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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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クマがブナの木に登り、新芽・新葉を食べる

 

 上の写真は、クマがブナの木に登り、新芽・新葉を食べているところ。撮影時刻は3日午後6時19分。場所は横倉沢川沿いの横倉の山。撮影地点は横倉沢川を挟んで反対側の青倉集落・城ヶ館(じょうごだて)上の農道上。撮影地点とクマが登っている木の間の距離は100〜200m。撮影した写真を拡大して提示しています。
 夕刻6時9分、「そろそろ温泉に行こう」と思っていた時に知人から電話。「クマが木に登っている。すぐに来ないか」という知らせ。軽トラを飛ばして、8分ほどでクマが見える地点に到着。1枚目の写真を6時18分に撮っています。
 当初は1頭のみを視認しましたが、その後、後から駆け付けた人も含め、「3頭いるぞ」という認識。少なくとも2頭は同時に撮影できました。
 次頁でその2頭同時撮影の写真をご覧ください。

 

 2頭の姿をはっきり確認できます。1頭はブナの木の上。もう1頭は地上を歩いています。午後6時34分の撮影です。
もう1枚あります。

 


 ブナの木に登っているクマの姿が見えると同時に、ブナの木の左部分の葉の陰にもう1頭のクマの黒い姿が見えます。この写真は6時26分の撮影ですが、この写真の直前に撮ったもの(下の写真)を見ると、葉の陰に隠れる前のクマの姿をはっきり確認できます。

 

 

 

 クマがいた場所の全体像を示します。

 

 

 手前に斜面が崩壊している様子が写っていますが、一昨年の融雪期、青倉・城ヶ館上の農道が崩落した場所です。
 クマが登っていたブナの木は、山の上方のものではなく、この写真の真ん中よりやや右に1本だけ芽吹いているものです。

 ブナの木にクマが登っているのを見たのは初めて。また、複数のクマを同時に見たのも初めて。
 「こんな場所に人はいかないから大丈夫」と思う人もおられるかもしれませんが、山菜採りの名人はこういう山の斜面などに行かれるものです。また、こういう場所で採れる山菜はいいものが多いのです。
 山菜シーズンを迎えたいま、非常に危機感を抱かずにはいられません。クマの有害捕獲の許可期間は4月30日で終了しているようですが、先日の「トマトの国」対岸のクマ(「栄村復興への歩み」No.305掲載)といい、今夕のクマといい、私たちの暮らしにとっての切迫した危険を感じます。特例措置での駆除許可を望みたいです。


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