樓蘭のハーモニカコンサートから
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- 2016.12.07 Wednesday
開催日からちょっと日数が経ってしまいましたが、10月16日に箕作の中華料理店「樓蘭」で催されたハーモニカコンサートをご紹介したいと思います。
もう一昨年のことですが、樓蘭で氏原茂さんという方のハーモニカ演奏を聴いて、うっとりする気分になったことがあり、楼蘭のご主人・渡辺俊男さんに、「もう一回聴きたいです」とお話したところ、「10月16日に再びお出でになります」とのこと。とても楽しみにして10月16日を待ちました。
当日は足の踏み場もないくらい、店内をぎっしり埋め尽くした村のみなさんと一緒にハーモニカ演奏に耳を傾けました。やっぱりいいです! 私はとくに「恋人よ」という曲(五輪真弓さんの曲)をリクエストしていたのですが、思いが通じたのか、今回の演奏曲目に入っていました。
今回のコンサートでは「賛美フラダンスチーム・ナルド」さんのフラダンスもありました。「フラダンス」というと私には随分と派手なものというイメージがあったので、「えっ! そんなのやるの?」と思っていたのですが、実際はとても落ち着いた雰囲気の、感じのいいものでした。
会場では氏原さんのハーモニカ伴奏で「故郷(ふるさと)」の合唱などもありましたが、最も印象的だったのは、演奏会終了後、村の人たちがお帰りになる時、お見送りのために玄関に立たれた氏原さんと村の人たちが握手を交わす光景でした。その時の写真、1枚しか紹介する余裕がありませんが、この1枚からその時の雰囲気をお察しください(下写真参照)。
文化の香りが漂うことの素晴らしさ
ハーモニカ演奏やダンス、これはやはり文化の一つですね。
大都市から離れた小さな村・栄村では、テレビは見られますが、生のコンサートを聴くような機会に恵まれていません。映画も簡単には見られません。ひと昔、ふた昔前は巡回演劇団が村を訪れることが村民にとってとても大きな楽しみだったと聞きます。演劇もやや堅苦しい言い方かもしれませんが、やはり一つの文化です。
人間というものは、「衣食住が足りれば満足」というものではなく、文化を求めるものなのだと思います。次の記事で紹介する11月27日の映画会も、教育について考える場であると同時に、文化を味わう場・機会としての意味があったと私は思っています。
長野県も県民が優れた芸術文化に触れる機会を増やすことに力を入れる方針のようですが、栄村を“文化の香りが漂う村”としていくこと、とても大事だと思います。