プロフィール

profile
栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

カテゴリー

categories

サイト内検索

Search

カレンダー

calender
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< December 2017 >>

最近の記事

selected entries

最近のトラックバック

recent trackback

月別アーカイブ

archives

栄村関連リンク

links

携帯用QRコード

mobile
qrcode

ブックマーク & RSS

Bookmark&RSS

松尾まことの議員活動報告第20号(10月28日付)

◎ 温泉条例問題――森川氏は議員の提案になぜ耳を傾けないのか?

 

 9月定例会での「温泉条例改正案」の否決については、すでに本『議員活動報告』第19号でご報告しましたが、今回は、もう一歩踏み込んで、否決に至る経緯をお伝えしたいと思います。この問題・経緯をめぐっては、じつはいくつかの不思議があります。

 

■ “否決”が目に見えていた「条例改正案」を森川氏はなぜ追加提案したのか?
 不思議の1つは、村長提案は、村長自身から見ても“否決”になることが必至のものであったのに、なぜ、それを議会最終日に追加提出したのか? ということです。
 「温泉条例改正」をめぐっては、7〜8月に村長要請で3回もの議会全員協議会が開かれました。1つの提案をめぐって全協が3回も開催されるのは異例のことです。そして、村長が3度も提案しても、議員の納得を得られなかったのです。議員の理解を得られなかった核心は、トマトの国、北野天満温泉の入浴券を村温泉条例の対象から外し、振興公社の自由(もっと端的に言えば、理事長の自由)にまかせるということです。この点を改めない限り、同意できないというのが議員多数の意見でした。
 村長が9月定例会の当初議案として「温泉条例改正案」を提出できなかったのは、まさに上記のことを村長もわかっていたからです。

 

■ 「議員からの提案をお願いします」が最近の森川氏の口ぐせ
 7〜8月の議会全員協議会で森川氏が繰り返し言ったのは、「議員からの提案をお願いします」ということです。
 森川村長の提案が議員の納得を得られないという現実が厳然としてある。だからこそ、森川氏は「議員からの提案を」と繰り返し言ったのです。

 

■ 有志議員5名が連名で村長に代案を提案――9月5日のことです
 「全協で3回も協議した温泉条例問題で村が議案を出してきていない。この危機を打開する必要がある。」――私を含む5名の議員が危機感を抱きました。
 そこで、その5名(相澤議員、阿部議員、斉藤議員、保坂議員、私・松尾)が9月定例会の初日・5日の本会議終了後、村長室を訪ね、温泉条例問題について「要望」を提出しました。「要望」という形で「温泉条例改正案」の代案を提示したのです。単に文書を届けたというのではなく、村長と話し合い、提案の趣旨をわかりやすく説明しました。
 村長は「新聞にあれこれ書かれるのは嫌だ」と言いながら、私たちの提案に関心を示しました。また、この段階では、村側が「追加提案する」としていた「温泉条例改正議案」がまだ出来上がっていないことを、同席した商工観光課長が認めていました。
 なお、私たちが村長に「要望」を提出するにあたっては、事前に福原和人議長に私たちの「要望書」をお渡しし、村長と面会することをお知らせしていました。

 

■ 私たちの「要望書」の内容
 私たちの「要望書」の内容は2つの項目からなり、簡潔明瞭です。
 第1点は、トマトの国・北野天満温泉も従来通り、村が発行する共通入浴券の対象とすること。
 第2点は、入浴券の価格で、「大人年間2万円、高齢者(70歳以上)1万2千円、子ども(12歳未満)無料」とするものです。住民の声をお聴きして考えた価格です。
 村民誰もが同意できる内容だと思います。村の温泉条例が第1条で定める目的、「住民の福祉増進」を守り、前進させることを主眼に提案(「要望書」)を作ったわけです。

 

■ 議員の有志での行動を制約する規則のようなものは見当たりません
 私が今号の冒頭に「不思議」と書いたことの2つめは、この私たちの提案をめぐる議会での動きです。
 私たちは議会全員協議会(議員のみ出席の協議会)において、福原議長から注意を受けるところとなったのです。「5人だけで動くのはまずい。議会全員協議会などで協議し、議会としてまとまって行動すべきだ」というお叱りです。
 私は、「なぜ、いけないの?」と思いましたが、これまでの議会の慣例等に詳しくないので、どう対応すべきか、苦慮しました。
 しかし、9月定例会終了後、他の議員さんが福原議長のこの「指導」に疑問を提示されています。私も『議員必携』や議会の会議規則などを改めて検討しましたが、私たちの今回の「要望書」提出を規制するような規則(ルール)は見当たりません。
 今回、なぜ、5名での「要望書提出」だったのか。それは、7〜8月の3回にもわたる協議会で、トマトの国・北野天満温泉の入浴券を温泉条例から外すことをめぐって議員の考えも分かれ、この5名がほぼ共通する考えを表明していたからです。
 そこで、今回、村民のみなさんへの問題提起の意味で、以上の事実をあきらかにすることにしました。
 なお、この問題では、議員歴の長いある議員が私たちの行動を強く非難された事実も報告しておきます。

 森川氏は今回の否決をきちんと受けとめるのではなく、あくまでもその考えを押し通す姿勢のように見えます。温泉条例の目的=「住民の福祉増進」を守り、前進させることが必要です。私は入浴券問題で、あくまでも「住民の福祉増進」を実現していく立場から、さらに努力を強めていきたいと考えています。

 


◎ 「期成同盟会」というものをご存知ですか
 これまでに「栄村復興への歩み」で「秋山郷国道整備促進期成同盟会」のことを紹介したことがあります(No.309)。また、同紙No.315で箕作平滝大橋開通式の日程決定に関連して、「県道箕作飯山線改修期成同盟会」というものの存在に言及しました。
 いずれの期成同盟会も、その総会に私は議会産業社会常任委員長として出席しました。この他、7月に「一般国道117号改良促進長野県期成同盟会」というものの総会にも出席しました。
 秋山郷国道整備促進期成同盟会に関する記事の中で、福原和人氏から「秋山の期成同盟会は他の期成同盟会とは性格が異なる」というお話をお聞きしたことを紹介しました。その後、上記のように国道117号線関係と県道箕作飯山線関係の期成同盟会の総会に出席してみて、一般に「期成同盟会」というものがどういうものなのか、ようやくわかってきました。福原氏が言う通り、秋山の期成同盟会と他の期成同盟会は性格が違いました。

 

■ 期成同盟会は、首長と議会代表で構成されるのが一般的
 国道117号線の期成同盟会は、飯山市、中野市、木島平村、野沢温泉村、栄村の2市3村が構成自治体で、市長・村長、議会議長、議会関係常任委員会長が会員となっています。各市村の関係部署の課長で「期成同盟会幹事会」が構成されています。また、地元の県議3名が顧問になっています。総会は基本的に年1回開かれますが、その場には県北信建設事務所の所長などが来賓として参加します。
 「県道箕作飯山線」の場合は、野沢温泉村と栄村の2村が関係自治体で、村長が会長・副会長、議会議長と議会関係常任委員会委員長が理事、副議長が監事となり、2村の関係区の区長などが会員となっています。この場合も、関係部署の課長が幹事になっています。さらに、県道箕作飯山線の場合は、県議3名と共に北信建設事務所長が顧問に就任しています。こちらも基本的に年1回、総会が開催されます。

 

■ 「道路等の整備には期成同盟会が必要」が“常識”のようです
 国道117号線、県道箕作飯山線、いずれの総会でも、前年度の事業報告、決算報告、当年度の事業計画、予算が審議されます。ただし、ほとんど質疑はなく、いわゆる「シャンシャン大会」というのが実状です。期成同盟会総会でいちばん重要なのは、県などへの「要望書」を決議し、それを総会に出席している県北信建設事務所長などに手渡すことだと見受けられます。いわゆる陳情です。また、その陳情をうけて、県北信建設事務所長などが道路整備の状況や今後の計画などを説明します。
 また、期成同盟会の幹部は県の予算編成期に県庁に出向いて、陳情することが慣例となっているようです。
 このように、総会だけを見ていると、非常に儀式めいた感じで、「どんな道路整備や改修を要望するのか、いったい、どこで議論しているのか」と不思議に思わざるをえません。どうやら、「幹事会」というのがキーのようです。ここで、市や村は地方建設事務所にいろんな要望を出して、県側の腹を読む。建設事務所側は、県庁から予算を取りたいと考えている事業に市や村の同意を取り付け、いわば県庁への圧力として使う。いい悪いは別として、そういうことなのではないかと推察します。
 以上のような次第で、「関係自治体で構成する『〇〇促進期成同盟会』という存在がないと、国道・県道などの整備は進まない」というのが“常識”になっています。

 

■ 住民参加型が基本であるべきだと考えます
 国道・県道の整備等は地元住民の暮らしに大きく関わる問題であり、もっと住民が参加する中で議論され、決定されていくのが望ましいと、私は考えます。その意味で、秋山郷の国道405整備をめぐる期成同盟会のあり方の方が望ましい姿に近いと思います。
 今回は「期成同盟会」というものの存在を紹介することが主眼ですが、今後、その具体的な内容の報告・紹介もこの「議員活動報告」で書き、みなさんのご意見をお聞きしていきたいと考えています。

 


◎ 私たちの暮らしのゴミはどのように処理されているか

 

 私たちが日常の暮らしを営む中で“ごみ”が出ることは避けられません。
 栄村では、現在、「燃やせるゴミ」については毎週火曜日と金曜日にゴミ収集車が廻ってきてくれます。また、ペットボトルや空き缶、新聞紙等の回収も行われます。ゴミを出す際には有料の「ゴミ袋」に入れますので、その袋に記されている「津南地域衛生施設組合」という名称はみなさんご存知のことと思います。
 でも、この「津南地域衛生施設組合」とはどういうものなのか、また、ゴミの処理にはどれくらいのおカネがかかっているのか、あまり知られていないのではないでしょうか。
 私は5月の新議会で産業社会常任委員長として「津南地域衛生施設組合議会」の議員に選ばれました。そして、7月7日、その「組合議会」の定例会に初めて出席しました。
 そこで、今回は、津南地域衛生施設組合とその議会の構成、平成28年度決算での栄村のゴミ等の処理量、要した費用などを紹介したいと思います。

 

■ 「一部事務組合」とは
 市町村などの自治体が行政事務の一部を他の自治体と共同で行おうという場合、地方自治法の規定に基づいて、「一部事務組合」というものを作ることができます。栄村のゴミ処理などを行う「津南地域衛生施設組合」はその「一部事務組合」のひとつです。
 「津南地域衛生施設組合」は、当初、津南町、栄村、松之山町、中里村の2町2村で組織されました。その後、松之山町、中里村が「平成の大合併」で十日町市と合併し、十日町市となったため、現在は津南町、栄村、十日町市の3市町村で構成されています。
 「組合」の長は「管理者」と呼ばれ、また、「組合」の議会を設置することができます。「津南地域衛生施設組合」の管理者は津南町長です。そして、議会は津南町議会から2名、栄村議会から2名、十日町市議会から3名の計7名の市町村議員で構成されています。議長は津南町議会議長の草津進氏です。「津南地域衛生施設組合」は独自の予算を決めて、この衛生行政を担っています。財源は基本的に各市町村が拠出する負担金です。

 

■ ごみ処理は栄村と津南町の2町村のみ
 「組合」の構成は1市1町1村ですが、ごみ処理については現在、栄村と津南町の2町村のみになっています。十日町市が旧松之山町区域と旧中里村区域のごみ処理を十日町市のごみ処理場に移したためです。それでも、十日町市が「組合」に入っているのは、上記2地区のし尿処理業務と火葬業務については津南地域衛生施設組合で行っているためです。
 「組合」で処理するごみの量を見ますと、
   平成  4年度(1992年度) 455万3千kg
   平成27年度(2015年度) 753万3,720kg
   平成28年度(2016年度) 436万1,440kg
 平成4年度と平成27年度の対比は、約四半世紀を経て、私たちの暮らしが出すごみの量がとても増えていることを示しています。他方、昨年28年度に約40%減少しています。これは旧松之山地区と中里地区のごみ処理が十日町市に移ったためです。
 なお、「ごみ処理量 436万1,440kg」と言われても、その量がどれくらいのものなのか、あまり実感をもって感じとることができないと思います。「1世帯1日あたり」にすると2,698g、「1人1日あたり」ですと997gです。私たちはすいぶんとたくさんのゴミを生み出しているのですね!

 

■ ごみ処理等にどれだけの費用がかかるか、今後の体制をどうするか
 これだけのごみを処理するのに、どれくらいの費用がかかるのか。あまり知られていません。昨28年度の決算によれば、1億7,303万8千円を要しています。1世帯あたりの処理経費は年間3万5,021円にもなります。
 その処理費用の主な財源は栄村と津南町の分担金です。つまり、私たちの税金ということになります。分担額割合は人口と搬出ごみ量から算出されます。
 こういう数字を知ると、「自分が出すごみの量を少しは減らそう」という気持ちが出てくるかもしれませんね。

「津南地域衛生施設組合」が現在抱えている大きな課題は、ごみ焼却施設の老朽化対策をどうするか、です。
 現在の施設は平成4(2002)年に完成したもので、かなり老朽化しています。必要な補修を行いながら使用し続けているのが現状。新焼却施設の建設という課題も浮かび上がってきています。他方で、十日町市が施設更新した十日町市のゴミ焼却場への合流を呼びかけてきています。ただし、それには最終処分場(焼却灰の処理)の受け入れやごみ分別方式の大きな変更などの重大な問題が伴います。

 今回は、まださわり程度の情報提供ですが、これをきっかけに栄村のごみ(処理)問題をみんなで考えていきたいと思っています。

 


◎ 9月8日村長、12日副村長と、私・松尾が会談しました

 

 私は9月定例会会期中の9月8日に村長と、さらに12日には副村長と会談しました。議員としての行動ですので、みなさんにご報告します。
 発端は9月6日、福原議長からのお話でした。「村長が『目安箱』への投書に対応するため、松尾さんから話を聞きたいと言っている」とのこと。私はお話することを承諾し、8日の本会議終了後、村長室で福原議長、議会事務局長の立ち会いの下、森川村長とお会いしました。質問は、「『松尾議員は刑務所に服役したことがある』という話があるが、本当か」、「『京大中退』という学歴は本当か」の2点でした。
 私は以下のようにお答えしました。
 第1点目。私が若い頃、学生運動をしていたことは事実である。起訴され、有罪判決を受けたことも事実。しかし、刑務所に服役したことはない。また、若い頃の運動組織とはもう何十年も前から絶縁している。
  〔補足説明〕私は46年前の21歳の時、集会で演説をしたことが

   破防法(はぼうほう)という法律に違反するとして起訴されまし

   た。元横浜市長の飛鳥田(あすかた)一雄さんをはじめとする

   百人以上の弁護団に支えられて、「破防法での集会演説取り締

   まりは『表現の自由』を保障する憲法に違反する」として19年

   間、裁判を争いましたが、違憲・無罪の判決が得られず、執行

   猶予の有罪判決を受けました。執行猶予期間は20年以上前に終

   わっています。
 第2点目。京都大学経済学部を中退した。大学は「中途退学証明書」なんて発行しないが、証明が必要ならば、社会的地位のある同級生がたくさんおられるので、必要ならば紹介します。
 以上の説明で、森川村長は納得されました。

 

■ 「村長が松尾さんに話してもらえず、悩んでいる」(副村長)?!
 ところが、12日午後、阿部伸治議員(副議長)から、「副村長が、『村長が投書をめぐって松尾さんから話を聞こうとしたが、松尾さんに話してもらえず、悩んでいる。なんとかならないか』と自分(=阿部伸治氏)に言ってきた」という話が飛び込んできました。阿部伸治さんは、「松尾さんが話さないなんてありえないですよ。」と言って下さったそうですが、私は副村長と直接話す必要があると判断し、夕刻、役場に行き、副村長と約1時間会談しました。
 私が、村長との会談の経過、私の若い時代のこと、京都大学中退の経緯等をお話し、副村長からは「スッキリしました。人の過去のことはあまりあれこれ言うべきではないですね」という結論的な発言がありました。
 その後、村長からも、副村長からも、この件で新たなお話はありません。私の説明に納得していただけたものと思います。

 

■ 過去は変えられませんが、未来は変えられます。私は全力で議員活動をやっていきます。
 以上のような経緯ですが、私が21歳の時というのはもう46年も前のことです。いまさらその過去を変えることはできません。しかし、未来は変えられます。私はそのように生きて来たし、また、これからもそういう信念でやっていきたいと思っています。
 10年前、栄村で暮らすことになり、いろんなことを経験する中で、「こういう村を守っていきたい」という思いがどんどん強まり、とくに震災を機に『栄村復興への歩み』を作るようになり、村の諸課題の解決の一助になりたいという思いから議員にもならせていただいています。
 9月8日の村長との会談から12日の副村長との会談にかけての経過には「なにかおかしいな」と感じるところがありますが、私は何があっても怯まず、正々堂々と歩んでいきます。


この記事のトラックバックURL
トラックバック