やっと春が来ましたね! (栄村復興への歩みNo.142(通算第176号)4月29日)
- 栄村の魅力・風景
- 2012.04.30 Monday
右の写真は27日午前、「トマトの国」の前で撮影したものです。
私は先週、24日(火)のお昼に村を出発して京都に向かい、26日(木)の夜遅くに帰ってきました。
出かけた時はまだ「雪国」の景色でした。十二峠を越えて国道353から国道17号線に出るときに開花し始めた桜の木をようやく1本、見ることができたのでした。
しかし、27日(金)の朝、仮設住宅の部屋を出るや否や、駐車場そばで桜が開花しているではありませんか!
雪はいっきに減り、ブナも芽吹きを本格的に開始しました。
じつは23日にひいた風邪をこじらせ、27日は一日臥せっていたのですが、なんとか持ち直した28日は休養を兼ねて、ほぼ丸一日、村内や松之山・松代をドライブして回りました。もちろん写真は撮りまくりましたが、仕事としてではなく、あくまでも“お休み”のドライブ。午後4時半に宮野原橋で確認した気温は21℃。窓を全開させながらのドライブでした。
津南の桜はすでに満開、芽吹きは松之山などの方が栄村よりも進んでいます。きっと午前中の太陽光線の当たり具合による違いなのでしょうね。
やっぱり春は来るんです! どんなに冬が、雪が厳しくとも。
28日の村内各所などの風景にしばらくお付き合いください(一部に27日午前の写真もあります)。
青倉の高橋正好さんご一家のすじ播きの様子です。
正好さんの奥さんと娘さんは仮設住宅。正好さんご自身はこの冬、写真右端に見える作業小屋で過ごされました。
私:「いやぁ、この冬のつわものは大久保の治信さんと正好さんだな。」
正好さん:「うん、朝起きてトイレに行くにはまず除雪だったからな。」
春を迎えた今でこそ、笑い話のようにできる会話ですが…。
芽吹きの様子を追跡してきた柳在家の里山の様子です。
1週間前、22日の様子(右)と比較してください。
つぎは小滝の田んぼです。
左は28日夕に撮影したもの。
右の21日と比べてください。
朝・夜はまだかなり気温が下がりますが(28日夜8時半の宮野原橋が7℃、29日朝5時過ぎの仮設室内が12℃)、でも、とうとう春がやって来ました。
とても嬉しいので、もう少し春の様子を伝える写真にお付き合いくださいね。
極野です。お宮の下から撮りました。鯉のぼりが大好きな藤木八十(やそ)治(はる)さんの一番下のお孫さんが鯉のぼりの周りで走り回っていました。
八十治さん宅では葉わさびなど、春の味覚をいただきました。
坪野集落の山の上、野沢街道から見た山桜です。写真下が白いのは雪です。
坪野には斉藤直太郎さんを訪ねていったのですが、22日に続いてこの日も、お留守。「これはきっと百番様の方へ上がっておられるな」と思って行ってみると、案の定、薪割りをされていました。
百番様の方へ上がるのは久しぶり。この日はウィングロードに乗って行ったのですが、あの細い山道、やはり怖いですね。「月刊栄村」4月号(第10号)が坪野集落を紹介していますが、加えて、2枚の写真をご覧ください。
集落から野口に通じる道を上り、百番様へ向かう道に曲がるところで撮ったものです。私がよく言う「谷底にある集落」ということがよくお分かりいただけるかと思います。
もう1枚は、百番様から坪野〜野口間を結ぶ道に下りる手前の道路の様子です。
写真やや右に見える坂を下ると坪野、反対に進むと野口です。坪野に向かう時は何度か切り返しをしないと曲がれません。
つぎは、村内ではなく、津南町での1枚です。
「清水フード」の前で国道117号線脇から撮影しました。田んぼにはまだ雪がありますが、田んぼの区画がくっきり浮かび上がっています。
このあたりの信濃川は川幅も広がり、ゆったりした流れで、栄村の千曲川とはまた違ったよさがあります。
松代(まつだい)(現在は十日町市)の有名な星峠の棚田です。まだ雪がけっこう残っていますが、すぐ近くでは桜が満開でした。
星峠では東京から撮影に来られたというカメラ愛好家の方、3組に出会いました。「栄村の棚田もいいですよ」と話しかけると、「栄村は大変でしたね」とお見舞いの言葉をいただきました。
この後、大厳寺高原の方から野々海池方面に少し接近できるかと思って行ってみたのですが、道が開いているのは大厳寺高原まで。
左が大厳寺高原周辺の様子です。
最後に雪融け水の様子を2点、ご覧ください。下左は坪野集落奥で、下右は天代集落で、いずれも天代川の流れです。