梅雨の晴れ間に青倉を歩く
- 栄村つれづれ歩き
- 2015.06.27 Saturday
毎月25日に青倉米を購入して下さっている方々に、お米ととともに、「お米のふるさと便り」というものをお送りしています。
6月25日号を受け取った方から、「有難う。ふるさと便り、いい情景が続いていますね」というメールをいただきました。
せっかくのアルバムですので、本ブログにもアップしたいと思います。
6月22日、「3日後はお米の発送だな」と思いながら、「栄村復興への歩み」の配達に青倉集落に向かいました。午前8時20分頃でした。配達を始めた直後に強い雨。あるお宅でのお茶のみするうちに雨は上がり、花の写真を撮ったり、田んぼに出ている人と話したりしながら進み、最後は西山田の棚田へ。集落に下りてきたのは12時40分すぎ。4時間強ですね。今回はその写真記録をお届けしたいと思います。(上の写真は寺平下と呼ばれるところの田んぼから青倉集落を撮影)
青倉の地図をご覧ください。
写真を撮り始めたのは雨が止んでから。
最初の1枚です。撮影地点は地図Aのあたり、屋号「せぎ」のお宅の前。
じつに鮮やかで、きれいな花です。しかし、残念ながら名前がわかりません。
後に出てくる「シモツケソウ」や「シモツケ」という花に似ていますが、違うもの。いろいろと調べましたが、葉の形が一致するものが見つかりませんでした。
ご存じの方、おられましたら、是非、ご教示ください。開花前のつぼみはこんな様子です。
黄色のさまざまな花
「せぎ」さんの後、9軒を廻った後、地図Bのあたりで見た花をつぎつぎと紹介します。
いずれも黄色で、花の姿も似ていますが、でも、違う種ですよね。どれもこの時期、栄村でよく見かけるものですが、すぐ近くにこれだけの種類がずらっと勢揃いというのは珍しいと言えるかもしれません。それぞれの名前を調べる努力をしていますが、正確なところはなかなか判明しません。
まあ、きれいな花を眺めるだけでも十分に心和むものですが…。
午前11時10分すぎ、52軒の配達を終えて、集落の中にある田んぼ(「田原(たばら)」あるいは「居平(いでら)」と呼びます)に向かいました。
成長する稲
地図Cのあたりの田んぼの稲の様子です。
前号で田植えの様子を紹介した田んぼの稲です。5月24日の田植えからほぼ1ヶ月。稲は分げつが進んでいます。
分げつとは、稲が茎を増やして大きくなっていくことを言います。分げつがあるからこそ、1粒の種籾から1000粒ものお米ができるのです。
上の写真では、田んぼの水面に水の波紋が広がっています。1枚目の写真と同じ田んぼで、雨が降ってきたわけでもありません。
水の波紋を生み出したものの正体は次の写真のもの。
そう、オタマジャクシが動き回ると、水の波紋が広がるのです。
この田んぼの様子を撮影している最中に、地図Dの方向で煙りが上がり、軽トラが停まっているのが見えたので、そちらの方に向かいました。寺(てら)平下(びらした)と呼ばれているところです。
1頁の写真を撮影したところです。
チョウやトンボ
最初に出迎えてくれたのはチョウとトンボです。
田んぼでは、作業中の高橋簾子(れんこ)さんと立ち話。
簾子さんと話し終わった後、私はすぐ近くのこんな川のそばで写真撮り。
アザミにきれいなチョウがとまっています。おそらくウラギンヒョウモンというものだと思います。
さらに川べりにある花が咲いているのを見つけました。
シモツケソウ、あるいはコシジシモツケソウというものです。両者の区別が私にはまだできません。栄村でもこの花を見られるところは比較的限られています。
この撮影をしていると、簾子さんが後ろから、「何を撮っているの?」と声をかけてこられました。
比較的珍しいものだとお話すると、「へえ、そんな名前なの。あそこのお墓のところにも咲いていますよ」と。
その場に行ってみると、なるほど、もう少し開花が進み、花がピンク色になってきたものを見ることができました。
その近くの田んぼでは、島田繁雄さんが草刈りを終えられたところ。
石垣で畦をつくった田んぼで、刈った畦草がきれいに集められています。
そして、繁雄さんも簾子さんもそれぞれ一輪車を押して家路につかれました。時計の針は正午をさしていました。
私は自分が軽トラで動いているので、簾子さんも車が通れる道を進まれるのだと思っていたら、お墓の横を通って畦道をどんどん進んでいかれます。お家は写真の右手に見えるもの。たしかに一輪車ならば畦道を進むことができて、近道ですね。
西山田の棚田へ
私はこの後、西山田の棚田へ。地図のEのあたりに私が田んぼをしているところがあります。
左は私がやっている田んぼの近くの法面(のりめん)ですが、ただ草が生えているだけのようにしか見えません。しかし、よく見ると、
こういう花がたくさん咲き始めています。トラノオです。
今日はまだ姿が見えませんでしたが、トラノオが全面的に開花すると、たくさんのチョウが集まってきます。
西山田から集落に下る山道のそばでは、4つの花が見られました。
背の高いもので、雑草の1つとしか見なされないものですが、こうしてクローズアップすると、なかなかのものです。
2枚目はヤマアジサイです。
標高の高いところで、これから7月にかけてたくさん咲きます。
3枚目はクサフジ。まだ色づき始めですね。
つぎはオオバギボウシの花。オオバギボウシの若芽はウルイとして知られる山菜です。
梅雨の晴れ間の青倉歩きはこれで終わり。
ちなみに、今回はご紹介できませんでしたが、青倉の田んぼに水を送る野々海池の周囲の沢はまだまだ雪がたくさん残っています。雪が残る野々海、春の花が咲く青倉から野々海への道、そしてすでに夏の花が咲く里と、三つの季節を同時に楽しんでいる今日この頃です。
お米のふるさと便り7巻9号(通巻80号)
発行日:2015年6月25日
発行者:NPO法人栄村ネットワーク
〒389−2702 長野県下水内郡栄村大字北信3950-5
電話080-2029-0236 FAX0269-87-2131
ブログ: http://sakaemura-net.jugem.jp/ mail:aokura@sakaemura.net
振込口座 ゆうちょ銀行 普通口座 11120−12957551
口座名義 特定非営利活動法人栄村ネットワーク
電子振込の場合は、トクヒ)サカエムラネットワーク と書き込んでください。
青倉米についてのお問い合わせは、上記のmailまたは電話までお願いします。
6月25日号を受け取った方から、「有難う。ふるさと便り、いい情景が続いていますね」というメールをいただきました。
せっかくのアルバムですので、本ブログにもアップしたいと思います。
6月22日、「3日後はお米の発送だな」と思いながら、「栄村復興への歩み」の配達に青倉集落に向かいました。午前8時20分頃でした。配達を始めた直後に強い雨。あるお宅でのお茶のみするうちに雨は上がり、花の写真を撮ったり、田んぼに出ている人と話したりしながら進み、最後は西山田の棚田へ。集落に下りてきたのは12時40分すぎ。4時間強ですね。今回はその写真記録をお届けしたいと思います。(上の写真は寺平下と呼ばれるところの田んぼから青倉集落を撮影)
青倉の地図をご覧ください。
写真を撮り始めたのは雨が止んでから。
最初の1枚です。撮影地点は地図Aのあたり、屋号「せぎ」のお宅の前。
じつに鮮やかで、きれいな花です。しかし、残念ながら名前がわかりません。
後に出てくる「シモツケソウ」や「シモツケ」という花に似ていますが、違うもの。いろいろと調べましたが、葉の形が一致するものが見つかりませんでした。
ご存じの方、おられましたら、是非、ご教示ください。開花前のつぼみはこんな様子です。
黄色のさまざまな花
「せぎ」さんの後、9軒を廻った後、地図Bのあたりで見た花をつぎつぎと紹介します。
いずれも黄色で、花の姿も似ていますが、でも、違う種ですよね。どれもこの時期、栄村でよく見かけるものですが、すぐ近くにこれだけの種類がずらっと勢揃いというのは珍しいと言えるかもしれません。それぞれの名前を調べる努力をしていますが、正確なところはなかなか判明しません。
まあ、きれいな花を眺めるだけでも十分に心和むものですが…。
午前11時10分すぎ、52軒の配達を終えて、集落の中にある田んぼ(「田原(たばら)」あるいは「居平(いでら)」と呼びます)に向かいました。
成長する稲
地図Cのあたりの田んぼの稲の様子です。
前号で田植えの様子を紹介した田んぼの稲です。5月24日の田植えからほぼ1ヶ月。稲は分げつが進んでいます。
分げつとは、稲が茎を増やして大きくなっていくことを言います。分げつがあるからこそ、1粒の種籾から1000粒ものお米ができるのです。
上の写真では、田んぼの水面に水の波紋が広がっています。1枚目の写真と同じ田んぼで、雨が降ってきたわけでもありません。
水の波紋を生み出したものの正体は次の写真のもの。
そう、オタマジャクシが動き回ると、水の波紋が広がるのです。
この田んぼの様子を撮影している最中に、地図Dの方向で煙りが上がり、軽トラが停まっているのが見えたので、そちらの方に向かいました。寺(てら)平下(びらした)と呼ばれているところです。
1頁の写真を撮影したところです。
チョウやトンボ
最初に出迎えてくれたのはチョウとトンボです。
田んぼでは、作業中の高橋簾子(れんこ)さんと立ち話。
簾子さんと話し終わった後、私はすぐ近くのこんな川のそばで写真撮り。
アザミにきれいなチョウがとまっています。おそらくウラギンヒョウモンというものだと思います。
さらに川べりにある花が咲いているのを見つけました。
シモツケソウ、あるいはコシジシモツケソウというものです。両者の区別が私にはまだできません。栄村でもこの花を見られるところは比較的限られています。
この撮影をしていると、簾子さんが後ろから、「何を撮っているの?」と声をかけてこられました。
比較的珍しいものだとお話すると、「へえ、そんな名前なの。あそこのお墓のところにも咲いていますよ」と。
その場に行ってみると、なるほど、もう少し開花が進み、花がピンク色になってきたものを見ることができました。
その近くの田んぼでは、島田繁雄さんが草刈りを終えられたところ。
石垣で畦をつくった田んぼで、刈った畦草がきれいに集められています。
そして、繁雄さんも簾子さんもそれぞれ一輪車を押して家路につかれました。時計の針は正午をさしていました。
私は自分が軽トラで動いているので、簾子さんも車が通れる道を進まれるのだと思っていたら、お墓の横を通って畦道をどんどん進んでいかれます。お家は写真の右手に見えるもの。たしかに一輪車ならば畦道を進むことができて、近道ですね。
西山田の棚田へ
私はこの後、西山田の棚田へ。地図のEのあたりに私が田んぼをしているところがあります。
左は私がやっている田んぼの近くの法面(のりめん)ですが、ただ草が生えているだけのようにしか見えません。しかし、よく見ると、
こういう花がたくさん咲き始めています。トラノオです。
今日はまだ姿が見えませんでしたが、トラノオが全面的に開花すると、たくさんのチョウが集まってきます。
西山田から集落に下る山道のそばでは、4つの花が見られました。
背の高いもので、雑草の1つとしか見なされないものですが、こうしてクローズアップすると、なかなかのものです。
2枚目はヤマアジサイです。
標高の高いところで、これから7月にかけてたくさん咲きます。
3枚目はクサフジ。まだ色づき始めですね。
つぎはオオバギボウシの花。オオバギボウシの若芽はウルイとして知られる山菜です。
梅雨の晴れ間の青倉歩きはこれで終わり。
ちなみに、今回はご紹介できませんでしたが、青倉の田んぼに水を送る野々海池の周囲の沢はまだまだ雪がたくさん残っています。雪が残る野々海、春の花が咲く青倉から野々海への道、そしてすでに夏の花が咲く里と、三つの季節を同時に楽しんでいる今日この頃です。
お米のふるさと便り7巻9号(通巻80号)
発行日:2015年6月25日
発行者:NPO法人栄村ネットワーク
〒389−2702 長野県下水内郡栄村大字北信3950-5
電話080-2029-0236 FAX0269-87-2131
ブログ: http://sakaemura-net.jugem.jp/ mail:aokura@sakaemura.net
振込口座 ゆうちょ銀行 普通口座 11120−12957551
口座名義 特定非営利活動法人栄村ネットワーク
電子振込の場合は、トクヒ)サカエムラネットワーク と書き込んでください。
青倉米についてのお問い合わせは、上記のmailまたは電話までお願いします。