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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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栄村つれづれ歩き6月15日版



 今日は6月のちょうど真ん中、15日。「今日は少しのんびりとドライブ」と決めて野々海に行った私。沢にはまだいっぱいの雪。そして野々海池の裏手を通って野々海峠に向かおうとして、二度も雪につかまり、車を押す羽目になったのに、まさか帰りがけにこんなにたくさんのチョウに出会うなんて、夢にも思っていなかった。
 昨年も貝立〜野々海でたくさんのチョウに出会ったが、それは7月25日の話。1ヶ月以上先である。


チョウを撮ったところのそばの沢にはまだ雪がたくさんある

 いま、チョウの名を正確に調べる作業はしたくないが、昨年の経験からすると、ウラギンヒョウモンというチョウではないかと思う。
 しかも、今回はとまっているチョウではなく、飛んでいる状態のものを撮れた。撮影途中からスポーツモードに切り替えたおかげ。
 ここでは、もう1種類のチョウも1匹、元気に飛び回っていた。それが静止している様子は下の写真。後述の理由で名前調べは後日にまわす。


 ところで、チョウたちが群れていた白い花を咲かせる木。先日、Webで見つけた記憶があるが、いまは見つからない。でも、チョウはこの白い花が好きなようだ。6月5日に白鳥の山(月岡富士男さんの田んぼ)に上がった時も、この木(花)に素敵なチョウがとまっていた。おそらく同じ種類のチョウだ。


 
 今日、チョウに出会った場所は、野々海池手前の三叉路から貝立山の裏を通ってスキー場・青倉に出る道の途中で、三叉路から車で5〜6分下ったところ。

ヒメカイウ?
 さて、つぎの写真をご覧いただきたい。



 ご覧になった方は誰もが「ミズバショウだ」と思われることと思う。しかし、私は、これはヒメカイウではないかと思うのである。
 今日、野々海のいろんなところでミズバショウに出会ったが、この写真のものはすべてがことごとく小さい。ヒメカイウは「外観は小型のミズバショウといった形態をしている」と言われる。以前に、1〜2度、ヒメカイウとはっきりしているものを見たことがあるが、その記憶と合致する。「花が咲き終わった後、ミズバショウのように葉が大きくならない」と言われているので、しばらくしてから、花が咲き終わった頃に様子を見に行くことにしようと思う。
 
 以前にヒメカイウを見た場所は、希少種であるヒメカイウの保護のためにいっさい紹介していないが、上の写真の場所は道路に面しているところなので公開した次第。

アカモノ、イワナシ
 6月5日付の「つれづれ歩き」で「イワナシ」と紹介したものは間違いで、正しくは「アカモノ」(別名イワハゼ)だった。栄村ご出身の方からご指摘をいただいた。
 今日は、野々海でその両方を見ることができたように思う。
 まず、アカモノから。野々海池の堤にむかう道の脇に群生しているが、まだ開花に至っていない。だが、もうアカモノの花の特徴をうかがうことはできる状態。次の写真がそれ。昨年、これが開花している様子を撮影していて、その写真からアカモノだと判断した。




下写真がイワナシの花だと思う。



 上写真の花の左斜め下に見える部分を別に撮った写真で拡大してみると、



花が枯れた後に、「ナシのような実」がたしかに成っている。

 この近くで、イワカガミも見たが、まだ蕾の状態。



ホウネンエビ
 話は昨日14日のことになるが、森集落の田休み・タケノコ汁の会の準備でタケノコの皮むきをしている最中に、青倉の島田裕(ひろ)水(み)さんから携帯にCメールが入った。「『ホウネンエビ』って、見たことありますか? お宮の隣の道路沿いの田に大量発生。1cm位の可愛いやつです」というもの。
 昨夕、その田んぼに行ったが、よくわからない。近くで水見をしていた高橋稔さんに尋ねると、「ああ、裕水が瓶に入れたのを公民館に持ってきていたな」ということで、教えてもらった。写真を撮ったが、Webで調べたものには紹介されている「エビの尻尾のような部分」というのが見えない。
 そこで今日、野々海から青倉に下ってきた時に撮影に再挑戦した。今度はバッチリである。





 1枚目は大量発生している様子。緑色の小さなものがホウネンエビ。左に田植えされた稲の根元が見えるので、それを基準にして、大きさを理解されたい。
 そして、下の2枚目がホウネンエビの全体像。
 なるほど「エビのような尻尾」がある。また、両眼もはっきり確認できる。
 田植えの直後に姿を現わし、間もなく消えるらしい。Web上のある記事では、「除草剤を撒くとすぐに消える。だから水質にも敏感なのか」とあったが、卵を産み落とし、その卵が田んぼの土中で1年間を過ごして、また姿を現わすようだから、除草剤で死に絶えるわけではなさそう。
 青倉では高齢の方がホウネンエビのことをご存じだったとのこと。昔は多かったのかもしれない。

シモツケ、シモツケソウ、キョウカノコ

 先週終わりから追跡しているものがある。じつは昨年の続きなのだが。
 まず1枚の写真から。



 とても綺麗な花である。名前をシモツケという。
 そのことは昨年の開花期に調べて知った。



 咲いている全体状況は上のとおりだが、やや遠くから見ると、同じように見えるものに、次の写真のものがある。



 ところが、近づいて花をよく見ると、花が違う。
 

  
 こちらはシモツケではなく、キョウカノコあるいはシモツケソウという。
 
 Webで調べると、シモツケはバラ科シモツケ属の落葉低木、それに対して、シモツケソウ、キョウカノコは同じバラ科でもシモツケソウ属で、木ではなく草である。
 ただ、Web上の記事でも「花の咲く季節は一緒で花色も似ている。シモツケソウといわれる所以(ゆえん)もそこにある」と記されている。
 
 さて、上で「キョウカノコあるいはシモツケソウ」と書いたが、この花が見られるのは泉平集落の武田文子さん宅(ズッキーニを紹介した武田充俊さんの奥さん)。昨日、文子さんに改めて確認したところ、「キョウカノコです」と言われ、「飯山のお寺であった何かの集まりの時に売られていたものを買って植えた」とのこと。キョウカノコは茶花として好まれると言われていて、また一説には「シモツケソウを園芸種に改良したもの」との話もあるので、文子さん宅のものはキョウカノコで間違いないのかもしれない。
 ところが、昨年、「栄村復興への歩み」で紹介したが、スキー場内の道路沿いにシモツケソウが自生している場所がある。昨日、今日と、2日続けて見に行ったが、残念ながらまだ花が色づいていない。ただ、シモツケとシモツケソウを識別するメルクマールの1つとしての葉の形の違いははっきり確認できた。

 シモツケソウの葉は下の写真に見られるように、掌(てのひら)状に5〜7裂している。



 他方、シモツケの葉は下の写真に見られるように、切れ込んでいない。
 
 
 
 ところで、キョウカノコとシモツケソウの相違点として、「キョウカノコの葉は中裂、シモツケソウの葉は深裂」という説明がある。しかし、文子さん宅で見た葉と、スキー場で見た葉にそんなに相違はない。文子さん宅で見たものを「キョウカノコあるいはシモツケソウ」と書いたのは、以上のようなわけで、まだキョウカノコとシモツケソウの区別がつかないからである。
 
 最後に、気になっていたのが「シモツケは落葉低木」という点。シモツケは原向集落の当部新田にある関沢可子(かこ)さん宅の庭で見たもの。私はてっきり草花だと思っていた。
 今日、可子さん宅を訪れて、この点の疑問が氷解した。
   「去年、木を伐ったのに、今年もまた咲いてきた。強いね」
 可子さんの言葉である。
 そこで、根元の写真を撮らせていただいた。



 たしかに木から枝が出ている。
 可子さん宅の庭にシモツケがある由来を尋ねたら、「崖にあったのを庭に移した」とのこと。これで「落葉低木」ということが完全に納得できた。
 
 なお、可子さん宅のシモツケのそばに次のような花が植えられていて、間もなく花が咲く。



 同じものが、原向集落・野口の斉藤幹男さん宅の庭にもあり、幹男さんの奥さんも可子さんも共に「あれはトリアシだ」と言われる。Webで「トリアシ」を調べたが、「トリアシショウマ」しか出てこない。トリアシショウマの花は左写真のものとは姿・形が異なる。「季節の花300」というHPにシモツケに似た花として「穂(ほ)咲(ざき)下野(しもつけ)」というものが紹介されている。蕾の写真が左写真と酷似。昨年、シモツケと似た花を咲かせていた記憶がある。間もなく花が咲けば、この疑問も解けるだろう。
 
 今日は昨日の疲れが激しく、休養日とした。この「つれづれ歩き」に記したような観察が骨休めになる。


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