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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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松尾まことの議員活動報告号外(12月7日付)

「目安箱」をめぐる一般質問の結果について

 

 議会12月定例会の3日目(5日)の一般質問に際しては、多くの方々に傍聴にお越しいただき、有難うございました。
 質疑内容の詳細については、議事録が出てくるのを待って精査し、改めて詳しくご報告申し上げたいと考えていますが、ひとまず速報的に何が核心であったかについて私の総括を報告させていただきます。

 

◎ 「原本は私だけが見る」という村長答弁の重大性
 今回の質疑の最大のポイントは、森川氏は「鍵を持っているのは私だけ」、「投書の原本は私だけが見る」と答弁し、「村長しか見ていないというのであれば、投書が本当にあるという客観的証明はどのようにして出来るのか?」という問いに対して、「私が嘘をついていると言うのか」と発言したことです。
 これは村長という地方自治法に基づく公職にある人が言っていいことではありません。
行政というものは、法令に基づいて運営・執行されるものです。「法令に基づく」ということは、投書ひとつをとっても、村役場という行政組織の中のなんらかの組織・職員が受領印を押して、公文書として扱う、そして唯一人きりの職員の手で管理するのではなく、必ずなんらかのチェックシステムが存在することによって、特定の人物による恣意的な扱いができないようにして、客観性や公正性を担保するということです。
 しかし、森川氏はそういう行政の運営・執行の原則を完全に否定しているのです。
 じつに重大かつ由々しいことです。

 

◎ 「開かれた村政」どころか、前近代の幕府体制のような「閉ざされた村政」ではないか
 森川氏は「目安箱」設置の意図について、「開かれた村政を実現するため」と言いました。「開かれた村政」、誰もが望むところです。
 ですが、森川村政は本当に「開かれた村政」になっているのでしょうか。
 いや、5日の答弁を聞く限り、逆に「閉ざされた村政」になっていると言わざるをえません。
 森川氏は、「目安箱」を思い立った経緯として、徳川幕府の享保の改革における目安箱の設置を挙げました。日本で義務教育を受けた人であれば、誰もが享保の改革の目安箱を知っています。着想のヒントを享保の改革から得るのは結構です。
 でも、いまは江戸時代ではなく、近代社会なのですから、栄村での「目安箱」は憲法や地方自治法等に基づいて設置・管理される必要があります。「目安箱」に入れられたという投書の原本を村長以外は誰も見ることができないというのであれば、村長に無限の権力を与えるのと同じです。江戸時代であれば、それも許されたでしょうが、現代においてそんなことは許されるはずもありません。
 「村長、そういう投書が本当にあったのですか? その証拠を示してください」と言うと、「お前は俺が嘘をついていると言うのか」と開き直る。これでは、「俺が本当だと言っているのだから本当なんだ。村長が言うことに異議を唱えるとはけしからん」と言っているのと同じです。どこが「開かれた村政」なのでしょうか。「開かれた村政」とは真逆の「閉ざされた村政」と言わざるをえません。
 武士の時代、殿様に諫言(かんげん)するには切腹の覚悟が必要だったようです。
 栄村を「刺し違え」の覚悟をもたないと村長にむかって自由に意見も言えないような村にしてはならないと私は思います。

 

◎ 議会は毅然としなければならない
 みなさんがすでにその存在をご存じの「議員倫理規程」をめぐる問題、現在は議長、副議長、議会運営委員会委員長、総務文教常任委員会委員長の四者協議に委ねられています。
 「目安箱」に入れられたという投書が発端になっていますが、5日の村長答弁によれば、その投書の原本を議会関係者は誰一人として見ることができないという状態で、議会は何を議論できるのでしょうか。議会は村長に従属する機関ではありません。地方自治体は首長と議会議員がともに住民の直接投票で選出される二元代表制になっています。議会は自らが確認できる客観的な事実に基づいてしか議論も決定もできません。単なる二次情報や憶測で議論したり決定を行ったりすることは議会の自殺行為だと言わざるをえません。
 すべての関係者がこの二元代表制の原理に則って対処されることを望むところです。