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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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栄村復興への歩みNo.383(5月11日付)

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  • 2020.06.14 Sunday

 

 芽吹きの萌黄色は本当に爽やかで、素敵です。5月8日、秋山にむかう途中で撮りました。西陽をうけて、萌黄色がいっそう冴えています。

 

(本号はコロナ対策のみを取り上げていますが、その文章の合間に写真アルバム(とその説明)を挿入しています。ちょっと見づらいかもしれませんが、悪しからず。

 

栄村らしいコロナ対策法を創り出していこう!
 世界中で、日本全国で、そして、わが栄村で、新型コロナ感染症とたたかっています。
 新型コロナウィルスの正体の全貌はいまだ解明されていなくて、たたかいは簡単には終わりません。緊急事態宣言の延長の中で言われているように、「コロナとうまく付き合っていく」ことが必要になっています。
 そういう事態の中では、地域の環境や暮らしのあり様を十二分にふまえた《それぞれの地域の特性に見合ったコロナ対応策》を編み出していくことが必要不可欠だと思います。
 そういう観点から言うと、これまでの栄村でのコロナ対策方針は、国や県が打ち出した方針をそのままオウム返しにしているだけで、村としての十分な検討・工夫がなされているとは到底言えないと思います。
 5月15日から宮川幹雄氏を村長とする新しい村政がスタートするのを契機として、《栄村らしいコロナ対策法》を創り出していくことを提唱したいと思います。

 

村内各集落で春の普請が行われています。
写真は10日午前、青倉の人たちがスキー場村道沿いで作業。

 

◇ お互いに顔がわかっている、広々とした空間の中での暮らし
  ――この環境の中でのコロナへの対応策とは

 

● 現在の栄村の様子
 この原稿を書いている段階(5月11日)で、栄村では新型コロナ感染者は確認されていません。そして、村の外から新型コロナの ウィルスが持ち込まれないかぎり、栄村で突如、新型コロナ感染症が発生するということはありません。
 配達のために村内を廻っていると、普請や田起こしの作業がこれまでと変わることなく行われている様子をあちこちで見かけます。集落内での人と人の会話もごく普通に行われています。「コロナがあるから、お茶のみはやめた」という話も聞きません。他方で、「今年はタケノコ狩りの会は中止を決めた」という集落がいくつかあると聞いています。いわゆる「三密」を避けるためだと思われます。
 日常の暮らしとしては栄村らしい暮らしが普通に行われているが、「イベント」的なことを巡っては躊躇(ためら)いがある。これが栄村のいまの状況だと言えるのではないでしょうか。

 

● 「栄村らしい」とは
 コロナへの対処法は「これが決定的な正解だ」というものがないのが現状ですが、栄村にふさわしい「コロナ時代の暮らし方」というものを考え、村民みなが共有することが必要だと思います。
 「栄村らしい」と言う場合の栄村の特徴は、人口が1700人強にとどまり、ほとんどの村民が互いに顔も名前もわかり、田畑や野原・山がいっぱいあって、広々とした空間だということです。日常の暮らしの中で、〈仕事に行くにも、買い物に行くにも、すぐに人と人の距離が密になり、見ず知らずの人と否応なしに接触せざるをえない大都会〉とは、生活環境が大きく異なります。
 そのように環境に恵まれた栄村では、注意を払うべき点をきちんと注意すれば、コロナの感染を防ぐことが十分にできると思います。


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滝見線から志久見街道小峠に入っていく道 4月13日(上)と5月9日(下)


● 注意すべき点は何か
 いちばん大事なことは、感染者と非感染者の接触が生じないようにすることです。とりわけ重要なのは、無症状ないし軽症で外を出歩く感染者と無自覚のうちに接触し、ウィルスに感染することを防ぐことです。
 そのためには、2つのことを守ることが必要になると思います。
 1つは、不特定多数の人が出入りする場所を訪れる際にはマスクを着用し、その場への出入りの際に手指消毒するとともに、帰宅後すぐに丁寧な手洗いを行うことです。
 〈不特定多数の人が出入りする場所〉とは、具体的にはどこでしょうか。村内で言えば、役場などの公共施設、そしてお店ですね。役場やお店には村外の人も訪れることがあるからです。また、私たちは通院や買い物で飯山市や津南町など村外の街を訪れる機会がかなりあると思いますが、その場合は不特定多数の人と接触する可能性が村内の場合よりも数段上がります。
 とくに注意すべきは、出かけた時に手指がいろんなモノに触ることです。たとえば、金融機関のATMでお金の出し入れをする際に、画面やキーにタッチします。その画面やキーが感染者の飛沫等で汚染されていると、自分の指にウィルスが付きます。その指で顔や鼻、


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イチリンソウ(上)とニリンソウ(下)
イチリンソウは長瀬集落から老人福祉センターに下る坂道の法面で撮影(5月3日)。ニリンソウは、花が2つつくことからその名がつきましたが、2個とは限らないそうです。咲き始めは花が1個だけで、もう1つは茎のやや下部に蕾状態であるため、イチリンソウと区別しづらいことがあります。

 


目を触ると、ウィルスに感染するわけです。
 だから、手指消毒、丁寧な手洗いが呼びかけられているのです。
 2つは、村外から人を安易に招き入れないことです。
 大型連休の間、たとえ家族であっても都会で暮らす人の帰省を受け入れないように呼びかけられ、私たちはそのことを守りました。
 では、今後はどうすればよいのでしょうか。
 「期限なしにずっと都会居住者の帰省は受け入れない」というのは不可能です。県は、「県域をまたいだ移動自粛の要請については、5月7日から5月31日までの間、継続する」としており、また、観光・宿泊施設については、「5月16日から5月31日までの間は、県外から人を呼び込まない運営」への協力を依頼しています。
 5月31日まではこの県の方針に沿って行動するのが適切でしょう。
 課題は、それから先、すなわち6月1日以降、どうするかです。その点については、項を改めて考えたいと思います。


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屋敷の二本滝とヤマザクラ
この滝は雪融け期など限られた時期にだけ見られるものです。5月3日の撮影ですが、4月30日にはサクラの花はまったく見られませんでした。そして、5月8日にはもう散り去っていました。

 


◇ 都市(民)との交流は栄村の生命線の一つ
 都会で暮らしている家族が居住地と栄村との間を往き来できるようにすることは不可欠のことです。コロナの感染が再び(あるいは、これまで以上に)爆発的に拡大することがない場合、家族が夏休み・お盆に帰省できないということはちょっと考えられないことですね。コロナ感染の再爆発は栄村だけの努力で防げるものではありませんが、なんとしても回避したいものです。
 さらに、都市の人びととの交流は栄村にとってなくてはならないものです。
 しばしば「観光は栄村の基幹産業」と言いますが、栄村にとっての観光は大型商業観光とはちょっと違います。栄村を訪れる人のすべてがそうだとは言いませんが、その圧倒的多数が栄村を好きになって下さって、栄村を繰り返し訪れて下さる人たちです。言いかえれば、〈観光〉というよりも〈交流〉の要素が大なのです。
 このことを充分にふまえて、6月1日以降のことを考えていかなければならないと思います。


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芽吹きの季節は、もう一つの紅葉期?
5月7日にスキー場内の村道で撮ったものです。芽吹きの季節は薄緑色の葉ばかりではなく、「紅葉?」と思うような色とりどり、多様な色合いを楽しめますね。


● 細心の注意を払う小規模な受け入れから始まるのではないでしょうか
 〈こうすれば大丈夫だ〉という答えはないと思います。私なりの提案をしてみます。
 まずは、「どなたでも受け入れる」のではなく、親しい常連さん(お友だちと呼んでもいいような方々)をお迎えすることから始めるのがよいのではないでしょうか。
 そういう方には、栄村を訪れる前段階、ご自身の健康管理をしっかりしていただくようにお願いします。ちょっとでも体調に異変や不安があれば、来訪を中止していただきます。村滞在の間も検温をはじめとして、しっかり体調管理をしていただきます。
 他方、受け入れ側は、施設の消毒をはじめとして、感染防止策をしっかり行います。県が宿泊施設むけに提供している新型コロナ対策のガイドブックが1つの目安になると思います。また、村民も利用する施設の場合、交流の再開にあたって、村外から訪れられる方々と一般村民との不用意な接触が起こらないように措置するのがよいのではないでしょうか。
 こういう試みをしばらく実施し、それをしっかり検証して、対策に磨きをかけ、コロナ時代における交流・観光のあり方を創り出していく。手探りからの再開とも言えるかもしれませんが、とにかく細心の注意を払いながら、歩を踏み出していくことだと思います。
 以上、あくまでも私の思いを書き留めたものにすぎません。これを1つのきっかけにして、みんなで創造的に議論していければいいなあと思っています。みなさんのご意見をお聞かせください。よろしくお願いします。


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この季節の関田山脈・深坂峠附近の裏側からの眺め
本紙No.370(昨年11月21日号)で紹介した紅葉の季節の姿からは想像し難いものです。

 


スキー場頂上のカタクリです。
2017、2018年の2年、夏に一所懸命、草刈りをしました(昨年は肩を痛めていて出来ず)。「えっ!」と驚くほどに群生地がひろがっていました。正直なところ、ちょっと自慢したい気分です。

 


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栄村復興への歩みNo.383
2020年5月11日発行 編集・発行人 松尾真
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