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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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幻の紅葉絶景コース

 

 この景色を見たがっている人がたくさんいる。
 だが、今秋でもう3年目、この景色を見ることができない。
 では、なぜ、この1枚が撮れているのか? 23日朝、私は今秋2度目のことになるが、信越トレイルに天水山松之山入口から入る人を送った。松之山入口のすぐ横手が、上の景色が見られる道路の通行止め区間の開始点。私は歩いて上がってみることを決断した。歩き始めたのは午前7時45分頃。この写真を撮ったのが8時41分。「深坂峠」の碑が視界に入ったのが8時51分。ずっと上り坂だった。出発点に車を置いてきたので、当然、戻らなければならない。車を置いたところに着いたのは9時48分だった。結局、2時間ほど山道を歩いたことになる。しかも、帰路は雨。
 今秋も深坂峠には野々海から何度も行っている。歩こうかと思ったこともある。でも、歩かなかった。理由は深坂峠側の通行止め地点のバリケードが非常に厳重で、歩きでも入ることが難しく感じられたから。工事関係者は「深坂峠から人が入る可能性がある」と考え、厳重にしたのだろう。「松之山入口」側は途中までは車でも入れるような状況だった。途中で、鍵付きのゲートがあって、車は進めなくなるが。
 この話の続きは最後に書きたい。

 

 このコースの魅力の1つは、上の写真の前後に、視線を左右に動かすことで色合いの異なる景色を次々と見られること。

 

 

 

 

 

 もう1つの魅力はこんな風景。

 

 

 天水山の尾根だ。
 紅葉のピークは過ぎ、かなり落葉が進んでいるが、それがまたいい。

 

しかし、この景色を撮った12分後、つぎのような景色を撮っている。

 

 

 落石災害があった場所の1つ。
 この地点で道路の反対側を見ると、つぎの1枚になる。

 

 

 落石災害を起こした沢が、じつは、最初の写真の素晴らしい景色の「扇状地」をつくっているのだ。
 栄村でもそうだが、素晴らしい景色のところは自然災害と表裏一体のところであることが多い。

 


 往路の途中で、看板設置にやって来た工事関係者と話す機会があった。
 「工事の発注が8月20日なんですよ」と困り切った表情で話された。「この道が開設された頃はたくさんの車が入って来たんですが…」と残念そうな表情を浮かべられた。地元の人である。
 「通行止め」の理由は「落石災害」。それは事実である。実際、今回、現場を見ると、4〜5か所の該当箇所がある。そのうち、今冬までに対策工事が完了しそうなのは1ケ所のみ。あと1ケ所、「落石防止柵」のいちばん下の箇所の土台づくりが始まったばかり。他の箇所はまったく手がついていない。
 現状を見る限り、工事のために通行止めにする必要は認められるが、工事のない日曜日、通行止めをしなければならないほどの危険があるとは思えない。ここを「通行止め」にしなければならないのなら、栄村村内など、生活道路を通行止めにしなければならない箇所が何か所もあることになる。
 設置されている土嚢はかなりボロボロ化しつつあって、製造年月日を見ると、2013年5月だった。
 栄村での種々の工事をみていると、「通常工事」とでもいうべき工事は早くて夏の発注になる。年度始めに予算が付いて、それから種々の手続きが始まるからである。しかし、中条川の土石流対策工事などは雪消えとともに始まる。前年度に予算がつけられ、その年度繰り越し手続きで雪消え早々に工事が始められるのである。
 工事の発注元は新潟県南魚沼地域振興局農林振興部と、十日町市松代支所農林建設課。この道路は林道野々海天水越線という。林道のローカルな通常工事として扱われていることはあきらか。
 なんとか打開したい。このままでは、後3年くらい「通行止め」が続いてしまう。
 工事は必要だ。発注を早め、かつ、発注量を増やして、来年度に基本的に工事が完了するようにしてもらいたい。
また、来秋は工事継続中であっても、紅葉期の2〜3週間は土日に限って通行可にしてもらいたい。それができなくても、少なくとも歩行での土日立ち入りを許可してもらいたい。
 新潟県と十日町市に申し入れをするつもりである。


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