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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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台風21号による栄村の被害状況について

県道507号線(秋山郷森宮野原(停)線)の長瀬〜笹原間の土砂崩落・倒木による通行不能区間。

 

写真1-a

 

写真1-b

 

 写真1-aは長瀬側から見た状況。写真1-bは笹原側から見た状況。

 

写真1-c 笹原側から通行不能区間の全体像を撮影。

 

 通行不能区間の距離はさほど長くない。倒木を処理し、土砂を撤去(し、さらに山側の側壁沿いに土嚢を積む)すれば、ひとまず通行の再開は可能だろう。
 ただ、問題は土砂崩れを起こした山の斜面には雪崩防止柵が設置されていたが、それが完全に破壊され、落ちていること(写真1-e、1-f参照)。本格的積雪期を約1ヶ月半後に控え、その対策をどうするかが課題だと思われる。

 

写真1-d。赤丸で囲んだところが土砂崩れの大元・崩落が発生して箇所。

 

写真1-e

 


写真1-f

 

 写真1-eの中央に見える緑色のものが雪崩防止柵。写真1-fに見えるコンクリートの塊り(長瀬側から接近すると、すぐに目に入る)は雪崩防止柵の土台ではないかと思われる。

 


坪野〜野口間の村道での土砂崩れ
 坪野集落の山の上の田んぼに向かう道路があります。野口(原向集落)に通じる村道です。
 山の上の田んぼに向かう農道と、野口に向かう村道の分岐点を過ぎて野口方向に向かったすぐの所で、土砂崩れが起こり、村道を完全に塞いでいます。

 

写真1-a  坪野側から見た様子。

 

写真2-b  野口側から見た様子。

 

写真2-c

 

写真2-d

 

 道路上の田んぼの縁から下が崩落している。2-cは野口側から、2-dは坪野側から撮影。

 

写真2-e  崩落個所の道路の下方の様子。

 

 道路そのものは崩壊していない。写真左側に見える「ふとん篭」は、崩落した斜
面の下部に設置されていたもの。

 この箇所は震災の折にやはり斜面が傷み、復旧工事が行われた。「ふとん篭」はその際に設置されたものと記憶している。また、写真2-eに見える道路の沢側の擁壁は震災の復旧工事でつくられたもの。

 ここから野口方面に進んだ先にある田んぼでは稲刈りがまだ終わっていない田んぼが7〜8枚あるが、早急な復旧は難しく、稲刈り作業は野口廻りでやっていただく以外ないと思われる。
 応急的な措置をしたうえで、村道としての本格的な復旧工事は来春の雪消えを待ってのことになると思われる。

 

 

その他の被害
 この他、中条川上流で、セルダム下の谷止工から森の用水を取水する箇所が土砂で完全に埋まり、取水が不可能になっている。かなり大量の土砂の撤去が必要。
 また、日出山線から秋山林道にぬける村道と、平滝から野々海に向かう村道で、小規模の土砂流出があったが、すでに土砂は撤去されている。これは本格的な復旧工事を要するレベルのものではない。
 さらに、中条川上流関連だが、1号崩壊地〜2号崩壊地間で、土石流対策工事の実施現場において、工事用仮設道路が流される事態が発生した。施工業者の手で復旧が行われている。26日昼段階では、復旧途上であった。

 

 

村(役場)情報発信不足は相変わらず
 私が台風21号による村内の被害状況を具体的に知ったのは24日の朝だった。
 24日は林活議連の研修というものが予定されていて、午前8時すぎに集合地点の役場前に行ったところ、議会事務局長から1枚のペーパーを手渡された時だ。「台風21号情報経過報告」と題されたもので、23日午後5時現在の情報が記されていた。裏面には産建課長名の「台風21号による道水路状況」と題するペーパーで23日午後4時40分現在の状況が記されていた。

 村民のみなさんに尋ねてみると、「『月岡でポンプでの排水のために通行止め』というのが告知放送で一度流れたな」、「『笹原〜長瀬間通行止め』というのが告知放送で一度流れたように思うが」という話があったが、これは朝6時半と夜9時半の定時放送ではないもの。村民の多くが、私が上に記した被害状況をほとんど知らない。
 役場のHPでは「被害状況」として、県道秋山郷森宮野原(停)線の通行止めと奥志賀公園栄線の通行止めが出ているが、ただ「通行止め」というのみで詳しいことは書かれていない。
 震災以来、くりかえし指摘してきた村の情報発信の不足はなにも改善されていない。

 

 私は今回、23日の台風接近時は基本的に室内でも事務作業に追われていたのと、災害が起こりうる危険な状況の中で一人で動くべきではないという判断で、村内を廻ることはしなかった。また、24日は上述したとおり、議員としての研修日程が入っていて、村を離れざるをえなかった。
 25日になってようやく村内を廻った次第である。午前中に県道秋山郷宮野原(停)線の災害現場にむかったがカメラのソフトの不具合が発生し、いったん現場から離れ、不具合問題の解決後、本レポートの2ヶ所の他、日出山線から秋山郷に向かい、秋山林道の屋敷〜切明間、そして国道405号線の状況を見て廻り、暗くなってから帰宅した。
 そういう次第で報告が遅くなったが、村民のみなさんに詳しい状況を知らせること、また、今後の災害対策に活かすために、以上の報告をまとめた。

 

(了)


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