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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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栄村復興への歩みNo.243

発刊から間もなく満4年になります
 「栄村復興への歩み」は発刊から間もなく満4年を迎えようとしています。
 第1号を出したのは地震当日2011年3月12日の夜でした。本号のタイトルで「通算第277号」と表示しているのは、この2011年3月12日夜のレポートから数えて277号目になるということです。
 当初は、「知り合いの人たちに栄村の震災の状況をお伝えしたい」という気持ちでとりあえず発信しました。まさか4年間も続けることになるなどとはまったく想像していませんでした。



 昨年秋、2011年8月後半から昨年9月末までに発行したものを合本にしました。三井物産環境基金という民間基金のご助成をいただいて制作したものです。2011年3月〜8月中旬の分は2011〜12年に県の「元気づくり支援金」で合本化していました。それも合わせると全部でなんと11冊になりました(上写真参照)。日々の積み重ねというのは凄いものだと改めて感じました。

目標は10年間です
 さて、間もなく5度目の「3月12日」がやって来ますが、「栄村復興への歩み」は震災から満10年の2021年3月12日まで発行し続けたいと考えています。昨秋、「中越大震災10周年」でいろんなニュースが流れましたが、大きな地震からの復興は“10年”が1つの区切りとなるだろうと思われるからです。
 ただ、私(松尾)も年々、歳を重ねていきます。本当に10年間続けられるだろうかという不安はあります。実際、今冬は厳しく、昼間配達に廻った後、夕食後に編集等の作業を行うことがきつくなっています。「体あってのことだから、マイペースでやることが大事よ」と優しいお声をかけて下さる方がたくさんおられます。「10日に1回」の発行を基本に、「継続を第一に」を心掛けて踏ん張っていきたいと思います。春を迎えれば、また楽になる面もあるでしょうし…。


雪囲いの中のポストに「歩み」を入れてきました(1月3日、切欠にて)

“むらの暮らし”の中に復興、そして村存続・活性化の鍵があると思います
 「合本」で振り返ってみると、「復興への歩み」の内容には時間と共に変化があると自分でも思います。地震の被害状況の写真、復旧工事の様子などが主だった時期がかなりに期間ありました。
 いまでは、むらの日常の暮らしの様子や風景が話題の中心になっています。
 前号ではTOPに中条地区の道祖神祭りの記念写真を掲載しましたが、じつは中条のみなさんには「アルバム:中条の道祖神」や「白山さまの雪掘り」というものをお配りさせていただきました。昨年はたとえば「楽しかったですね、雪上運動会」というタイトルの平滝集落だけに配布の号外を作成したこともあります。


白山さまの雪掘り(1月18日)

 中条の道祖神にしても平滝の雪上運動会にしても、参加者は高齢者が圧倒的に多く、「あと何年続けられるか」という不安を口にされる方も多くおられます。もっともな心配だと思います。25日午後、SBCテレビで旧大岡村の芦ノ尻(あしのしり)という地区の道祖神祭りを紹介する1時間番組がありました。お正月の注連飾りを持ち寄って道祖神の顔を作るという行事なのですが、地区の居住者は高齢者ばかり。若い人は中学生が一人いるきりです。地区の高齢の方は「明治の初めから続けてきたが、人がいなくなれば終わりじゃ」と言っておられました。
 でも、こういう祭りにスポットライトが当てられたこと自体、日本の社会のものの考え方が少しずつ変わり始めていることを表しています。「田舎」、「山村」の暮らしや伝統・文化の値打ちが見直されつつあるのですね。

 そこで大事なってくるのが、むらの暮らしの様子などを写真に撮ったりして、「私たちはこんなふうに暮らしているんだ」と意識し、そして日本中(いや、世界中に)発信していくことだと思うのです。そこにきっと変化、しかも大きな変化が時間をかけて生まれてくると思います。


雪を流水溝に入れて片付ける。志久見の小山恒夫さん(今年80歳、お顔は下写真)


 私は幸か不幸か「外者(そともの)」です。栄村で暮らし始めて9年目、ものの見方、感じ方がだいぶ“村(むら)色(いろ)”に変わってきている面があるように思いますが、やはりむらの人にとってはあまりにも当たり前のことなので、「値打ちがある」とは思われないことに大きな値打ちを見つけることができるという面があります。むらのみなさんのお力をお借りして(たとえば、写真を1枚撮らせていただくことなど)、そういうものを発信していきたいと思っています。
 随分と気長な話になりますが、日々、そういうことを積み重ね、村の存続・活性化に少しでもお役に立てればと思っています。

「発行の資金はどうしているの?」というご質問
 配達でみなさんにお会いすると、「ご苦労さま」と声をかけて下さいます。なによりも励ましです。それとともに、最近よく尋ねられることがあります。「印刷の紙代・インク代、それにガソリン代など、ずいぶんとお金がかかるでしょう。資金はどうしているの?」ということです。

 不思議に思われて当然ですね。私にはお金があるわけではありません。震災当初は全国の方々から頂いた義援金や県の「元気づくり支援金」で経費を賄うことができました。また、昨年9月一杯は先に言及した三井物産環境基金の助成金のご支援をいただきました。
 しかし、現在はそういう助成金の類はありません。そうなるのを見越して、昨年初めに「栄村復興への歩み発行協賛金」というものを村内外のみなさんにお願いしました。一口500円の寄付金です。貴重な年金から一口をご寄附下さる高齢者、4口2千円あるいは10口5千円や多い方は20口1万円をご寄附くださった方もおられます。お陰さまで三井物産環境基金助成金では賄えなかったガソリン代、昨年10〜12月の印刷経費等を賄えました。


この車で配達に廻っています(小滝にお住まいだった加藤さんからの贈り物です)

 2015年を迎えるにあたり、昨年末に「2015年発行協賛金」のお願いを発出するつもりでしたが、私も参加した「小谷村・白馬村支援基金」を訴えていた最中でしたので、お願い発出を遠慮しました。しかし、今年のこれからの発行・配達のためには協賛金をお願いすることが必要になってきています。

 私の「栄村復興への歩み」の発行に関するポリシーは「むらの人全員に無料で読んでい ただく」ことです。そういう“誰でも読める新聞”が必要だと考えるのです。ですから、「購読料」というものを設定するつもりはありません。あくまでも、「歩み」の発行趣旨にご賛同下さる方々からのご寄附で成り立たせていきたいと思っています。

 いま、約700軒を廻っています。そのすべての方から4口ずつ(2千円)ご寄附いただければ計140万円になります。印刷機の維持費用等を含めると年間約180万円が必要という試算結果が出ていて、少し足りませんが、一つの目安にはなります。しかし、先にも書きましたとおり「購読料」ではありませんので、全員にお願いすることはできません。ご共感と一定の額のお金の余裕のあるお方に発行協賛金へのご協力をお願いする次第です。
 昨年は10月末までに117名の方々から計91万3,616円のご寄附をいただきました。2015年はその約2倍を目標とするわけですが、最近も口座に振り込んで下さる方、直接手渡しして下さる方が続いています。
 協賛金の趣旨をご理解いただき、ご協力を得られればと願っております。ご質問等がございます場合は、携帯電話で申し訳ありませんが、080−2029−0236までご連絡いただければ幸いです。

集落の共同作業等の記念写真を撮らせていただきます
 先ほど、「アルバム:中条の道祖神」のことを書きましたが、集落のお祭りや共同作業の様子の写真を撮影するサービスを無料でさせていただきます。是非、お申しつけください。それがむらの暮らしの発信につながり、「栄村復興への歩み」の充実にもつながります。是非、お声かけください。
 
 
白鳥集落の収穫祭の様子(昨秋11月3日)


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