、かなり戸惑いました。
 そんな中、11月28日の時点では建物が歪んだりしているもののしっかり立っていた家が大きく傾き、潰れている姿が次々と目に飛び込んできて、大きなショックを受けました。
 いくつかの事例を紹介します。





 同じ家を別の角度から撮ったものですが、正面から見て左側へ崩れていることがわかります。同じ家を11月28日に撮ったものが下の写真です。
 
 
  
 11月28日以降にそんなに大きな余震はありませんので、やはり雪の重みが大きく影響しているのだと思います。
 
 また、堀之内公民館は全壊でしたが、倒壊して道路に崩れ出す危険があるということで、積雪前に解体されました。次の写真はその跡の様子です。



 雪が積もっているのが公民館跡、左側に少し建物が残っている箇所があります。関係者にお聞きすると、隣の家屋が大きく傾いていて、公民館を完全に撤去すると、その家屋が倒壊するため、少し残してあるのだとのことでした。
 
 そういう中で、つっかい棒を入れるなどして懸命に保全されている家も見られました。


 
 堀之内の方にお会いして少しお話しさせていただきました。
   「とにかく家を壊してはならない。青年団の人たちに出て
    もらって高齢者世帯の半壊家屋などの屋根の雪下ろしを
    しています。」
 新聞報道によれば、「役場では危険なので半壊家屋などの屋根に上がらないように呼びかけている」とのことですが、それでは春の雪消えまでに全壊家屋がどんどん増えることになってしまうでしょう。細心の注意を払いながら、屋根の雪下ろし作業を行うことが必要だと思いました。
 
   「ここで暮らし続けられるようにする。」
 このことが白馬村の復旧・復興にとって最も大事なことだと思います。
 
 私たちが白馬村(さらに小谷村や小川村)を応援する必要性はますます高まっていると思います。
 「小谷村・白馬村支援基金」にすでに多くの方々のご協力をいただいていますが、より一層多くの方々のご協力をお願いします。
 (了)

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