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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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最先端技術を駆使した圃場管理システムが栄村に

 自宅から直線距離で約2.5km、しかし実際に行くには山道をくねくねと20分近く軽トラを走らせなければならない田んぼ。
 田植えから9月初めまでは毎日の水見が大変ですね。ましてや耕作主が80歳を超えるとなれば、その労苦には大変なものがあります。
 しかし、田んぼに設置されたカメラを通じて、自宅に居ながらにして田んぼの様子を見ることができる。さらに、田んぼの水が減ってきたら、IT技術を使った装置が自動的に水を入れ、十分な量になれば水を止める。そんなことが可能だったら、農業の様子はガラッと変わりますね。
 私はTV番組でそんな最先端技術を駆使した装置を見たことがありますが、そんなものが栄村にあるとはまったく思っていませんでした。                    
 ところが、それが現に栄村に存在するのです。


暮坪で撮影した1枚の写真。この1枚に色んなものが写っていることを当初知りませんでした

 上の写真をご覧ください。写真右の作業小屋の青い屋根の1つに光る板状のものが2枚見えますね。ソーラー(太陽光)パネルです。その左手の建物がいわば発電所。そして、田んぼの真ん中に立つ電信柱状のものの上の方に丸いものが見えますね。これがカメラで、首を振って360度回転し、田んぼの様子をくまなく写します。そして、その映像がネットを経由して森集落の関口直衛(なおえ)さん宅に届きます。
 私は9月21日に上の写真を撮影し、その夕刻、直衛さんをお訪ねして初めて、この1枚の写真にそんな意味があることを知ったのです。私は暮坪の直衛さんの畑で見た珍しい赤い作物が「赤ソバ」かどうかを尋ねに行っただけで(下写真が「赤ソバ」)、直衛さんの田んぼにこんなシステムが存在するとは夢にも思っていませんでした。



 直衛さんのお話を聞いて、27日、再び暮坪の田んぼを訪ねてみました。
 下の写真に見えるものがどうやら水管理のシステムのようです。



親思いで故郷大好きの息子さんのアイディアと技術
 これらの装置、長野市で電気関係の事業を営んでおられる次男さんが考案され、設置されたものなのです。
 息子さんが田んぼの手伝いに来られ、稲刈り期などに友だちを暮坪に招待して、楽しい会を催されていることは直衛さんからお聞きしていました。しかし、ここまでの装置をお父さんのために作られたとはビックリです。
 
 そもそも、今回、私が暮坪を訪れたきっかけは9月3日に当部の藤木ヤスさんにお聞きしたお話。ヤスさんは直衛さんと中学校の同級生。8月に同級生が直衛さんから暮坪に招待され、暮坪の風景のライトアップを楽しんだと言われるのです。私はこれまでも暮坪を度々訪れていますが、ライトアップの話は初耳。そこで最近の暮坪の様子を見に行ったのです。


庭園が整備された暮坪の中心部。この一帯がライトアップされる

 8月お盆前のことだそうですが、直衛さんに「なぜ、8月にライトアップなのですか?」とお尋ねすると、「1年に1回、お盆の時期にご先祖さまをご供養するお祭りです」とのお答え。なるほどと感心しました。
 1971年に「消滅した」暮坪集落、しかし、ただ1世帯栄村に残られた関口直衛さんご一家の暮坪への思いとご努力にただただ敬服するばかりです。



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