栄村復興への歩みNo.278
- 秋山郷
- 2016.02.29 Monday
秋山郷が動き出している!!
2月20日(土)午後、秋山の「とねんぼ」で「秋山郷の未来を語ろう会」が約40名の人たちの参加で開催されました。秋山の20代〜40代の若者15人が昨年末に結成した「GO会」の主催によるものです。
写真は、「GO会」の会長・山田裕樹(ゆうき)さんからの「活動計画について」の報告と福原直樹さんからの「スノーエンジョイふぇすていばるイン秋山」の提案をうけて、3つのグループに分かれてのフリートークが大いに盛り上がっている一場面です。
ワケショが意気込みを語る⇔年輩者が知恵と思いを伝える
フリートークは3つに分かれて行われましたので、取材に訪れた私はすべての話し合いの内容を聞き取れたわけではありませんが、非常に印象に残ったのは、ワケショの熱い意気込みを受けて、年輩の人たちが秋山郷に引き継がれてきた色んな知恵などを語り、ワケショがそれに熱心に耳を傾ける、そういう若者と年輩者のやりとりでした。
これまで村内で開催されたワークショップを数多く体験してきましたが、若者と年輩者の間でのこれほど活発で熱いやりとりを目にしたのは初めてのことです。
熱く語る島田福一さん(右端)、食い入るように話を聞く阿部豊和さん(左端)
大事な地域行事は守られる
「語ろう会」が開催された20日の午前中は秋山小グラウンドで第26回秋山校区合同雪上運動会が開催されました。大盛会でしたが、秋山小は今年3月末で閉校。「来年以降、雪上運動会を続けられるのか」という心配がありましたが、GO会がその継承を力強く宣言しました。
また、夏の盆踊り大会になかなか人が集まらないという問題もフリートークで出ました。打開の妙案がすぐに浮かんできたわけではありませんが、ワケショと年輩者が知恵を出し合う活発な議論が行われました。
人口減少の問題もあります。しかし、週末には秋山に帰ってきて地域行事に熱心に参加する若者やそのお子さんの姿も多く見られます。「外に出ている仲間」と手をつなぐということは非常に大事なことだと思います。「GO会」が平素は秋山以外のところで暮らす秋山育ちの若者も含めて結成されていること、「仲間をどんどん増やそう!」、「出られる時に無理なく参加!」を「決まり事」としていることも、地域の伝統行事の継続に大きな力を発揮するでしょう。
写真は長野市で暮らす関大輔さん。秋山の行事では姿をよく見ます。お子さんも参加しておられました
秋山郷での子育て環境の形成への大きな第一歩
「語ろう会」でもう一つ、重要なテーマとして語られたのは「秋山郷で子育てができる環境づくり」です。
「秋山で子育てをしているが、子どもが熱を出した時、すぐ近くにお医者さんがいないので不安」という切実な声も出ました。また、「語ろう会」には1月に福原一男さんと結婚された千鶴さんが参加され、さらに地域に根づこうとしている地域おこし協力隊のメンバーも議論に熱心に耳を傾けていました。
秋山郷での子育てには、親が秋山郷で仕事をして稼げるということが大前提。これについて年輩者からもいろんな知恵・提案がありました。
すぐに何かの産業が育つというわけではありませんが、課題解決にむかっての大きな第一歩が踏み出されたというのが私の感想です。
写真真ん中が福原千鶴さん。左は地域おこし協力隊の木村敦子さん
後日、「語ろう会」参加者の顔ぶれについて詳しい説明を関係者からお聞きしましたが、「GO会」のワケショだけで森林組合に勤める人が少なくとも二人おられるんですね。また、広い意味で山に関係する仕事を担っているワケショもおられます。秋山の最大の資源はなんといっても山です。栄村一般ではなく、秋山地区の山をめぐる森林政策(狭い意味の林業だけでなく、山菜の活用や山を活かす観光の問題も含めて)を形成していくことが仕事創出のうえで大事なのではないかという感想を抱きました。
また、「秋山郷という名はよく知られるようになったが、アピール(情報発信)が少ない」という声が多く聞かれました。ささやかですが、「復興への歩み」等でも秋山郷の情報を増やして、協力したいと思います。
秋山郷で始まった大きな動き、今後も取材・報告を続けていきます。
「語ろう会」の資料。
4枚の写真は雪上運動会の様子です(かんじきリレー、暖をとる人たち、くねくねフープ、ノルディックの前走をする斉藤充子先生)。
2月20日(土)午後、秋山の「とねんぼ」で「秋山郷の未来を語ろう会」が約40名の人たちの参加で開催されました。秋山の20代〜40代の若者15人が昨年末に結成した「GO会」の主催によるものです。
写真は、「GO会」の会長・山田裕樹(ゆうき)さんからの「活動計画について」の報告と福原直樹さんからの「スノーエンジョイふぇすていばるイン秋山」の提案をうけて、3つのグループに分かれてのフリートークが大いに盛り上がっている一場面です。
ワケショが意気込みを語る⇔年輩者が知恵と思いを伝える
フリートークは3つに分かれて行われましたので、取材に訪れた私はすべての話し合いの内容を聞き取れたわけではありませんが、非常に印象に残ったのは、ワケショの熱い意気込みを受けて、年輩の人たちが秋山郷に引き継がれてきた色んな知恵などを語り、ワケショがそれに熱心に耳を傾ける、そういう若者と年輩者のやりとりでした。
これまで村内で開催されたワークショップを数多く体験してきましたが、若者と年輩者の間でのこれほど活発で熱いやりとりを目にしたのは初めてのことです。
熱く語る島田福一さん(右端)、食い入るように話を聞く阿部豊和さん(左端)
大事な地域行事は守られる
「語ろう会」が開催された20日の午前中は秋山小グラウンドで第26回秋山校区合同雪上運動会が開催されました。大盛会でしたが、秋山小は今年3月末で閉校。「来年以降、雪上運動会を続けられるのか」という心配がありましたが、GO会がその継承を力強く宣言しました。
また、夏の盆踊り大会になかなか人が集まらないという問題もフリートークで出ました。打開の妙案がすぐに浮かんできたわけではありませんが、ワケショと年輩者が知恵を出し合う活発な議論が行われました。
人口減少の問題もあります。しかし、週末には秋山に帰ってきて地域行事に熱心に参加する若者やそのお子さんの姿も多く見られます。「外に出ている仲間」と手をつなぐということは非常に大事なことだと思います。「GO会」が平素は秋山以外のところで暮らす秋山育ちの若者も含めて結成されていること、「仲間をどんどん増やそう!」、「出られる時に無理なく参加!」を「決まり事」としていることも、地域の伝統行事の継続に大きな力を発揮するでしょう。
写真は長野市で暮らす関大輔さん。秋山の行事では姿をよく見ます。お子さんも参加しておられました
秋山郷での子育て環境の形成への大きな第一歩
「語ろう会」でもう一つ、重要なテーマとして語られたのは「秋山郷で子育てができる環境づくり」です。
「秋山で子育てをしているが、子どもが熱を出した時、すぐ近くにお医者さんがいないので不安」という切実な声も出ました。また、「語ろう会」には1月に福原一男さんと結婚された千鶴さんが参加され、さらに地域に根づこうとしている地域おこし協力隊のメンバーも議論に熱心に耳を傾けていました。
秋山郷での子育てには、親が秋山郷で仕事をして稼げるということが大前提。これについて年輩者からもいろんな知恵・提案がありました。
すぐに何かの産業が育つというわけではありませんが、課題解決にむかっての大きな第一歩が踏み出されたというのが私の感想です。
写真真ん中が福原千鶴さん。左は地域おこし協力隊の木村敦子さん
後日、「語ろう会」参加者の顔ぶれについて詳しい説明を関係者からお聞きしましたが、「GO会」のワケショだけで森林組合に勤める人が少なくとも二人おられるんですね。また、広い意味で山に関係する仕事を担っているワケショもおられます。秋山の最大の資源はなんといっても山です。栄村一般ではなく、秋山地区の山をめぐる森林政策(狭い意味の林業だけでなく、山菜の活用や山を活かす観光の問題も含めて)を形成していくことが仕事創出のうえで大事なのではないかという感想を抱きました。
また、「秋山郷という名はよく知られるようになったが、アピール(情報発信)が少ない」という声が多く聞かれました。ささやかですが、「復興への歩み」等でも秋山郷の情報を増やして、協力したいと思います。
秋山郷で始まった大きな動き、今後も取材・報告を続けていきます。
「語ろう会」の資料。
4枚の写真は雪上運動会の様子です(かんじきリレー、暖をとる人たち、くねくねフープ、ノルディックの前走をする斉藤充子先生)。