プロフィール

profile
栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

カテゴリー

categories

サイト内検索

Search

カレンダー

calender
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< July 2017 >>

最近の記事

selected entries

最近のトラックバック

recent trackback

月別アーカイブ

archives

栄村関連リンク

links

携帯用QRコード

mobile
qrcode

ブックマーク & RSS

Bookmark&RSS

配達日誌2月1日〜10日

1日(水) 今日の午前中は快晴。
 朝方は頼まれた仕事を2時間弱。その後、寺石踏切死亡事故の慰霊祭現場へ。
 快晴の中、寺石から見える景色の素晴らしさに感服した。写真を撮ったが、データをPCで見ると、撮り慣れていない場所なので、思ったようなものは撮れていない。が、1枚紹介しておく。

 

寺石からの雪景色

 今日は「排雪デー」とでも言うべき日だった。各所で道路除雪で積みあがった雪の山を崩し、ダンプで千曲川等へ。12月に積雪が多かった2015〜16年冬は早くも12月末に排雪作業が行われたが。
 今日は配達はあまりできず。夜、ブログ「2月は快晴で幕を開けたが、この後は節分嵐か」をアップ。

 

2日(木) とにかく風が強かった。午前と昼すぎは森集落を廻り、その後、野田沢、程久保へ。時折、強い風で真正面から雪が顔に吹きつけてくる。その吹雪の様子をカメラに収めたかったが、その瞬間は写真を撮るどころではない。風の凄まじさを物語る写真を1枚。

 


 上写真は私の軽トラの荷台のシート。朝からの配達で数センチの雪が積もっていたが、一瞬の強風で、その大半が吹き飛ばされた。かなり重い雪だったのだが。午後2時半すぎ、野田沢でのこと。
 配達の後、午後4時すぎに、国道117を津南町今井まで行き、送電塔復旧工事が完了していることを視認してきた。

 

3日(金) 昨夜から今朝にかけてもう1回、かなり降ると言われていたが、朝の様子を見ると、あまり大した降りではなかったようだ。ただし、昨夜11時頃、凄い強風が吹き、ものすごい音とともに窓ガラスに雪が吹きつけられてきた。今日の日中も雪が舞い続けたが、積もるような雪ではなかった。ただ、切欠集落では坂を上り切れなかった。配達のために急坂の途中で停めると、発進の時、スリップしてしまう。
 配達中、除雪作業の手をとめて、話しかけて下さった方があった。24日の臨時議会を傍聴された人で、「最後の質問、いや意見で言われたとおり、公社の再建には営業が大事ですよ」と。発言をしっかり聴き取って下さっている。それだけに責任は重大。狭い意味での公社再建案というだけでなく、栄村の観光の商品プラン(企画と営業方法)を具体的に提案していかなければと思う。
 直売所で、「耳団子が出ましたよ」と紹介され、写真撮影。早速、ブログにアップした。
 また、21日夜の停電に関連する送電塔損傷復旧工事と移動発電機車による送電作業が終了した。これもブログにアップ。

 

4日(土) 朝方、青倉と森で10数軒に連絡用のチラシを入れた後、秋山へ。
秋山の全戸への配達をめざしたが、途中で相当に長い立ち話をしたことから、上の原と屋敷の一部は配達を断念せざるをえなかった。配達できたのは60軒。
 たしかに雪は多いが、除雪や排雪が進んでいて、1月18日の時のような「雪に埋もれて大変」という感はなかった。知人から、数日前に屋根の雪下ろし中に落下事故があり、雪害救助員が重傷をおわれたという知らせを聞いていた。しかし、秋山で雪害救助員を待つ高齢の人とお話した時、事故のことはご存知なかった。残念な事故だが、役場がきちんと公表していないことには疑問を感じる。
 今日は切明まで行こうと決めていた。今冬期は休業となった雄川閣の様子も知りたかった。

 

切明の「川原の温泉」

 

 自らのタイヤドーザーを持ち込み、除雪作業をやって下さった人から話を聞いたが、つい1〜2日前まで3m近い雪に埋もれていたそうだ。その一方、切明に向かう途中、何台かの乗用車とすれ違った。除雪をやって下さった人の話では、「つい1時間ほど前、川原の温泉に入っている人がいましたよ」とのこと。吊り橋を渡っていくと、吊り橋の上、吊り橋から川原の温泉にかけて、「かんじき」の足跡がくっきりと残っていた。

 

吊り橋から川原の温泉へ続く「かんじき」の足跡

 

 夕刻4時半頃、「下」に戻り、奥さまが急逝された知人宅へお悔やみに出向いた。
 夜、「秋山を巡った一日」をブログにアップ。

 

5日(日) 午前中は米の発送と会合資料作り。昼すぎ、ご出棺のお見送り。ご主人の挨拶に心打たれた。突然の逝去に深い悲しみの中からふり絞るように発せられた言葉は、奥さまへの深い愛情に満ちたものだった。
 2時半から「振興公社と温泉入浴を考える会」。15名ほどの方々にお集まりいただき、「共通入浴券」問題についてのみなさんの思い、料金案等を聞かせていただき、今後の議会審議等に臨むうえでたいへん役立つ内容となった。

 

6日(月) 疲れが少々溜まり、今日は配達に出なかった。
 ただし、午前10時すぎから午後3時頃にかけて、6件の用談をこなした。用談の主たる内容は、SLの定期運行実現のための署名運動の進め方、有害鳥獣対策。
 午後から徐々に頭痛がし、夜には喉も痛み出した。完全に風邪の症状で、薬を飲んで就寝。

 

7日(火) 起床時、体はだるく、すっきりしなかった。診療所に行こうかとも思ったが、10時半近くに配達に出かけた。
 今日は吹雪。その中、軒数は少ないが、冬期の配達がいちばん大変な当部、原向、坪野などを廻った。そんな行動をしているうちに体にキレが戻って来た。
 冬の配達がいちばん大変なのは秋山と思われるかもしれない。たしかに、何度となく記しているように、中津川渓谷沿いの国道405の狭い道を進むのは“おっかない”。しかし、冬の秋山行きは天候を選んでいて、慎重に運転することが第一。その点さえクリアすれば、「大変」というのではない。
 それに対して、原向などは積雪期間、配達先のお宅に車で行けないところが多い。いちばん遠いケースの場合、雪道を片道100m以上歩く。きちんと道つけがされているとはいえ、長靴がまるまるずぼっと嵌ってしまうこともしばしばである。普通の道を歩くようなわけにはいかない。さらに、今日の場合など、その雪道を歩いている間に真正面から吹雪が吹きつけてくる。猛烈な風で顔面に雪が吹きつけられ、それから逃れようもない。しかし、変な言い方かもしれないが、そういうところにこそ、栄村で「復興への歩み」の配達といった活動を行うことの醍醐味があるとも言える。
 夜は、ブログ記事「今日は吹雪の一日」を編集し、アップした。
 下写真は正午すぎに原向集落を廻っている最中の1枚。写真右手の雪の山から強風によって雪が吹き出してくる。

 

 

8日(水) 午前中は降雪だったが、昨日のような吹雪ではなく、長瀬、北野、中野、極野で69軒を廻れた。
 午後、家に戻ると、大家さんが屋根から落とした(落ちた)雪の片づけをして下さっているところだった。ただ、明日の議会にむけての資料調べがあったので、感謝とお断りの挨拶をして、部屋に入り、しばし勉強。
 夕刻、横倉16:46発の下り列車を撮影に、歩いて国道117栄大橋上に。
 極野で撮った写真などをブログにアップしたいとも思ったが、明日の議会にむけて体調を整えておくために、無理をせず、夜は体を休めた。

 

9日(木) 今日は丸一日、議会。
 10時開会で、午前11時半頃までが本会議。本会議は今日も傍聴者がかなり多かった。10分の休憩をはさんで、「全員協議会(村長提出)」。正午で昼休み休憩になったが、午後1時半再開で、午後4時近くまで。最後の10分ほどは「議員だけ残ってください」ということで、14日の振興公社理事会との懇談に関すること。本会議及び全協のことは「議員活動報告」に書くことにして、ここでは触れない。
 夜は明日の配達の準備(印刷、折り作業、配達状況のチェックと配達計画の作成など)。
 写真撮影はいっさい無し。

 

10日(金) 雪が降っていたが、8時頃の出動で配達。
 国道117の青倉や青倉トンネル〜横倉トンネル間ではかなりの降雪だったが、横倉トンネルを出ると、平滝では降っていなかった。同じ栄村内でも場所によって天候が異なることはよくあることだが、トンネルに入る前と出た後の状況があまりに異なるので、少し驚きだった。
 平滝、白鳥、箕作、泉平と廻ったが、手許のメモに泉平を廻っていた時に、「10:50太陽。すぐにまた吹雪」とある。
午前中で91軒に配達をして、今日の配達は終わり。最後に横倉で何軒かを廻った時、「(車の)ドアが開かないくらい風強し」というメモ。今冬は例年になく、風の強い日が多いように感じている。
 午後は考え事の整理など室内仕事。その一環として、ブログ記事「『強い寒波』と言われるが、春は確実に近づいている」を編集し、アップ。その記事に掲載した写真を1枚。

 


 この写真は今日ではなく、8日の夕刻に国道117の栄大橋上から鳥甲山方向を撮影したもの。この写真で示したかったのは、樹々の新芽の赤さが濃くなってきていること。冬のはじめから樹々の先端は新芽で赤っぽいのだが、最近になって、その赤さが濃く、鮮やかになってきているように感じるのだ。1月前半あたりの同じ場所の写真を比較対照として示したかったが、写真データを探し出すのが大変で、それはかなわなかった。
 しかし、新芽の赤さが濃く、鮮やかになってきているのは間違いないと思う。配達で村内を毎日巡り、その際に写真を撮るようになって4回目の冬(〜春の近づき)なのだが、今季、初めて気づいたことのように思う。「全然知らなかった」というわけではないが、ここまで鮮烈に意識したことはなかった。自然界の営みの凄さというものは、やはり相当に意識的に観察していないと認識できないもののように思う。


 写真をもう1枚。午後3時すぎに部屋の窓から撮影したもの。

 


 このアングルの写真は頻繁に撮っているものだが、午前中、吹雪くことが多かった今日、こんな景色が見えるとホッとするというか、気分が非常に爽やかになる。
 この写真を撮りながら感じたことがもう一つあった。
写真中央に見えるのは道路除雪で押し出された雪の山だが、朝、降雪時に見たものと比べると、かなり低くなっていると感じた。ブログ記事のタイトル「春は確実に近づいている」を導き出した理由の一つでもあるのだが、2月に入って以降だろうか、雪がいくら降り積もっても、晴れ間が出ると、雪が消えるスピードが速くなったように感じるのだ。みなさんは、そんなことを感じてはおられないだろうか。

 

 今日の午後を室内仕事にしたのは、考え事を整理する必要があったことが一因だが、もう一つ、別の理由がある。議会の翌日というのは疲れがものすごく溜まっているのだ。何とも表現しづらい疲れである。原因を考えてみると、“まったく気が抜けない、緊張の連続”ということが疲れをもたらしているようだ。議会・議員は、村長・行政側が提出してきた議案や協議事項に対して何も質問をせず、異論も唱えなければ、村長・行政の議案や提案に「OK」を出したことになる。それは議案や資料に書かれていることに対してだけではない。口頭での答弁や説明の内容についても同じ。だから、一言一句聞き逃さないように神経を集中し、即座に反応して質問などをしなければならない。そうしなければ、議事は先に進んでしまう。私がまだまだ新米議員で、修行が足らないのかもしれないが、これはかなりきつい仕事だと感じている。
 国会中継で居眠り議員の存在がカメラに捉えられ、ニュースになることが以前はよくあったが、あれは国会の議事が基本的にすべて予定通りに行われていることに一因があると思う。白熱した質疑が行われていても、発言できるのは予(あらかじ)め質問を許可された議員のみで、他の議員は発言を許されない。せいぜいできるのは野次(正式には「不規則発言」という)を飛ばすことだけ。
 しかし、小さな町村の議会の議案審議はその場での挙手による質問が主。ぼやっとしていたら、「質疑終了→採決」になってしまう。「議会は行政の追認機関」ということに甘んじるのであれば、緊張感をもって臨(のぞ)む必要もないのだろうが、私は行政をしっかりチェックできる議員でありたいと思っている。


この記事のトラックバックURL
トラックバック