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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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栄村復興への歩みNo.179 (通算第213号) 11月22日

  • -
  • 2012.11.28 Wednesday
 突然の入院で、1ヶ月ほど、「復興への歩み」をお休みしました。みなさまにご心配とご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした。体調も回復してきましたので、当面週1回を基本にまたレポートをお届けしていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
 まだ村に戻ったばかりですので、私自身、村の様子がよくわかりませんが、目に飛び込んできたことのレポートからご報告していきます。


里に初雪(21日朝)

 私が村に帰り着いたのは午前10時過ぎでしたが、西大滝を越えて栄村に入ると、村全体が白くなっていました。未明に、多いところでは数cm積もったようです。昼間は気温が上がりましたので、撮れた写真は「うっすらと雪化粧」というものですが、数枚、ご覧ください。


青倉の田原です(10:58撮影)。
写真右上に真っ白になったスキー場のゲレンデが見えます。写真中央にはまだ紅葉が残っています。こういう光景もなかなかいいものです。
 つぎの2枚は、沢庵用と思われますが、干してある大根の上に雪が載っている様子、水路の様子です。
    
大根が寒そうですね。下写真の水路脇に見える柿の木は広瀬明彦さん宅の私お気に入りの柿の木です。
 初雪はこの程度のものがいいですね。村はこれから復興村営住宅への引っ越しなども予定されていますので、あまりドーンと降られても困ります。
 

大きく変わった中条川上流の様子

 まず、下の写真をご覧ください。(この項は提供された11月12日の写真をご紹介します)

 写っている紅葉もなかなか綺麗ですが、3・12地震で山が崩れ、土石流を発生させた中条川上流の11月中旬の様子です。
 写真左端に注目して下さい。森集落の開田への水路のかけ口のすぐ上にあった滝の姿がはっきりと見えます。
 この手前には、「3・12」での2号崩壊地の土砂が大量に溜まっていて、最近までこの地点からは滝は見えなかったのですが、2号崩壊地点の土砂撤去、砂防工事が進み、写真に見られるような状況になりました。また、1号崩壊地点の下に出来た「湛水池」(いわゆる天然ダム)もすっかり整備され、川の水の流れがよくなっています。
 この2号崩壊地点の工事は危険も大きく、最大の難工事だったと思いますが、北野建設の皆さんが休日返上で奮闘され、積雪時期を前にひとまずの工事を完成されました。
 以下、2頁の写真とほぼ同じ地点から8月5日に撮影した対照写真、滝がある地点の8月5日の様子と砂防堰堤が作られた現在の様子の比較対照写真、1号崩壊地点の「湛水池」が半分以下になり、そこから水を安全に流す水路が建設された様子などをご覧ください。

次の2枚は8月5日の様子。



↑左端に小さく、滝が見えています。   


今は滝が真正面からばっちり見えます。


2号崩壊地点、滝の右手の大量の崩壊土を撤去して作られた堰堤。


1号崩壊地の湛水池が当初の半分以下の小ささになっています。

 

 この写真の左上にむかって作られている水路から、本記事1枚目の写真の下方に見えるように水が流れ落ちます。
 
 中条川上流の山崩れの問題はこれですべて解決したというわけではありません。2号崩壊地点の堰堤の後ろに見える崩壊地点は土質が脆く、現在でも雨が降ったりすると落石が頻繁に起こるようです。聞く限りでは、そうした問題をどう根本的に対策していくのかは今後のと検討課題として残っているようです。今年の3月まで設置されていた中条川土石流対策の専門家検討会の議事記録を読むなどして、今後の課題を改めて考えてみたいと思っています。


新しい中条橋の架橋、本格的に進む

 中条橋は、落下した旧橋の撤去が完了し、新しい橋の工事が始まっていることを既に報告していましたが、新しい橋の工事は急ピッチで進んでいます。
 この地帯は冬の期間、大雪の場合は川の流れがほとんど見えなくなるほどに積雪しますので、真冬の数か月間は工事ができなくなるでしょうが、現状を見ていると、平成25年度以内の完成は可能なようです。
 

 上の写真が工事の全体像です。あと2枚、特定部分の様子を撮影したものを紹介します。


青倉側直下の橋脚の基礎工事        


青倉側から中条川へ3分の1ほどの地点
(写真撮影はいずれも21日午後です)

「あんぼの家」で本制作のための撮影会

 県内の出版社が「信州おやき巡り」という本を近々出版されるそうです。そこで、「おやきのきょうだい」という位置づけで栄村の「あんぼ」を紹介しようということで、21日、信州おやき協議会会長の小出陽子さんが「あんぼの家」に取材に来られました。
 あんぼ作りを実演して下さったのは、あんぼ作り名人の江口きんさん、そして高橋春江さん(いずれも元竹の子会メンバー)です。
 作られたのは「大根葉入り」と「小豆餡・ヨモギ入り」の2種類。きんさんのあまりの見事な手さばきに取材の小出さんは感心されていました。
 出来上がったあんぼの試食も囲炉裏つくえで行われました。あんぼの味も、雰囲気もばっちり。きんさんが作られた鉄砲漬も美味しく、最高でした。


江口きんさん


取材の様子(真ん中の女性が小出さん)


あんぼと漬物3種
 
ところで、撮影が行われた「あんぼの家」ですが、地震で全壊したものを修復・再建したもの。県の元気づくり支援金や民間助成金をいただいて再建されました。
 今後、種々の体験企画などを開催し、むらと都市等の交流活動の拠点として活用されていく予定と聞いています。また、この種の施設は、村外から訪れた人が料理体験や自炊を行なって宿泊することも法律制度上、認められています。そうした利用法も含めて、復興のための大切な施設になっていくと思います。


風景2点

 
 まず、紅葉に虹がかかっている珍しい様子をご紹介します。11月9日のことで、場所は上桑名川〜桑名川間です。


 つぎは、初雪の野々海池の写真を入手しましたので紹介します。
 降雪があったのは11月2日で、撮影日は11月5日です。



27日夜〜28日朝、横倉踏切が通行止め

 何ヶ所かに看板が立っていますが、27日夜9時から28日朝6時まで鉄道関係工事のために通行止めになるそうです。ご注意ください。


<後記>

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  • 2012.11.28 Wednesday
 今回の入院は突然のことで、事前に「復興への歩み」休刊をお知らせすることもできず、みなさまにはたいへんご心配をおかけし、申し訳ありませんでした。
 体調は回復していますが、投薬治療はしばらく続き、お医者さんからも「ゆっくりするように」と忠告されていますので、週1回のペースで「歩み」を出すようにしていきたいと思っています。今後ともよろしくお願いします。


更新お休みのお知らせ

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  • 2012.11.05 Monday
 ながらく更新をストップして申し訳ございません。
 記事執筆の松尾が体調不良の為、
 しばらくブログ・Twitterの更新をお休みさせて頂きます。
 今後共どうぞよろしくお願いいたします。【WEB担当】

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