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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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秋山の地すべり災害現場と対策工事の状況

 

 上の写真、かなり衝撃的なものだと思います。
 中津川右岸が大きく崩れています。写真中央部分の地面(工事現場のすぐそば)などはまだ崩落が進みそうな状況です。これは地すべりが引き起こしている事態です。
 場所は、屋敷にある秋山分校から少し下流の地点です。
 写真に見える崖・山の上はじつは国道405号線です。屋敷に下る地点の少し手前の国道脇に赤色灯が設置されています(下写真)。地すべりを感知すると自動的に作動し、赤色灯が点灯・回転するようになっているようです。

 


 昨年度から国交省湯沢砂防事務所の発注で対策工事が行われています。内容は、地すべり発生山腹箇所の地中から水を抜き取るシステムの構築です。昨年度、一定の水抜き取りパイプが土中に入れられましたが、本年度はさらに大規模に水抜き取りを進めるようで、現在はその前提として、前頁に見える工事作業現場でかなり大きくて深い集水升が掘られています。

 


昨年度地中に入れられた水抜き取りパイプの出口

 

現在掘られている集水升

掘削中の集水升は現在の深さが約18m、さらに30m強まで掘り進められる

 

 本年度は、この集水升の設置、続いて、地すべり斜面への水抜き取りパイプの一層大規模な挿入が予定されています。工事の元請は竹花組ですが、下請として十日町市松之山の高橋組という会社が入っています。地すべり多発地域の業者で地すべり対策工事に精通しているようです。
 中津川右岸の崩落個所は、川の流れによって浸食・一層の崩落が予測されますから、護岸工事が必要だと思われますが、「まず、山腹中の水の抜き取り」ということで護岸工事は少なくとも本年度中は予定されていません。
 この地すべり地点の上を走る国道405号線は秋山郷の基幹道路。この地すべりは秋山郷の基幹道路の崩壊・消滅にもつながりかねない深刻な事態です。地元関係者からは「もっと抜本的で早急な対策工事が必要だ」という声も聞かれます。
 この地すべり問題、栄村議会で話題になったことがありません。議会等の場で森川村長の口から出たこともありません。対策工事の担当が国(湯沢砂防事務所)だということが背景にあるわけですが、村の基幹交通網、秋山郷住民の暮らしの根幹に関わる大問題。村政の重要課題として議論されていないことは大問題だと思います。

 

(この他に、極野〜五宝木間の道路、志久見川の護岸補強工事、北野〜天代間の新土合橋建設工事の本年度予定、国道117号線灰雨スノーシェッドに代わるトンネル建設のための地質調査の実施など、レポートすべきことが多いですが、紙面が足らないため、極野〜五宝木間については五宝木住民向け特別レポートを作成し、他の3件は次号で扱います。)


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