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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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配達日誌7月21日〜31日

21日(金) 今日は配達なしで、基本的にNo.312の原稿書き。夕刻に原稿をめぐって、ある人に意見を聴きに行った。
 原稿書きの途中、午後、7月1日の「大雨災害箇所」2ヶ所の撮影に行った。いずれの場所も予想以上の被害だった(記事・写真はNo.312には書けなかったので、No.313で報告する)。

 

22日(土) No.312配達開始。朝から頼まれた用件や、野菜の発注があったりで忙しく走り回った。
滝沢総一郎さん宅で、今年6月に種が蒔かれたアスパラの成長の様子を見た。

 

6月22日。種を蒔いて1週間目頃。きちんとアスパラの形をしている!

 

7月22日。まだまだ伸びる。立茎を終えた後、秋に根が畑に定植される。

 

 午後、いろいろと動き回る中で、駅前での夏祭りを2回、撮影。駅ホームにちょうど「おいこっと」が入って来るところをたまたま撮影。祭りの中に「おいこっと」の到着がうまく位置づけられていたら、よかったのになあと思った。

 

23日(日) 午前8時から公民館掃除。意外と早く済み、もう一つ頼まれた用件へ。10時半頃終わり。
 その後、ズッキーニの発送のために動いたが、大久保〜天地間で今年初の自生ヤマユリ開花確認(13:23)。

 


 夕刻、スキー場、貝立へ。貝立山麓のヤマアジサイの開花状況の確認が主たる目的。その帰路に、西山田・城ヶ館に下ったが、日曜日の今日も作業が行われていた。

 

24日(月) 今日は東京・駒場保育所の野菜共同購入の発送日。朝から野菜の仕入れ、一人分ずつの袋入れ、そして発送先毎の箱詰め、宅急便の発送伝票づくり、野菜の説明書きの作成と、午後1時すぎまで大忙し。
 今回は、キュウリ、ナス、ピーマン、インゲン、キャベツ、トウモロコシと盛りだくさん。
 今月は野菜発送の翌日がお米発送というスケジュールなので、その後は「お米のふるさと便り」を編集。夕刻に依頼した精米作業に一緒に行った。
 今日は写真撮影はなし

 

25日(火) 朝から米発送作業。午後2時すぎまで超忙し。夕刻、治療で十日町へ。今日も写真なし。

 

26日(水) 午前は津南町のコインランドリーでまとめ洗濯。洗濯や乾燥の出来上がりを待つ間、国道117から眺めて、いつも「きれいだなあ」と思う信濃川の流れ沿いの圃場地帯を探索して廻った。下のような景色が見えるところ。写真左手に見えているのは外丸(とまる)地区。

 


 初めて走る道を進む“冒険”をしながら、外丸地区にも入ってみた。外丸では残念ながら信濃川縁には行けなかったが、割野地区で前頁写真に見えるところよりも上流の右岸の田んぼゾーンに入ることができて、面白いものを見た。信濃川沿いに石積みの堤があって(下写真)、田んぼが守られているのだ。津南町の歴史に触れた感じがした。

 


 午後は、スキー場頂上で草刈りするつもりで上がったが、草刈り機の調子が悪く、下山。友人に機械を見てもらい、その流れで、東部パイロットで草刈りの手伝いを3時間弱。ツルが凄くて、大変な草刈りだった。

 

27日(木) 起床は遅かったが、快適に目覚められた。起床時は雨が降っていたが、間もなく上がり、まず給油と買い物(津南町)。
 午前中は森で47軒の配達。配達の遅れを取り戻さなければならないが、ただ淡々と配達するのみ。農作業する人は山などに行っておられるのだろう。あまり人と出会うことはない。午後は青倉と月岡で52軒など廻り、総計107軒に達したところで今日の配達は終了。
 その後、スキー場の頂上に向かい、カタクリ群生地の草刈り作業。3時半すぎから5時すぎまでの約1時間半。刈らなければならない場所は広大で、今日の成果など、ほんのわずか。でも、春にはイワウチワやイワカガミが群生する林への道が開けたことは嬉しかった。

 

 

 

28日(金) 朝から天気はよくなかったが、午後2時半近くに強雨。午後3時に森開田で自動給水システムの実験的配備が行われることになっていて、撮影に来るように言われていた。強雨の中、開田に上ると、小止みになり、作業は順調に進んだ。いずれ、詳しい報告をしたいが、とりあえず写真を2枚。

 

 

 

 1枚根の写真に見える丸い玉が水量で浮き沈みする。その状況がケーブルで2枚目写真の装置に信号送信され、かけ口の板が上下して開閉する。

 この撮影の後、スキー場頂上の草刈り2日目。午後5時頃開始だったため、虫に刺され放題。

 

29日(土) 昨日、クマに荒らされたという志久見の畑の調査・撮影。集落の内部といってもいいゾーンにクマの通り道になりうる荒れ地がたくさんあることに驚いた。引き続き、関係者と1時間ほど話。昨日はクマの姿が目撃されたわけではなかったが、今朝の調査でクマの糞が確認され(下写真)、クマによる被害と確定された。

 


 午後は、2時出発でスキー場頂上の草刈りへ。今日は友人が手伝ってくれたので、いっきに進んだ。今年の実験的取り組みで来春のカタクリ開花時に成果を示せることができたら、こういう取り組みへの有志参加を募るようにしたいなあと思う。

 

30日(日) 午前中は森の集落普請。いつも通り、「横渡」(桑原千恵さん宅)裏から「トマトの国」方向へ水路本線沿いの担当だったが、国道117沿いの箇所でツルを切り、片づける作業がかなり厄介だった。国道117を走っている時にはまったく気にかけない場所だが。
 天候が心配されたが、日中、天気はもった。
 私は普請の後、青倉の人を訪ねたり、頼まれた夕顔3本の発送など。発送で青倉の駐車場に行った時、周辺の草がひどいので衝動的に草刈りを開始。かなりすっきりした。そのついでに、飯山線の線路に下る通路も開けた。午後4時すぎ、その場で「おいこっと」の上り列車を撮影。

 

 


 夜8時20分頃から雨。かなり強い降り。10分ほどで収まったが、10時半頃に再び強い雨。

 

31日(月) 7月最後の一日、天気が予報とは異なり、かなり青空が広がったこともあり、朝から激しく動き回る一日となった。
 まず、平滝の国道117よりも上の11軒を配達して、そのまま野々海へ。「日誌」で振り返ると、7月20日を最後に10日も行っていないので、「行っておかなければ」と思った次第。
 下ではすでに青空が見える天気だったが、野々海は別世界。ガスが発生し、見通しがあまり効かない。深坂峠などは真っ白で何も見えなかった。

 

ガスがかかる野々海池。こういう姿も素敵だ。

 

 水番小屋で月岡英男さんとお会いしたが、今日は6段目の栓を開けているとのことだった。たしかに水は減ってきているが、対岸の土はほんのわずかが見えるだけ。田んぼに水を送るのはあと1ヶ月ちょっと。今年は余裕ある水量だ。英男
さんといろいろ話す中で、「水番小屋宿泊体験」というものをやってみたいなと思い立った。何人かを誘って、是非、実現してみたい。
 その野々海では滅多に撮れないようなトンボが群れている様子を撮影できた。
 往きは平滝からだったが、帰路は貝立〜スキー場のコース。ガタガタの悪路であることは承知の上だが、平素は上りに使っているコース。下りは上りにも増して走りづらかった。スキー場頂上に立ち寄った後、ヤマユリの所在地点、開花状況を写真記録しながら下った。途中、リフト乗り換え地点横に今春、ジオパーク関係で大案内看板が設置された箇所がきれいに草刈りされているのに気づいた。作業の主は秋山の地域おこし協力隊の坪内さんであることが、夜にFBを見て判明した。
 下ってからは、途中に昼食をはさみながら、青倉、横倉、大久保で計78軒の配達。スキー場のヤマユリの数も多いが、大久保集落及びその周辺のそれもすごい。今年のヤマユリはあまり芳香が強くないように思っていたが、今日はかなり香りが強くなっていた。

 

ヤマユリが多く自生する大久保集落

 

 3時半頃に準備を整え、スキー場頂上の草刈りへ。5時を過ぎると虫がいっきに増えて、刺されまくるので、5時ちょっと過ぎまでの1時間強。ヨツバヒヨドリを残すように刈ったが、草刈りを終えた後、期待通り、ヨツバヒヨドリにチョウがとまっていた。
作業の後の温泉は本当に気持ちいい。温泉なしに連日の草刈りは考えられない。

 


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