11日(月) No.287、288の配達を昨日でなんとか完了し、今日はNo.289の編集・制作。
野々海池の大明神、大きな石が「ご神体」として祀られているが、その「大石」は昭和46(1971)年に堤の下の野々海川付近から人力で運び上げられた。このことは、6月初めに久保田晋介さんからお聴きしていた。当時の写真もお借りできた。その後、その写真のスキャニングなどができていなかったが、No.289で野々海築堤のことを書くので、朝からデータを取り込み。そのうえで、晋介さんのアルバムに貼り付けられていた築堤工事当時の写真のデータも欲しくて、午前中、晋介さん宅を訪問。草刈り中だったが、すぐに対応して下さり、No.289に掲載した写真などのデジタルデータ化ができた。
大明神の「大石」を運び上げた人たち
午後は、ぎっくり腰症状はおさまったものの、腰が非常に不安定な状況なので治療へ。
その帰路、青空がある程度見えるので、「切欠の集落と田んぼ」の夏バージョンを撮影するチャンスだと思い、長瀬〜原向間の県道の撮影ポイントへ。
No.289の編集は12日へずれ込むことに。
12日(火) No.289と配達日誌7月1日〜10日の編集は昼前に完了。
朝、起床した頃は室内にいても、半袖ではちょっと肌寒い感があったが、午前11時頃から大気が急にムッとしてきた。その後、夕刻まで暑い! 30℃を超えた。
午後3時半すぎから、森、横倉、泉平、箕作、平滝で協賛者宅を配達。後半はかなり涼しくなった。今日の配達は62軒71部。
久しぶりに平滝の架橋工事現場に立ち寄った。「明日、検査が入る」とのこと。箕作側には次の工事を行う「綿半」さんが入ってきており、これまでの橋桁の送り出し工事は完了となり、発注者・県建設事務所の竣工検査が入るのだ。平滝の現場が閑散としていて、なにか寂しい気もする。
今日はなぜかまったく写真を撮っていない。
13日(水) 朝から協賛者宅を中心に113部を配達。順調だ。
先日、滝沢総一郎さんのアスパラ畑の立茎作業の様子を撮影したが、今日行ってみると、もうすっかり葉が出ていて、花のつぼみも見えた。
北野〜天代間では土合橋の橋桁設置工事について現場事務所を訪ねた。
平滝の架橋工事とはまたまったく違う工法。ひととおりの説明をしていただき、帰宅後、Webの説明記事も読んで、自分自身ではいちおう理解できたが、まだ人に説明できる段階ではない。ひとまず写真だけ示しておく。現在、橋台と橋台を結んでいるものは橋桁ではなく、橋桁を架けるための装置だそうだ。
14日(木) 天気予報を見ると、日中はお日様マークが出ているので、「晴れの日に高原シャトル便のコースを走ってみる」という計画を実行に移した。
木島平村に向かい、「高原シャトル便」の出発点となっている木島平村観光交流センターに行こうとしたが、場所がなかなかわからない。私に木島平村の土地勘がないのが最大の要因ではあるが、そのことを自覚しているので、まず木島平村役場を訪ね、観光案内地図を手に入れた。ところが、その地図では主要道が県道何号線なのかは記されていず、道路を走ると、道路標識は県道何号線ということを知らせるものがほとんど。「観光交流センター」の在り処を示す道路標識が出てきたのは、同センターの近くになって初めて。
木島平村観光交流センター 職員の対応がとてもよかった
木島平村は前村長が「農村文明塾」をやったり、今年度は木島平村主導で地方創生加速化交付金を獲って「高原シャトル便」を実験運行することになったりということで、栄村より進んでいるのかと期待したが、まったくの期待外れ。
「高原シャトル便」のコースはたしかに素晴らしい。完成は夜遅くになったが、ブログ記事「涼しい!! カヤの平から切明温泉へ」を編集し、アップした。それだけの値打ちがあるコースである。しかし、本年度の実験運行は「地方創生交付金」という補助金での無料運行。そのためか、自前で運行した場合に採算ベースに合う誘客ができるだけの工夫はまったく見られない。お客はただバスに乗って木島平〜カヤの平〜切明を往復することしか出来ないのか? 切明で2時間ほど、〈温泉に浸かる、昼食を食べる〉ということはできるが、秋山郷の景色を充分に堪能できるわけではない。
「補助金が人や自治体をダメにする」という説があるが、たしかに一理ある。木島平村の観光当局者や栄村の観光協会関係者と一度じっくり話してみたいと思う。
15日(金) 午前中、大久保・天地・野口・原向で配達。
朝方、飯山線が雨の影響で大幅に遅れたとのこと。その関係で、飯山日赤まで人を送迎することになったが、飯山駅で事情を尋ねると、「替佐の駅の水位計が警戒水位超となったため」とのこと。昨夜、ほんの一時、強い雨の音がしたことがあったが、局地的にかなりの強雨になったようだ。千曲川がかなり濁っている。
飯山の往復は「曇り」の予報とは異なり、青空も広がって気温もグングン上がったが、帰路、貝廻坂を上がると、妹木あたりからだったろうか、小粒の雨が降り、原向まで行くと、止んでいたものの路面が濡れ、水溜まりも。東部へ下ると、長瀬の路面は乾いていて、柳在家から下は路面が濡れていた。上郷のガソリンスタンドでは、「何処で降っているの? ここはまったく降っていないが」と尋ねられた。その後、箕作で配達を初めて間もなくポツポツを降り始め、箕作〜平滝間の架橋工事現場の箕作側の現場に写真を撮りに行くと、1〜2分で服がぐっしょり濡れるほどの雨(下写真)。帰宅後、17時頃の雨雲レーダーを見ると、中越で2ヶ所、激しい降雨の模様。本当に不安定な天候である。
箕作の架橋工事現場。雨が写っている。(17時撮影)
16日(土) 朝の涼しい時間帯に白鳥で配達をスタート、50軒を廻ったが、8時半頃から暑くなってきた。9時頃、平滝に移動する時に見た国道117の気温表示が27℃。
この間の降雨で野々海池の水位はかなり保たれているだろうと思ったが、その確認の意味も込めて、野々海に向かってしまった。平滝集落の人が耕作している最も標高の高い田んぼ、標高600mあたりから涼しくなった。
長野県側の空には青空が見られるが、新潟側は霧でまったく見えないという不思議な天候(上写真。左手=長野県に青空、右手=新潟県は霧)。野々海峠手前の信越トレイル出入口付近で柏崎から来られたという二人組と出会った。深坂峠から歩いて来られたそうだ。トレイルの入口には新潟ナンバーが1台停まっていて、この車の人はトレッキング中だそうだ。深坂峠では弁当を広げるご夫婦に出会った。
三叉路の池は、先日はモリアオガエルの卵の塊が分解し、池に白いものが点々と浮かんでいる状態だったが、今日はもう白いものは見えず、代わりにモリアオガエルの鳴き声が聞こえた。
午後は森集落を中心に廻り、今日は計113軒。
夜、ブログに「野々海高原はまるで初秋のような感じ」をアップ。
17日(日) 昨日までで累計404部配達し終えたが、「20日までに約800部」ということからすると遅れている。青倉、横倉、月岡、箕作で計112軒を廻った。
昨日、「道の駅」前の国道117号線を通った時、森集落の人たちが水路の改修工事をやっている姿を見たので、今日の午後、その様子を撮影に行った(下写真)。
作業をやっている人の中には、平素の仕事が建築関係という人もいるが、他の人は普通の元勤め人であったり、農家であったり。平滝・横倉の野々海水路の改良工事もそうだが、こういう工事を自前の技でできることが、栄村の1つの底力だと思う。都市部で、「費用は出しますよ。原材料も支給しますよ」と行政が言っても、市民が道路改修工事などを自らやることは基本的に不可能であろう。
18日(月) 「野々海のガイドマップ」(あるいはガイドブック)が必要だという思いが強まり、午前中はその制作。「栄村復興への歩み」の次号を「観光ガイドマップ」の見本として制作するという趣向。
午後は、中条川関係の工事の様子をチェックしておきたいと思ったが、1号崩壊地は「今日は落石の危険がある作業をしている」ということなので断念。そのかわり、「トマトの国」の裏から中条川に入り、上流の方にむかって歩いてみた。降雨の直後などは危険だが、水の流れが安定していることを確認してのこと。
流れの中の石をつたって左岸から右岸へ、右岸から左岸へ、と2回渡り、2号谷止工のえん堤や減勢工の上にも初めて上ってみた。
とくに1号崩壊地直下のすぐ手前には、土石流で運ばれてきた巨大な岩がまだゴロゴロしている。
中条川問題を一度、きちんと整理しなければならないと思う。
減勢工(セルダム)の上から下流方向を見る
1号崩壊地が目前に見える。
手前に見える大きな岩は土石流当時のままなのだろう。
19日(火) 朝9時から「議会報編集委員会」というものに初めて出席。1時間ほど。そこで思ったことは「議員活動報告」に書こうかと思う。
昨日、配達できなかったので、かなり焦りながら、午前中は長瀬、笹原、当部、北野、中野、極野、天代、野田沢、小滝を廻り、116軒。草刈りをする人が多い。極野のある人は、「草刈るのに忙しいよ」と。今年は草の勢いがすごい。
朝から暑いが、カラッとしていて気持ちいい。昼頃に「梅雨明けだ。気象庁はしばらく梅雨明け宣言しないだろうが、間違いない」と思い、夏空の写真を狙う。
数日前から頭髪がうるさく、17日に散髪しようと思ったら、17〜18日、理髪店は連休。そこで、今日の昼食後、散髪へ。
すっきりしたところで、泉平の配達をして、今日は全部で139軒。累計655部で、あと一息というところまで来た。
夜、ブログに「勝手に梅雨明け宣言」をアップ。
ブログに掲載した写真。空にピントをあわせた。泉平にて、16:07撮影
20日(水) 起床した時、あまり体がすっきりしていなかったが、今日は踏ん張りどころ。6時台に配達スタート。まず、雪坪、志久見、柳在家、切欠の49軒を廻ったところで8時半すぎ。9時20分から頼まれた用事があるので、いったん配達を中断。
午前10時半頃のスタートで秋山へ。往きは日出山線コース。
慌てていて、「下(しも)」でガソリンを補給するのを忘れていたので、まず、小赤沢のガソリンスタンドへ。栄村暮らしも10年目になったが、秋山での給油は初めて。(昨秋か冬か、一度、入れようとしたが、燃料の配達中でスタンドが留守だったので、給油できなかったことがある。)
日出山線から屋敷までの林道を走っている間は涼しかったが、小赤沢の集落の中の配達時は暑い!43軒の配達を終えたところで、「少し涼みたいなあ」と思い、考えついたのが苗場山1合目の大瀬の滝に行ってみること。これは大正解だった。夜、「滝涼み」というタイトルでブログ記事にした。
苗場山3号目に向かう道路から上の原に下る道も涼しくてドライブコースとしてよかった(下写真)。屋敷、五宝木でも配達し、五宝木〜極野線を通って「下」におりたのが午後3時半すぎ。
4時頃、他の用件で泉平に向かった時に関田山脈に見えた雲の様子が素晴らしかった。山脈全体が雪山のような感じになった。しかし、残念なことに用件で他人の車に乗っていたので、カメラを持たず。二度目のチャンスがあるかどうか、わからないが、夏の待機中の水蒸気が多い日の夕刻近くには平素見られないような景色が関田山脈に見られるのではないかと思われる。
国道117・矢垂橋近くにて