栄村の朝
- 栄村の魅力・風景
- 2011.09.30 Friday
むらを訪れる人を、朝、1〜2時間、ご案内し、こういうところを巡っていただければ、数万円のお金をつかってでも栄村を訪れる価値があるのでは。ということを示してみることでした。
斎藤秀男さんが坪野から上に上がって野口へ抜ける道の途中の田んぼで稲刈りをされていました。秀男さんの家の横にある、稲を乾燥させる作業場への道はもともと崖を削って作ってありましたが、地震で崩れ落ちて軽トラどころか人が通れるくらいしかない幅になっていました。
それを崖とは反対側に道を拡張させる工事をして、軽トラが通れるようになりました。業者は他の現場に行かなくてはいけない為、土がまた流れないように処置をして、今年の工事はここまでで終わりだそうです。「稲刈りまでに車が通れるようになって間に合って良かった。」とおっしゃっていました。母屋も傾いていたり、風呂など内部も被害が大きくまだ直っていません。秀男さんはかあちゃんと二人暮らし。
地震が起きて長野にいる息子さんの家に行くという話も出ましたが、とうちゃんが残りたいということで2人で残ることに決めたそうです。
『震災と過疎を越えて──信州栄村 復興への歩み』
松尾 眞/川辺書林
¥ 2,000
現代社会では片隅に追いやられた「集落の絆」と「農業再興」の重要性を訴え続ける。「中山間地域の再生」を模索する提言集。震災当日から1年2ヶ月の経過をまとめた震災記録集としても。カラー写真多数。
『震災日記―長野県栄村、2011年3月12日~4月12日』
松尾 眞/アルファベータ刊
¥ 1,995
震災以来、このブログで発信し続けたレポートが書籍化されました。