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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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1月31日(土)の飯山線

 本日31日(土)の飯山線はダイヤ通りに運行されています。

 今日の栄村は、早朝、若干の積雪、その後雪が降り続け、今後降雪・積雪が増えるものと思われます。

 今日の写真は白鳥駅付近のものです。

 
 24日の夕刻に撮影のものです。夕陽をバックに白鳥駅16:38発の十日町行が駅に入ってくるところです。
 今日は雪が降っていますので、こういう景色はみられないでしょうが…。


1月30日(金)の飯山線

 本日30日(金)の飯山線はダイヤ通りに運行されています。

 昨日29日は午後2時台に森宮野原〜十日町間で「除雪のための計画運休」がありましたが、私が村不在で発信できませんでした。
 
 今日は広い地域で降雪・積雪がニュースになっていますが、栄村は予報では昼から雪、実際は9時すぎから雪が舞い始めています。現在のところ(30日午前10時25分)、大した降雪ではありません。一昨日は30センチほどの降雪・新積雪がありましたが、昨日午後は好天で積雪量はぐっと減ってきています。
 栄村の天気を知るには「長野県北部」の天気予報よりも「新潟県」の予報の方が参考になりますが、明日31日の新潟は暴風雪の予報が出ています。
 例年、節分(2月3日)前後は嵐が来るというのが栄村の知恵です。
 明日31日の運行状況は今夜遅くか明日朝にお伝えできると思います。

1月28日(水)の飯山線

 本日28日(水)の飯山線は、現在のところ(朝6時)、「計画運休」の発表はなく、通常運行されています。
 ただし、栄村は明け方から久しぶりに本格的な降雪になっています。予報では今日は一日中、雪です。隣の津南町も同様です。
 昨日まで気温が高い日が続き、雪が緩んでいるところに新雪がのりますので、表層なだれの危険性などもあります。除雪等のために部分運休が出る可能性もありますので、ご注意ください。
 
 なお、森宮野原から十日町方面に移動し、東京あるいは新潟方面に移動を予定されている方は、森宮野原〜十日町間で運休が生じた場合、森宮野原発→越後湯沢行の急行バスで越後湯沢に出て上越新幹線に接続する代替コースがあります。飯山線の森宮野原〜十日町間で運休が発生しやすい午後2時台には、14:30森宮野原発−越後湯沢15:33着の便があります。


横倉〜青倉間のトンネルを青倉側に出る地点


同じ地点から千曲川を眺める


1月27日(火)の飯山線

 本日27日(火)の飯山線は通常ダイヤで運行されています。
 
 飯山線で栄村村内の駅に下りられた方々への昼食処のご案内です。
   森宮野原駅下車の場合
     寿司や「松海」さんがお昼、ラーメン(魚出汁です)、
     昼定食(焼き魚定食または刺身定食)を出しています。
     「松海」さんは駅から徒歩5分以内です(定休日:水曜)。
     手打ちそばをご希望の場合は、「道の駅」をご利用くださ
     い(定休日:火曜)。駅から徒歩10分。
   横倉駅の場合
     箕作集落にある中国料理店「樓蘭」がおすすめです。徒歩
     15分くらい(定休日:日曜)。道案内は駅でお尋ねくださ
     い。
   平滝駅の場合
     駅から国道117に下りてすぐのところに「野の海」さんが
     あります。各種のお昼メニューがあります。(定休日:水曜)
   *白鳥駅近辺は食事ができるお店がありません。




「野の海」のお店と焼き魚定食(写真は「ホッケ焼き」の場合)

なお、明日28日と明後日29日は飯山線運行状況のブログアップはございませんので、ご了承ください。30日から再開します。

 

栄村復興への歩みNo.243

発刊から間もなく満4年になります
 「栄村復興への歩み」は発刊から間もなく満4年を迎えようとしています。
 第1号を出したのは地震当日2011年3月12日の夜でした。本号のタイトルで「通算第277号」と表示しているのは、この2011年3月12日夜のレポートから数えて277号目になるということです。
 当初は、「知り合いの人たちに栄村の震災の状況をお伝えしたい」という気持ちでとりあえず発信しました。まさか4年間も続けることになるなどとはまったく想像していませんでした。



 昨年秋、2011年8月後半から昨年9月末までに発行したものを合本にしました。三井物産環境基金という民間基金のご助成をいただいて制作したものです。2011年3月〜8月中旬の分は2011〜12年に県の「元気づくり支援金」で合本化していました。それも合わせると全部でなんと11冊になりました(上写真参照)。日々の積み重ねというのは凄いものだと改めて感じました。

目標は10年間です
 さて、間もなく5度目の「3月12日」がやって来ますが、「栄村復興への歩み」は震災から満10年の2021年3月12日まで発行し続けたいと考えています。昨秋、「中越大震災10周年」でいろんなニュースが流れましたが、大きな地震からの復興は“10年”が1つの区切りとなるだろうと思われるからです。
 ただ、私(松尾)も年々、歳を重ねていきます。本当に10年間続けられるだろうかという不安はあります。実際、今冬は厳しく、昼間配達に廻った後、夕食後に編集等の作業を行うことがきつくなっています。「体あってのことだから、マイペースでやることが大事よ」と優しいお声をかけて下さる方がたくさんおられます。「10日に1回」の発行を基本に、「継続を第一に」を心掛けて踏ん張っていきたいと思います。春を迎えれば、また楽になる面もあるでしょうし…。


雪囲いの中のポストに「歩み」を入れてきました(1月3日、切欠にて)

“むらの暮らし”の中に復興、そして村存続・活性化の鍵があると思います
 「合本」で振り返ってみると、「復興への歩み」の内容には時間と共に変化があると自分でも思います。地震の被害状況の写真、復旧工事の様子などが主だった時期がかなりに期間ありました。
 いまでは、むらの日常の暮らしの様子や風景が話題の中心になっています。
 前号ではTOPに中条地区の道祖神祭りの記念写真を掲載しましたが、じつは中条のみなさんには「アルバム:中条の道祖神」や「白山さまの雪掘り」というものをお配りさせていただきました。昨年はたとえば「楽しかったですね、雪上運動会」というタイトルの平滝集落だけに配布の号外を作成したこともあります。


白山さまの雪掘り(1月18日)

 中条の道祖神にしても平滝の雪上運動会にしても、参加者は高齢者が圧倒的に多く、「あと何年続けられるか」という不安を口にされる方も多くおられます。もっともな心配だと思います。25日午後、SBCテレビで旧大岡村の芦ノ尻(あしのしり)という地区の道祖神祭りを紹介する1時間番組がありました。お正月の注連飾りを持ち寄って道祖神の顔を作るという行事なのですが、地区の居住者は高齢者ばかり。若い人は中学生が一人いるきりです。地区の高齢の方は「明治の初めから続けてきたが、人がいなくなれば終わりじゃ」と言っておられました。
 でも、こういう祭りにスポットライトが当てられたこと自体、日本の社会のものの考え方が少しずつ変わり始めていることを表しています。「田舎」、「山村」の暮らしや伝統・文化の値打ちが見直されつつあるのですね。

 そこで大事なってくるのが、むらの暮らしの様子などを写真に撮ったりして、「私たちはこんなふうに暮らしているんだ」と意識し、そして日本中(いや、世界中に)発信していくことだと思うのです。そこにきっと変化、しかも大きな変化が時間をかけて生まれてくると思います。


雪を流水溝に入れて片付ける。志久見の小山恒夫さん(今年80歳、お顔は下写真)


 私は幸か不幸か「外者(そともの)」です。栄村で暮らし始めて9年目、ものの見方、感じ方がだいぶ“村(むら)色(いろ)”に変わってきている面があるように思いますが、やはりむらの人にとってはあまりにも当たり前のことなので、「値打ちがある」とは思われないことに大きな値打ちを見つけることができるという面があります。むらのみなさんのお力をお借りして(たとえば、写真を1枚撮らせていただくことなど)、そういうものを発信していきたいと思っています。
 随分と気長な話になりますが、日々、そういうことを積み重ね、村の存続・活性化に少しでもお役に立てればと思っています。

「発行の資金はどうしているの?」というご質問
 配達でみなさんにお会いすると、「ご苦労さま」と声をかけて下さいます。なによりも励ましです。それとともに、最近よく尋ねられることがあります。「印刷の紙代・インク代、それにガソリン代など、ずいぶんとお金がかかるでしょう。資金はどうしているの?」ということです。

 不思議に思われて当然ですね。私にはお金があるわけではありません。震災当初は全国の方々から頂いた義援金や県の「元気づくり支援金」で経費を賄うことができました。また、昨年9月一杯は先に言及した三井物産環境基金の助成金のご支援をいただきました。
 しかし、現在はそういう助成金の類はありません。そうなるのを見越して、昨年初めに「栄村復興への歩み発行協賛金」というものを村内外のみなさんにお願いしました。一口500円の寄付金です。貴重な年金から一口をご寄附下さる高齢者、4口2千円あるいは10口5千円や多い方は20口1万円をご寄附くださった方もおられます。お陰さまで三井物産環境基金助成金では賄えなかったガソリン代、昨年10〜12月の印刷経費等を賄えました。


この車で配達に廻っています(小滝にお住まいだった加藤さんからの贈り物です)

 2015年を迎えるにあたり、昨年末に「2015年発行協賛金」のお願いを発出するつもりでしたが、私も参加した「小谷村・白馬村支援基金」を訴えていた最中でしたので、お願い発出を遠慮しました。しかし、今年のこれからの発行・配達のためには協賛金をお願いすることが必要になってきています。

 私の「栄村復興への歩み」の発行に関するポリシーは「むらの人全員に無料で読んでい ただく」ことです。そういう“誰でも読める新聞”が必要だと考えるのです。ですから、「購読料」というものを設定するつもりはありません。あくまでも、「歩み」の発行趣旨にご賛同下さる方々からのご寄附で成り立たせていきたいと思っています。

 いま、約700軒を廻っています。そのすべての方から4口ずつ(2千円)ご寄附いただければ計140万円になります。印刷機の維持費用等を含めると年間約180万円が必要という試算結果が出ていて、少し足りませんが、一つの目安にはなります。しかし、先にも書きましたとおり「購読料」ではありませんので、全員にお願いすることはできません。ご共感と一定の額のお金の余裕のあるお方に発行協賛金へのご協力をお願いする次第です。
 昨年は10月末までに117名の方々から計91万3,616円のご寄附をいただきました。2015年はその約2倍を目標とするわけですが、最近も口座に振り込んで下さる方、直接手渡しして下さる方が続いています。
 協賛金の趣旨をご理解いただき、ご協力を得られればと願っております。ご質問等がございます場合は、携帯電話で申し訳ありませんが、080−2029−0236までご連絡いただければ幸いです。

集落の共同作業等の記念写真を撮らせていただきます
 先ほど、「アルバム:中条の道祖神」のことを書きましたが、集落のお祭りや共同作業の様子の写真を撮影するサービスを無料でさせていただきます。是非、お申しつけください。それがむらの暮らしの発信につながり、「栄村復興への歩み」の充実にもつながります。是非、お声かけください。
 
 
白鳥集落の収穫祭の様子(昨秋11月3日)


駒澤大学から報告書が届きました

 23日、1通のクロネコメール便が届きました。入っていたのは、「2014年度地域調査報告書 長野県栄村の暮らしと作業」というタイトルの報告書です。



 差出人は駒澤大学文学部地理学科。昨年6月23〜27日の5日間、地域調査実習で栄村を訪れた駒澤大学地理学科の学生さん16名が執筆されています。
 駒澤大学地理学科のみなさんの来村・調査実習は私の記憶では2008年以来断続的に1年1回行われていますが、震災後は4年連続の実施です。
 しかも、上の写真のような報告書を毎年送ってきて下さることが駒澤大学の調査実習の特長です。今回も調査での聞き取りに協力した村民全員に送られてきています。村(民)にとって非常に有難いことです。外の、しかも若い目が村を見つめてくれることは村にとって非常に意義深いことだと思います。
 今年の予定はまだお聞きしていませんが、また来て下さるように、みんなでお願いしてみてはどうでしょうか。


1軒1軒聞き取りに廻る駒澤大生(昨年6月24日)
 
 なお、報告書に収められた5つのレポートの題名は以下のとおりです。
  ・ 栄村から学ぶIターンの現状
  ・長野県栄村における復興住宅の整備
  ・長野県栄村青倉集落における棚田の維持と整備
  ・屋号の成立と特性―青倉集落を事例に―
  ・長野県栄村と飯山市の二つの道の駅の特徴と利用状況
 

栄村の日常を活かして、飯山線を面白くする

 24日(土)の信毎(信濃毎日新聞)34面の「新幹線北陸へ3・14開業」というマークが入った記事の中に7行ですが、飯山線の新ダイヤについての報道があったことを、みなさん、お気づきになったでしょうか。
 
観光列車「おいこっと」のダイヤが決まる
 「復興への歩み」前号でふれた観光列車「おいこっと」のダイヤが決まったのです。4月4日(土)から、土・日曜日に上下各1本が走ります。午前9時15分長野発十日町行と、午後3時半十日町発長野行です。


「おいこっと」の外観(「長野県魅力発信ブログ」より)

 「おいこっと」に使用される新車両はすでに飯山線の栄村区間でも時々走っているようですが(その姿を写真撮影することは残念ながらまだできていません)、観光列車としての定期運行が始まれば、飯山線の状況は大きく変わると思います。                     
どんなお客さんが来るのでしょうか
 需要調査をしたわけではありませんが、やはり「車窓からの景色を楽しみたい」というお客さんが多いと思いますね。飯山線を楽しむ人たちのネットでの発信を見ると、列車から見える千曲川の流れや古民家(栄村で言う「くずや」です)の姿などが人気です。
 村の人にとっては特に意識することもないような風景が非常に高い値打ちを持っているのです。この点を私たちが受けとめることが大事ですね。


青倉付近の千曲川の眺め(中条川鉄橋から)

 第2は、栄村の駅に降り立って、少しの時間(2時間前後でしょうか)、村の中を散策してみたいというお客さんが結構おられます。
 昨年秋、イベント列車で森宮野原駅に降り立ったご夫婦のお客様が「松海」で昼食をお食べになりながら、「このあたりで1〜2時間、散策するいいコースはありませんか」とお尋ねになっていました。こういう場面によく出会います。私も尋ねられたことが度々ありますが、多くの場合、「田んぼを見たい」、「カタクリの花を見たい」というような具体的なご希望があります。震災の前のことですが、5月初旬に「カタクリを見たい」という人をスキー場頂上のカタクリ群生地にご案内したところ、非常に感激され、その後、リピーターになって下さり、震災復興支援にも来てくださいました。大阪の人です。


スキー場頂上のカタクリ群生地(昨年5月8日撮影)
残雪と一緒に見られるのが素敵です

 村に「1〜2時間だったら、案内してあげます」というガイドが5人〜10人ほど確保されて、月に1〜2回程度であれば、自分の都合と合えば案内してさしあげるという有志グループが存在すれば、栄村を訪れる人はずいぶんと増えるだろうと      
思われます。

 この栄村散策とワンセットなのが昼食です。駅から近いところで食べられれば最高。しかも、メニューに栄村でしか食べられないものが入っていると喜ばれます。たとえば、平滝駅に降り立ったお客さんは徒歩5分もかからずに「居酒屋・野の海(ののみ)」さんでお昼の定食をいただくことができます。


「野の海」さんの定食の1例

 写真は焼き魚定食の「ほっけ焼き」ですが、この時期の栄村の美味、野沢菜漬けや「いもなます」が添えられていて、遠来のお客さんには大いに喜ばれるものです。
 こういう地味な取り組みの積み重ねが「栄村を訪れよう」という人を増やしていくでしょう。いいかえれば、毎週末に観光列車が来るのですから、特別に構えたイベントをそんなに何回もやれるわけではなく、日常の暮らしの中を活かした取り組みが求められているということだと思います。
 「月に1回くらいだったら、1〜2時間、旅人のお相手をしてもいいよ」という方、是非、私に声をかけてください。


原向から野沢温泉方向を望む(1月24日)。こんな風景も案内したいですね。

<後記>
 前号で「次号発行は24〜25日頃」と予告しましたが、26日になってしまいました。思わぬスケジュールが入ってきて、予定よりも1日遅れです。申し訳ありません。
 2月は前号でお知らせしたとおり「2回発行」ですが、5日と20日を予定しています。村外への情報発信の必要性がありますので、発行期日を守りますが、配達は2号分が重なる地区も生じるかと思います。雪道の期間のこととしてご容赦いただけますよう、お願いいたします。
 

1月26日(月)の飯山線

 本日26日(月)、栄村は好天、飯山線はダイヤ通りに運行されています。


今朝のスキー場方向の眺め


箕作集落からの眺め(1月24日撮影)
写真真ん中に見えるのが飯山線。その下の赤い柱は村道のスノーシェッド。
スノーシェッドが千曲川の水面に映っている。
 

1月25日(日)の飯山線

 本日25日(日)の飯山線はダイヤ通りに運行です。

 栄村では明け方に降雪・積雪がありましたが、日中は曇りの予報です。


24日の飯山線(11:59、国道117栄大橋から)


24日(土)の飯山線

 本日24日(土)は、飯山線、通常運転を行っています。

 今朝の栄村は小雪がちらついています。